【部活】ガクチカの作り方!評価されやすい書き方を例文付きで解説

大学時代に部活に打ち込んだ学生は、ガクチカで部活経験をアピールするのがおすすめです。しかし、ガクチカのテーマに部活経験を選ぶ学生は多いので、人事の印象に残るガクチカに仕上げなければいけません。

そこで本記事では、ガクチカで部活経験をアピールする場合の評価されやすい書き方を例文付きで解説します。

ガクチカでの部活経験アピールにはメリットが多い!

ガクチカで部活経験をアピールすると、フレッシュで爽やかな印象を与えられます。また、協調性や継続力、リーダーシップをはじめとする長所もアピールすることが可能です。

さらに、組織の中で活躍する姿をイメージしてもらいやすくなるので、効果的なアピールさえできれば一緒に働きたいと思ってもらえるでしょう。

補欠やマネージャーでもいい?

補欠やマネージャーであっても、ガクチカで部活経験をアピールすることに何の問題もありません。例えば、ケガや病気が原因でほとんど試合に出られなかった学生や、選手からマネージャーに切り替えた学生なども部活経験をアピールできます。

ガクチカで大切なことは、実績や成果ではありません。もちろん輝かしい成績は評価対象になりますが、それよりも重視されるのは「いかに主体的に行動できたか」「何を考え、どう行動に移したのか」「課題の乗り越え方」などです。補欠だったから、マネージャーだったからと遠慮する必要はありません。

企業がガクチカで見ていること

以下に企業がガクチカで見ているポイントをまとめたので、確認してみましょう。

企業がガクチカで見ていること

学生の人となりや価値観
自社とのマッチ度合い
自社で活躍できるかどうか

このように、企業はガクチカで実績や成果を評価しているわけではありません。学生が選んだテーマやエピソードから人となりを把握し、自社との相性を確認し、入社後の姿をイメージします。

つまり、ガクチカで部活経験をアピールする場合はあなたの人となりが伝わるエピソードを選び、企業とのマッチ度合いをアピールすることが大切です。

ガクチカで部活経験をアピールする際のポイント3つ

ここからは、ガクチカのテーマに部活経験を選んだ学生に向けて、より効果的なアピールにするためのポイントを紹介します。以下の3つのポイントを押さえて、好印象を与えられるガクチカを作成しましょう。

【ガクチカを部活にするポイント1】企業が求める人物像を把握する

まずは、企業研究をして企業が求める人物像を把握することから始めましょう。やみくもに部活経験をアピールしたところで、学んだことや得たスキルが企業の求める人物像とかけ離れていると、自社には合わないと思われてしまいます。

無理やり企業が求める人物像に合わせる必要はありませんが、アピールしたいことと企業が求めることに齟齬がないか確認しましょう。

【ガクチカを部活にするポイント2】考えや取り組みを伝える

ガクチカで部活経験を伝える場合、実績や成果に焦点を当てたアピールをしてしまう学生は少なくありません。もちろん、大会の成績や自己ベストなどの輝かしい成績は印象に残りやすく、高評価につながる可能性も高いでしょう。しかし、それ以上に意識したいのはあなたが考えたことや取り組んだことを伝えることです。

企業はガクチカで学生の人となりや自社とのマッチ度合いを確認したいため、結果よりもプロセスの部分を重視します。たとえ人に誇れるような実績がなかったとしても、ガクチカのアピールとして気にする必要はありません。

【ガクチカを部活にするポイント3】専門用語は避ける

長年、同じ部活に取り組んでいると知らず知らずのうちに専門用語を使っていることがあります。専門用語が出てくると、そのスポーツや活動を知らない人事は理解できず、興味が薄れてしまうこともめずらしくありません

部活に関する専門用語はわかりやすい言葉に言い換えるか、簡潔な説明をつけるとよいでしょう。

部活経験でガクチカを作る基本の書き方

続いて、部活経験をアピールするガクチカの書き方を5ステップで解説します。基本の書き方を覚えて、部活経験から得た学びやスキルを効果的に伝えましょう。

【部活でガクチカを作る書き方1】最初に結論を示す

ガクチカに限らず、就活の自己PRや志望動機はすべて結論から述べることが基本です。結論から始めて根拠と具体例を述べ、改めて結論で締めくくる文章構成を「PREP(プレップ)法」といいます。

部活経験をテーマにした場合のガクチカは、「私が学生時代に力を入れたことは、○○(部活の種類)での取り組みです」というように、最初に部活動経験をアピールしましょう。

【部活でガクチカを作る書き方2】部活を始めた動機を伝える

次は、その部活を始めた動機やきっかけを伝えます。なぜその部活を始めようと思ったのか、他の部活ではなくその部活を選んだ理由など、動機を述べることであなたの人となりを伝えることが可能です。

ガクチカではこの後の流れが重要なので、動機やきっかけは簡潔にまとめて構いません

【部活でガクチカを作る書き方3】課題や困難との向き合い方を記す

続いて、部活に取り組むなかで生じた課題や困難を述べます。部活の種類に限らず、どんな部活にも活動を続けていくうえでの苦しみがあったはずです。例えば、人間関係に悩んだ学生もいれば、なかなか伸びない記録にうんざりした学生もいたでしょう。

人事が知りたいのは、輝かしい成績や華やかな成果ではありません。どのような課題や困難にぶつかり、あなたがそれにどう向き合ったかです。

【部活でガクチカを作る書き方4】部活で学んだことを伝える

課題や困難を述べた後は、そこから得た学びを伝えましょう。困難の乗り越え方や対処法、改善に向けた取り組みなどを伝えることで、課題解決能力をアピールできます。

企業がガクチカで重視しているのは、あなたの人となりが伝わるこのステップです。部活に力を入れて取り組んでいたという主張に説得力をもたせるためにも、主体的な行動から何を得たかを述べましょう

【部活でガクチカを作る書き方5】学びやスキルの活かし方を示す

最後に、部活経験で得た学びやスキルの活かし方を伝えて締めます。どれだけ素晴らしい学びやスキルを得たとしても、入社後に活かせなければ就活のアピールとして効果的とはいえません。

ただし、このステップが自己PRとかぶってしまう場合は、「○○を学びました」「○○だと感じました」というような締め方でも問題ないでしょう。

ガクチカで部活経験をアピールする例文

最後に、部活経験をテーマにしたガクチカの例文を2つ紹介します。基本の書き方に則った例文を作成したので、ぜひ参考にしてみてください。

【ガクチカで部活経験を伝える】例文1

例文

私が学生時代に力を入れたことは、英会話サークルでの活動です。
その活動を通して、初対面の人ともすぐに打ち解ける力を身に着けました。私の大学には留学生が多かったので、環境を生かして成長するチャンスだと思い、英語サークルに入りました。サークルでは週3日留学生との交流会を開いており、多くの学生と交流できます。
はじめは人見知りで誰とも話せない日も多かったのですが、このままではチャンスを活かせないと考え、1日3人の留学生と必ず話すことを決めて自分から行動することを徹底しました。
そのお陰で今では初対面の人とも1分で打ち解けられるようになり、人見知りも直りました。貴社の営業職でもこのコミュニケーションを活かし、お客様の心を掴む接客をします。

【サークル】ガクチカの作り方を例文付きで紹介!好印象を与えるコツや注意点も解説

【ガクチカで部活経験を伝える】例文2

例文

私は、学生時代にサークル活動を頑張りました。所属していたテニス部は、入部当初は名ばかりの部活で、ほとんどの部員が練習するよりも飲み会を楽しんだり遊んだりして過ごしていました。そのため私を含め、まじめにテニスをしたいと考えていた一部の部員の不満が膨らんでいました。
そこで私は部長に掛け合い、部員の不満や気持ちを伝え、今後の方向性を3か月に渡って話し合いました。その結果、「遊びもテニスも全力で楽しむ」方向性に部員全員が納得し、今では県の大会に出場するほどの実力をもつチームになりました。
部活を頑張った経験から、私は課題に対して粘り強く対処することの大切さを学びました。貴社においても、粘り強く最良の結果を出せる商品開発をしたいと考えています。

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ガクチカで部活経験をアピールして好印象を与えよう

ガクチカで部活経験をアピールする場合は、実績や成果よりも何を考え、どんな行動を起こし、そこから何を得たかを伝えることが大切です。実績や成果に執着していると、あなたの人となりや価値観が伝わりにくくなり、一緒に働きたいと思ってもらいにくくなります。

部活経験をテーマにしたガクチカは、「入部のきっかけ→困難→改善→学び」という流れを作りやすく、文章力に自信がない学生でも比較的簡単に完成度の高いガクチカを仕上げられるでしょう。本記事で解説したコツや書き方を参考に、組織の中で活躍する姿をイメージしてもらえるガクチカを作ってみてください。