そもそもメーカーってなんなの・・・?

簡単にいうと、メーカーは「なにかをつくっている会社」です。
製造するものが食べ物でもロケットでもカメラでも、
すべて「メーカー」と呼ばれます。
メーカーのなかでも、石油産業、鉄鋼産業、非金属産業、
といった、いわゆる「素材」をつくるのが素材メーカーです。
これを使って部品をつくるのが「部品産業」であり、
タイヤ産業や電子部品産業など様々なメーカーが存在します。
そして産業系素材メーカー(以下、素材メーカー)といえば商社と並んで人気の業界。
素材メーカーのなにが良いのか?
一口に素材といってもどんな業種が入るのか?
今回は「素材」に注目していきます。

素材の魅力

素材メーカーの多くは戦前からの歴史を持ち、世界の巨大資本メーカー
と渡り合ってきました。
日本をはじめとし、先進国各国は少子高齢化、
人口減少が経済成長という面で普遍的な課題となっています。
国内の消費者にモノを売って利益を得るのには限界があります。
特に土地や資源の少ない日本において輸出中心の経済構造は、
簡単にはかわりません。
その点で国内外にネットワークを持ち、
BtoBメインの企業として海外のマーケットを拡大できる素材メーカーは
これからも需要が低下しないという点は魅力的です。

素材の業種

部品メーカーと同様に素材メーカーにも数えきれないほどの業種が存在します。
今回はその中でも

  • 鉄鋼
  • 非鉄金属
  • 石油

を見て行きましょう。

鉄鋼

生産合理化、海外展開が進む鉄鋼。
中国では景気後退に伴って、鋼材は需要が減少しています。
しかしながら円安の進展で最大顧客である
自動車メーカの業績が回復したこともあり、
日本の鉄鋼の動向は明るくなってきています。
やはり東南アジアをはじめとする新市場開拓が急務であるといえるでしょう。

非鉄金属

非鉄金属に最も大きな影響を及ぼすのが産業インフラ素材の生成である。
インフラ産業でつかわれるベースメタルの原料はほとんど海外から輸入しており、
周辺領域への拡大に取り組んできた非鉄金属ではありますが、
中国の景気後退、金属価格の下落による影響は大きいと考えられています。

石油

ガゾリンなど石油商品の国内需要は地球温暖化対策によって減少していました。
しかし東日本大震災のあと、原子力発電の代わりに化石燃料が代替品として
使用されたうえに円安による原油・ガス販価の上昇のために
ここ数年は増益となりました。
今後の動向は国内での原発再稼働の問題と
海外への貿易をどれだけ有利に進められるか
にかかっていると思われます。

次回は繊維、紙、ガラスです。
それぞれの業種が抱える課題と可能性を知って、
円滑に就職活動を進めていきましょうね。
ちなみに素材・資源業界の平均年収は


化学/素材メーカー
518万円
紙/パルプメーカー
404万円
建築/建材関連メーカー
422万円
設備関連/プラントメーカー
427万円
電気/ガス/水道/エネルギー
433万円
となっております。