【趣味】ガクチカの作り方!評価されやすい書き方を例文付きで解説

ガクチカのテーマに趣味を選ぶことで、あなたの人となりや物事への取り組み方を簡潔かつ具体的に伝えやすくなります。ただし、ガクチカで趣味をアピールする場合は注意したいポイントもあるので、事前に確認しておきましょう。

そこで本記事では、趣味でガクチカを作る方法やポイント、注意点を分かりやすく解説します。

ガクチカで趣味をアピールするのはアリ

学生時代に力を入れて取り組んだことが趣味の場合は、ガクチカのテーマに趣味を選んでも構いません。ガクチカといえばゼミやサークル、アルバイトといったテーマが一般的ですが、趣味をテーマに選ぶ学生も一定数います。

ガクチカで趣味をアピールすれば、人となりや価値観が伝わりやすく、採用担当者と共通の話題が見つかる場合もあるでしょう。また、別のテーマに比べて他の学生との差別化を図りやすいため、採用担当者の印象に残りやすいというメリットもあります。

なお、企業はガクチカのテーマそのものよりも、学生の人となりや考え方、主体的な行動の部分をチェックしています。実績や成果のない趣味であっても、あなたの人となりや価値観が伝わるようにきちんと論理立てて述べることで、高評価を得られるでしょう。

ガクチカで趣味をテーマにする際のポイント3つ

ここからは、ガクチカで趣味をアピールする場合のポイントを紹介します。以下の3つのポイントを押さえて、あなたらしさが伝わるガクチカに仕上げましょう。

【ガクチカを趣味にするポイント1】企業に合う趣味を選ぶ

ガクチカのテーマに趣味を選ぶこと自体に問題はありませんが、どんな趣味でもよいわけではありません。企業が求める人物像に合っていない趣味を選んでしまうと、評価されにくいばかりか、マイナスの印象をもたれてしまう可能性があるので注意が必要です。

すべてを企業に合わせる必要はありませんが、就活では採用メリットを感じてもらう必要があります。ガクチカで趣味をアピールする場合は、必ずその企業に合っているかどうかを確認しましょう。

【ガクチカを趣味にするポイント2】直面した課題や乗り越え方を伝える

趣味の内容や楽しさだけを伝えても仕方がありません。ガクチカで重要なことは、趣味に取り組むなかで生じた課題や困難をどう乗り越えたか、どんな対処法をとったかを伝えることです

この主張はあなたの考え方や主体性、課題解決能力などを伝える大切な材料となります。趣味の経験を通してあなたらしさを伝えるために、ガクチカのなかでもとくにこだわりたい部分です。

【ガクチカを趣味にするポイント3】入社後の活かし方を示す

ガクチカの最後は、入社後の活かし方で締めるのがおすすめです。趣味で培ったスキルや得た学び、趣味に取り組むうえで気付いた自分の長所など、仕事で活かせるものをアピールしてください。

ただし、締め方が自己PRと似通ってしまう場合は、「その経験を通して学んだこと」で締めましょう。ガクチカの締め方に関しては、こちらの記事もご覧ください。

ガクチカの締め方は2パターンある!魅力が伝わる締め方を解説【例文付き】

趣味でガクチカを作る方法を5ステップで解説

次は、趣味をテーマにしたガクチカの作り方を解説します。基本の作り方を5ステップで分かりやすくまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

【趣味がテーマのガクチカの作り方1】結論から伝える

相手に主張が伝わりやすくなるように、まずは結論から伝えましょう。趣味をアピールする場合は、「私が学生時代に力を入れて取り組んだことは、○○(趣味の種類)です」を基本とします。

結論から伝える文章構成の方法をPREP(プレップ)法といい、簡潔かつ的確に主張を伝えられる手法として有名です。ビジネスの場で用いられることも多いので、今のうちにマスターしておきましょう。

【趣味がテーマのガクチカの作り方2】始めた動機を示す

次は、趣味を始めた動機やきっかけを伝えます。数ある趣味のなかで、その趣味を選んだ理由を述べることであなたの考え方や価値観を伝えることが可能です。

始めた理由が「なんとなく」「暇だったから」という場合はもう少し深掘りし、他の趣味ではなくその趣味を選んだ理由を思い出してみてください。

【趣味がテーマのガクチカの作り方3】課題の乗り越え方を述べる

続いて、趣味に取り組むなかでぶつかった課題や困難を示し、それをどうやって乗り越えたかを伝えましょう。趣味とはいえ、力を入れて取り組んでいればただ楽しいばかりではなかったはずです。

このステップは課題解決能力や主体性のアピールに向いているので、それらを意識してガクチカを作成してみてください。

【趣味がテーマのガクチカの作り方4】得たものや学びを伝える

課題の乗り越え方を伝えた後は、趣味を通して得たものを示しましょう。スキルに限らず、学んだことや趣味を通して気付いた自分の長所など、どんなことでも構いません。

【趣味がテーマのガクチカの作り方5】入社後の活かし方をアピールする

最後に、入社後の活かし方をアピールして締めましょう。趣味を通して得たものや気付いたことを活かす方法を述べることで、ただの趣味アピールではなく、ガクチカとして成立させることが可能です

ガクチカを趣味にする場合の注意点

ガクチカのテーマに趣味を選ぶ場合は、いくつか注意したいことがあります。実際にガクチカを作成する前に、以下の注意点を確認しておきましょう。

【ガクチカを趣味にする注意点1】就活に不向きな趣味は避ける

企業に合う趣味を選ぶことが大切だと述べましたが、業界・企業問わず避けるべき趣味もあります。以下に就活には不向きな趣味を挙げたので、それぞれ確認してみましょう。

【就活に不向きな趣味】

ギャンブル
政治に関する趣味
宗教に関する趣味
合コン
寝ること
飲酒
喫煙

また、漫画・ゲーム・アニメ・アイドルなどの趣味は、業界・企業を選ぶため注意が必要です。固い業界や保守性の高い企業では、漫画やゲームといった趣味も避けるのが無難でしょう。

【ガクチカを趣味にする注意点2】専門用語は使用しない

力を入れて趣味に取り組んでいると、知らず知らずのうちに専門用語を一般的な用語だと勘違いしてしまうことがあります。ガクチカのなかに専門用語を散りばめてしまうと、採用担当者に内容が伝わらず、効果的なアピールになりにくくなってしまうので注意しましょう。

ガクチカで趣味をアピールする例文

最後に、趣味をテーマにしたガクチカの例文を2パターン紹介します。全体の構成や締め方を参考にして、ガクチカ作りに役立ててみてください。

【ガクチカを趣味で作る例文1】料理

例文

私が学生時代に力を入れたことは、趣味の料理です。
料理を始めたきっかけはダイエットでしたが、食事の重要性に気付いた後は痩せるためではなく、健康維持を意識した食事を家族にも作るようになりました。
しかし、栄養バランスのとれた食事を作るには時間がかかるため、家族に食事の時間をずらしてもらうこともありました。どうすべきか考え、作り置きおかずを活用したり、母から時短を叶えるアドバイスをもらったりしながら、手際よく作れるようになってきています。
入社後は趣味の料理を通して培った計画性を生かし、業務を遂行できるよう努力します。

【ガクチカを趣味で作る例文2】登山

例文

私が学生時代に力を入れたことは、趣味の登山です。
気分転換になるという友人の勧めで始めた登山でしたが、過酷な経験も少なからずあります。とくに富士山への登山では、高山病になり友人や周囲の方たちに迷惑をかけてしまいました。この経験から登山の前には山の特徴や注意点を徹底的に調べたり、日々の体調管理に気を配ったりと、下調べや健康管理を意識するようになりました。
仕事をするうえでも120%の準備を意識し、誠実な働き方で貢献したいです。

趣味でガクチカを作るなら人柄が伝わるエピソードを選ぼう

ガクチカのテーマに趣味を選ぶこと自体に問題はありませんが、選ぶ趣味や伝え方には注意が必要です。趣味の種類や伝え方によっては、採用担当者の印象に残りにくく、場合によってはマイナスの印象を与えてしまう可能性もあります。

とはいえ、趣味をテーマにしたガクチカは他の学生とかぶりにくく、差別化を図りやすいでしょう。本記事で解説したポイントや作り方を参考に、ただの趣味アピールではない評価されるガクチカを作ってみてください。