就活生のなかには「SPIがボロボロでも受かった」という人もいますが、果たして本当に受かることができるのでしょうか。
本記事では、SPIがボロボロでも本当に受かるのか、不合格者の共通点や通過できた人の理由を紹介します。また、SPIがボロボロにならないための対策方法も紹介しているので、SPI対策に役立ててみてください。
「SPIがボロボロでも受かった」は嘘?不合格者の共通点
大学の友達や先輩、あるいはネット・SNSなどで「SPIがボロボロでも受かった」という話を聞いたことはないでしょうか。しかし、SPIを受検した人のなかには想像通り不合格となってしまう人もいます。
SPIがボロボロで受かった人の話が本当なのか、不合格者の視点から見てみましょう。
【SPIボロボロで落ちた人の共通点1】能力検査の結果が悪い
能力検査の結果が悪いと、SPIで不合格になる可能性が高いです。SPIでは、受検者の基礎学力やスキルを測定する「能力検査」と、性格や価値観などを測定する「性格検査」の2つが実施されます。
どの検査を特に評価するのかは企業によって異なりますが、能力検査を重視する企業の場合は、回答率・正答率の低さで落とされることも珍しくありません。
【SPIボロボロで落ちた人の共通点2】性格検査で嘘をついた
性格検査で嘘の回答をすると、SPIで落とされる場合があります。性格検査は受検者の適職や物事の捉え方、行動特性などを測定するための検査のこと。
「はい・いいえ」のように2択から選ぶ設問や、「Aに近い・どちらかといえばAに近い・どちらかといえばBに近い・Bに近い」など4択から選ぶものもあります。
性格検査では価値観を問う問題が多く出されますが、受検者が嘘をついているかどうかを見抜く質問もあるため、注意が必要です。
【SPIボロボロで落ちた人の共通点3】人気企業の検査だった
人気の企業や大手企業の場合、SPIで落とされる可能性が高いです。というのも、応募者の多い企業では面接に進む人数を絞るために、足切りとしてSPIを実施することも珍しくありません。
そのため、能力検査で高得点を取れていればSPIを通過できるかもしれませんが、ボロボロだった場合は不合格となってしまうでしょう。
「SPIがボロボロでも受かった!」通過できた理由とは
SPIを通過できなかった人からすれば、「ボロボロで受かるはずはない」と疑ってしまうかもしれませんが、なかには次の選考に進めている人もいます。
どういったケースでSPIを通過できるのか、詳しく見ていきましょう。
【SPIがボロボロでも受かった理由1】高得点を取れていた
SPIは検査結果が本人には知らされないため、能力検査で何点取れたのか、性格検査でどんな結果が出たのかを知ることはできません。SPIを受検し「ボロボロだった」と思っているだけで、実際はそれほど悪くなかったために合格できている場合があります。
SPIで高得点が取れているかどうかは、テストセンター受験の場合のみ見極めることができます。詳しい方法は以下の記事を参考にしてみてください。
【SPIがボロボロでも受かった理由2】性格検査の結果が良かった
たとえ能力検査がボロボロだったとしても、性格検査の結果が良ければSPIを通過できるケースもあります。能力検査と性格検査のどちらを重視するのかは企業によって異なるためです。
例えば、性格検査を重視している企業のSPIを受け、企業とのマッチ度が高い、募集職種との適性が高いと判定されれば、次の選考に進めることがあります。
【SPIがボロボロでも受かった理由3】ESの内容が評価された
SPIの結果が悪かったとしても、ES(エントリーシート)の内容が評価されたために通過するケースもあります。SPIの結果だけで合否が決まる場合もありますが、企業によっては書類選考の内容などを考慮することも珍しくありません。
そのため、少しでも就活の成功率を上げるためには、ESを丁寧に書くことも重要なポイントです。以下の記事では人事担当者に刺さるESの書き方を紹介しているので、これから作成する場合はぜひチェックしておきましょう。
【SPIがボロボロでも受かった理由4】企業がSPIの結果を重視していない
SPIがボロボロだったのにも関わらず、なぜか通過できている場合は、企業がSPIの結果を重視していないのかもしれません。もちろん一定の合格ラインを設けていることがほとんどですが、合格ラインは企業ごとに異なるため、ボーダーライン以上の点数を取っていれば通過できることもあります。
なお、大手企業や人気企業などは正答率80%以上が必要と言われていますが、中小企業などでは60%ほどが目安です。ボロボロでも通過できる可能性はありますが、面接に進むためにもSPI対策は必ず行っておきましょう。
SPIがボロボロだった時の対策
SPIは対策をしたかどうかが合格率を左右します。たとえSPI受検まで時間がないとしても、できる限り対策しておくことが大切です。
SPIの過去問を解いてみて全然分からなかったり、本番がボロボロで不合格になったりした人は、ここで紹介する対策を試してみてください。
【SPIがボロボロだった時の対策1】苦手分野を克服する
SPIでボロボロだった学生の多くは、苦手分野の克服ができていないことも多いため、再び受検する場合は事前に対策しておきましょう。言語で語句の意味を問う問題や長文読解の問題が解けたか、非言語で計算問題や推論問題が解けたのかなど、できる限り思い出してみましょう。
自分の苦手分野の把握や対策は、問題集を活用するのがおすすめです。参考書あるいは問題集を1冊用意し、繰り返し解くことで苦手分野や出題傾向の把握ができるでしょう。また、分からなかった問題の解説を読むことで、解き方を覚えられます。
SPI対策におすすめの問題集は、以下の記事で紹介しています。これから購入される方は、ぜひ確認してみてください。
【SPIがボロボロだった時の対策2】時間配分を意識する
SPIのよくある失敗談の一つに、時間配分のミスが挙げられます。SPIは試験時間が短く、1問ごとに制限時間が設けられていることもあるため、時間配分を意識して解くことが大切です。
問題集や過去問を解く際にタイマーをセットし、回答にかかった時間を計ったり、制限時間内に解けたかを確認したりしても良いでしょう。また、言語・非言語・英語に対応しているキミスカのSPI対策アプリは、制限時間の機能があるため、本番を意識した学習が可能です。
無料で利用でき、隙間時間を有効活用してSPI対策を進められるため、ぜひ活用してみてください。
【SPIがボロボロだった時の対策3】性格検査は正直に答える
性格検査の結果で落とされる可能性もあるため、こちらも対策をしておきましょう。能力検査ほど時間をかける必要はありませんが、制限時間内に全ての問題に答える準備をしておくことが大切です。
性格検査の対策は、1問8秒以内を目安に正直に答えること。自分にあてはまるものを選ぶ設問が多いため、自己分析を通じて自己理解を深めておくのがおすすめです。
まだ自己分析が終わっていない人や、あらためて自己分析を行いたい人は、キミスカの自己分析ツールを試してみてください。あなたの適性や性格を考慮した総合コメントをはじめ、タイプ別の適職グラフや適職診断を確認できます。
SPIがボロボロで受かったとしても油断せずに選考に臨もう!
SPIを受検し「ボロボロだった」と思っていても、受かる場合があります。しかし、企業の合格ラインや重視するポイントによっては、不合格となる可能性もあるため注意が必要です。
SPIは中学・高校レベルの問題が多く出されますが、油断してはいけません。SPIや面接を通過して内定を獲得するためにも、ぜひ本記事で紹介した内容を参考にSPI対策を行いましょう。