就活をする上で、避けては通れない企業研究。しかし、学生の中には企業研究の意味を見出せず、意味ないと決めつけている人も少なくありません。
そこで今回は、企業研究が意味ないと感じる理由を解説します。企業研究を意味ないものにしないための心得も紹介するので、企業研究を始める前にチェックしておきましょう。
企業研究を意味ないと決めつけるのはナンセンス!
自己分析と同様に、企業研究は就活に欠かせない作業として知られています。しかし、学生の中には「先輩に意味ないと言われた」「企業研究は時間の無駄」だと主張し、企業研究を疎かにする人もいます。そうした学生が言うように、企業研究は意味がないのでしょうか?
その答えは「NO」です。
たしかに面接で企業知識を問われなかった時や、企業研究のステップを飛ばして内定を貰った先輩を知った時など、企業研究を意味ないと思う瞬間はあります。しかし、企業研究は自分の将来のために行うものなので、始める前から意味ないと決めつけるのは危険です。
企業研究を意味ないと感じる学生の特徴
さっそく企業研究に意味を見出せない学生の特徴を見ていきましょう。企業研究を疎かにする学生は、どうして企業研究を意味ないと感じてしまうのでしょうか?
【企業研究を意味ないと感じる学生】目的を分かっていない
あなたは企業研究の目的を理解できていますか?企業研究を意味ないと感じる学生の多くは、企業研究の目的が分からないまま企業の情報を調べているようです。
企業研究の目的は、『自分の将来を考えて、ミスマッチをなくすこと』です。企業研究を意味ないと感じるのは、「面接で人事にウケること」や「選考通過率を上げること」を目的にしているからでしょう。もちろん企業研究にはそうした側面もありますが、企業研究は就職後の人生を考えて行うものであり、就職するために行うものではありません。
【企業研究を意味ないと感じる学生】企業選びの軸が定まっていない
企業選びの軸が定まっていない状態で企業研究を始めてしまうと、企業研究を意味ないと感じてしまうでしょう。企業研究はやみくもに企業の情報を調べる作業ではなく、「企業選びの軸に沿っているか」「譲れない条件を満たしているか」を照らし合わせる作業です。
企業選びの軸が定まっていない人は、自己分析で価値観を明確にするところからスタートしましょう。企業選びの軸の決め方は、こちらの記事を参考にしてください!
【企業研究を意味ないと感じる学生】自己分析を疎かにしている
就活は自己分析の上に成り立つといっても過言ではありません。自己分析を疎かにしていると、自分の価値観や適性が分からず、キミスカがテーマに掲げる“偽らない就活”から遠のいてしまいます。十分に自己分析できていない状態で企業研究をしたところで、なんの意味もありません。
自己分析のゴールは、『自分の人生の「目的」と「手段」を知ること』です。自分の人生について考えた時に、その目的を達成する手段として就活があります。自己分析の後に企業研究をすることで、人生をより豊かなものにできる企業を見つけることができるのです。
【企業研究を意味ないと感じる学生】何を調べたらいいのか分かっていない
そもそも何を調べたらいいのか分からず、企業研究をないがしろにしている学生もいるでしょう。企業研究で調べるべき項目は、会社概要や競合、企業が抱える課題や将来の展望など多岐にわたります。
その他にも、採用情報やインターンシップ情報を調べておけば、エントリー時期を逃すこともありません。さらに疑問点や感想を記しておけば、企業の選びの軸に合っているかどうかを確認しやすいですね。
【企業研究を意味ないと感じる学生】企業研究ノートを作っていない
企業研究で得た情報は、企業研究ノートにまとめましょう。企業研究ノートとは、会社概要をはじめとする情報を企業ごとにまとめたノートのこと。企業研究ノートを作成しておけば、後から見直したり、他の企業と比較したりしやすくなります。
企業研究の結果はノートにまとめるのが一般的ですが、ルーズリーフにまとめるのも一つの手です。ノートにまとめる場合は項目を追加したり、ペンの色を変えたりしてアップデートしましょう。ルーズリーフの場合は、後からページを追加したり、企業の順番を変えたりしてもいいですね。
企業研究を意味ないものにしないための心得5つ
企業研究を意味ないと感じるのは、目的や調べることが分かっておらず、十分な自己分析ができていないことが原因だと解説しました。それでは、企業研究を意味ないものにしないために心がけたいことは、一体何なのでしょうか?
【企業研究を意味ないものにしない心得】目的を明確にする
まずは企業研究の目的を明確にしましょう。先ほど、企業研究の目的は『自分の将来を考えて、ミスマッチをなくすこと』だと解説しました。
これをベースに、「説得力のある志望動機を作成する」「同業他社ではなく、この企業を選んだ理由を明確にする」など、自分なりの目的を作ってみましょう。
【企業研究を意味ないものにしない心得】ゴールを設定する
企業研究には終わりがありません。とはいえ、いつまでも企業研究に時間を割くわけにはいきませんよね。そのため企業研究のゴールは自分で設定する必要があります。
企業研究は人事ウケや面接で目立つことが目的ではないので、自分が納得できるところまで深められればOKです。会社概要の細かい数字まで頭に入れる必要はありません。調べる項目ごとにゴールを決めてみましょう!
【企業研究を意味ないものにしない心得】徹底的に自己分析をする
自分の一番の理解者は自分だと決めつけている人もいるかもしれませんが、意外と自分のことは見えていないものです。徹底的な自己分析で性格や価値観、適性を理解しないことには、企業研究を意味あるものにできません。
自己分析によって自分の強みや職務適性が分かったら、自分に合った業界・企業を探しやすくなります。以上を踏まえた上で、『自己分析 → 業界研究 → 企業研究』の流れで取り組むと、企業研究を意味あるものにできるでしょう。
【企業研究を意味ないものにしない心得】調べる項目を確認する
企業研究で調べる項目は多岐にわたりますが、一般的には以下の項目が企業研究に必要な基本情報です。
- 会社概要
- 社風
- 企業の強み
- 企業が求める人物像
- 競合
- 企業が抱えている課題
- 将来の展望
さらに「採用情報」「過去の新卒採用情報」「インターンシップ情報」「勤務条件」を追加すれば、企業への理解をさらに深めることができます。
【企業研究を意味ないものにしない心得】企業研究ノートを作成する
企業研究の結果を見直したり、他の企業と比較したりしやすいように、会社概要をはじめとする情報を企業ごとにまとめた企業研究ノートを作成しましょう。
一口にノートといっても、ドット入り罫線タイプや方眼タイプなどがあります。また、項目を追加したり、企業の順番を入れ替えたりできるルーズリーフもおすすめです。
企業研究ノートはエントリーシート対策や面接対策になるだけでなく、就職後も活用できます。
これは意味ないかも!企業研究をする際の注意点
いくら企業研究が大切な作業とはいっても、時間をかけすぎるのはNGです。自分なりのゴールを設定し、就活スケジュールに合わせて効率よく進めていく必要があります。
また、企業のいいところばかりに注目するのもおすすめできません。必ず「将来の展望」と「企業が抱えている課題」をセットで調べて、メリットとデメリットの両方を把握しましょう。
企業研究を意味ないと感じる学生におすすめのスカウトサービスがある
企業研究を意味ないと感じる学生には、最強の自己分析ツール「適性検査」を提供している逆求人型の就活サイト『キミスカ』への登録をおすすめします。
無料で利用できるキミスカの適性検査は、就活生の4人に1人が使っている自己分析ツールです。150問の質問に答えていくだけで価値観の傾向や職務適正が分かるので、企業研究前に自己分析を深めたい学生はぜひ活用したいですね。
さらに自己分析の結果を見た企業からスカウトがかかることもあるので、あなたに適した企業と出会える可能性も!キミスカの登録はこちらからどうぞ。
企業研究を意味ないと感じるかどうかはあなた次第!
企業研究を意味ないものにするか、意味あるものにするかはあなた次第です。始める前から意味ないと決めつけず、自己分析を終えたらさっそく取り掛かってみましょう。
もし企業研究を意味ないと感じ始めたら、本記事で紹介した心得を確認してみてください。あなたが時間を割いて取り組んだ企業研究が、意味あるものになることを願っています。