就活のテストとは?主な種類8つの特徴とよくある質問を紹介

就活のテストにはさまざまな種類があり、企業によって導入しているテストが異なります。有名どころを挙げると、SPIや玉手箱などがありますが、就活のテストの種類はそれだけではありません。

そこで本記事では、就活のテストの主要8種類の特徴や難易度を解説します。あわせて就活のテストの種類に関するよくある質問も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

就活のテストには種類がある

就活のテストといえば、適性検査を指すのが一般的です。適性検査には種類があり、種類によって難易度や出題傾向が異なります。

また、適性検査は自宅や学校などでPCを使って受検するWebテスト方式や、テストセンターで受検する方式、指定された場所で企業が用意したPCを使って受検するインハウスという方式など受検方式もさまざまです。

就活でテストを実施する理由は?

企業が就活でテストを実施する理由は、学生の基礎学力や基本的なスキル、人柄などを把握するためです。テストでは能力検査と性格検査が行われる場合が多く、企業はその2種類のテストから自社と学生の相性を確認しています。

就活の主要テスト8種類の特徴

就活のテストにはさまざまな種類がありますが、ここでは就活中に受検する機会が多い8つの主要テストを紹介します。

それぞれの特徴を把握し、テスト対策に役立ててみてください。

【就活テストの種類1】SPI

就活のテストのなかで最もポピュラーな種類がSPIです。SPIはリクルートマネジメントソリューションズ社が開発した適性検査で、難易度は中学・高校レベルとなります。

SPIは能力検査と性格検査で構成されており、能力検査は言語分野と非言語分野に分かれています。また、企業によっては英語や構造的把握力が出題されることもあり、英語と構造的把握力のテストの難易度は高校・大学受験レベルです。

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【就活テストの種類2】玉手箱

玉手箱とは、日本エス・エイチ・エル株式会社が提供している適性検査です。SPIと同じく幅広い業界で採用されているテストで、難易度はSPIよりやや高めに設定されています。

玉手箱は能力検査と性格検査に分かれており、能力検査は言語・計数・英語の3科目です。玉手箱は1問あたりに対する制限時間が短く、スピード感が求められます。

【就活テストの種類3】GAB

玉手箱と同じく、日本エス・エイチ・エル株式会社が提供している適性検査がGABです。GABは就活のテストのなかでも比較的難易度が高く、とりわけGAB Compactは難易度が高いテストとして知られています。

GABは能力検査と性格検査で構成されており、能力検査は言語理解・計数理解に分かれています。また、企業によっては英語が出題され、読解問題がメインです。

【就活テストの種類4】CAB

CABも日本エス・エイチ・エル株式会社が提供する適性検査で、SEやプログラマーをはじめとするIT系の企業を中心に導入されています。CABは比較的難易度が高く、制限時間が短いことが特徴です。

CABは能力検査と性格検査から成り立っており、能力検査は暗算・法則性・命令表・暗号の4科目に分かれています。情報の正確さやスピード感を測る問題が多く、IT系の専門職に求められるストレス耐性を調べることが可能です。

【就活テストの種類5】TG-WEB

ヒューマネージが提供するTG-WEBは、難易度の高い適性検査の一つです。TG-WEBには従来型と新型の2種類があり、従来型では初見では解きにくい独特の問題が出題され、新型では制限時間が短く設定された問題が出題されます。

TG-WEBは能力検査と性格検査に分かれており、能力検査は言語と計数です。また、企業によっては英語も実施されます。

さらに、TG-WEBではAIによって替え玉受験やカンニングを検知する「TG-WEB eye」というシステムが導入されました。受検中に不審な行動があれば、受検結果とともに企業へ報告される仕組みです。

【就活テストの種類6】SCOA

SCOAとは、株式会社日本経営協会総合研究所が開発した適性検査です。難易度こそ高くはありませんが、多くの問題を短い制限時間内に回答する必要があります。

SCOAは能力検査と性格検査で構成され、能力検査は数理・言語・常識・論理・英語の5科目です。SCOAは1問を30秒前後で解く必要があり、常識の科目の出題範囲が非常に広いため、テスト対策を怠ると高得点を狙えません。

【就活テストの種類7】eF-1G

eF-1Gとは株式会社イー・ファルコンが提供する適性検査で、難易度が高く設定されたテストの一つです。数ある適性検査のなかではマイナーなテストではありますが、大手企業や有名企業で採用される傾向にあります。

eF-1Gは能力検査と性格検査で成り立っており、能力検査は言語分野と非言語分野の2科目です。発想力や思考力を問う問題など、初見では解きにくい問題が多く出題されます。

【就活テストの種類8】内田クレペリン

内田クレペリン検査とは、株式会社日本・精神技術研究所が提供している適性検査です。内田クレペリン検査は歴史ある適性検査で、日本国内で開発された心理テストのなかで最も長く用いられています。

内田クレペリンは他の適性検査とは異なり、簡単な一桁の足し算を繰り返し行うだけです。この作業によって能力面と性格面を把握でき、受検者の働きぶりを判定できます。

就活のテストの種類に関するよくある質問(Q&A)

就活の主要テスト8種類を把握したところで、テストの種類に関するよくある質問とその回答を紹介します。就活中はさまざまな種類のテストを受検する必要があるので、この機会に疑問を解消しておきましょう。

【就活テストの種類よくある質問1】受検するテストの種類が分からない

テストの種類は企業によって異なるため、まずは志望企業が採用しているテストの種類を調べなければいけません。テストの種類を確認するには、「○○(企業名) 適性検査」と検索し、出てきた前年の情報を参考にするのがおすすめです。基本的に、就活のテストは前年と同じ種類が採用されます。

また、適性検査ではなく独自のテストを実施する企業もあるため確認が必要です。企業独自のテストは時事問題を中心に出題される傾向にあり、受検方式は企業によって異なります。

【就活テストの種類よくある質問2】種類によって対策方法を変えるべき?

就活のテストの種類は複数あり、種類が変われば難易度や出題傾向まで変わるため、対策方法はテストの種類によって変えましょう。とくに能力検査は科目や問題数に大きな違いがあるので、種類に応じた参考書や問題集を用意することをおすすめします

ただし、テストの種類によっては参考書や問題集が販売されておらず、対策方法が分からない場合もあるでしょう。その場合はWeb上の過去問を探したり、SPIや玉手箱などの有名どころの適性検査対策を講じたりして、基礎学力や回答スピードなど求められる要素を確認してみてください。

【就活テストの種類よくある質問3】テストに落ちることはあるの?

就活のテストに落ちる学生は一定数います。「ESや面接の方が重要だ」と判断してテストの対策を怠っていると、テストの段階で足切りされてしまうことも珍しくありません。それでは次の段階まで進めなくなる場合があるので、注意が必要です。

適性検査は制限時間が短く設定されており、時間配分を誤ると最後の問題まで辿り着きません。また、初見では解けない独特の問題も多いため、十分な対策が必要です。

就活のテストは種類に応じた対策が必要!

就活のテストには種類があるため、まずは種類ごとの特徴を把握することが大切です。種類が違えば対策方法も変わってくるので、志望企業が採用しているテストの種類を調べるところから始めましょう。

また、企業によっては適性検査ではなく、企業独自のテストを実施する場合もあります。基本的には時事問題や一般常識を問われる問題が出題されますが、小論文や作文が課されることもめずらしくありません。普段から時事問題に関心をもち、文章力を上げる努力をすることも重要でしょう。