面接は短所でアピールしろ!回答する際に気を付けたい4つのポイントとは【例文付き】

「あなたの短所は何ですか?」
面接において就活生が最も身構えてしまう質問の一つには、間違いなくこれがあると思います。面接とは自らの魅力をアピールする場であることは明白ですが、突然自分の印象を下げざるを得ないような質問を余儀なくされます。そこで、自分の短所を悪印象になりすぎないような答え方をするにはどうすればいいかと考える方が多くいます。しかし、じつはこの短所についての質問は「いかに悪印象にならないようにするか」ではなく、この質問こそ 「いかに好印象を与えるか」 と考えて回答すべきなのです。

そもそも企業は面接で何を見ようとしているのか


そもそも企業は面接で何を見定めようとしているかについて考えたことはりますか?当然、就活において面接が存在するには理由があります。
株式会社リクルートキャリアによる調査によると、

企業が重視している項目は
「人柄」(92.1%)
「自社への熱意」(77.6%)
「今後の可能性(65.6%)
の順に高かった。
株式会社リクルートキャリア 「就職白書2018 -採用活動・就職活動編-」
以上から、企業は「人柄」への注目度が圧倒的に高いことがわかっています。企業が最も見ているのは依然として人柄であり、企業側は”一緒に働きたいと思える人材か。”という目線で見ていると言えます。そこに至る価値判断は企業によってさまざまではありますが、 学生は、自分の魅力を伝えることで”一緒に働きたい”と思わせられるだけの価値を伝えなければならないのです。 

面接は短所でアピールしよう

上で、人事は人柄、いわゆる人間性や個性のような部分を重視していることを紹介しました。そして、その人間性において最も他者の共感を得やすいのは「弱み」、つまり短所であることはよく言われています。例えば心理学において 「プラットフォール効果」 というものがあります。

プラットフォール効果の実験
プラットフォール効果については、エリオット・アロンソン(Elliot Aronson)研究員の実験が有名です。
実験の内容は、通常の参加者と専門家にクイズを回答させるVTRを作成し、ミネソタ大学の男子学生に見せたというものです。当然通常の参加者に比べ圧倒的に専門家が成績を上げていくクイズではありますが、そこである変化をおこしました。クイズの終了後にそれぞれにコーヒーをこぼさせたのです。すると、コーヒーをこぼしたことで、通常の参加者はイメージダウンしてしまい、この失敗が好感度を下げるさらなる要因となりました。
しかしその一方で、専門家が同じようにコーヒーをこぼす失敗をすると、 逆に親近感がわき、自分に近い人間としてイメージアップしていた のです。
このように、長所にて能力を効果的に伝えた上で短所・弱みを見せることが、プラットフォール効果により親近感がわき好感度を得ることにつながります。採用に重視されている「人柄」といった部分にこれ以上アプローチできるタイミングはなかなかありません。面接において、いかにこの短所で魅力を伝えられるかが内定への近道だと言っても過言ではないのです。

企業はなぜ面接で短所を問うのか

なぜ企業が短所を問うのでしょうか?ここを理解することで、短所に対しむしろプラスの印象を与えることができる回答ができます。企業は、短所という人のマイナスな面を覗くことで、あなたの色々な面を見ています。具体的にどのような点を確認しているのでしょうか?

【面接で短所を問う理由①】自分を客観的に理解できているか見るため

完璧な人間なんてこの世にいるのでしょうか?もし身近に完璧な人間がいたら、それは完璧なのではなく、自分の短所をもきちんと理解して克服しようとしているのだと思います。
仕事をしていく上で、自分自身を客観視して、長所と短所を理解することは非常に重要です。長所は仕事に活かすことで効率的に良いアウトプットを生み出せますし、短所を理解していれば改善しようと努力したうえで、他の人がそこをカバーし合うなどして対策をうつことができるからです。
そのため「短所はないです」と言い切ってしまうと、「自分を客観的に理解することができない人」や「自分の悪いところと向き合うことができない人」という印象を与えてしまうので注意が必要です。

【面接で短所を問う理由②】課題解決能力があるか見るため

「短所」という自分にとっての課題を、どう解決していくかのプロセスを企業は見ています。企業は短所に対する克服方法と、仕事においての課題解決方法を重ねて評価しているのです。

【面接で短所を問う理由③】自社の社風や理念にマッチしているか見るため

職種や企業によって、社風や理念は異なります。仮に、チームワークを重んじている企業に「私の短所は協調性がない点です。」と言った場合、企業は自社の社風にマッチしているとは判断しないでしょう。入社後のミスマッチは、学生にとっても企業にとってもマイナスな点しかないので、選考の段階で短所を共有しておくのです。
そのため、事前に企業の理念や社風は必ずリサーチしておくようにしましょう。

面接で短所を答える時に押さえたいポイント【例文付き】

面接官にむしろプラスの印象を与えられる回答をするために、短所を答える際には以下の点に気を付けて回答しましょう。
まずは、例文を読んで雰囲気を掴んでください!今回は「心配性」の場合の回答例を紹介します。

【自己PR例】
私の短所は何事においても慎重になってしまうところです。
課題や仕事などに関して、繰り返し確認を行う癖があります。それにより失敗をすることは少ないですが、人より時間がかかってしまうことが問題だと認識しています。そのため、何事においても余裕を持って計画を立てることで、期限に送れないように努めています。

【面接で短所を答える時に押さえたいポイント①】伝え方はポジティブに

短所を伝える際には「~できない」などネガティブな言葉を使ってしまいがちですが、できるだけこのようなネガティブワードを用いるのは避けたほうが良いでしょう。自分のことをアピールしなければならないエントリーシートや面接の場においては、自分の短所を伝える時もポジティブな言葉を使うことが重要です。
例文中では「心配性」を「何事においても慎重になる」と言い換えることで、企業によっては「しっかりと仕事をしてくれるだろう」というポジティブな印象を与えることができます。

【面接で短所を答える時に押さえたいポイント②】克服できる内容にする

短所を伝える際には自分で努力や工夫をして克服できるものを選びましょう。企業は短所を克服しようとする努力のプロセスを見ているので、短所を短所のままで終わらせてしまうのは非常にもったいないです。
例文中では、心配性によって与える悪影響がないように「何事においても余裕を持って計画を立てることで、期限に送れないように努めています。」と説明することで、「短所に対し工夫できる人材」というポジティブな印象を与えています。

【面接で短所を答える時に押さえたいポイント③】長所と短所は表裏一体であることを理解しよう


短所を魅力的に伝えるには、 長所と短所が表裏一体 であることも認識しておくべきでしょう。
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上の記事でも取り上げたのですが、短所や長所というものは視点によって変容するものです。長所と思っているものが時によっては短所のような働きをしたり、その逆であることもあります。短所や長所といったようなものを「個性」という一本の軸でみたとき、自分だけが持つ魅力がどのようなものなのか気づけるはずです。
例えば「頑固」という特徴があったとします。その頑固さは周りとの調和を乱すという点では短所かもしれません。しかし、なぜその頑固さが身についたのでしょうか。きっと何か正しいと強く信じていることがあって、それを曲げたくないという信念からきているのではないでしょうか。では、その信念が正しかった場合もそれは短所と言えるでしょうか。
確かに自分の信じる者が正しいか見極める力や、人にそれをうまく伝える力など、もっと「頑固」という性質をブラッシュアップすることはできますが、単純にひとつ短所と思われがちな性質をとってみても、 時と場合、視点次第で長所にも解釈できる のです。それこそが個性であり、あなたの魅力です。
それを踏まえ短所を通して自分の魅力をアピールするには、このようにして 長所と短所に一貫性を持たせること がひとつの方法と言えます。自分の個性を見つけたら、それに呼応する長所と対になる短所を整理し、一貫性を持ったアピールをすること。そして、その短所に関してどのように向き合っているのかという姿勢を見せることも大切です。

面接で伝える短所の見つけ方


短所で魅力を伝えるには自分のことをよく理解していることが必要です。自らの優れている所と欠けているところを俯瞰的に見た上でアプローチしていく必要があるからです。そこで、いわゆる ”自己分析” というものが大切になります。自己分析と言ってしまうとノウハウチックになってしまいますが、結局のところどれだけ自分を理解することができるのかという部分が本質になります。自分を深く理解することで、自らの長所や短所の本質が見えてきます。自分のどんな価値観がその能力に影響しているのかであったり、逆に自らのどのような点がその欠点を生み出しているのか。そういった部分を深く理解することで、そこに向き合うこともできるようになり、かつその姿勢を伝えることもできるようになります。
しかし、自己分析とはそもそも就活の為だけに行うものはありません。自分について深く理解することで潜在的だった日々の行動指針が意識上に現れます。自分がどういう人間なのか言語化できるようになることで、正体の見えない心のもやもやや、憤りなどの原因がわかり前に進めるほか、どんな行動が自分にとって価値になるのかわかります。そういった自分への深い理解を通した自分のアピールがあなたの魅力を伝えることに繋がります。まずは以下の記事を参考にして自分についての理解を深めていきましょう。

【20卒の就活】自己分析は就活に必要だからやる!のは間違い

面接で短所を伝える時のまとめ


しかし、一人で思考し続けてもわからないものはどうしてもあります。そんな時は客観的視点からのコメントは大きなヒントになることがあります。しかし、あくまで自分のこと。外の意見は第3者の一つの意見として、鵜呑みにしすぎない程度に吸収し、そのうえで 自ら思考して結論を出しましょう。  客観的意見を取り入れるためのツールとして最もおすすめなのは友人や先輩、家族ではありますが、こちらの適性検査も大きく役立ちます。

適性検査では150問の選択式の質問に答えていくだけで
あなたの強み、意欲・価値観の傾向、職務適性までもが点数としてわかります。
また、人物像についてコメントされ、各能力が折れ線グラフで可視化されるので、

  • 自分の特徴は何か?
  • どんなところを気を付ければ良いか

を客観的に見ることができます。
自分を知るうえで、客観的な分析を行いたい際にはぜひ受験してみてください!
⇒適性検査を受検するには