面接で成し遂げたいことを聞かれたら?答え方のコツやNG例を徹底解説【例文付き】

本記事では、面接で成し遂げたいことを聞かれた時の答え方や見つけ方などを例文付きで解説していきます。

皆さんこんにちは。月間PV62万件を突破したメディア、『就活研究室』編集長の大舘(オオダチ)です。
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面接やエントリーシート(ES)で、将来成し遂げたいことを聞かれ「まだ自分にあった業職種もはっきりしていないのに…」と困っている就活生も多いのではないでしょうか。キャリアや将来に対する質問のため難しさを感じやすいですが、ポイントを掴めば簡単に回答できます。また、まだ成し遂げたいことが見つかっていない方に向けて見つけ方も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

成し遂げたいことを聞かれたらコレを伝えよう

企業に将来成し遂げたいことを聞かれたときは「仕事で挑戦したいこと」について答えましょう。自分が仕事を通して叶えたい夢や目標について答えられるとベストです。面接官に突然将来について聞かれると焦ってしまいやすいですが、自分が仕事で挑戦し成功させてみたいと感じることを素直に答えれば問題ありません。しかし、素直に答えすぎてしまうのも要注意です。面接官に伝える時のポイントをこれから解説していきます。

成し遂げたいことを聞く理由とは

まずはじめに、面接官はなぜ成し遂げたいことを聞いてくるのでしょうか?その理由を解説していきます。

【成し遂げたいことを聞く理由1】入社後のミスマッチを防ぐため

1つ目の理由は、自社の方針を理解している人材かどうかを判断するためです。自社と価値観がマッチしない人材を雇ってしまっては入社後に方向性のずれが起こりかねないため、企業は採用面接でミスマッチがないかを見ています。

【成し遂げたいことを聞く理由2】入社後に活躍する人材か判断するため

2つ目の理由は、入社後に活躍してくれそうな人材かを判断するためです。また、企業はあなたの成し遂げたいことが自社で実現できるのかという視点でも話を聞いています。もしその目標が自社で達成が難しければ、早期退社に繋がりかねないため、企業は注意して目標をチェックしているのです。

【成し遂げたいことを聞く理由3】志望度の高さを知るため

3つ目の理由は、あなたの入社志望度を知るためです。志望企業で成し遂げたいことを答えるためには、その企業はどんな事業で成功しているのかを知っている必要があります。そのため、この質問をすることで企業は自社への理解度の高さを判断し、志望度が高いのかどうかを確認しています。

【成し遂げたいことを聞く理由4】仕事に対する価値観を知るため

4つ目の理由は、あなたが仕事に対してどんな熱意や価値観を持っているのか知るためです。そのため、あなたの志望動機や就活軸などの話と交えながら、仕事に対する価値観に一貫性があるかを判断しています。志望動機や成し遂げたいことなどが一貫していなかった場合「本当にその目標を成し遂げたいと思っているのか?」と疑われてしまうかもしれません。

また、仕事に対する熱意が高い方は、入社後も熱心に取り組んでくれそうと期待を持ちやすく、企業からの印象もアップしやすいです。

成し遂げたいことを伝える時のコツ

成し遂げたいことを伝える時にはいくつかのコツがあります。3つのコツを掴んで、面接官にあなたの魅力をアピールしていきましょう。

【成し遂げたいこと伝えるコツ1】結論から伝える

まず大事なことは、話を簡潔に分かりやすく伝えることです。そのためには、PREP法を意識して「私が成し遂げたいことは○○です」と結論から伝えると良いでしょうPREP法とは、話に説得力を持たせ聞き手が納得しやすくなる文章構成です。PREPとはそれぞれ、Point(結論)Reason(根拠)Example(具体例・事例)Point(結論)の頭文字を取っています。

PREP法について詳しく知りたい方は、こちらの記事でさらに詳しく解説してるのでチェックしてみてください。

プレップ法で簡単!自己PRの作り方を徹底解説

【成し遂げたいこと伝えるコツ2】成し遂げたい理由を話す

上記でPREP法について解説しましたが、「理由を話す」のはPREP法のReason(根拠)にあたる部分です。なぜその目標を成し遂げたいのかを話すと、あなたが仕事や人生に対してどんな価値観を持っているのかを企業側に伝えることができます。

【成し遂げたいこと伝えるコツ3】入社後にどう行動するかを説明する

最後に、入社後その目標を成し遂げるためにどんな行動をとる予定なのかを伝えましょう。具体的な行動計画を伝えることで、単なる夢ではなく達成予定の目標だと人事に認識してもらいやすくなります。

成し遂げたいことに類似している質問

成し遂げたいことに類似している質問をいくつかご紹介いたします。どの質問も似ているようで異なるポイントがあるので要チェックです。

【成し遂げたいこと類似質問1】志望動機

志望動機は「その企業に対する熱意」であり、自分が入社することでその企業にどんな影響を与えられるのかを答える質問です。それに対し、成し遂げたいことでは、仕事に対する熱意や仕事に対する価値観について聞かれています。入社後に経験してみたい業務や取得したいスキルなどを答えられると良いでしょう。

【成し遂げたいこと類似質問2】チャレンジしてみたいこと

チャレンジしたいことは「取り組んでみたいこと、始めてみたいこと」であり、達成できるか否かよりもどんなことを経験してみたいのかという関心について聞かれています。それに対し、成し遂げたいことはやり遂げてみたいことを聞かれています。そのため、この2つの質問の違いは目標達成や将来の自分像まで考えられているかどうかです。この違いを意識しながら「成し遂げたいこと」について考えると、よりあなたの仕事に対する価値観が分かりやすくなるので、おすすめです。

【成し遂げたいこと類似質問3】将来の夢

将来の夢は抽象度も高く、計画性がやや低いのが特徴です。そのため「志望企業に入社したら成し遂げたいこと」を聞かれた時に、将来の夢を人事に話してしまうと、計画性が乏しい印象を与えかねません。成し遂げたいことを話す時には、具体的にどのように達成していく計画なのか、なぜその目標を立てたのかを伝えるように意識しましょう。これらを伝えるだけで、仕事熱意が高さをアピールできます。

成し遂げたいことが見つける方法

ここまで、成し遂げたいことを伝える時のコツを話してきましたが、そもそも成し遂げたいことがまだ見つかっていない方も多いのではないでしょうか。そんな方に向けて、成し遂げたいことを見つける方法を解説していきます。

【成し遂げたいことが見つける方法1】キャリアプランを立てる

ざっくり自分のキャリアプランを立ててみましょう。20代、30代~と年代ごとにどんな成長をしていきたいか、ざっくりでもいいのでA4用紙やノートに書いてみてください。そうすると、書き上げた目標を達成するためには今どんなスキルや知識が必要なのかイメージしやすくなります。

【成し遂げたいことが見つける方法2】インターンに参加する

実際にインターンに参加し、企業がどのように動いているのかを知ることで「自分はどんなことで会社に貢献していきたいのか」が見つかるかもしれません。また、OBOG訪問を通して、実際に働いている方にキャリアプランや仕事に対する思いなどを聞くことで、参考にできる意見に出会える可能性もあるので、ぜひ積極的に参加してみてください。

【成し遂げたいことが見つける方法3】仕事でどんな人に影響を与えたいか考える

仕事を通してどんな人に影響を与えたいのか考えてみると、自分の仕事に対する価値観がぼんやりと見えてきます。例えば、自分の目標達成のために働きたいのか、誰かを支えるために働きたいのかを考えてみます。そこから枝分かれさせながら深掘りしていくと、少しずつ自分の考えが見えやすくなります。

成し遂げたいことの例文

成し遂げたいことを伝える時のおすすめ例文を紹介します。ポイントは、まず結論から伝え、なぜその目標を成し遂げたいのか理由を話すこと、入社後はどう行動していきたいのかまで伝えることです。

【成し遂げたいこと例文1】人材業界

例文1

私が成し遂げたいことは「担当のお客様全員がベストマッチな企業に転職すること」です。なぜなら、私は転職サービスを通じてお客様の明るい将来をサポートしたいからです。そのためにはまずお客様の希望を丁寧に聞くこと、さらに企業さんの情報もきちんとデータ整理して理解しておく必要があると考えています。性格の特徴や希望内容による傾向などもデータ化し、データ分析を加味して提案できるようにしたいです。御社に入社できましたら、データ分析をしながらお客様にとって最高の出会いを作れるように努めていきたいです。

【成し遂げたいこと例文2】メーカー小売店

例文2

私が成し遂げたいことは「スーツを通してお客様の背中を押すこと」です。なぜなら、スーツを着る=仕事と気持ちを切り替える方が多いと感じているので、そんな働く方の背中を押せるような、サポート役になりたいと思っているからです。お客様のサポート役になるためには、まずスーツ選びの際の丁寧なヒアリングが要であると考えています。御社に入社できましたら、お客様との会話一つひとつに真心を込めて丁寧にヒアリングを行い、お客様にとって最高のスーツとの出会いをサポートできるように努めたいです。

成し遂げたいことのNG例

成し遂げたいことのNG例を注意点も踏まえながら解説していきます。

【成し遂げたいことNG例1】企業理念とずれた挑戦

志望企業の理念はチェックしていますか?企業理念には、その企業の価値観が現れており、「どんな目的・目標を持って経営しているのか」が書かれています。その方針と合っていない成し遂げたいことを伝えてしまうと、「この人は自社には合わないかもしれない」と思われる可能性があります。

また、個人的すぎる挑戦は企業にとってはプラスの印象にならない可能性があります。個人の目標は胸に秘めておき、企業が聞いて共感・感心できるような成し遂げたいことを伝えるのがおすすめです。成し遂げたいことを伝える時には「なぜこの企業でその目標を成し遂げたいのか」を意識すると良いでしょう。

【成し遂げたいことNG例2】目的が明確でない挑戦

なぜその目標を成し遂げたいのか、理由が明確でない場合「達成意欲が低い」「物事を計画的に考えるのが苦手」というマイナスのイメージに繋がる可能性があるので注意しましょう。

面接官はあなたの価値観や考えを知って、あなたの人柄を理解したいと考えています。抽象的な表現をしてしまうと、あなたの考えが伝わりにくく面接官からの評価が下がってしまう可能性があるので注意しましょう。

成し遂げたいことを伝える時は理由も伝えよう

ここまで成し遂げたいことの見つけ方や伝え方について解説してきました。「入社後のその先なんてまだ考えられない…」という方も多いかと思います。しかし、自分の仕事に対する価値観さえ理解できれば、難しい質問ではありません。自己分析を深めて面接対策を進めていきましょう。