就活中はリクルートスーツを着用し、ビジネスバッグを持って説明会や面接に臨むのが基本です。ただ、企業によっては私服OKな場合もあり、「面接にリュックで行ってもいいのでは?」と思う学生は少なくありません。デザインによってはリュックでもマイナスの印象を持たれない可能性がありますが、どのようなリュックであれば認められるのでしょうか。
今回は「面接にリュックで行っていいのかどうか」という疑問にお答えするほか、就活向きのバッグや面接時のカバンマナーについても紹介します。
面接にリュックで行ってもいい?
就活の面接にリュックで行ってもいいのかどうか、学生が悩みがちなケースとして以下の状況が挙げられます。
「私服」や「服装自由」と指定されている
面接を受けるために遠方から来ている
「学生の状況を理解してくれるのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、いずれの場合もリュックは避けましょう。仮に遠方から来ているためにリュックを使っている場合は、コインロッカーなどに大きめの荷物を預け、ビジネスバッグで面接に臨むのがおすすめです。
リュックで面接を受けても問題ないケースもある
就活中は説明会や面接などでリュックを使うのは避けたほうが良いですが、企業によってはリュックで面接を受けに行っても問題ないケースもあります。
例えば、志望企業の業界や社風によっては、マイナスの評価につながることはありません。ファッションや美容など、見た目も評価基準の一部になっている企業であれば、リュックが許容される可能性があります。また、ITやベンチャーなどの見た目を気にしない企業であれば、私服で面接を受けられることもあり、リュックが使えることもあるでしょう。
ただ、リュックがOKかどうかは企業の社風や雰囲気によって異なります。そのため、どうしてもリュックで面接を受けたい場合は、よく考えたうえで使うかどうかを判断しましょう。
面接でリュックをおすすめしない理由
企業によってはリュックを使っても問題ないこともありますが、なぜリュックを避けたほうが良いのでしょうか。ここでは、リュックで面接に行くことをおすすめしない理由を4つ紹介します。
【面接でリュックをおすすめしない理由1】マイナスの印象につながる可能性がある
リュックの見た目にもよりますが、リュック自体がカジュアルな印象を与える可能性があります。仮にリュックで面接に行くと、面接官から「社会人としての意識が弱い」「いい加減な学生なのかな」などと思われ、見た目の第一印象で評価を下げられることもあるでしょう。特に鉄道や金融といったルールを重んじる業種ではマイナスの印象につながりかねません。
就活の面接では、学生の入社後の姿をイメージしながら投げかけるため、リュックを使うことでマイナスの印象を持たれるのは避けたほうが無難です。
【面接でリュックをおすすめしない理由2】自立して置けないため
面接でマイナスの印象を持たれないよう、入室から退室までのマナーを一通り練習する学生は少なくないでしょう。たいていの面接では、入室後にバッグをイスの横に置く必要がありますが、リュックだと自立しない可能性が高く、不恰好な置き方になってしまいます。
無理に立たせようとすると、面接をスムーズに進められないことも考えられるため、就活ではスマートに置けるバッグを使うほうが望ましいです。
【面接でリュックをおすすめしない理由3】大事な書類が折れる可能性がある
リュックを使うと中に入れた書類が折れ曲がる可能性があるため、就活には不向きです。企業によっては面接当日にES(エントリーシート)や履歴書の提出を求めることがあり、折れ曲がった書類を渡すと「いい加減な人なのかな」と思われてしまいます。
もちろん、固いファイルケースなどを使えば書類が折れ曲がることはありません。しかし、リュックではファイルケースと書類を取り出しに時間がかかるため、スマートに取り出せるバッグを選ぶことが重要です。
【面接でリュックをおすすめしない理由4】スーツに汗染みやシワができるから
面接をはじめ、就活全般では身だしなみの清潔感も見られています。リュックを使うとスーツにシワができる可能性が高く、夏場は汗染みができることもあるため、清潔感が損なわれてしまうでしょう。
面接対策では質問への回答に注力しがちですが、髪型や服装、バッグなども見られているため、就活にふさわしい見た目で面接に臨むことが大切です。
面接日にリュックしかないときの対処法
面接日までにビジネスバッグを用意できなかった場合、手ぶらで行くよりもリュックを使ったほうが無難です。ただ、どうしてもリュックを使うことになったときは、デザインや入室マナーなどを守る必要があります。
ここでは面接日にリュックしかなかったときの対処法を3つ紹介します。
【リュックで面接を受ける場合1】無地の黒いリュックを使う
どうしてもリュックしかない場合は、無地の黒いものを使いましょう。赤色や黄色などの派手な色をしていたり、柄が入っていたりするとカジュアルな印象を持たれるため、就活にはふさわしくありません。
通常のビジネスバッグでも派手な色や柄入りのものは避けたほうが良いですが、リュックを使う際は特に注意してください。
【リュックで面接を受ける場合2】会場に入るときは手に持つ
就活ではビジネスバッグを使うのが基本ですが、リュックしか選択肢がない場合は会場に入る前に手に持つようにしてください。例えば、冬場は面接会場に入る前にコートを脱ぐのがマナーですが、リュックの場合も手に持って入るのがマナーです。
仮にリュックを背負った状態で会場に入ってしまうと、志望企業の社員や面接官にカジュアルな印象を持たれる可能性があるため、必ず手に持っておくことを覚えておきましょう。
なお、面接室に入るときは、ドアを開ける手と反対の手でリュックを持つのがポイントです。ただでさえリュックはマイナスの印象を持たれる可能性があるので、少しでも丁寧に振る舞うよう意識してください。
【リュックで面接を受ける場合3】床に置くときはイスの脚に立てかける
たいていのリュックは自立した状態で置くことができません。しかし、無理に自立させようとしたり、近くのイスや机の上に置いたりしないよう注意してください。スムーズに面接を進められない可能性があり、イスや机の上にカバンを置くと不潔な印象を持たれるおそれがあるためです。
身だしなみや振る舞いから清潔感を損なわないよう、リュックを置く際はイスの脚に立てかけるようにしましょう。
【男女別】面接や就活向きのバッグとは
就活中はリュックの使用を避けるのがベストですが、具体的にどういったバッグがふさわしいのでしょうか。ここでは、就活におすすめのバッグを男女別に紹介します。
【面接・就活向きのバッグ1】男性は3WAYバッグ
男性の場合は、手提げ・肩がけ・背負うの3通りの使い方ができる3WAYバッグがおすすめです。面接では手提げの状態で使いますが、説明会への移動中には肩にかけたり背負ったりできるので、楽に移動できます。
就活では黒系統の色がふさわしく、サイズはA4の書類が入る程度の大きさが必要です。このほか、機能や素材などの選び方、注意点などについては以下の記事を参考にしてみてください。
【面接・就活向きのバッグ2】女性はトートバッグ
女性の場合は、黒やグレーのトートバッグがおすすめです。男性の3WAYバッグと同様にA4の書類が入る大きさで、ビジネス感を演出できる合皮を選びましょう。なお、女性の場合は荷物が多くなってしまうこともあるため、ポケットや仕切りが付いたものや、肩にかけても違和感のないものを選ぶのがポイントです。
このほか、就活中の女性の服装や靴、持ち物などについては、以下の記事で詳しく解説しています。気になる方はあわせて確認しておきましょう。
面接でリュックを使うかどうかは慎重に考えよう!
就活の面接では、リュックの使用を避けたほうが無難です。企業によってはリュックの使用が評価に影響しないこともありますが、リュックを使うことでマイナスの評価につながる可能性のほうが高いでしょう。
なお、キミスカでは就活生のありのままを評価してくれる企業からのオファーが届きます。就活でどうしてもリュックを使いたい、髪色を気にせず就活をしたいなど、従来の就活から脱して自分らしく働きたい人は、ぜひ活用してみてください。