「全然内定をもらえない」「就活に疲れてしまった」「就活以外にやりたいことが見つかった」など、就活をやめたいと思う理由は人それぞれです。周りの友達が就活をしているからといって同じようにする必要はなく、就活を続けるかどうかは個人の自由です。
しかし、本当に就活をやめてしまって良いのでしょうか。今回は就活をやめた場合の将来や、就活を続ける場合のポジティブ思考のポイントを紹介します。
「就活をやめたい」と思うよくある原因は?
就活を続けるかどうかを考えるうえで重要なのは、なぜ就活をやめたいと思っているのかを明確にすることです。学生が「就活をやめたい」と思う理由はさまざまですが、よくある原因として以下のものが挙げられます。
・選考を通過できない
・面接を受けるのが怖い
・友達はみんな内定をもらっている
・入社してやりたいことがない
・社会人になれるのか不安
・働きたくない
・就活以外にやりたいことがある
就活は誰かのためにおこなうのではなく、自分のためにおこなうものです。そのため、自分の将来を考えたうえで「就活をしない」と決めたのであれば、それもあなたらしい人生と言えるでしょう。
しかし、就活をやめたいと思ったときは、自己理解を深めるチャンスです。就活を続けるかどうかを深く考えるためにも、まずは原因を探ってみてください。
就活をやめたい場合の将来の選択肢
就活をやめたい場合は、将来について考えてみましょう。選択肢としては、大学進学や就職留年、起業・フリーランス、フリーターなどが考えられます。
確実な正解があるわけではありませんが、それぞれの選択肢について把握し、どういった将来になるのかをイメージしてみましょう。
【就活やめたいときの選択肢1】大学院進学
就活をせずに大学院に進学する人は少なくありません。とくに大学で学んだことや興味のある研究を深めたい人にとっては、おすすめの選択肢といえます。
また、理系の大学院に進学すれば、教授に推薦してもらって企業に就職できる可能性もあるでしょう。もちろん必ず推薦してもらえるわけではありませんが、新卒の就活をするよりも初任給が高かったり、専門性を活かした仕事につけたりできるかもしれません。
ただし、進学しても再び就活を行う可能性があるため、就活から逃げたいという動機であれば考え直した方が良いでしょう。大学院進学が逃げなのかどうかは、以下の記事でも詳しく解説しています。
【就活やめたいときの選択肢2】就職留年
志望企業の選考で失敗した学生が考えることの多い選択肢が、就職留年です。これは、わざと単位を落としたり休学したりすることで大学卒業を遅らせ、新卒として就活に再挑戦する方法のこと。
再チャレンジできるため、周りの就活生より就活を進めやすい点は大きなメリットですが、休学・留年する分の学費が必要になることは注意しておきましょう。
【就活やめたいときの選択肢3】起業・フリーランス
会社員として働くイメージが持てなかったり、優れたスキルや知識を持っていたりする人は、起業やフリーランスなどの選択肢も検討してみましょう。会社員よりも自由に働きやすいため、上司に気をつかったり毎日のように出社したりする必要はありません。
しかし、新卒社員が入社後に身につける社会人マナーなどは、自分で習得する必要があります。またスキルや知識、人脈などがないと収入が不安定になる可能性があるため、注意が必要です。
【就活やめたいときの選択肢4】フリーター
フリーターに対してネガティブな印象を持つ方もいるかもしれません。しかし、大学卒業後に自分がやりたいことを探すため、フリーターを選択肢の一つにしても良いでしょう。フリーターの雇用形態は、正社員ではなく非正規となるため、気軽に職場を変えやすく時間に融通を効かせやすいのが特徴です。
ただ、フリーターから正社員に雇用されるハードルは高く、ずるずるいくと給与の低い職場を転々とすることになるかもしれません。就活をやめてフリーターになろうと考えている方は、こうしたデメリットも十分に把握しておきましょう。
本当に就活やめたい?新卒ならではのメリットとは
人によって生き方は異なりますが、一度就活をやめてから「また就活をしよう」と考えるのは危険です。というのも、在学中の就活よりも卒業後の就活は難易度が上がってしまう可能性が高いためです。
新卒の就活でどういったメリットが得られているのか、詳しく見ていきましょう。
【新卒就活のメリット1】企業の選択肢が多い
大学卒業後に就活をすると、「既卒採用」や「第二新卒採用」「中途採用」などにエントリーすることになります。新卒採用のときと比べると、募集をおこなっている企業の数が限られているケースがほとんどです。
そのため、新卒の時点では選択肢の多かった企業が、大学卒業後に就活をすると応募できる企業数が減っている可能性が高い点には注意しましょう。
【新卒就活のメリット2】選考のハードルが低い
新卒採用では学生の人柄やポテンシャルが重視されていましたが、既卒以降の就活では即戦力となる人材かどうかが見られる傾向にあります。大学卒業後に起業やフリーランスで特定のスキルを身につけているなど、即戦力としてのアピールポイントがなければ選考通過は難しいでしょう。
【新卒就活のメリット3】情報収集しやすい
新卒をはじめ就職留年や大学院進学であれば、大学のキャリアセンターを利用できますが、大学卒業後に起業やフリーターなどの道を選ぶと、利用できなくなってしまいます。また、周りの友達もすでに大学を卒業している場合が多いので、新卒採用に関する情報を自分だけで集める必要があるでしょう。
「就活やめたい」と思った時のモチベアップ法
就活以外の選択肢や新卒でのメリットなどを解説しましたが、改めて就活をしようと考えた人は、ここで紹介するモチベアップ法を試してみてください。
【就活やめたい時のモチベアップ法1】就活の見方を変えてみる
就活をやめたいと思った原因が、選考に対する苦手意識や友達と比べてしまっていることであれば、就活に対する見方を変えてみましょう。そもそも就活は目的ではなく、自分のやりたいことを叶えるための手段です。将来の夢や思い描いているキャリアを歩むために就活をおこなっていると考えれば、就活への意欲も湧いてくるかもしれません。
また、不採用に落ち込んでしまった場合は、「企業とのミスマッチがあったんだ」と捉えるのもおすすめです。ミスマッチの企業に就職すると、早期退職などにつながる可能性もあるため、「就活のタイミングで分かって良かった」と考えてみてはいかがでしょう。
【就活やめたい時のモチベアップ法2】自己分析をやってみる
多くの就活生が済ませる自己分析は、すでにおこないましたか?自己分析は自分の強みや弱みを見つけるだけでなく、就活で譲れない軸を明確にするために必要な作業です。
そのため、「就活をやめたい」と思ったときは自己分析をおこない、今の自分の考えや将来について考え直してみても良いでしょう。キミスカの自己分析ツールは無料で利用でき、簡単な質問に答えていくだけで自分の特性を明らかにしてくれます。まだ自己分析を行なっていない人は、ぜひ試してみてください。
【就活やめたい時のモチベアップ法3】趣味に没頭する
就活に疲れてしまった時は、息抜きをしてみるのもおすすめです。趣味に没頭したり、友達と遊んだりしてみても良いでしょう。就活は人によっては1年以上続ける場合もあるため、ずっと就活をするよりも定期的にリフレッシュする時間を設けてみてください。
【就活やめたい時のモチベアップ法4】いったん就活を忘れる
就活中は、頭のなかでずっと就活のことを考えてしまうものです。しかし、あれもこれも気になった状態では、明るい気持ちになれない人もいるでしょう。特に「就活をやめたい」と思った時は、いったん就活のことを忘れてみるのも一つの手です。
数日ほどの休みであれば、十分に挽回できます。ただし、ずっと休み続けると志望企業の選考が終わっている可能性もあるため、長くとも2〜3日までを目安にしましょう。
【就活やめたい時のモチベアップ法5】家族・友達に相談する
就活をやめたいと思うほど追い込まれている時は、誰かに相談してみるのもおすすめです。家族や友人など近しい人であれば、親身になって話を聞いてくれるでしょう。
また、自分が深刻に捉えていただけで、周りの人からすると意外と大きな問題ではないと気付けるかもしれません。少し話すだけでも気持ちがリフレッシュされるので、落ち込んでしまった人はぜひ試してみてください。
就活やめたい時は続けるかどうか慎重に考えよう
就活をやめたいと思った時、就活を続けるのか他の道を選ぶのかは全てあなた次第です。本記事では就活以外の選択肢についても紹介しましたが、留学やワーキングホリデーなどの選択肢を選んでも良いでしょう。
大事なのは、就活をやめたいときに自分の将来について考えてみることです。ぜひここで紹介した内容を参考に、就活を続けるのか他の道を歩むのかを見つめ直してみてください。