【自己PR例文】好奇心で考える!企業への強みの伝え方

本記事では、自己PRで好奇心について伝える方法や伝える際のポイントなどを例文付きで解説していきます。

「私の強みは好奇心です」この自己PRは、人事の印象に残すということを考えるとあまり効果的とは言えません。その理由にピンとこなかった方は、是非この記事を最後まで読んでみてください。

長所と強みの違い

長所と強みは、一見すると同じようなものであると考えられがちです。しかし、就活においてこのふたつは分けて考える必要があります。このふたつの違いが明確でない場合、納得のいかない就活となってしまう危険性があります。
それでは、就活における強みとはいったいどのようなものなのでしょうか。
就活における強みとは、 企業がその学生を採用することによって得られるメリットや利点 と考えましょう。単なる「優しさ」や「几帳面さ」、「まじめさ」ではありません。強みとは、例えば「的確なマーケティングによって学園祭の出店で300万円を売り上げた分析力・実行力」や、「学生時代に複数の特許を取得するほどのアイディア」など、入社後に 企業で直接的に活かせる能力や素質 を指します。
これに対して長所とは、必ずしも企業で直接的に活かせる能力や素質を指すわけでありません。この違いが就活における長所と強みの違いです。これから強みを考えていく上では

  • 「企業の利益に繋がるか」という観点
を常に意識することが大切です。

【自己PR例文】好奇心で考える!企業への強みの伝え方

一口に強みといっても、その種類はさまざまです。ここでは、数多くある強みの中から好奇心を取り上げて、どのようなエピソードが面接官や採用担当者に効果的であるかについてみていきます。
好奇心を強みとする自己PRでは、「好奇心がある結果として、どのような成果を生み出せたか」を伝えるという流れが理想的です。そして、そのような成果が就職後に企業の中でどのように活かせるかについて的確に伝えられるようにしましょう。

好奇心の例文

好奇心を強みとした自己PRの例をみてみましょう。

【自己PR例】
「私は好奇心が旺盛です。特に、インターネットで検索ユーザーがどのような情報を求めて検索しているかに興味があります。書籍やサイトで情報を集めた後、自分が立てた仮説を確かめるためにWebサイトを作りました。その結果、月間の訪問者数が10万人を超えました。この経験は、入社後のマーケティングや広報の分野で活かせると考えています。」
このように、 「好奇心がある結果、どのような成果を出して、それを企業でどう活かせるのか」 を伝えられる流れを作りましょう。

好奇心をPRするときのポイントは【深堀り】

好奇心を強みとして自己PRする場合、好奇心の一言で済ませるのではなく、可能な限り 深掘りし、細分化 しておくことが大切です。なぜ好奇心があるのか、その気持ちによってどのような行動を起こし、どのような結果や成果を生み出したかという点こそが、採用担当者が最も知りたいポイントです。このことを事前に把握しておかなければ、自己PRは単なる独りよがりな主張となってしまいます。

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好奇心を台無しにするNGな自己PR

就活で重要なのは、採用担当者に「将来の戦力として期待できる」という印象を抱かせることです。これは言い換えれば、どれだけ自分の長所や特徴を伝えても、それが将来の戦力候補という印象を抱かせないのであれば、決して及第点とはいえないということです。
大切なのは単に強みだけを伝えるのではなく、それによって得られた経験や実現された事柄も伝えるということです。それでは、どのような自己PRがいわゆるNGな自己PRなのでしょうか。ダメな例とその改善策をみていきましょう。

「私の強みは好奇心です」

面接でしばしばみられるNGシーンのひとつは、「一言だけ伝え、後は面接官の反応を待つ」というものです。面接官は一問一答を望んでいるのではなく、端的な問いに対して どれだけ的確に情報を発信できるか という点をみています。長すぎる回答はNGですが、かといって一言しかない回答もNGです。
しっかりと具体的なエピソードを添えて伝えられるようにしましょう。
具体的なエピソードがなければ、あなたの強みをどのような場面で活かせるのかをイメージできず、それだけ面接官の記憶にも残りづらくなってしまいますので、気を付けましょう。

好奇心によって備わった能力がない

強みである好奇心を台無しにするNGな自己PRのもうひとつは、好奇心がある話や好奇心によって取った行動のエピソードに終始してしまい、 「どのようなものが得られたかについて一切話せない」v というものです。

ここでの改善ポイントは、「好奇心ゆえの行動が、その人を どのように成長させたか 」を伝えるという点です。例えば、

  • 「本に興味があり、年間100冊の本を読んでブログを書いていたことで書評の仕事がくるようになった」
  • 「人の心に興味があって100人と連絡先を交換して親しくなったことで、大規模なイベントの司会を任されるようになった」
などのようなものです。はじまりは単なる興味だったのがいつしか自身の能力を高め、社会との接点を持つようになったというエピソードは 面接官の印象にも強く残り、入社後も戦力として活躍できるイメージが持たれやすくなります。 

ニーズの不一致

その他にも、どれだけすばらしい結果や成果を出していたとしても、それが 「企業のニーズに合っているかどうか」 ということにも気を付けなければいけません。企業は学生を将来の戦力として採用するため、学生の強みは入社後の実務に役立つものであるほど望ましいといえます。例えば、語学に興味があり5ヶ国語をネイティブレベルで話せる能力があるとします。しかし、 希望する仕事が語学と全く関係のないものであれば、面接官に将来の戦力として期待されることは難しいでしょう。  このように、自己PRで伝える強みは希望する企業のニーズに一致していることが重要です。 ニーズが一致していればいるほど、魅力的な学生として面接官の印象に残ります。 

大切なのは・・・

就活で大切なことは、面接官や採用担当者に「入社後、戦力になりそうだな」と常に印象付けることです。
自己PRは、単に「得意なことを話す」「好きなことを伝える」というものではありません。就活は、あくまで 自分という商品を面接官や採用担当者に売り込む機会 なのです。
つまり、小手先のノウハウだけでは乗り越えられません。まずは志望する 企業の価値観やニーズを調べ、深く理解する ことです。その上で自身の強みを把握し、企業が「戦力として必要だ」と感じるエピソードを伝えましょう。これらをしっかりと実行できれば、就活をうまく乗り切れるでしょう。
就活における「強み」とは何かを知り、悔いのない就活で内定を勝ち取ってください。


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