就活に有利な資格20選!資格選びの注意点や効果的なアピール方法を紹介

就活では自己PRや志望動機など、自分のことをアピールする機会が多々あります。そこでなんらかの資格を有していることをアピールできれば、就活に有利に働くこともめずらしくありません。

そこで本記事では、就活に有利になる資格をまとめて紹介します。取得する資格選びの注意点や、エントリーシートや面接でアピールする方法も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

就活で資格が必要になることは少ない

結論からいうと、就活で資格を必須とする企業はほとんどありません。そのため資格を有していないからといって、焦る必要はないでしょう。

ただし、一部の業界・企業では資格の取得や免許の所持を求められるケースがあります。例えば、医療関係であれば専門資格を有している学生が有利になり、運輸・輸送関係であれば運転免許が必要です。

そのほかにも、TOEICの点数が企業の定めた基準に満たしていない場合は入社できない場合もあるので、志望企業が決まっているのであれば早い時期から募集要項を確認しておきましょう。

就活で持っていると有利な資格10選【一般編】

就活では資格を有していなくても問題ありませんが、資格があれば自分の能力をアピールできるだけでなく、初任給が変わる場合もあります。就活を少しでも有利に進めたいなら、今のうちに資格を取得しておくのがおすすめです。

この章では、就活で有利になる一般的な資格を10個選出しました。取得難易度ごとにまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

【就活に有利な資格】取得難易度:低

まずは、比較的取得難易度の低い資格を紹介します。必要な勉強時間や費用の目安も解説しているので、表を参考に資格取得を検討してみてください。

普通自動車第一種運転免許

最もポピュラーな免許といえば、普通自動車第一種運転免許でしょう。試験は筆記と実技があり、短期間で取得を目指す合宿であれば最短2週間で免許取得が可能です。

運輸・運送業や営業職などは、普通自動車第一種運転免許が必須となります。教習所に通う場合は免許取得までに数ヶ月かかるので、早めに準備するのがおすすめです。

目安
勉強時間 2~3カ月(最短で2週間程度)
費用 20~30万円前後

ITパスポート

ITパスポートとは、ITを活用するすべての社会人や学生が備えておくべき国家資格です。ITに関する基礎的な知識を証明できるので、とくに事務系や技術系の職種で有利に働きます。

目安
勉強時間 100〜200時間
費用 7,500円

MOS

MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)とは、マイクロソフト社が主催するMicrosoft Office製品の知識・操作スキルを評価・証明する資格試験です。最近では業界・企業問わずパソコンの知識や技術が求められるので、積極的に取得しておきたい資格の一つといえるでしょう。

目安
勉強時間 1科目40〜80時間
費用 1科目1万円前後(学割制度あり)

秘書検定

秘書検定とは、公益財団法人実務技能検定協会が実施している検定で、社会人が備えておくべき基本的な常識が問われます。接客や電話対応の多い業界・企業の選考を受ける場合に有利に働くでしょう。

目安
勉強時間 2~6ヶ月(準1級の場合)
費用 6,500円(準1級の場合)

【就活に有利な資格】取得難易度:中

続いて、中難易度の資格を紹介します。資格取得の勉強時間を確保できる学生は、ぜひ挑戦してみましょう。

TOIEC

TOIECとは、英語によるコミュニケーション能力を測る世界共通のテストです。外資系企業のなかにはTOIECの点数の基準を設けている企業があり、その点数に満たない場合は選考を受けられません。

就活でアピールするなら600点以上が必要で、英語を必須とする企業を受ける場合は700点以上が求められます。

目安
勉強時間 200〜300時間
費用 7,810円

簿記3級以上

簿記とは、日々の取引を帳簿に記入して決算書を作成する作業を指します。簿記は日本商工会議所が実施する資格試験であり、経理や事務などの職種を志望している場合は3級以上を取得するのがおすすめです。

目安
勉強時間 100~300時間
費用 2,850円(3級)

ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナーとは、相談者の目標を叶えるために資金計画を立て、経済的な側面からサポートする専門家です。ファイナンシャルプランナーの資格は金融業界で有利に働くだけでなく、今後の人生における資産運用や家計管理でも生かせるでしょう。

目安
勉強時間 100~300時間
費用 8,000円(3級の場合)

日経TEST

日経TESTとは、日本経済新聞社と日本経済研究センターが実施する資格試験です。視野の広さ・視座の高さ・視点の鋭さを客観的に測定する試験であり、取得しておけばエントリーシートや面接なでビジネスに必要な幅広い知識と汎用スキルをアピールできます。

目安
勉強時間 100〜200時間
費用 6,600円

【就活に有利な資格】取得難易度:高

次に、取得難易度の高い資格を紹介します。以下の資格は就活において大きなアピールポイントとなるので、志望業界・企業が決まっている学生は取得を目指してみてもいいかもしれません。

宅地建物取引士(宅建)

宅建の略称で知られる宅地建物取引士は、不動産取引における専門家を指す国家資格です。年間20万人が受験していますが、合格率は例年15~17%台と低く、ハイレベルな資格であることは間違いありません。

宅地建物取引士の資格は、不動産業界や金融業界で役立ちます。また、住宅メーカーなどの建築業でも求められる資格の一つです。

目安
勉強時間 300時間〜500時間
費用 8,200円

社会保険労務士(社労士)

社労士の略称で知られる社会保険労務士は、社会保険や労働関連の法律の専門家を指す国家資格です。社会保険労務士は人事総務部門で役立つ資格であり、最終的に独立して事務所を開業する人も少なくありません。

目安
勉強時間 700時間
費用 15,000円

就活で持っていると有利な資格10選【独占業務編】

特定の資格を持っていなければできない業務を独占業務といい、独占業務を志望する場合は資格取得が必須となります。以下に独占業務の例として10資格挙げたので、確認してみましょう。

独占業務資格の例

行政書士
司法書士
ボイラー技士
不動産鑑定士
公認会計士
税理士
弁理士
医師
通関士
管理業務主任者

取得する資格を選ぶ時の注意点

ここからは、資格取得を目指す就活生に気をつけてほしいポイントを2つ紹介します。取得資格を選ぶ前に、必ず確認しておきましょう。

【資格を選ぶ時の注意点1】目的が就活のためになっていないか

資格は就活で有利に働くことがありますが、就活のために資格を取得するのはおすすめできません資格はあくまでも就職後やその先の人生を見据えたうえで取得するものであり、就活のエントリーシートや面接でアピールするために取得するのは本末転倒です。

資格を取得する目的や、就活をする理由が分からなくなってしまった学生は、改めて自己分析をしてみてください。

キミスカ適性検査の受け方と結果の見方!自己分析ツールの使い方を解説

【資格を選ぶ時の注意点2】経済的に挑戦可能かどうか

資格の取得には時間だけでなく、お金もかかります。資格紹介の章ではそれぞれの受験費用を紹介しましたが、書籍を購入したり、通信講座を受けたりする場合はより多くの費用が必要です。

とくに中・高レベルの資格取得は独学では難しい場合があるので、必要な費用を把握したうえで取得を検討しましょう

就活で資格をESや面接でアピールする方法

就活のエントリーシートや面接で資格をアピールする場合は、資格を取得した動機を伝えることでより効果的なアピールとなります。また、資格取得の経験から得られたものや、その資格を入社後どのように活かせるかを示すことも大切です。

【資格取得】ガクチカの作り方!好印象を与える書き方を例文付きで紹介!

なんのために資格を取るのか明確にしておこう

就活で資格が必要になるケースは稀ですが、企業によっては決まった資格や600~700点以上のTOEICの点数が求められることもあります。また、たとえ資格が不要な企業であっても、資格を有していることで就活が有利に進むことも少なくありません。資格の取得を考えている学生は、資格取得の理由を明確にしたうえで資格取得を目指しましょう。

ちなみに、エントリーシートや面接では勉強中の資格をアピールしても構いません。その場合は以下の記事を参考に、「○○を勉強中」と伝えましょう。

エントリーシートに書くべき資格・免許とは?書けるものがない場合の対策も紹介