新卒の面接で聞かれることはだいたい決まっています。もちろん就活を進めていけば、イレギュラーな質問に出くわすこともあるため、そちらの対策も必要ですが、まずは基本的にどの面接でも聞かれる質問を完璧にしてしまいましょう。
この記事ではよく聞かれる質問の回答例や伝え方のポイントを解説していきます。
新卒の面接で企業が見ているポイント
質問の対策をする前に、面接を通して企業が見ているポイントを理解しておきましょう。相手が求めているものを理解することで、より具体的な対策ができるようになります。
【面接で企業が見ているポイント1】人柄や考え方を見ている
企業はあなたの人柄や考え方が見たいと思っています。これらを見ることで、あなたが自社にマッチしているかや馴染めるかなどを判断しています。
そのため面接官の質問に対しては、あなたの思考回路が見える回答を心がけていきましょう。
【面接で企業が見ているポイント2】熱意や志望度を見ている
次に見ているポイントが熱意や志望度です。これは言葉のままで、どれくらい入りたいと思ってくれているのかを見ています。熱意や志望動機をアピールするには、その企業の情報をHPやパンフレットなどで下調べしておく必要があります。
事業計画や企業理念を事前に確認しておき、その情報を質疑応答に交えると、しっかりと会社のことを知ってくれている志望度の高い学生という印象を与えることができます。
【面接で企業が見ているポイント3】将来的に活躍してくれそうか
新卒は即戦力としてではなく、ポテンシャル採用であることが多いです。今は特別なビジネススキルがなかったとしても、将来的に活躍してくれそうであれば企業は内定を出すので安心してください。
新卒の面接でよく聞かれること10選とその回答例
新卒の面接でよく聞かれることを10個厳選して解説していきます。回答例も紹介しますので参考にしてください。
【新卒面接でよく聞かれること1】自己紹介をしてください
面接が始まったタイミングでほぼ確実に聞かれるのが自己紹介です。自己紹介に含めるべき内容は「氏名・大学・学部学科・学年・大学内外での取り組み・面接の意気込み」の6点です。30秒から1分程度で収まるように練習をしておきましょう。
はじめまして、西野隆と申します。明治大学経済学部の3年生です。フットサルサークルでキャプテンを務め、リーダーシップを培いました。居酒屋でのアルバイトや人材会社のインターンで営業の基礎を学びました。貴社では営業職として売上に貢献したいと考えています。よろしくお願い致します。
【新卒面接でよく聞かれること2】自己PRをお願いします
自己PRはPREP法と呼ばれる構成を使って作成するのが良いとされています。PREP法とは、「結論→理由→具体例→結論」の順で話を作っていく手法です。
私はゼミで代表を務めていました。そこで研究発表の準備に中々参加できずにいた仲間のためにオンライン電話でのフォローアップをしたり、個々の関心を探りそれぞれに合った作業の割り振りを行うなど、誰一人漏れが出ないようにリーダーシップを発揮してきました。
詳しいやり方はこちらの記事で紹介しているのでぜひ参考にしてください。
【新卒面接でよく聞かれること3】志望動機を教えてください
志望動機も自己PR同様にPREP法を使って構成していきます。自己PR作成と異なる点は、最後の結論を述べるところに、入社後のビジョンを入れるという点です。
貴社の”人々の生活に貢献する”という理念に魅力を感じており、特に貴社の品質へのこだわりと革新的な製品開発姿勢に共感しています。大学で学んだ経済学と居酒屋のアルバイト経験を通じて培ったコミュニケーション力を活かし、多くの人々に貴社製品の魅力を伝えたいです。また、これらの経験を活かして貴社の成長に貢献したいです。
志望動機の簡単な作り方については下記の記事をご覧ください。
【新卒面接でよく聞かれること4】長所と短所はなんですか?
長所と短所はセットで聞かれることが多いものなので、どちらも回答を準備しておくようにしましょう。長所に関しては、なぜそれが長所だと考えているのかの根拠を明確にすることが大切です。短所に関しては、自分の弱い部分とどう向き合っているのかを説明できると良いです。短所を通して、課題解決能力があることをアピールしましょう。
長所と短所のベストな回答例はこちらの記事にまとめておきました。悩んだ時の参考にしてください。
【新卒面接でよく聞かれること5】趣味や特技を教えて下さい
趣味や特技はあなたの人柄を知るために聞かれることが多いですが、人によってはアイスブレイクとして聞いてくる場合もあります。
趣味や特技がなくて困っているという人は下記の記事を参考に探してみてください。
【新卒面接でよく聞かれること6】大学で学んだことは何ですか?
この質問は、自分が学んできたことを言語化できるのかを見ていたり、学業に取り組む姿勢からあなたの課題解決能力や計画力を見ていたりします。
大学時代学んできたことといわれると、ゼミや研究などの規模が大きいものを探してしまいがちですが、規模の大小で合格は決まりません。どんなに小さいことでもいいので、「ありません」と回答するのは避けるようにしましょう。
【新卒面接でよく聞かれること7】学生時代に力を入れていたことは何ですか?
通称ガクチカと呼ばれるこの質問は、学生時代にあなたが一番力を入れてきた事柄を通して、あなたのモチベーションの根源や努力する意欲があるかを見ています。
ガクチカは自己PRと内容が被ってしまうことで悩まれがちですが、伝え方次第では被っていても問題はありません。詳しいことは下記記事に記載してますので参考にしてください。
【新卒面接でよく聞かれること8】就活の軸を教えてください
これは就職先をどのような基準で選んでいるのか、何か軸になるようなものを持っているのかを尋ねる質問です。就活の軸と言われてもピンとこない方もいらっしゃると思います。
下記の記事で詳しく解説しているので、分からない方はこちらをご覧ください。
【新卒面接でよく聞かれること9】10年後のキャリアプランを教えてください
将来どんな人になりたいのかを聞く質問になります。できる限り具体的な表現を心がけてください。また目標だけでなく、どのようにしてそこに辿り着くまでの過程も話せるとより良いでしょう。
10年後には、営業部門のリーダーとしてチームを率い、貴社の売上拡大に貢献したいと考えています。まずは現場での経験を積み、製品知識と市場理解を深めます。その後、リーダーシップスキルを磨き、チーム全体のパフォーマンス向上を図ります。最終的には、貴社のビジョン実現に向けて、戦略的な営業活動を推進する役割を担いたいと考えています。
【新卒面接でよく聞かれること10】最後になにか質問はありますか?
いわゆる逆質問と呼ばれるものです。面接の最後に必ず聞かれます。これは親切心で聞いているのではなく、積極性や志望度を図られていると思ってください。
逆質問の対策についてはこちらで詳しく解説していますので、参考にしていただければと思います。
新卒の面接に関するよくあるQ&A
新卒の面接に関するよくある質問をまとめました。
【よくあるQ&A1】嘘ついてもバレないの?
良く思われたい気持ちから、嘘の自己PRをしてしまう就活生は毎年一定数います。ただオススメはできません。というのも、面接官は毎年数多くの就活生を見ているため、大体の嘘は見抜けます。
嘘をついたところで、矛盾や違和感を感じ取られてしまうので、プラスには働きません。ありのままの姿で、あなたを良いと言ってくれる企業は絶対にいるので安心してください。
【よくあるQ&A2】回答に詰まってしまったら?
回答に詰まった時に使える対処法を事前に考えておきましょう。オススメなのは、「少々考える時間を頂いてもよろしいでしょうか」と素直にお願いしてしまう事です。企業側も全ての質問にスラスラ答えられなければ”不合格”とは思っていないので、安心してください。
【よくあるQ&A3】自己PRや就活の軸が思いつかない
自己PRや就活の軸が思い浮かばないのは、自己分析不足が原因です。改めて自己理解を深めてみましょう。自分の力ではどうにもならない場合は、適性検査を受検し、AIに客観的評価をしてもらうのが良いでしょう。
無料で受けられる適性検査の受検方法はこちらの記事にまとめてありますので、困っている方は一度試してみてください。
新卒の面接で聞かれることは決まっているので事前に対策しておこう
面接のやり方は各企業ごとに異なりますが、基本的な質問項目は同じようなものが多いため、頻出と呼ばれるような質問の対策は必ず行うようにしましょう。
また自己PRや志望動機が考えつかない場合は、再度自己分析をして自己理解をより深めてください。