適性検査が全然できなかった時も通過の可能性が!合否の分かれ目は?

適性検査は、SPIや玉手箱、TG-WEBといった種類がありますが、いずれの場合も「全然できなかった」と悩む学生は少なくありません。しかし、不合格だと思っていた適性検査も、意外と通過している場合があることをご存知でしょうか。

今回は、適性検査が全然できなかったのに通過している理由をはじめ、合否の分かれ目について解説します。

適性検査が全然できなかったのに通過できる理由とは

適性検査の手応えは人それぞれ異なりますが、「全然できなかった」と感じている人のなかには、次の選考に進めている人もいます。

まずは、全然できなかった適性検査で通過できる理由について見ていきましょう。

【全然できなかった適性検査の通過理由1】検査結果を重視していないから

人気企業や有名企業は応募者が多いため、足切りを目的に適性検査を実施することがあります

一方で、中小企業や知名度の高くない企業は、適性検査の結果だけで不採用にはせず、受検者を次の選考に進めることも珍しくありません。実際に面接で話してみてから合否を決める企業も多く、能力検査や性格検査の結果はあくまでも参考にしていることもあるのです。

【全然できなかった適性検査の通過理由2】合格点を取れていたから

適性検査で「全然できていない」と思っていたとしても、合格点を取れていたために通過する場合もあります。

合格点については2通りの考え方があり、1つは企業の合格ラインが低めに設定されているケースです。適性検査の合格点は企業ごとに設定されているため、たとえ点数が低くても通過できる場合があります。

また、実際は高得点を取れていたケースも考えられるでしょう。適性検査では、受検者が能力検査や性格検査の結果を知ることはできないため、手応えがないだけで合格点に届いていた可能性もあります。

【全然できなかった適性検査の通過理由3】性格検査の結果が良かったから

能力検査が全然できていなかったとしても、性格検査の結果を見て判断する企業も多くあります。特に自社とのマッチ度を重視している企業の場合は、受検者の性格や価値観、行動特性などを評価するケースも珍しくありません。

能力検査と性格検査をどのように評価するのかは、企業によって異なります。能力検査で半分ほどしか解けなくとも、性格検査を評価する企業であれば合格の可能性もあるのです。

【全然できなかった適性検査の通過理由4】書類選考で好印象だったから

適性検査は書類選考のあとに実施されることが多く、ES(エントリーシート)や履歴書の内容で好印象を残せれば、適性検査の結果が悪くても通過できる場合があります

例えば、ESに記載した内容が分かりやすく簡潔にまとまっており、企業が求める人物像に合致していると、適性検査が全然できなかった場合でも次の選考に進めることがあります。

就活を成功させるためには、適性検査の対策を十分に行っておくことも大切ですが、ESでも自分の魅力を丁寧に伝えることが大切です。これからESを作成される方は、以下の記事を参考に企業に刺さる書き方を押さえておきましょう。

就活のESとは?企業に刺さる書き方のコツや履歴書との違いを紹介【例文付き】

適性検査が全然できなかった人の落とされる理由とは

適性検査が全然できなかったとしても、選考を通過する可能性はあります。しかし、適性検査の合格ラインは企業ごとに異なり、全く対策をしていない状態で適性検査を受けると、落とされる可能性のほうが高くなるでしょう。

適性検査で落とされる人に共通するポイントとして、以下が挙げられます。

適性検査で落とされる人に共通するポイント

正答率が低いから
回答数が少ないため
ESや履歴書の内容が薄いから
性格検査で嘘をついたから

就活生のなかには対策なしで適性検査を通過する人もいますが、きちんと勉強・対策しておくことで、通過率をより高めることが可能です。企業研究やESの作成を行った時間と手間を無駄にしないためにも、必ず適性検査の対策を行っておきましょう。

適性検査で「全然できなかった」と後悔しないための対策

適性検査で「全然できなかった」と感じても、企業から連絡が来るまで合否の結果は分かりません。ただ、場合によっては本当に不合格となる可能性もあるため、後悔しないためにもここで紹介する対策を行っておきましょう。

【適性検査の対策1】検査内容を確認する

適性検査の対策をするうえで重要なのは、検査内容を確認することです。適性検査といっても種類はさまざまにあり、問題の難易度や検査科目、受検形式などが異なります。適性検査対策をする時は下記の表を参考にしてみてください。

チェックポイント
種類 ・SPI
・玉手箱
・TG-WEB
・CAB
・GAB など
科目 ・言語(国語系)
・非言語(数学系)
・英語
・構造的把握力
・性格検査 など
形式 ・テストセンター
・WEBテスティング
・インハウスCBT
・ペーパーテスティング

まずは自分が受検する適性検査の種類を調べ、検査科目についても確認しておきましょう。また、受検形式によっては電卓の使用が認められるものもあり、回答をPCで行うのかマークシートに記入するのかといった違いもあるため、事前に調べておくことが大切です。

なお、以下の記事では適性検査の種類別に対策方法を紹介しています。試験通過のためにもぜひ役立ててみてください。

適性検査の内容を種類別に解説!試験内容・特徴・対策法とは?

【適性検査の対策2】問題集を繰り返し解く

適性検査の対策で特に重要なのは、問題集を何度も解くことです。繰り返し解くことで出題傾向を把握できるほか、解き方も理解することができます。また、問題を一通り解くことで自分の苦手な分野も分かってくるため、苦手分野を重点的に勉強し、高得点を狙うこともできるでしょう。

【適性検査の対策3】頻出の公式・単語を覚える

適性検査では、検査の種類や受検形式ごとに出題傾向が異なります。そのため、頻出の問題を解くための公式を覚えておけば、スムーズに解き進められるでしょう。また、言語分野や英語では単語の意味を問う問題が多く出されます。普段から本や新聞を読み、分からない単語があれば調べる習慣を身につけておくと良いでしょう。

なお、以下の記事ではSPIの言語分野で頻出の単語を150語掲載しています。効率よく単語を覚えたい人は、ぜひチェックしてみてください。

SPI「言語分野」の頻出問題は?覚えるべき語句一覧や長文読解の例題を紹介

【適性検査の対策4】時間配分を意識する

適性検査でよくある失敗の一つに、制限時間を意識していなかったことが挙げられます。SPIの能力検査なら1問につき1分以内、性格検査なら1問につき8秒以内が目安です。

分からない問題に時間をかけすぎてしまうと、無回答のまま次の問題に進んだり、最後の問題にたどり着けなかったりすることもあるでしょう。適性検査を受検する際は「簡単な問題は15秒・難しい問題は1分」など、時間配分を意識して解くことが大切です。

【適性検査の対策5】性格検査は素早く正直に答える

性格検査で出される問題には正解がありません。しかし、企業が自社とのマッチ度を確かめたり、受検者が嘘の回答をしていないかを確認されたりするため、正直に答えることが大切です。また、制限時間内に答えることも重要なので、1問あたり5〜8秒を目安に直感的に答えていきましょう

なお、自分の回答がぶれないよう、事前に自己分析をしておくこともポイントです。キミスカの自己分析ツールは簡単な質問に答えていくだけで自分の行動特性や適職が可視化されます。性格検査の対策だけでなくESや面接にも役立てられるので、ぜひ活用してみてください。

キミスカ適性検査の受け方と結果の見方!自己分析ツールの使い方を解説

適性検査が全然できなかった人も対策次第で通過できる!

適性検査はさまざまな種類がありますが、いずれも対策しておくことで合格の可能性を高められます。もちろん検査の種類によっては難易度の高いものもありますが、出題傾向は例年パターン化されているため、問題集などを使って学習しておくことが肝心です。
「適性検査、全然できなかった」と後悔する前に、ぜひ本記事で紹介したポイントを参考に対策を進めてみてください。