自分にとっての努力の定義を具体的にする
自分にとっての努力の定義を具体的にすることは、自己分析や志望企業へのアピールにおいて重要な要素です。特に、努力は継続的なものと意欲的なものという二つのタイプに分けられます。
継続的な努力
継続的な努力は、日々の地道な取り組みを指します。例えば、長期的に行った大学生活での部活動、アルバイト経験などがこれに当たります。長く勤めてくれるのかを見たい面接官が多いため、就活では継続的な努力を示すことが重視されます。そのため、大学時代に地道に努力してきた経験や成果をアピールすることは、企業に対する自己PRの一環として有効です。
意欲的な努力
意欲的な努力は、自らが情熱や興味を持って取り組むことを指します。これは、自己成長や新たな挑戦を求めて積極的に行動する姿勢です。例えば、自分のビジョンや志向に基づいたプロジェクトに参加することや、新しいスキルや知識を獲得するための取り組みがこれに当たります。入社してからも新たな知識を学ぶ意欲的な姿勢を求める企業が多いため、就活では意欲的な努力を示すことが自己の成長意欲や将来展望を伝える手段として重要です。
努力家であることを効果的にアピールする3つのポイント
全く同じエピソードであったとしても、伝え方次第で相手の受ける印象はガラリと変わります。以下のポイントをきちんと押さえて、企業へアピールしましょう。
努力家を自己PRするポイント1:結論を先に述べる
努力家であることをアピールする際には、まず結論を先に述べることが重要です。たとえば、「私は努力家であり、努力を惜しまず過去にはこんな経験をして、目標達成に向けて努力してきました。」といった具体的な表現を最初から用いることで、相手に自分の姿勢や価値観を明確に伝えることができます。
努力家を自己PRするポイント2:自己分析との整合性
加えて、自己分析との整合性を保つことが重要です。自分の強みや成長点、課題などと絡めて努力家であることを説明することで、自己PR全体の一貫性を保ちながら魅力をアピールすることができます。
努力家を自己PRするポイント3:具体的なエピソードを示す
面接官が想像しやすいよう、具体的なエピソードを示すことが重要です。例えば、プロジェクトのリーダーシップを取りながら困難に立ち向かった経験や、自己成長のために学習やトレーニングに励んだ経験などを挙げて説明しましょう。必要であれば定量的な達成であったり、ぶち当たった壁を語ったりすることで、自分の努力や成長過程を生き生きと伝えることができます。
自己PRとガクチカの違いについては以下の記事で解説しています。
自己PRで努力家をアピールする際によくある間違い
自己PRで努力家をアピールする際によくある間違いを犯している場合、もしかすると自分の意図に反して面接官に対して良い印象を与えられないかもしれません。以下の注意点に留意して、努力家であることを魅力的に伝えるための方法を探りましょう。
努力家を自己PRする際の間違い1:結果が一番見られていると勘違い
秀でた結果を残さなければ自己PRにならないと考えている学生が毎年います。ですが、それは間違いです。努力家をアピールする際には、結果ではなく過程も重視しましょう。たとえば、プロジェクトの成功だけでなく、その過程での努力や苦労、チームメンバーとの協力など、具体的な取り組みを挙げて説明することが効果的です。これにより、自分の努力や貢献度を具体的に証明することができます。
努力家を自己PRする際の間違い2:ありきたりなことを書いてはいけないと勘違い
結果の派手さや珍しさは必ずしも必要ということはありません。自己PRで努力家をアピールする際には、「誰もが普通にできること」や「当たり前のこと」であってもあなたの取り組みや工夫において自分の独自性や特徴を示すことが重要です。自分が普段から意識的に取り組んできたことを経て、そこから得た成果や経験を強調しましょう。
努力家を自己PRする際の間違い3:「努力」という言葉だけを使い、言い換えができない
面接にしてもESにしても「努力」という言葉を多用しすぎてしまうと、語彙力がないのかなと思われてしまうこともあります。言い換えが自然にできると、相手に知性を示すだけでなく、努力の解像度がより上がります。
以下のリストを参考にすると良いでしょう。
- 奮闘
- 精励
- 地道に継続
- 一生懸命
- 執念
- 忍耐力
企業が求める努力家像とは?
企業目線で求めている就活生、努力家像とは何でしょうか。これをしっかり掴むと、企業に刺さるアピールが可能になります。
企業が求める努力家像1:目標に向かって着実に努力する姿勢
努力家として企業から評価されるためには、まず目標に向かって着実に努力する姿勢が重要です。企業は目標達成を目指しており、そのためには従業員が目標に向かって努力し続けることが求められます。例えば、プロジェクトのデッドラインを守るために残業を惜しまない、新しいスキルを習得するために自主的に勉強会に参加するなど、目標達成に向けて主体的に行動する姿勢が努力家として評価されます。
企業が求める努力家像2:基本的なタスクも継続的に丁寧にこなす
企業が望む努力家像には、基本的なタスクも継続的に丁寧にこなす姿勢も含まれます。業務の中には日常的に行われる基本的なタスクがありますが、これらを丁寧に行うことで全体の業務効率が向上し、企業の成果に貢献します。例えば、毎日のルーティンワークも飽きずに丁寧に行うことで、ミスの軽減や業務の効率化が図れます。
努力家を自己PRする例文
例文1:アルバイト・インターンシップで自己PR
私の強みは複数の物事にそれぞれ熱量持って努力できるバイタリティーです。
現在、私は居酒屋、塾講師、スーパーのアルバイトを週6で掛け持ちしています。これらすべての仕事において、新しいことを学ぶ姿勢を大切にしています。飲食店ではメニューやサービスの変化に柔軟に対応し、常にお客様に最高の体験を提供するために努力しています。一方、塾講師としては生徒の成長や課題を見極め、各々に合った宿題内容を調整し、スーパーでは季節やイベントに合わせた特設コーナーの施策を提案しています。
こうしたマルチタスクをこなす努力量をいとわない私の姿勢を生かし、仕事に邁進してまいります。
例文2:学業で自己PR
私の強みは地道なことを継続して行える忍耐力です。
大学では、微細な材料や表面構造の解析や実験を行い、その特性や応用可能性を探求しています。私の研究は地道な作業が多く求められる領域であり、詳細なデータ収集や実験結果の精査、反復的な試行錯誤が欠かせません。もし初期の段階で計算ミスがあれば、その研究自体がすべて無駄になってしまいます。期日に間に合わせるため、夜遅くまで実験を行うこともしばしばありましたが、そこでもミスできないという状況下のなか、自分の強みを存分に発揮していました。
研究内容と業務内容が直接的に関係していない場合でも、持ち前の忍耐力で御社に貢献し続けようと思っております。
例文3: 部活・サークルで自己PR
私は自ら目標を立て、それを達成するために継続的に努力することができます。
学生時代はサッカー部に所属しており、ポジションはDFでした。DFは相手に当たり負けない強靭なフィジカルが求められます。しかし、私は周りと比べて体格に劣り、出場機会に恵まれない悔しい時期を初めは過ごしました。その課題を解決するため、私は二つ行動を起こしました。一つ目は体幹トレーニングです。効果はすぐ出るものではありませんが、忍耐強く雨の日でも毎週欠かさず取り組みました。二つ目は小柄ながら活躍していた先輩からアドバイスを聞くことです。その方は身体の使い方が上手く、フィジカルの差を物ともしませんでした。重心の低さや腕の使い方など、すべての工夫を吸収する勢いでアドバイスを練習の都度聞きに行きました。その結果、3年の時にはスタメンに選ばれる選手へと成長しました。
貴社でも、たとえどんな困難に当たっても最後まで職務を全うしたいと思います。
まとめ
この記事で解説した内容をしっかりと踏まえて自己PRを作成してもらえれば、以前よりも格段に優れた自己PRを書ける、話せるでしょう。他にも、不安なことがあればほかの記事もぜひ参照してください!
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