就活では選考を受ける前に、エントリーを済ませる必要があります。エントリーとは選考に参加したいという意思表示であり、エントリーしないことには就活は始まりません。それでは、どれくらいの企業にエントリーすればよいのでしょうか。
そこで本記事では、就活の平均エントリー数やエントリーに関するよくある質問を紹介します。
就活の平均エントリー数は30社
就活生のエントリー数は、平均で30社です。平均エントリー数だけを参考にするのはおすすめできませんが、余裕があるなら30社前後を目安にエントリーするとよいでしょう。
30社というと多く感じるかもしれませんが、エントリー数を絞りすぎると選考の機会を逃したり、選択肢が狭まったりするので注意が必要です。とりあえずプレエントリーを済ませて、本エントリーまでにじっくり考えるのも一つの手でしょう。
就活のエントリー数を選考通過率から考えた場合
内定を獲得するために必要なエントリー数を選考通過率から考えてみましょう。ES(エントリーシート)の通過率を50%前後とし、一次面接の通過率を50%、二次面接の通過率を30%、最終面接の通過率を50%とすると、1社内定を獲得するのに約26社のエントリーが必要です。
この計算から、就活生の平均エントリー数の30社は理にかなっているといえるでしょう。
理系学生のエントリー数はやや少ない傾向にある
就活生の平均エントリー数を紹介しましたが、理系の学生と文系の学生では平均エントリー数に違いがあります。一般的に、文系の学生に比べて理系の学生の方がエントリー数はやや少なく、20社以下という理系学生も少なくありません。
理系学生は研究に時間を割き、就活にかけられる時間が限られていることが理由の一つだと考えられます。とはいえ、理系だからエントリー数を絞らないといけないというわけではありません。余裕があれば、30社を目安にエントリーしておくのがおすすめです。
就活のエントリー数を増やすメリット
エントリー数を絞りすぎるのは注意が必要だと述べましたが、エントリー数を増やすことにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、就活のエントリー数を増やすメリットを3つ紹介します。
【就活のエントリー数を増やすメリット1】同業他社を比較できる
エントリー数を増やす大きなメリットは、同業他社を比較できることです。多くの企業にエントリーすることで自ずと企業研究の幅が広がり、自分に合う企業をもれなく比較したり、検討したりできるようになります。
エントリー数を増やして同業他社を比較することで、企業理解はもちろんのこと、自己理解も深まるでしょう。
【就活のエントリー数を増やすメリット2】選考の経験を積める
とくに面接は場数を踏むことが重要であり、選考の経験を積むことこそ最大の面接対策となります。過度な緊張によって実力を発揮できないことはめずらしくないので、エントリー数を増やして選考の経験を積み、面接という緊張感が漂う場に慣れておくことが大切です。
また、企業によってはWEB面接を採用している場合もあるので、入社後のオンラインミーティングに慣れる意味でも選考の機会を増やしておきましょう。
【就活のエントリー数を増やすメリット3】安心感がある
エントリー数を増やしておけば、もし不合格になったとしても次があると前向きになれます。しかし、エントリー数を絞りすぎていると「もう後がない」と不安になったり、すでに募集が締め切られていたりする可能性があるので注意が必要です。
メンタルを安定させるためにも、ある程度の数の企業にエントリーしておきましょう。
就活のエントリー数を増やすデメリット
就活のエントリー数を増やすメリットを紹介しましたが、エントリー数を増やすことにはデメリットもあります。メリットとデメリットの両方を理解したうえで、何社にエントリーするべきか考えましょう。
【就活のエントリー数を増やすデメリット1】1社にかけられる時間が減る
就活のエントリー数を増やすほど、1社に割ける時間が減ります。エントリーを済ませたら企業研究やES対策、面接対策などを行う必要があり、1社の対策だけでもそれなりの時間が必要です。
企業研究や選考対策が十分にできていないと、志望動機や自己PRに一貫性がなくなり、説得力をもたせられません。エントリー数を増やすことでアピールが中途半端になるぐらいなら、エントリー数を減らした方が内定獲得率を上げられる可能性があります。
【就活のエントリー数を増やすデメリット2】情報量が増えて混乱する
エントリー数を増やすと、その分入ってくる情報量が増えます。その結果、別の企業の情報を混同してしまったり、どこを第一志望にするべきか迷ったりすることもあるでしょう。
情報量が増えること自体は悪いことではありませんが、混乱して訳が分からなくなる就活生も少なくないので、エントリー数の増やしすぎは避けるべきです。
【就活のエントリー数を増やすデメリット3】スケジュール管理が大変
エントリー数を増やすことで筆記試験や面接などの日程が被りやすくなり、調整が必要になることが増えます。就活中のスケジュール管理は容易ではなく、たった一つのミスや少しの勘違いでダブルブッキングが発生することもめずらしくありません。
スケジュール管理が大の苦手という就活生は、エントリー数をやや絞ることも検討した方がよさそうです。
エントリー数以外にも注目!就活で早く内定を獲得するコツ
できるだけ早く内定を獲得するには、エントリー数を絞りすぎないことが大切です。また、早期選考に応募したり、インターンシップから本選考の優遇を狙ったりすることも欠かせません。
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就活の平均エントリー数に関するよくある質問(Q&A)
最後に、就活の平均エントリー数に関するよくある質問と、その回答を紹介します。就活のエントリーに疑問や不安がある就活生は、ぜひ参考にしてみてください。
【就活の平均エントリー数よくある質問1】エントリーすべき企業が見つからない
平均エントリー数は分かったものの、どの企業にエントリーするべきか分からず困っている就活生もいるでしょう。その場合は改めて自己分析に取り組み、就活の軸を見つけるところから始めてみてください。
自己分析をやり直すなら、キミスカの自己分析ツール「適性検査」がおすすめです。適性検査について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
【就活の平均エントリー数よくある質問2】エントリー数を絞るのはダメ?
1社にかける時間を増やしたいなら、エントリー数を絞ることも検討しましょう。しかし、極端にエントリー数を絞りすぎるのは避けるべきです。
自分にはこの業界・企業しかないと決めつけている場合は、もう少し視野を広げてみてもいいかもしれません。
【就活の平均エントリー数よくある質問3】エントリーはいつから?
エントリーの受け付けがスタートするのは、大学3年生の3月1日です。0時になると一斉に受け付けが始まるので、3月1日までにエントリーする企業を決めておきましょう。
【就活の平均エントリー数よくある質問4】とりあえずプレエントリーしておけばいい?
エントリーの前にプレエントリーがあり、ひとまず情報がほしい場合はプレエントリーだけ済ませておくのがおすすめです。エントリーするのはプレエントリーをした就活生の半分程度なので、興味がある企業にはとりあえずプレエントリーしておきましょう。
就活の平均エントリー数を把握して行動に移そう!
就活のエントリー数の平均は30社で、理系学生のエントリー数はやや少ない傾向にあります。エントリー数は多いほど有利になるわけではありませんが、早い段階で絞りすぎるのはおすすめできません。自分の可能性を奪わないためにも、気になる企業があればとりあえずプレエントリーを済ませておきましょう。
エントリーするべき企業が見つからない場合は、改めて自己分析を行うのがおすすめです。キミスカは無料の自己分析ツールを提供しているので、ぜひ活用してみてください。