面接では質疑応答の内容だけでなく、身だしなみも評価されている場合があります。スーツの汚れやシワを気にする学生もいますが、ワイシャツも第一印象を左右する重要なポイントです。
今回は面接に着ていくときのワイシャツについて、選び方や着こなしを紹介します。また、シャツについて就活生のよくある質問にもお答えするので、ぜひ参考にしてみてください。
面接用ワイシャツを選ぶときのポイント
就活生が着るワイシャツは、5つのポイントを押さえておく必要があります。なかでもワイシャツの色やサイズなどは、相手からひと目で分かってしまうため特に注意が必要です。
一方で、面接に来ていくのは避けた方が良いワイシャツは以下の通りです。
色や柄の濃いシャツ
半袖のワイシャツ
襟元にボタンがついが「ボタンダウン」のシャツ
それでは、どういったワイシャツを選べば良いのか詳しく見ていきましょう。
【面接用ワイシャツの選び方1】色は白が基本
面接の日に着るワイシャツは、白が基本です。社会人のなかには淡いピンクやブルーなどのシャツを着ている人もいますが、就活生が着るのは避けましょう。というのも、白以外の色はカジュアルな印象を与えるため、面接には不適切だからです。
もちろん志望企業の社風などによっては、色付きのシャツでも問題ないケースもありますが、白のシャツであればどんな企業でも悪い印象を持たれることはないでしょう。
【面接用ワイシャツの選び方2】柄は無地のもの
ワイシャツの柄にはストライプやチェックなどがありますが、就活では無地のものを選びましょう。業界や業種などによっては、薄めのストライプであれば問題ないところもありますが、少しでもマイナスの印象を持たれないためにも無地を選ぶのが無難です。
また、ヘリンボーンやドビーと呼ばれる織り方をしているシャツは模様のように見えます。こちらも就活の面接では避けた方が良いでしょう。
【面接用ワイシャツの選び方3】サイズは体型に合わせる
色や柄だけでなく、サイズもチェックしておきたいポイントです。スーツをはじめ、ワイシャツ選びでは体型にぴったりと合うジャストサイズのものを選びましょう。
ワイシャツが大きすぎると野暮ったく見え、小さすぎると窮屈な印象を与えてしまいます。ジャストサイズかどうかを見分けるポイントとしては、首回りは指が一本入る程度の余裕があるもの、袖はジャケットの袖から1〜2cm出る程度を目安にしましょう。
【面接用ワイシャツの選び方4】襟はレギュラーかワイド
襟のデザインは10種類以上ありますが、就活では「レギュラーカラー」もしくは「ワイドカラー」がおすすめです。レギュラーカラーは襟が75〜90度ほど開き、ワイドカラーは100〜140度ほど開いています。ワイドカラーは首回りがすっきりとした印象を与えるため、肩幅の広い人や体格の良い人向きです。
なお、どちらも「カラー」という言葉が使われていますが、これは服の首回り「襟」を意味しています。カラー(色)と混同しないように注意しましょう。
【面接用ワイシャツの選び方5】素材は綿100%かポリエステル混紡
ワイシャツの素材は綿(コットン)や麻、ポリエステルなどがありますが、面接に着ていく場合は綿100%かポリエステル混紡を選びましょう。適度な光沢がある綿素材のワイシャツは清潔感のある印象を与えるほか、吸湿性・通気性に優れているため季節を問わず活躍するでしょう。シワになりやすい点には注意が必要で、面接前にクリーニングに出すかアイロンがけする必要があります。
また、ポリエステル混紡はシワや型崩れに強い素材です。洗濯・乾燥後にそのまま着用できるノンアイロン加工が施されているものもあり、クリーニングやアイロンがけの手間を省けます。
面接に適したワイシャツの正しい着こなし
面接官にマイナスの印象を持たれないよう、ワイシャツの正しい着こなしについて確認していきましょう。
【面接時のワイシャツの着こなし1】インナーは白かベージュ
西洋ではワイシャツは素肌に直接着るものという認識が一般的ですが、日本ではワイシャツの下にインナーを着るのが望ましいです。というのも、湿度が高い日本では汗をかきやすく、肌が透けたりシャツが張り付いたりすると、清潔感が損なわれてしまいます。
ただ、インナーの色にも注意が必要で、色や柄のあるものを選ぶと透けて見える可能性があります。インナーはできるだけ目立たない白かベージュを選び、心配な方は試着して確認しておくのがおすすめです。
【面接時のワイシャツの着こなし2】ボタンは全て留める
男女でワイシャツの形が異なりますが、いずれの場合もボタンは全て留めましょう。男性の場合はネクタイがあるため「外してもバレないのでは?」と思う人もいますが、第一ボタンまで留めるのがマナーです。
面接官からマイナスの印象を与えないためにも、全てのボタンを留めて面接に臨みましょう。
【面接時のワイシャツの着こなし3】シワ・汚れのないものを着る
襟の部分が黄ばんでいたりヨレていたりするシャツで面接を受けると、清潔感のない印象を持たれてしまいます。就活では見た目の第一印象も重要なポイントなので、着用するワイシャツはシワや汚れがないか必ずチェックしましょう。
また、毎回クリーニングに出すと手間やお金がかかりますが、自分で洗濯してアイロンがけするだけでも綺麗に仕上がります。清潔感のある見た目を演出するためにもシャツは何着か用意しておき、就活の際は清潔なものを着ていくのがおすすめです。
【面接時のワイシャツの着こなし4】袖まくりはしない
プライベートなどであればシャツの袖をまくっても構いませんが、就活のときに袖まくりをしてはいけません。というのも、袖まくりの状態はフォーマルな着こなしとは言えず、面接官にも良い印象を持たれないためです。
また、袖まくりはファッションでの着崩しにあたるため、社会人になってからも避けたい行為です。面接に臨む際は袖を伸ばした状態にし、袖元のボタンを留めておきましょう。
面接のワイシャツに関するよくある質問
最後に、ワイシャツに関する就活生のよくある疑問をQ&A形式で紹介します。クールビズのときはどうすれば良いのか、ワイシャツに合わせるネクタイの選び方など、それぞれ見ていきましょう。
【面接のワイシャツに関するQ&A1】クールビズの時は?
企業によっては、面接時の服装について指定するところもあります。クールビズを指定された場合の服装は、ノージャケット・ノーネクタイで面接を受けてもマイナスの印象を持たれることはありません。そして、ワイシャツは半袖でも問題ありませんが、ジャケットを着る場合は長袖シャツがおすすめです。
ただし、クールビズの規定は企業によって異なるため、細かい指示がある場合は企業の指示通りにするのが無難でしょう。
【面接のワイシャツに関するQ&A2】ネクタイの選び方は?
ネクタイはデザインや形状によって相手に与える印象が変わります。例えば、営業職志望であれば積極性や情熱を感じさせる赤・燕脂(えんじ)系の色、金融や事務職であれば誠実さや真面目さを演出できる青・紺色がおすすめです。
このほか、ネクタイ選びのポイントについては以下の記事で詳しく解説しています。見た目の印象アップを図りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
【面接のワイシャツに関するQ&A3】身だしなみで何に気をつけた方が良い?
就活では身だしなみが第一印象を左右しますが、具体的にはワイシャツやスーツ、靴、ヘアスタイルや顔まわり・指先まで見られている可能性があります。爪は短く切り揃えたり、メイクは薄く自然に仕上げたりといったポイントに注意が必要です。
好印象を残す身だしなみのポイントについては、以下の記事を確認しておきましょう。
面接にふさわしいワイシャツを着て清潔感のある印象を与えよう!
就活中の服装はスーツに意識が向きがちですが、ワイシャツやインナー選びも印象を左右する可能性があります。面接に不適切なワイシャツを着ていくと、面接官からマイナスの印象を持たれる場合もあるため、白の無地で体型にあったものを基準に選ぶことが大切です。
これから面接に臨む学生は、ぜひ本記事の内容を参考に身だしなみを整え、本番では自分らしい回答を心がけましょう。