面接当日はES(エントリーシート)や履歴書などの提出書類をはじめ、いくつか持参するべきものがあります。面接に必要な持ち物のなかには筆記用具もあり、忘れてしまうと大切なことをメモできなかったり、重要書類に署名できなかったりするため注意が必要です。
そこで本記事では、面接に筆記用具を持参するべき理由や必要な筆記用具、忘れた場合の対処法などをまとめて紹介します。
面接に筆記用具は必要
面接を受ける際は、必ず筆記用具を持参しましょう。筆記用具がなければ、受付で名前を記入したり、次の面接に関するメモをとったりできません。また、面接後に自社アンケートへの回答を求められる場合もあるので、ボールペンやシャーペンをはじめとする筆記用具は忘れず持参してください。
さらに、企業によってはマークシート形式もしくは記述式の筆記試験を用意している場合もあります。企業や他の就活生に借りずに済むように準備しておきましょう。
Web面接でも筆記用具を用意すべき?
対面の面接に限らず、Web面接でも筆記用具は用意しておくべきです。Web面接でもメモをとる場面や、スケジュールを確認する場面があるため、次の章で紹介するアイテムを参考に準備しておいてください。
面接に必要な筆記用具7つ
筆記用具といっても、ボールペンとメモだけでは完璧とはいえません。面接を受ける際は、念のため以下の7つのアイテムを持参しましょう。
【面接に必要な筆記用具1】筆箱
まずは、ボールペンやシャーペンを入れる筆箱が必要です。バッグに直接ペン類を入れてしまうと、必要になった時に出てこない可能性があります。
筆箱の大きさは、ペン類や消しゴムが入る程度の小さめサイズがおすすめです。また、筆箱のカラーは黒や紺などの落ち着いたもの、デザインはできるだけ無地で装飾のついていないものを選びましょう。
【面接に必要な筆記用具2】ボールペン
黒インクのボールペンは、面接の必須アイテムです。インクは落ちにくさと書きやすさを兼ね備えたゲルインクが適しています。
また、ボールペンの太さはES(エントリーシート)を書く際に用いた0.3~0.5mmの比較的細めのものでも、0.7mm程度の標準的な太さのものでも構いません。
【面接に必要な筆記用具3】シャーペン
マークシート形式もしくは記述式の筆記試験に備えて、シャーペンも持参しましょう。念のため、替え芯も用意しておくと安心です。
なお、事前にマークシート形式の筆記試験があることが分かっている場合は、HBの鉛筆も用意しておきましょう。鉛筆を2~3本と鉛筆削りがあれば、より安心感があります。
【面接に必要な筆記用具4】消しゴム
ボールペンやシャーペンと一緒に、消しゴムも入れておきましょう。シャーペンには消しゴムが付いている場合がほとんどですが、付属の小さな消しゴムでは心許ないばかりか、汚れが広がってしまうことも少なくありません。
【面接に必要な筆記用具5】メモ帳
面接では事業内容や新入社員が担う業務など、企業ホームページを見たり、会社説明会に参加したりするだけでは知ることのできない情報を教えてもらえます。貴重な情報を忘れてしまわないように、記録用のメモ帳を用意しておきましょう。
メモ帳の大きさは自由ですが、大きなものよりはA5サイズやB5サイズのコンパクトなメモ帳のほうがスマートに見えます。
【面接に必要な筆記用具6】スケジュール帳
複数回にわたって面接を実施する企業のなかには、面接結果を出す前に次の面接の希望日を聞いたり、持ち物を伝えたりすることも少なくありません。また、最終面接に近づくにつれて内定式の日程や、新入社員研修の予定を伝えられる可能性が出てくるので、メモ帳と一緒にスケジュール帳も持参するのがおすすめです。
ちなみに、スケジュール帳にメモをとるスペースがある場合は、メモ帳はなくても構いません。
【面接に必要な筆記用具7】クリアファイル
筆記用具といえばペン類やメモ帳などをイメージしがちですが、意外にも面接の際に活躍するのがクリアファイルです。ESや履歴書などの提出書類を入れたり、面接時にもらった会社パンフレットをしまったりできるので、複数枚バッグに入れておくと安心でしょう。
面接のようなフォーマルな場や、ビスネスの場でシワになった書類を渡すのはマナー違反にあたります。受け取った書類をすぐに折り曲げてバッグに入れるのも非常識な行動なので、今のうちにクリアファイルを用意しておきましょう。
面接で避けるべき筆記用具
面接という採用選考の場では、スーツや靴と同じく筆記用具まで見られています。面接に持参する筆記用具を準備している学生は、以下のデザインやアイテムは避けるようにしましょう。
【面接で避けたい筆記用具1】派手なデザインやキャラクターもの
面接において、派手なデザインやカラー、キャラクターものの筆記用具は避けるべきです。日常使いしている筆記用具が派手なものや、キャラクターものであれば、面接用に無地で落ち着いたカラーの筆記用具を購入しましょう。
面接というフォーマルな場では、身だしなみと同様に持ち物にもビジネスマナーが求められます。面接にふさわしい筆記用具は入社後も継続して使用できるので、購入しておいて損はないでしょう。
【面接で避けたい筆記用具2】油性ペン
文字がにじむ可能性が高い油性ペンは、面接には不向きです。重要書類の文字がにじんだり、別の書類に写ったりする可能性があります。
面接に持参するペン類は、ゲルインクもしくは水性ペンが無難です。ペンを購入する際は、インクの種類に気をつけましょう。
面接に筆記用具を忘れた場合の対処法3つ
筆記用具を忘れてしまった場合、そのまま面接に参加するのは避けましょう。面接中に筆記用具を忘れたことを伝えると、意欲が低いと思われたり、他の就活生の邪魔になったりする可能性があります。
筆記用具を忘れたことに気づいたら、面接が始まる前に以下の対処をとりましょう。
【面接に筆記用具を忘れたら1】近くの店で購入する
筆記用具を忘れた場合は、面接会場の近くにある文房具店やコンビニで購入しましょう。また、面接に必要な筆記用具はスーパーマーケットや100円均一ショップでも販売されているので、面接まで時間があれば探してみてください。
【面接に筆記用具を忘れたら2】自宅へ取りに帰る
面接開始時間まで余裕がある場合は、自宅に取りに帰るのも一つの手です。ただし、遅刻するかどうか悩ましい場合は、無理に帰らないほうがよいでしょう。
【面接に筆記用具を忘れたら3】企業に借りる
近くの店で購入したり、自宅へ取りに帰ったりする時間がない場合は、担当者に正直に伝えて借りるのが賢明です。きちんと謝罪し、誠意ある対応を心がければマイナスの印象をもたれることはないでしょう。
企業に筆記用具を借りた場合は、面接後に忘れず返却してください。返却する際は、改めて謝罪と感謝の気持ちを伝えましょう。
面接で筆記用具を使用する際の注意点
面接中にメモをとりたくなった場合や、スケジュール帳を確認したくなった場合は、「メモをとらせていただいてもよろしいでしょうか」「スケジュールを確認しても構いませんか」と許可をとるのが無難です。勝手にメモ帳やスケジュール帳を見たり、書き込んだりしていると、面接対策が不十分だと思われる可能性があります。
なお、メモをとる場合は手元に集中するのではなく、なるべく面接担当者の目を見て意欲をアピールすることが大切です。
筆記用具だけじゃない!面接に必要な持ち物リスト
面接に必要な持ち物は、筆記用具だけではありません。以下の持ち物リストを確認しながら、面接準備を進めましょう。
A4サイズの書類が入るバッグ
ESや履歴書などの提出書類
会社案内の資料
スマートフォン
財布
腕時計
ハンカチ
ティッシュ
企業から指定されたもの(印鑑など)
学生証
メイク直し用のコスメ
ヘアブラシ(くし)や整髪料
手鏡
モバイルバッテリー
折り畳み傘
薬
眼鏡やコンタクトレンズ
歯磨きセット
予備のストッキング
携帯用靴磨き
エチケットブラシ
ソーイングセット
面接には筆記用具を忘れず持参しよう
ボールペンやシャーペン、メモ帳をはじめとする筆記用具は面接の必須アイテムです。とくに筆記試験がある場合は、筆記用具を忘れてしまうと試験を受けられなくなるので注意してください。
もし筆記用具を忘れてしまったら、面接会場に近い店で購入するか、時間があれば自宅に取りに帰ってもよいでしょう。面接前に慌てず、心に余裕のある状態で面接を受けられるように、面接前日までに準備を済ませておきたいですね。