適性検査のなかでも特に受検する可能性の高いテストがSPIです。能力検査と性格検査の2つが実施されますが、対策しておかなければ次の選考に進めない可能性があります。
そこで、本記事ではSPI対策に必要な勉強時間や効率のいい対策方法について解説します。一般的に30〜60時間は必要と言われていますが、自分に必要な勉強時間を考える参考にしてみてください。
SPIの勉強は何時間すればいい?
SPIの勉強時間は30~60時間が目安です。問題の難易度が中学・高校レベルだからといって油断していると、次の選考である面接に進めない可能性があります。
もちろん、人によっては20時間ほど勉強するだけで十分なケースもあるでしょう。そこで、自分が何時間勉強すればいいのかを知るためにも、勉強時間の目安を確認しておきましょう。
【SPIの勉強時間1】最低でも30時間を目安にしよう
SPIの勉強時間は、最低でも30時間を目安にしておきましょう。SPIで出題される問題は中学・高校レベルですが、公式を忘れている可能性があるため、無対策で受検するのは危険です。
また、SPIはテストセンターなどの受検形式ごとに出題傾向がパターン化されており、問題の内容や解き方を把握するためにも30時間はかけましょう。勉強を始める時期はできるだけ時間に余裕を持ち、受検する2ヶ月前から「1日30分」などと決めて計画的に進めてみてください。
【SPIの勉強時間2】自信がない人は60時間が目安
SPIの試験はそれほど難しいものではありませんが、大手企業や人気企業の場合は合格ラインが高めに設定されている場合があります。そのため、SPIで苦手科目がある人や、合格基準が高い企業のSPIを受検する人は、60時間を目安に勉強しましょう。
こちらも1日の勉強量は自分で決めて構いませんが、受検日から逆算して勉強のスケジュールを立てておくのがおすすめです。
SPIの勉強時間を短くしたい!効率のいい対策とは
就活中はSPIの勉強だけでなく、自己分析・業界研究・企業研究といった作業や、ES(エントリーシート)・履歴書・面接などの対策も必要です。そのため、「できるだけ効率的にSPIの勉強をしたい」と考える就活生も少なくないでしょう。
そこで、ここからは勉強時間をできるだけ短縮するためのSPI対策について紹介します。
【勉強時間を短縮するSPI対策1】受検方式を確認しておく
志望企業で実施されるSPIがどの受検方式を採用しているのかを確認できれば、無駄なくSPIの勉強・対策ができます。というのも、SPIといっても受検形式が4パターンあり、それぞれ出題内容や解き方のコツが異なるためです。
テキスト | 制限時間 | 特徴 |
WEBテスティング | ・能力検査:約35分 ・性格検査:約30分 |
自宅や大学などで受検 回答はPCを使用 電卓の使用可能 |
テストセンター | ・能力検査:約35分 ・性格検査:約30分 |
指定の会場で受検 回答はPCを使用 |
インハウスCBT | ・能力検査:約35分 ・性格検査:約30分 |
オフィスなど指定の会場で受検 回答はPCを使用 電卓の使用可能 |
ペーパーテスティング | ・能力検査:約70分 ・性格検査:約35分 |
指定の会場で受検 回答はマークシートに記入 |
SPIの試験は大きく、PCで回答していくかマークシートに回答を記入するかのどちらかですが、PCの操作に慣れていないと回答に時間がかかるかもしれません。
また、テストセンターやWEBテスティングでは電卓の使用が認められており、電卓での計算を前提とした問題が出されることもあるため、操作に慣れておくことが大切です。
もちろん複数社の選考を受ける場合は、受検方式が異なったりSPI以外の適性検査を受けたりするかもしれません。志望度の高さなどで優先順位を決めて、効率よく対策しましょう。
形式別のSPI対策は以下の記事でも解説しています。より詳しく知りたい方は、チェックしておきましょう。
【勉強時間を短縮するSPI対策2】問題集を解いて慣れておく
SPI対策に必要な勉強時間は人それぞれ異なりますが、特に時間をかけてもらいたいのが問題集です。参考書や問題集は何冊も買う必要はなく、1冊あれば十分です。ただ、「1回解いたら終わり」ではなく、何度も解くようにしましょう。問題集を繰り返し解くことで出題傾向を把握できるほか、苦手な問題の把握・克服ができます。
以下の記事では、SPI対策に役立つおすすめの問題集を6冊紹介しています。自分に合った問題集を探している方は、参考にしてみてください。
【勉強時間を短縮するSPI対策3】苦手分野の解き方を理解する
SPIの問題集を使って自分の得意・不得意な問題を把握できたら、解説などを読んで苦手分野を徹底的に勉強しましょう。確実に正解を出せる問題を何度も解くよりも、苦手分野を克服することで高得点を狙えるためです。
苦手分野の克服にはSPI対策のアプリを活用するのもおすすめです。電車に乗っているときなどの時間を有効活用して苦手な問題に何度も挑戦すれば、時間をかけずに解けるようになるでしょう。
おすすめはキミスカのSPI対策です。言語・非言語・英語に対応しており、制限時間の機能がついています。本格的な対策を無料できるため、ぜひ活用してみてください。
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【勉強時間を短縮するSPI対策4】過去問・模試を解く
問題集などを使って出題傾向の把握や苦手科目の克服ができたら、過去問を解いたり模擬試験を受けたりして、より本格的な対策を進めましょう。
SPIは1問ごとに制限時間が設けられている場合もあるため、自宅などで過去問を解く場合は、タイマーをセットして本番に近い環境を整えるのがポイントです。過去問や模試では、正答率・回答率の高さだけでなく、時間配分ができているかどうかも確認しましょう。
【勉強時間を短縮するSPI対策5】苦手分野の対策
過去問・模試はSPI対策の最終確認ですが、本番に近い環境で問題を解いてみて改めて苦手な分野や解けない問題があった場合は、再度対策しておきましょう。また、制限時間内に答えられなかった問題があった場合も、時間内に解けるよう対策しておくのがおすすめです。
SPIの勉強時間に関するよくある質問
最後に、SPIの勉強時間に関する就活生の質問にQ&A形式でお答えしていきます。
【SPI勉強時間のQ&A1】いつから始めればいい?
1日に何時間ほど勉強するかは人それぞれですが、1日に1時間勉強する場合は、最低でもSPIを受検する1ヶ月前から対策を進めましょう。SPIの検査は就活解禁後の3月下旬から5月上旬に実施されることが多いので、3月ごろには勉強を済ませておきたいところです。
就活中はSPI対策以外にも、自己分析や業界・企業研究をはじめ、ES(エントリーシート)や履歴書、面接対策など、さまざまな準備を行う必要があります。SPIを受検することが分かっている場合は、早めに対策を進めておくのもポイントです。
【SPI勉強時間のQ&A2】性格検査の対策は必要?
性格検査の設問は正解がないため、時間をかけて対策する必要はありません。しかし、能力検査と同様に性格検査も制限時間が設定されているため、制限時間内に解くことが大切です。
また、回答する際は正直に答えることを意識してください。悩んでしまったり、自分を偽った回答をしたりすると、虚偽の判定が出る可能性があるためです。
受検前に自分の価値観や行動特性などを把握したい人は、キミスカの自己分析ツールを使って自己理解を深めてみましょう。簡単な質問に答えていくだけで自分の強みや価値観、適職などが分かるため、性格検査をはじめ就活に役立ちます。
SPIの勉強は30時間以上を目安に対策しておこう!
SPI対策は最低でも30時間以上を目安に勉強しておきましょう。ギリギリになってから問題集などで対策をはじめると、SPIに間に合わない可能性もあります。問題はそれほど難しくないため、きちんと勉強しておけば解けるものばかりです。
これからSPIの勉強を始める人は、ぜひ本記事の内容を参考に効果的な対策を講じてみてください。