就活ではES(エントリーシート)や面接、SPIなどさまざまな準備が必要ですが、身だしなみを整えることも重要です。特に、髪型を整えるためにワックスをつけるかどうかで印象が変わる場合もあるため、ワックスを使う場合は好印象を残すポイントを押さえておく必要があります。
今回は、「ワックスをつけるべきかどうか」への回答をはじめ、ワックスの付け方や選び方、使用する際の注意点を紹介します。
就活でワックスを使っても良いの?
履歴書用の写真や面接など、就活の場でワックスを使っても問題ありません。実際、すでに働いている会社員もワックスを使うことが多く、就活では髪型の整え方次第で相手に好印象を残せる可能性もあります。
ただ、ワックスがなくても髪型を整えられる人などは、無理にワックスを使う必要はありません。ワックスをつけることで清潔感のない髪型になってしまう可能性もあるため、本記事で紹介する注意点についてもしっかりと目を通しておきましょう。
就活でワックスをつけるメリット
普段からワックスをつけている人なら実感しているかもしれませんが、ワックスは身だしなみを整えるために重要なアイテムです。どういったメリットがあるのか、詳しく見ていきましょう。
【就活でワックスを使うメリット1】清潔感を演出できる
就活では清潔感のある見た目であることが重要です。特に面接では企業の人事担当者や役員と会うことになるため、質疑応答の内容だけでなく見た目から好印象を残す必要があります。
ワックスを使えば髪の毛をまとめられるほか、髪が傷んでいる場合でも艶感を出すこともでき、清潔感を演出することが可能です。
【就活でワックスを使うメリット2】髪型をキープできる
説明会や面接に参加する前、自宅で髪型をセットしていたとしても会場までの移動中に髪型が崩れてしまう可能性があります。しかし、髪型をセットする際にワックスを使用すれば、強い風が吹いていたり雨が降っていたりしてもヘアスタイルが大きく崩れることはありません。
また、就活生の中には複数社の面接を1日で受ける人もいますが、髪型を長時間キープしてくれるのは嬉しいポイントです。もちろん、会場の近くまで来たら身だしなみを確認し、必要があれば整えておくことも覚えておきましょう。
就活でワックスをつける際のセット手順
具体的にどういった手順でワックスをつければ良いのか、3つの手順を紹介します。就活で髪型を整えるためにワックスを使う場合は、事前に寝癖を整えておく必要があります。
寝癖が残ったままだと思い通りのヘアスタイルに仕上がらない可能性があるため、寝癖がついているところを水で濡らし、ドライヤーで乾かしておきましょう。なお、ドライヤーを使う時はワックスでセットしたい髪型のベースを作っておくとセットしやすくなります。
【就活ワックスのセット手順1】少量のワックスを手のひらに伸ばす
寝癖を直してドライヤーで乾かしたら、ワックスをすくって手のひらに伸ばしていきましょう。ただし、あまり多くとってしまうと髪がベタつく可能性があり、不潔な印象を与えることもあります。そこで、髪の毛全体にワックスをつける人は10円玉、髪の表面にサッとつける程度であれば1円玉ほどの量を目安にしてみてください。
また、慣れていない人は手に取ったワックスをそのまま髪につけるのではなく、手のひらに伸ばしてから髪につけることを意識しましょう。
【就活ワックスのセット手順2】後ろ・横・前の順につける
手のひらに伸ばしたワックスは、仕上げたいヘアスタイルに合わせて髪の毛につけていきましょう。髪全体にワックスをつける場合は、後ろ・左右・前の順に髪を逆立てるように馴染ませれば、束感のある髪型に仕上がられます。
ただし、ワックスのついていない部分があると相手に違和感を抱かれる場合もあるため、バランス良くつけることが大切です。
【就活ワックスのセット手順3】全体を整える
全体に馴染ませた後は、後ろ・左右のボリュームを落とし、前髪は左右どちらかに柔らかく流せば完成です。髪型のキープ力を上げるために仕上げにスプレーをしても問題ありませんが、スプレーの髪の距離が近すぎると固くなりすぎてしまう恐れがあります。スプレーを使う場合は、20cmほど離して全体に馴染ませるように吹きかけましょう。
就活でワックスを使う場合の髪型
就活を目的にワックスを使う場合は、以下のような髪型がおすすめです。髪の長さによってできるものとできないものもあるため、気になる方は美容師の方に相談してみても良いでしょう。
髪型 | 概要 |
ショートスタイル | ・前髪を左右に軽く流す ・トップには遊びを作らず、ふんわりと落ち着かせる |
センター分け (センターパート) |
・前髪を立ち上げて分ける ・前髪が長めの人におすすめ |
オールバック | ・髪を後ろに流すようにワックスで固めて、分け目は少しジグザグを意識 ・髪が長めの人におすすめ |
このほか、男女の髪型については以下の記事で詳しく解説しています。面接でNGな髪型も紹介しているので、気になる方はチェックしておきましょう。
就活で使うワックスは種類ごとの特徴から選ぼう
一口にワックスといってもさまざまな種類がありますが、就活で使いやすいものを以下の表にまとめました。
ワックスの種類 | おすすめな人 |
クリームタイプ | ・ワックス初心者 ・毛量が少ない人 ・長い髪の毛を軽く整えたい人 |
ジェルタイプ | ・毛量が多い人 ・髪質が強い人 ・髪の毛が傷んでいる人 |
ファイバータイプ | ・毛量が多い人 ・髪の毛が細い人 ・髪の毛が柔らかい人 |
ドライタイプ | ・髪の艶感を抑えたい人 ・髪の毛が短めの人 ・髪が柔らかい人 |
このほか、ちょっとした浮き毛を抑えるのに役立つスティックタイプのワックスなどもあります。百貨店などにある店舗の中にはワックスのサンプル(テスター)が設置されている場合もあるので、実際に試してみて自分に合ったものを探してみるのもおすすめです。
就活でワックスを使う場合の注意点
就活の髪型をセットするためにワックスはおすすめのアイテムですが、使用時の注意点もあります。
【就活ワックスの注意点1】香りが強いものは避ける
ワックスは質感や耐久性などが異なるだけでなく、無香料や香りつきのものもあります。「香りがついている方が好み」という方もいるかもしれませんが、就活の場では香りが強いものは避け、できるだけ無香料のものを選ぶのがおすすめです。
面接官が苦手な匂いだったり、匂いのせいで他の就活生が面接に集中できなかったりする可能性もあります。周りの人に不快感を与えないよう、香りにも注意しましょう。
【就活ワックスの注意点2】ベタベタにつけすぎない
ワックスをつけすぎてしまうと、見る人に不潔な印象を持たれる可能性があります。ワックスをつけすぎていると、髪の毛が部分的にガチガチに固まったり、ベタッとしてボリュームがなくなったり、濡れているように見えることもあるでしょう。
面接当日に髪型で慌てることがないよう、事前に練習して慣れておくことが大切です。
【就活ワックスの注意点2】髪型が崩れるものは避ける
たとえワックスを使ったとしても、髪型が崩れてしまう場合もあります。その理由はいくつか考えられますが、自分の髪質や髪型とワックスが合っていない可能性があります。
事前にワックスを試し、キープ力に不安がある場合は耐久力のあるワックスを使ったり、仕上げにスプレーを使ったりといった対策を講じましょう。
【就活ワックスの注意点3】職種によっては使わない方がいいことも
就活ではワックスをつけた方が良い場合がほとんどですが、選考を受ける企業や業界によっては控えた方がいい場合もあります。
特に金融系や法務関連、公務員などは、規律やマナーなどが重んじられる傾向にあるため、ワックスをつけることでマイナスの印象を持たれるかもしれません。また、医療系や飲食業界などは衛生面が重視されるため、ワックスの使用は控えた方が無難です。
ただ、全ての企業に該当するわけではなく、希望する職種などによってはワックスを使っても問題ない場合もあります。ワックスをつけるかどうか悩んでいる方は、企業の情報や社員の髪型をチェックしてみましょう。
就活でワックスをつける場合は清潔感を意識しよう!
書類選考から面接まで就活はさまざまな選考対策が必要ですが、身だしなみにこだわることも重要です。特に髪型は第一印象を左右するポイントの一つなので、面接官に「社会人としての清潔感がある」と感じさせるためにも、丁寧にセットしましょう。
業界や企業によってはワックスの使用を避けた方が良いケースもありますが、ワックスを使うことで清潔感を出すことができ、髪型が崩れにくくなるのも嬉しいポイントです。
ぜひ今回ご紹介したポイントを参考に、あなたの魅力を高める髪型で面接に臨んでみてください。