就活の進め方や始める時期などは人それぞれですが、「就活のやる気がでない」と感じる学生は少なくありません。始めないといけないことは分かっているものの、やる気がでない状態ではスムーズに動けず、「周りに置いていかれるのでは…」と心配になる方もいるでしょう。
今回は就活のやる気がでない学生のために、モチベーションが上がらない原因や対処法を紹介します。自分らしい就活をするためにも、ぜひ参考にしてみてください。
やる気がでない就活生が知っておくべきこと
就活でやる気がでない時期というのは、誰しもあるものです。しかし、やる気がない状態で書類選考や面接に臨んだとしても、良い結果を得ることは難しいでしょう。
やる気がない時は無理に就活を進める必要はありませんが、エントリーが遅くなると選考を受けられない可能性もあるため注意が必要です。就活へのやる気がでてから後悔しないためにも、やる気のない期間はできるだけ短くすることが大切です。
就活のやる気がでないのが11月まで続くと危険!?
大学4年の11月からの就活は、企業の採用基準が変わる傾向にあります。新卒採用をおこなう企業の数が減るのはもちろん、採用枠が残っていたとしても部署や職種が限られていることも珍しくありません。大学4年の11月以降の就活は、自分に合った企業を見つけることが難しくなるため注意が必要です。
また、学生によっては卒業論文の締め切りが近づき、就活や卒論、アルバイトなどで忙しくなるかもしれません。就活をいつまでに終えないと危ないのかは、以下の記事で詳しく解説しています。危機感を持って就活に臨みたい学生は、一度目を通しておきましょう。
就活のやる気がでないのはナゼ?よくある5つの原因
就活へのやる気を出すためにも、まずは原因を探ることが先決です。ここでは就活へのやる気がでない学生のよくある原因を5つ紹介します。
【就活やる気がでない原因1】将来のイメージが持てない
やりたい仕事がなかったり、自分が社会人として働く姿が想像できなかったりすると、就活へのやる気がでないこともあります。ただ、就活の準備でインターンシップ参加やOB・OG訪問などをすれば、働くことに対するイメージが具体的なものになるでしょう。
やりたい仕事が見つからない場合は、就活の軸を明確にするのがおすすめです。10年後・20年後にどうなっていないのかを考え、そこを目標にして仕事を探してみるのも一つの手です。
就活の軸を見つける方法は以下の記事で詳しく紹介しているので、自分だけの就活の軸を探してみてください。
【就活やる気がでない原因2】やるべきことが多すぎる
就活は書類選考や面接といった選考を受ける必要がありますが、そのための準備も欠かせません。就活の軸や自分の強み・弱みを見つけるための「自己分析」はもちろん、SPIなどの「適性検査」への対策を講じる必要があります。
このように就活はやるべきことが多いため、いつまでに何をすれば良いのかを考えると、就活に対するモチベーションが下がる学生も少なくないでしょう。
以下の記事では就活で最低限やるべきことをはじめ、学年別にやることをまとめています。今の自分がすべきことを明確にし、少しずつ就活を進めてみましょう。
【就活やる気がでない原因3】自分に自信がない
誰しも魅力的な面を持っていますが、自分に対して自信がないために就活へのやる気がでない学生もいます。
自分が就活をしてもまともな企業に入れない
就活でアピールできるような実績もガクチカもない
話すのが苦手だから面接を受けたくない
人それぞれ得意・不得意がありますが、自分のスキルや過去の経験などに自信がないと、選考を受けること自体がハードルの高いものに感じられるかもしれません。
面接に対して苦手意識を持っている学生は少なくありませんが、しっかりと準備をして見方を変えれば通過率を高められます。面接を無理だと感じている学生は、以下の記事を参考に対策を講じてみましょう。
【就活やる気がでない原因4】他にやりたいことがある
大学3年の3月1日から就活が一斉解禁となりますが、「必ず就活をしなければならない」というわけではありません。人それぞれ夢や目標、やりたいことがあり、留学や大学院進学、日本一周などをしてもいいのです。
就活以外にやりたいことがあると、どうしても就活へのやる気が起きない人もいるでしょう。就活自体は目的ではなく、人生の目標に向かうための道の一つです。就活以外の道を進むかどうか迷っている人は、以下の記事を読んでみてください。
【就活やる気がでない原因5】不採用に心を折られた
就活を始めた頃は高いモチベーションを持っていた学生も、不採用が続くことでやる気が下がっていくケースもあります。とくに志望度の高い企業から内定がもらえないと、ショックも大きくなるでしょう。
しかし、落ち込んでいる就活生に知っておいてもらいたいのは、ほとんどの学生が不採用を経験していることです。就活生のエントリー数は平均27社ほどで、内定獲得数は平均2社と言われています。就活を上手く進めるには、失敗した経験を次に活かすことが大切です。書類選考や面接などどこで落とされたのかを振り返って対策をしてみるのも良いでしょう。
やる気がでない就活生におすすめの対処法
ここからは、就活へのやる気がでないときに試してもらいたい対処法を5つ紹介します。
【就活やる気がでない時の対処法1】自己分析をやってみる
就活で必須の作業ともいえる自己分析は、すでにおこないましたか?自己分析の目的は、人生の目的と手段を知ることです。これまでの出来事を振り返って、人生の分岐点やモチベーションの上下を明らかにする「モチベーショングラフ」、幼少期から現在までの経験を年表にまとめる「自分史」など、さまざまな方法があります。
また、キミスカの自己分析ツールは無料で利用でき、簡単な質問に回答していくだけで自分の強みや適職などが可視化されます。自分に自信がない学生をはじめ、自分に合った仕事を知りたい方はぜひ試してみてください。
【就活やる気がでない時の対処法2】目標や期限を決めてみる
漠然と就活をしていると、終わりが見えずやる気も起きないかもしれません。そのような場合におすすめなのが、就活の目標や期限を決めることです。
目標であれば、自分が将来どうなりたいのか、どういった企業でどんな仕事をしたいのか、成し遂げたいことなどを考えてみましょう。また、期限を決める場合は、就活全体の期限だけでなく、自己分析や企業研究、面接対策などの準備をそれぞれいつまでに終えるのかを決めます。
一つ一つのことに期限を定めたり、具体的な目標を持ったりことで就活に対するモチベーションも少しずつ高まっていくでしょう。
【就活やる気がでない時の対処法3】就活の流れを押さえる
就活全体の流れが分からないために、「何から始めれば良いの?」とやる気をなくす学生もいるでしょう。このようなときは、まず就活のスケジュールを把握してくのがおすすめです。就活が本格的に始まるのは大学3年の3月からですが、大学1・2年生でも準備できることはあります。
また、企業のなかには早期選考を始めているところもあるので、自分のペースで就活を進めたい人は、以下の記事を読んでスケジュールを把握しておきましょう。
【就活やる気がでない時の対処法4】社会人と会ってみる
自分が将来働くイメージを持てなかったり、社会人の生活がイメージできていなかったりする学生は、OB・OG訪問などで社会人と会ってみましょう。
OB・OG訪問をする際は、相手に聞きたいことをあらかじめ考えておくことが大切です。自分の働く姿が想像できないために就活にやる気がでないのであれば、「入社してギャップを感じたことはありますか?」「仕事のやりがいは何ですか?」など、具体的なことを聞いてみてください。
【就活やる気がでない時の対処法5】休息やご褒美を用意してみる
就活は長ければ1年以上かかる場合もあり、なかなか内定をもらえないとやる気が落ちていくこともあります。そこで、就活に疲れたりやる気がでなかったりする時は、思い切って休んでみるのも一つの手です。
ただ、休みが長期化すると就活にも悪影響を及ぼしかねないので、2~3日までを目安に休息をとってみましょう。また、就活中にモチベーションを下げない方法として、頑張った自分にご褒美をあげるのもおすすめです。「面接を受けたらデザートを買う」など、自分だけのルールを決めて気分を高めてみてください。
就活のやる気がでない時は気持ちの切り替えが大事!
就活に対するやる気がでないときは、まず原因を探ることから始めましょう。自分に自信が持てない場合は、自己分析をおこなったり就活の軸を考えてみたりするのもおすすめです。また、漠然とやる気がでないのであれば、就活の期限を決めたり全体のスケジュールを確認したりといったことを試してみてください。
就活を始めようと思ったタイミングによっては、企業の選択肢が限られている可能性もあります。モチベーションの上下は誰しもありますが、就活で後悔しないためにも、気持ちを切り替えて進めることが大切です。