自己PRで聞き上手なことをアピールする場合、意識すべきことは何なのでしょうか。また、何に気をつけるべきなのでしょう。
本記事では、聞き上手をテーマにした自己PRの作り方をわかりやすく解説します。ポイントや注意点、例文なども紹介しているので、自己PRを作成する際の参考にしてみてください。
自己PRで「聞き上手」をアピールするメリットは?
自己PRのテーマに聞き上手を選ぶことで、共感性や理解力、コミュニケーション能力などをアピールできます。また、相手の話を聞き出す力や、的確なアドバイスができることをアピールすることも可能です。
企業の多くは、お客様や社員と円滑なコミュニケーションがとれる人材を求めています。そこで聞き上手を適切にアピールすれば、あなたを採用したいと思ってもらえるでしょう。
聞き上手をテーマに自己PRを作るポイント4つ
聞き上手をアピールする自己PRを作成する場合、押さえておきたいポイントが4つあります。下記のポイントを念頭に置き、高評価を得られる自己PRを完成させましょう。
【聞き上手で自己PRを作るポイント1】企業が求める要素をアピールする
自己PRを作成する準備として、企業が求める人物像を調べる必要があります。聞き上手という長所は多くの企業で評価されますが、企業によって求められる要素やニュアンスは少しずつ異なるため、ただ「聞き上手です」と述べるだけでは効果的なアピールとはいえません。
例えば、聞き上手の言い換え表現を用いたり、文章で具体的に説明したりして、志望企業にマッチする要素をアピールしましょう。
【聞き上手で自己PRを作るポイント2】PREP法を用いる
自己PRをはじめ、就活のアピールでは「PREP(プレップ)法」という文章構成モデルを活用します。PREP法は相手に簡潔かつ的確に主張を伝えられるため、プレゼンや商談などでも重宝されている手法です。
PREP法は結論から始めて、その理由と具体的なエピソードを述べた後、改めて結論を伝えます。PREP法について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
【聞き上手で自己PRを作るポイント3】能力を発揮した具体的なエピソードを選ぶ
単に「私の強みは聞き上手であることです」と伝えただけでは、説得力のないアピールになってしまいます。聞き上手という長所の信ぴょう性を高めるには、聞き上手であることが成果に結びついた具体的なエピソードを伝えることが大切です。
聞き上手という長所は多くの就活生がアピールする強みの一つですが、エピソードは就活生ごとに異なります。このエピソードにあなたらしさが出るので、過去の経験をじっくり思い出してみましょう。
【聞き上手で自己PRを作るポイント4】仕事への活かし方を伝える
最後に、聞き上手を仕事に活かす方法を伝えて締めくくりましょう。入社後にどう活躍できるかアピールすることで、あなたを採用するメリットを感じてもらえます。
聞き上手は接客業や営業職で活かしやすい長所ですが、社内の円滑なコミュニケーションを維持するために必須の要素なので、基本的には業界・企業問わず活かす方法をアピールできるでしょう。
自己PRで聞き上手をアピールする際の注意点
聞き上手をアピールする自己PRを作成するには、気をつけたいことが3つあります。自己PRをより効果的なアピールにするために、聞き上手をテーマにする場合は下記の注意点を押さえましょう。
【自己PRに聞き上手を選ぶ注意点1】短所と捉えられないように気をつける
聞き上手はすばらしい長所である一方で、「遠慮がち」「引っ込み思案」「話し下手」といった印象をもたれてしまう可能性もあります。どのような長所も裏返せば短所になり得るので、短所と捉えられないように言葉選びにこだわりましょう。
【自己PRに聞き上手を選ぶ注意点2】言い換え表現を使う
一口に聞き上手といっても、聞き上手にはさまざまな要素が含まれているため、そのまま聞き上手と述べるだけではあなたのよさが伝わりにくくなってしまいます。より効果的なアピールにするために、自分らしい言葉に言い換えてみましょう。
傾聴力がある
共感性が高い
理解力がある
コミュニケーション能力に優れている
自分とは違う意見を受け入れられる
相手の話を聞き出す力がある
常に客観的な視点をもっている
的確なアドバイスができる
これらの言い換え例は、企業が求める要素に応じて使い分けるのがおすすめです。たとえ同じ聞き上手であっても、言葉選びによって相手に伝わるニュアンスが変わるので、企業によって適切な言い換え表現を選びましょう。
【自己PRに聞き上手を選ぶ注意点3】集団面接の場合は他の学生の話を聞く
聞き上手をアピールしているにもかかわらず、人の話を聞いていないようでは説得力がありません。集団面接の場合は他の学生の話をしっかり聞き、適度に頷いたり、表情を和らげたりして、話を聞く姿勢から聞き上手なことを体現しましょう。
また、個人面接の場合は面接官の目を見て話をしっかり聞き、話している面接官のほうに膝を向けるなど、聞き上手というアピールに説得力をもたせてください。
聞き上手の自己PR例文
ここからは、PREP法の構成で作成した聞き上手の自己PR例を紹介します。
【聞き上手の自己PR例文1】アルバイト
私の長所は、聞き上手なことです。相手の主張をすばやく理解し、適切な対応を講じられます。
私はテレフォンアポインターのアルバイトをしており、お客様のクレーム対応を任せられることが多々あります。その際にお客様の不満や要望を瞬時に理解し、お客様が求める対応をとることで、追加で商品を購入していただいた経験があります。
貴社に入社後も聞く力を養い続け、頼りになる営業として活躍したいと考えています。
【聞き上手の自己PR例文2】サークル活動
私の強みは、聞き上手なことです。誰もが話しやすい穏やかな雰囲気づくりを得意としています。
私がこの強みを発揮したのは、サークル活動でのとある出来事です。所属しているバレーボールのサークルでは、日々の練習メニューついて揉めたことがありました。そこで私は先輩、同期、後輩に意見を聞いて回り、それぞれの主張をまとめたうえでミーティングを進行することにしました。最初に意見をまとめておいたことで意見が衝突することもなく、メンバーに感謝してもらえました。
貴社に入社しましたら、この強みを活かして縁の下の力持ちとして尽力したいです。
聞き上手で自己PRを作るのが難しい場合はこれ!
聞き上手をテーマに自己PRを作成しようと考えていたものの、具体的なエピソードが思い浮かばず悩んでいる就活生もいるのではないでしょうか。その場合は、聞き上手以外の長所を探してみるのも一つの手です。
キミスカが提供する自己分析ツール「適性検査」では、自分がどのようなタイプの人間なのかを分析できます。まだ知らない自分の新たな一面や、意外な長所や適性が見つかることもあるので、ぜひ活用してみてください。
自己PRで聞き上手をアピールするなら態度でも示そう
聞き上手をテーマにした自己PRを作成する場合は、企業が求める要素に合った言い換え表現を用いるのがおすすめです。また、聞き上手という長所を発揮したエピソードを具体的に述べることで、あなたの人柄や経験を伝えましょう。
聞き上手は業界・企業問わず評価されやすい長所ではありますが、どれだけすばらしい長所であっても裏返せば短所になり得ます。積極性に欠けるイメージをもたれないように、言葉選びやエピソード選びにはこだわってみてください。