TOEIC®L&R TESTの点数は、就活で英語力をアピールできるポイントの一つです。しかし、「有効期限があるのか」「スコアは何点から評価されるのか」など、疑問に思う学生は少なくないでしょう。
今回は、TOEIC®L&R TESTの有効期限をはじめ、就活に間に合わせるにはいつまでに受ければいいのか、ES(エントリーシート)などに記載する際のポイントなどを解説。自身の英語力を効果的に伝えるためにも、ぜひ参考にしてみてください。
就活生はTOEICをいつまでに受ければいいの?
TOEICでの成績を就活でアピールする場合は、エントリー開始の1ヶ月前までに受験しておきましょう。TOEICは受験してから公式認定証が届くまで1ヶ月近くかかるため、3月1日などの就活解禁後に受験すると選考に間に合わなくなるかもしれません。
また、企業によってはエントリーの時期が3月1日よりも前になる場合があるほか、就活解禁後は選考対策なども必要になるので早めに受験しておくのがおすすめです。
就活のスケジュールについては、以下の記事で詳しく紹介しています。TOEIC受験や選考対策で慌てないためにも、あらかじめ目を通しておきましょう。
就活でTOEICの有効期限はいつまで?
結論から言うと、TOEICのスコアに有効期限はありません。ただし、数年前に受けたスコアを記載しても問題ありませんが、受験から何年も経っていると評価されない可能性もあります。
そのため、商社や外資系企業などでの就職を希望している場合は、2年以内のスコアかどうかを目安にTOEICを受験し直すことも検討しましょう。
就活生はTOEICを何点まで取ればいい?
TOEICを受験しても企業が求めるスコアに達していなければ、効果的なアピールとはなりません。もちろん企業によって求める英語力は異なりますが、就活を有利に運ぶためには何点まで取っておけば良いのでしょうか。
【就活でTOEICは何点まで?】一般企業なら最低600点までが目安
2021年に実施されたTOEICの平均スコアは、611点だと言われています。そのため、一般企業の選考を受ける場合は600点以上のスコアを取っておけばアピールポイントとなるでしょう。
もしも600点に満たない場合は企業にアピールしても評価されない可能性があり、逆にマイナスの評価を下される可能性があります。履歴書に記載できるからといって絶対に書く必要はないため、「企業にアピールできる」と判断できるものを記載するのがおすすめです。
【就活でTOEICは何点まで?】英語が必要な企業なら最低730点まで
平均以上のスコアを取っていたとしても、企業によってはマイナスの評価につながる可能性があります。特に、海外での業務が多い企業や外資系の企業では高いスコアを求められる場合が多く、700〜800点ほどで評価されるケースも珍しくありません。
志望企業が求めるスコアに達していない場合は、TOEICのスコアを提示しない方が良いこともあるため、履歴書に書くかどうかは企業情報を調べてから判断しましょう。
就活でTOEICをアピールする場合の注意点
就活でTOEICをアピールする場合、いくつか気をつけておくべきことがあります。特にTOEICの公式認定証が手元にない場合は、再発行の申請をしておいたほうが無難ですが、受験日から時間が経ちすぎていると発行できない場合もあります。
ここで紹介する注意点に気をつけないと、内定取消しという事態につながることもあるため、就活でTOEICをアピールする際は必ず確認しておきましょう。
【就活でのTOEICの注意点1】取得日・種類を記載すること
書類選考で提出するESや履歴書にTOEICのスコアを書く場合、取得した日とテストの種類も記載しましょう。
・TOEIC® Listening & Reading Test
・TOEIC® Speaking Test
・TOEIC® Speaking & Writing Tests
「2020年10月 TOEIC® Listening & Reading Test 750点取得」のように、取得年月・テストの種類・点数を記載します。
【就活でのTOEICの注意点2】公式認定証の発行は2年以内
TOEICのスコアを確認するために公式認定証の提出を求める企業もあるので、手元にない場合はTOEICに再発行の申請をする必要があります。TOEICのスコアに有効期限はありませんが、公式認定証の発行は「受験した日から2年間」と期日が定められています。受験日から2年以上経っている場合は再発行ができないため、過去に受け取った公式認定証を探すか、TOEICを受験し直す必要があるでしょう。
なお、受験から2年未満の方が再発行する場合、公式認定書は申請から4営業日を目安に発送されます。申請から手元に届くまで1週間近くかかるため、時間に余裕を持って準備しましょう。
【就活でのTOEICの注意点3】嘘の点数を伝えてはいけない
ESや履歴書の内容では嘘の内容を記載してはいけません。TOEICも同様で、実際の点数よりも高いスコアを記載すると、嘘がバレた時に内定取消しとなる危険性があります。
また、選考中にバレずに入社できたとしても、入社後にバレると懲戒処分や減給となるケースもあります。就活で嘘をつくことはデメリットの方が大きいため、たとえTOEICの点数に自信がなくとも、自分らしく正直に就活を進めましょう。
【就活でのTOEICの注意点4】TOEICが評価されない場合もある
英語を必要としない企業では、TOEICのスコアをアピールしても高評価につながらない可能性があります。そのような場合は履歴書に記載するだけにとどめ、面接で聞かれた際に答えられる程度にしておくのが無難です。
TOEIC受験が就活まで間に合わない場合は?
公式認定書の再発行ができない・間に合わないといった場合のほか、受験しても就活に間に合わない場合もあるでしょう。
一般の企業であれば問題ないかもしれませんが、英語力のアピールが必要な企業の選考を受ける場合の対処方法を紹介します。
【TOEICが間に合わない時の対処法1】他の方法で英語力をアピールする
就活で英語力をアピールする手段は、TOEICだけではありません。資格であれば、TOEFLや英検などの点数・級を記載して自分の英語力をアピールしても良いでしょう。
また、資格以外で英語力をアピールするのであれば、留学経験や人生の中で英語を使ったエピソードなどを伝えるのもおすすめです。
【TOEICが間に合わない時の対処法2】アピールポイントを変える
英語力をそこまで重視しない企業であれば、TOEICを受験しなくとも選考を通過できる可能性は十分にあります。特に就活では英語力よりも学生の協調性やコミュニケーション能力の有無が見られているため、アピールポイントを変えてみるのも一つの手です。
志望動機や自己PRなどで記載できる内容なので、ESや履歴書を書く前に自己分析で自分の強みを可視化しておきましょう。キミスカの自己分析ツールは無料できるので、まだ済ませていない人はぜひ試してみてください。
就活のTOEICをいつまでに受験するかスケジュールを立てておこう
近年は事業をグローバル展開している企業も多く、学生に英語力を求める企業も少なくありません。ただ、企業に評価されるTOEICのスコアを獲得していても、公式認定書の紛失で証明できなければ、正しく評価されない可能性もあります。
また、受験したTOEICの有効期限はありませんが、あまりにも時間が経ちすぎていると正確な英語力が分かりません。そのたえ、直近2年以内のスコアかどうかを目安に、TOEICの再受験を検討しても良いでしょう。