面接の交通費支給は領収書が必要?正しい請求のやり方やポイントを解説

企業のなかには面接で訪ねてくる学生に対して、交通費を支給してくれるところもあります。学生からすれば、就活で書籍代や電車賃、飲食代といった費用がかさむため、交通費の支給はありがたいものです。

しかし、交通費の支給には領収書や印鑑などが必要な場合も多く、正しいやり方ができていなければ、交通費をもらえない可能性もあります。今回は、就活生が交通費を受け取るための方法やマナーなどを詳しく見ていきましょう。

面接で交通費が支給される主なケース

企業からの交通費の支給は、大きく3つのケースに分けられます。面接会場までの交通費が全額支給されるケースをはじめ、支給額に上限が定められていたり、一定の条件があったりするケースです。それぞれの特徴を確認していきましょう。

【面接の交通費1】全額支給されるケース

企業のなかには、面接会場に行くまでにかかった交通費を全額支給してくれるところもあります。これは、優秀な人材が交通費を理由に選考を諦めることがないよう、企業側がサポートしていることが背景として考えられます。

しかし、交通費が全額支給されるのは、遠方の学生に限定されるケースも珍しくありません。都内の電車賃であれば数百円ですが、地方から来る場合は新幹線や飛行機などに乗る必要があり、移動にかかる費用が大きくなるためです。

【面接の交通費2】支給上限があるケース

面接の交通費支給は、上限が定められているケースもあります。面接に訪れた就活生に一律2,000円を支給したり、近隣の人には1,000円・遠方の人には3,000円まで支給したりと、企業によって対象範囲や上限額はさまざまです。

交通費の支給については、事前に面接案内のメールに記載されていることが多くあります。詳しい条件などが気になる方は、人事担当者に問い合わせてみても良いでしょう。

就活で質問メールを作成する際は、以下の記事で紹介しているポイントを参考にしてみてください。

【テンプレ・例文付き】就活で質問メールを送る時のコツや注意点を徹底解説

【面接の交通費3】支給の条件があるケース

面接会場までの交通費を支給するにあたり、一定の条件を定めているケースもあります。例えば、交通費が3,000円を超えた方にのみ支給、最終面接でのみ交通費を支給など、企業によって条件が異なります。

就活生が負担した交通費が企業の定める条件に該当しない場合、全額を自己負担することになる可能性もあるため、よく確認しておきましょう。

面接の交通費は領収書が必要?受け取りまでの流れ

面接の交通費を支給してもらえる場合、どういった流れで受け取るのでしょうか。領収書の取得方法をはじめ、交通費受け取りまでの流れを紹介します。

【面接の交通費受け取りStep1】領収書を取得する

交通費の支給に領収書を必要としない場合もありますが、企業側からの指示がなくとも領収書を取得しておくのが無難です。飛行機や新幹線、高速バスなどをインターネットで予約している場合は、日付や金額などが記載された決済後の領収書をプリントアウトしておきましょう。

【領収書の取得方法1】ICカードの場合

電車やバスに乗る際に、ICカードを利用している人がほとんどでしょう。ICカードの利用履歴は駅の券売機などで印字できるので、交通費支給に必要であれば印字しておきましょう。

ただし、ICカードの履歴は一定の期間・件数で消えるようになっているため十分に注意してください。

【領収書の取得方法2】新幹線の場合

みどりの窓口など駅の窓口で切符を購入する場合は、係員に領収書の発行をお願いすれば取得できます。また、自動券売機で切符を購入する場合は、購入時に表示される「領収書発行ボタン」を押すだけで領収書が発行されます。

このほか、インターネットで新幹線の切符を購入している場合は、申込画面などから領収書を入手できますが、自分でプリントアウトする必要があります。

【領収書の取得方法3】飛行機の場合

飛行機の領収書は、空港の自動チェックイン機や購入機などで発行できます。また、事前に搭乗予約を行っている場合は、予約サイトから領収書のデータ取得や郵送手配などが可能です。ただ、コンビニで支払っている場合は、コンビニで受け取った「お支払い控え」が領収書となる点に注意しましょう。

飛行機の領収書を発行する方法は、航空会社などによって異なる場合もあるため、事前に確認しておくのが無難です。

【領収書の取得方法4】高速バスの場合

高速バスを利用する場合、切符売り場の窓口で乗車券を買った時に領収書を発行できます。窓口がない場合は、運転手が車内で領収書を発行してくれるでしょう。

またインターネットで乗車券を購入する場合は、予約画面などから領収書を発行できます。サイトによって仕様が異なるため、よく確認しておきましょう。

【面接の交通費受け取りStep2】領収書の提出

交通費の支給は、面接や選考の後で行われることがほとんどです。企業から領収書の提出を求められたら、発行あるいはプリントアウトした領収書を渡しましょう。

【面接の交通費受け取りStep3】支払証明書にサイン

支払い証明書とは、学生などの領収書が発行されない人に対してお金を支払ったことを証明するための書類です。支払い証明書には日付や大学名、氏名などを記載するほか、押印が必要となることもあるので印鑑を持参しておきましょう。

【面接の交通費受け取りStep4】交通費の支給

領収書や記入済みの支払い証明書を提出すれば、交通費が支給されます。交通費の支給は当日に手渡されることがほとんどですが、企業によっては口座振込で対応することもあります。その場合は、振込先の口座番号などを記載する必要があるため、通帳やキャッシュカードも持っておくのが無難です。

面接の交通費支給に関するよくある質問

最後に面接の交通費支給に関する、学生のよくある質問に答えていきます。

【面接の交通費支給よくある質問1】レンタカー代も支給される?

面接の交通費は、基本的に電車やバスといった公共交通機関が対象です。また、交通費が高額になりやすい新幹線や飛行機などの運賃を支給してくれる場合もあります。

しかし、レンタカー代や自家用車でのガソリン代、タクシー代などは支給の対象外となるため、事前に把握しておきましょう。

【面接の交通費支給よくある質問2】水増ししてもバレない?

領収書の提出が必要ない場合もありますが、交通費の申請は必ず正規の金額を申し出るようにしましょう。

遠回りしてまで最安値で移動する必要はありませんが、電車で行くには時間がかかり新幹線や飛行機を利用するかどうか迷っている場合は、企業側に確認を取るのが無難です。

交通費支給も大事だが肝心の面接で本気を出そう!

就活生からすれば、交通費が支給されるのはありがたいものです。遠方にある企業の選考が受けやすくなり、就活の出費を抑えられるため、志望企業の選択肢が増えることもあるでしょう。

もちろんお金は大事ですが、肝心なのは面接を通過して志望企業の内定を獲得することです。交通費支給に関する準備は本記事を参考に済ませ、面接本番に自分らしさを伝えられるよう備えておきましょう。