面接で名刺をもらった時の対応は?受け取り方など就活生必見のマナーを解説

就職活動を行っていると、面接官から名刺を渡されることがあります。企業とのつながりができて嬉しく思うかもしれませんが、名刺の受け取り方にもマナーがあるため、適切な対応を心がける必要があります。

この記事では、名刺の受け取り方や面接中に名刺を置く際のポイントなどを解説。また、名刺に関する就活生からのよくある疑問にもお答えするので、ぜひ参考にしてみてください。

面接で名刺を渡す企業側の意図とは?

面接の日に従業員や面接官から名刺を渡されることがありますが、どういった意図があるのでしょうか。主に以下に挙げたような意図が考えられます。

・名刺の受け取り方を見て、学生のビジネスマナーをチェックしたい
・会社を代表して面接を行っていることを伝えるため

もちろん企業の社風や面接官によって異なり、特に理由がなく名刺を渡す場合もあります。名刺をきれいに受け取り方で、社会人としてのマナーが身についているかどうかを判断される可能性もあるため、あらかじめ練習しておきましょう。

面接で名刺を渡された時のマナー

名刺の受け渡しは社会人になってから覚える人も少なくありません。しかし、就活中に名刺を渡されることもあるので、学生のうちから正しい受け取り方を身につけておきましょう。

【面接で受け取る名刺のマナー1】机を挟まない

名刺の受け渡しは面接官と就活生の双方が立っている状態で行いますが、両者の間に机などを挟まないようにしましょう。

もしも机などがある場合は、面接官のいる所まで移動して受けるのがマナーです。立って移動するスペースがない場合は、「机の上から失礼いたします」と一言断ってから受け取るようにしましょう。

【面接で受け取る名刺のマナー2】両手で受け取って一礼

面接官から「はじめまして、株式会社◯◯の採用担当の◯◯です。本日はよろしくおねがいします」と名刺を渡された時は、必ず両手で受け取りましょう。また受け取る時には「ありがとうございます。◯◯大学の◯◯◯◯です。頂戴いたします」と言いながら、丁寧に一礼してください。

面接官に会うと萎縮するかもしれませんが、何度もお辞儀する必要はありません。卑屈な印象を持たれる可能性もあるので、お辞儀は丁寧に一度だけを意識しましょう。

【面接で受け取る名刺のマナー3】名刺を見る

名刺を受け取ったら名刺入れにしまう人もいますが、すぐに名刺入れにしまったり机の上に置いたりしてはいけません。相手の名刺を軽く眺めてから、机の上に置くのが名刺の受け取りマナーです。

【面接で受け取る名刺のマナー4】名刺は机の左側に置く

自分の席にテーブルがある場合は、着席後に受け取った名刺を机の上・左側に置きます。もしも名刺を置ける机がない場合は、名刺入れにしまっても問題ありません。

名刺入れを持っていない時は、「大変申し訳ありません、名刺入れを忘れてしまいました」と伝え、手帳やクリアファイルなどに丁寧に挟みましょう。

【面接で受け取る名刺のマナー5】役職が高い人の名刺は名刺入れの上に置く

名刺を渡された相手の人数によって、名刺の置き方が変わってきます。1対1で名刺を渡された場合は、机の上に名刺入れを置き、その上に名刺を乗せましょう。

また、人事担当者だけでなく役員が面接官として加わることもあります。複数の面接官から名刺を受け取った場合は、役職が一番高い人を名刺入れの上に乗せ、そのほかの名刺は机の上におきましょう。

なお、会社内での役職は、高い順から以下のようになります。

・代表取締役社長
・専務取締役
・常務取締役
・本部長(事業部長)
・部長
・次長
・課長
・係長
・主任
・一般社員

ただ、「マネージャー」や「チーフ」のように会社ごとに呼び方が異なる場合もあります。気になる方は事前に会社の情報を調べておいても良いでしょう。

面接用の名刺は必要?就活生のよくある疑問

名刺の受け取りマナーは先ほど紹介した通りですが、このほかにも名刺に関して疑問を持つ学生もいるでしょう。

ここからは、就活生も名刺や名刺入れを持った方が良いのか、もらった名刺はどうすればいいのかなど、名刺に関するQ&Aを紹介していきます。

【面接の名刺に関する疑問1】就活生も名刺を持った方が良い?

名刺は自分が所属する会社や会社での肩書き、連絡先などを相手に伝えるためのツールであり、就活生が名刺を持っていなくてもマナー違反とは見なされません。

就活生が無理に持つ必要はありませんが、受け取り方に関するマナーがみられている可能性があります。そのため、この記事で紹介した受け取り方や置き方のマナーを守るようにしましょう。

【面接の名刺に関する疑問2】名刺入れは持っておくべき?

就活の時点では名刺入れは絶対に必要なものでありませんが、社会人にとって必要なアイテムなので、今のうちに持っておいても良いでしょう。

本記事で解説したように面接で名刺を渡される場合もあるため、名刺入れを持っておけば社会人としてのマナーが身についていることをアピールできるかもしれません。

就活の場では派手なものが好まれない傾向にあるため、名刺入れを購入する場合はレザー素材の黒もしくは茶色の無地がおすすめです。

【面接の名刺に関する疑問3】お礼メールを送りたい

面接を受けた後、名刺に記載されている面接官の連絡先にお礼メールを送っても問題ありません。

面接官によっては就活に関するアドバイスをしてくれることもあり、感謝の気持ちを伝えたい学生もいるでしょう。お礼メールが面接の結果を左右することはありませんが、感謝の気持ちを伝えることで丁寧な印象を与えられるかもしれません。

面接後に送るお礼メールの例文は、以下の記事で詳しく紹介しています。面接をしてもらったことに対する感謝をスムーズに伝えるためにも、ぜひ参考にしてみてください。

面接お礼メールは簡単な内容でOK!書き方・注意点を解説【例文付き】

【面接の名刺に関する疑問4】もらった名刺はどうすればいいの?

もらった名刺は、就活が終わるまで保管しておくのが無難です。「名刺をもらった企業に就職が決まった」「関連企業に勤めることになった」などの理由がない場合は、破棄しても問題ありません。ただ、名刺には個人情報が記載されているため、処分する際はシュレッダーなどにかけることをおすすめします。

近年は名刺の読み込めや保存が可能なスマホアプリなども登場しているので、名刺の保管に悩んでいる方はデータで残しておいても良いでしょう。

面接で名刺を渡されたらマナーを守って受け取ろう

就活では一次面接から最終面接まで2〜3回ほど面接があり、面接官から名刺を渡される可能性があります。場合によっては名刺の受け取りマナーが身についているかどうかをチェックされることもありますが、社会人としての基盤ができていることをアピールするチャンスです。

名刺を渡される際は、机を挟まずに両手で受け取り「ありがとうございます。頂戴いたします」と言って一礼すること。このほかにも入退室や言葉遣いなどが見られているので、心配な方は模擬面接などで一通り練習しておきましょう。

よくある質問や面接対策のポイントは、以下の記事で詳しく解説しています。

面接対策はこれで万全!就活生必見の事前準備・質問例・マナーとは?