面接では「あなたの弱みを教えてください」と聞かれることが多くあります。しっかりと自己分析をしていれば答えられるかもしれませんが、どういった弱みを伝えると企業側に好印象を残せるのでしょうか。
そこで本記事では面接で使える弱みの一覧を紹介します。また、弱みを伝える際のポイントを例文付きで解説するほか、回答時の注意点もまとめているので、ぜひ面接対策に役立ててみてください。
面接で使える弱み一覧【50選】強みへの言い換え付き
就活生のなかには、企業に好印象を残すために自分の強みについて深める人もいますが、就活では弱みについて聞かれる場合もあります。
ただ、強みを裏返せば弱みに言い換えることも可能です。自分自身の弱みについて考える際は、以下の言い換え表にまとめたように強みを裏返してみましょう。
弱み | 強み |
プライドが高い | 当事者意識が高い |
一人で抱え込みがち | 責任感がある |
心配性 | 注意深い |
人見知り | 観察力がある |
決断が遅くなりがち | 情報収集力がある |
ネガティブに捉えがち | リスク管理能力がある |
事なかれ主義 | 調整力がある |
決断力が弱い | 受容力がある |
流されやすい | 協調性がある |
融通が効かない | 計画性がある |
マイペース | 意志が強い |
理屈っぽい | 論理的である |
八方美人 | 人当たりがよい |
周りに合わせるのが苦手 | 一つのことに集中して取り組める |
周りが見えなくなることがある | 成長意欲が高い |
考える前に行動する | チャレンジ精神旺盛 |
せっかち | スピーディに動ける |
注意散漫 | 周囲に気を配れる |
動くのが遅い | 慎重に行動できる |
人目を気にする | さまざまな視点から物事を見られる |
見切りをつけるのが早い | すぐに気持ちを切り替えられる |
頑固 | 粘り強い |
楽観主義 | 前向き |
現実思考 | 合理的 |
心配性 | ミスが少ない |
思っていることが顔に出てしまう | 素直 |
飽き性 | 興味の幅が広い |
自信がない | 謙虚に行動できる |
貪欲さが弱い | 状況に合った行動ができる |
神経質 | こだわりをもって行動できる |
優柔不断 | 思慮深い |
周囲から冷たく思われる | 冷静に対応できる |
その場しのぎの行動をとることがある | 臨機応変に動ける |
競争心が弱い | 物事に落ち着いて取り組む |
配慮に欠けることがある | 裏表がない |
人任せ | 誰かを支えるのが得意 |
我が強い | 目的意識を持って動ける |
ミーハー | トレンドに敏感 |
面倒くさがり | 効率を重視して動く |
流されやすい | 適応力がある |
あがり症 | 入念に準備する |
不器用 | 実直に行動する |
要領が悪い | 堅実に取り組める |
忘れっぽい | ストレスを溜めない |
人に頼りがち | 人を巻き込んで動ける |
話し下手 | 聞き上手 |
凝り性 | 物事に妥協しない |
大雑把 | 細かいことを気にしない |
鈍感 | 物事に動じにくい |
自信がない | 自分を客観的に見られる |
面接で伝える弱みの例文
私の弱みは、凝り性なところです。
大学のグループ課題で発表資料を作成した際、細部にこだわりすぎてしまい、スライドのデザインやフォント選びに多くの時間を費やしてしまいました。
その結果、全体の作業が遅れてしまい、チームメンバーに迷惑をかけてしまいました。
この経験から、「完成度を上げるべきポイントと、効率を優先すべきポイントを明確に分けること」が重要だと考えるようになりました。
次のグループ課題では、最初にチーム全員でスケジュールと優先順位を決め、細部にこだわる作業は時間が許す範囲内で行うようにしました。
これにより、全員がスムーズに作業を進めることができ、納得のいく成果を上げることができました。
今後も凝り性という性質を活かしつつ、全体のバランスを考え、効率的に成果を上げられるよう努めます。
私の弱みは、話し下手なところです。
ゼミでの発表では、内容をうまく伝えられず、聞き手にとって分かりにくい説明をしてしまうことがありました。
特に、話が長くなってしまうことが課題でした。その結果、重要なポイントが伝わらないことがあり、反省する場面が何度かありました。
この課題を克服するために、発表前に伝えるべき内容を箇条書きで整理し、要点を絞る練習を始めました。
また、実際に声に出して話す練習も取り入れることで、説明がスムーズになるよう努めました。
その結果、ゼミの発表では「話が分かりやすい」と評価されることが増え、伝えたいことを的確に伝えられるようになりました。
社会でも、簡潔で分かりやすいコミュニケーションを意識し、改善を続けていきます。
私の弱みは、競争心が弱いところです。
大学時代のサークル活動では、仲間と楽しく活動することを優先してしまい、競技会での結果に対する意識がやや低かったと感じています。
そのため、練習への取り組みが甘くなり、目標達成に向けた努力が不十分なこともありました。
しかし、ある大会で惜しくも優勝を逃した際に、「結果にこだわることがチーム全体の成長にもつながる」と気づき、考え方を改めました。
それ以降は、チームの目標を明確にし、自分の役割を全力で果たすことに集中するようになりました。
結果的に、次の大会では準優勝という結果を出すことができ、達成感を味わいました。
社会では、競争を通じて得られる成長や成果の重要性を意識しつつ、周囲と協力しながら目標に向かって努力していきます。
面接で話す弱みは自己分析で見つけよう
自分の弱みが分からない方は、自己分析を行いましょう。自己分析とは、自分の特徴をはじめ、長所や短所、強み・弱み、価値観などを把握するための作業のこと。自分が大事にしたい就活の軸や企業選びの軸も明らかになるため、就活で後悔しないためにも必ず行っておきましょう。
なお、自己分析は自分史やモチベーショングラフ、SWOT分析といった方法がありますが、おすすめはキミスカの自己分析ツールです。150の質問に答えることで、あなたの強みや弱み、価値観の傾向、職務適性などが分かるため、就活を効率よく進められます。
完全無料のサービスなので、自己分析が終わっていない人は、ぜひ活用してみてください。
面接官が弱みを聞いてくる理由とは
弱みで好印象を残すには伝え方も重要ですが、企業の質問理由を把握しておくことで、より効果的なアピールをすることが可能です。
そこで、ここからは面接で弱みについて質問される理由について、詳しく確認していきましょう。
【面接官が弱みを聞く理由1】客観視できているか確認するため
面接での弱みに関する質問を通じて、面接官は就活生が自分を客観視できているかどうかを確かめています。というのも、自分の短所を把握していれば、改善したり補ったりする方法を考えることが可能です。
そして、入社後に直面する課題に対しても工夫して乗り越えられるイメージを持てるため、企業は応募者の弱みについて質問することがあります。
【面接官が弱みを聞く理由2】自分の弱みをどう改善するのか知るため
企業は「あなたの弱みは何ですか?」という質問から、学生が自分の弱みと向き合い、どういった改善や対策をしているのかを見ています。そのため、質問に対して「私の弱みは◯◯です」だけで終わらせず、改善・対策のためにどういったことをしているのかも伝えることが大切です。
企業で活躍している人の多くは、業務上の課題や自分の弱点を把握し、冷静に対処・改善している傾向にあります。そのため、面接の場で弱点との向き合い方を伝えられれば、企業側に好印象を与えることができるでしょう。
【面接官が弱みを聞く理由3】自社とのマッチ度を確かめるため
企業は弱みに関する質問をはじめ、面接全体の質疑応答を通じて自社とのマッチ度を確かめています。その理由は、社風や業務適性に合わない人材を採用してしまうと、ミスマッチによる不満などから早期退職につながる可能性もあるためです。
仮に、企業の営業職を志望している場合に「私の弱みは人見知りなところです」と伝えてしまうと、ミスマッチの可能性が高いため落とされてしまうでしょう。自分の弱みを答える際は、志望企業の社風や希望職種にマイナスの印象を与えない内容・伝え方を意識しましょう。
弱みで面接官に好印象を与えるためのポイント
面接で自身の弱みについて話す際、どういったポイントを意識すれば良いのでしょうか。ここでは、面接官に好印象を与えるために押さえておきたいポイントを紹介します。
【面接の弱みで好印象を与えるポイント1】企業が求める人物像を把握する
面接で弱みについて伝える場合は、あらかじめ企業が求める人物像を把握しておくのが欠かせません。なぜなら、企業は弱みを通じて自社とのマッチ度を確かめたり、募集職種に適性のある人物かどうかを判断したりするためです。
企業が求める人物像は、企業研究やOB・OG訪問を通じて把握できます。企業研究のやり方については以下の記事で紹介しているので、どんな人材を求めているのか確かめたい方は、ぜひ確認してみてください。
【面接の弱みで好印象を与えるポイント2】強みとセットで考える
冒頭で紹介したように、弱みを裏返すと強みに言い換えられます。面接では弱みと強みをセットで聞かれることもあるので、強みが「リスク管理能力がある」なら、弱みとして「ネガティブに捉えがち」に言い換えてみましょう。
また、強みと弱みは表裏一体なので、面接で聞かれたときに一貫性のある回答をすることも可能です。
【面接の弱みで好印象を与えるポイント3】まずは結論から伝える
面接で弱みについて聞かれたときは、はじめに結論から述べましょう。結論から伝えることで、話しの要点を端的にまとめることができ、聞き手も論理的に理解しやすくなります。
【結論】私の弱みは◯◯です。
【理由・具体例】大学のゼミで◯◯が弱みだと実感しました。特にプレゼンでは◯◯があり、後悔することもありました。しかし、◯◯を機に考えを改め、改善のために◯◯に取り組みました。
【結論】その結果、◯◯では好成績を残すことができました。
このように、最初に質問への回答をしたうえで、具体的な理由やエピソードを盛り込めば、より説得力のある内容に仕上がります。同時に、あなただけのエピソードから人柄や価値観もアピールできるため、好印象を残せるでしょう。
【面接の弱みで好印象を与えるポイント4】対策・改善策で締める
結論・理由・具体例・結論の順に弱みを伝えたあと、対策や改善策で締めるのもおすすめです。
例えば、心配性でチェックに時間がかかる人であれば、「あらかじめ自分の作業時間を設定し、計画通りに進めるよう工夫しました」のように、弱みへの向き合い方を伝えてみましょう。
対策や改善策まで伝えられれば、面接官も入社後のイメージを保つことができるため、面接通過の可能性が高まるでしょう。
面接官に弱みを伝えるときの注意点
最後に、面接官に自身の弱みを伝えるときの注意点を紹介します。場合によっては面接で落とされる可能性もあるため、以下で紹介する注意点には十分に気をつけましょう。
【面接で弱みを伝えるときの注意点1】嘘をつかない
弱みに関する質問をはじめ、面接官から投げかけられる質問には全て正直に答えましょう。嘘をついてしまうと、その後の面接官からの深堀り質問で嘘だと分かってしまう可能性があり、「今までの回答も嘘なのでは?」と疑われかねません。
また、嘘をついて採用されたとしても、入社後にミスマッチに気づき早期退職することになるかもしれません。嘘は自分にも企業にとってもメリットがないため、自分らしく正直に答えるのが重要です。
【面接で弱みを伝えるときの注意点2】「ありません」はNG
「企業側に自分の良い面を伝えたい」と思うかもしれませんが、弱みを聞かれた際に「ありません」と答えるのは避けましょう。弱みを伝えないと「自分を客観視できていない」「自尊心が強い」といったマイナスの印象につながる可能性があります。
どのような人にも弱みはあり、企業は応募者がどのように弱みと向き合っているのかを知りたいため、質問された際はきちんと自分の弱みを伝えましょう。
【面接で弱みを伝えるときの注意点3】マイナスの印象を持たれる内容は避ける
弱みを聞かれたら正直に答えるのがおすすめですが、社会人としての適性が疑われる弱みや、志望企業の業務を行ううえで致命的な弱みは避けましょう。例えば、企業側にマイナスの印象を持たれる可能性がある弱みとして、以下のものが挙げられます。
× 時間にルーズ
× 興味・関心の幅が狭い
× 人と関わるのが苦手 など
特に志望企業の職種や業務にマイナスの影響を与えかねない弱みを伝えると、良い印象は持たれません。面接では強み・弱みを聞かれる可能性が高いため、あらかじめ伝える弱みを考えておきましょう。
弱み一覧を参考に面接では自分らしさをアピールしよう
本記事では、就活の面接で使える弱みの一覧や例文を紹介しました。面接で自身の弱みについて答える際は、結論から話し始めて理由・具体例、弱みの対策・改善策まで伝えることが重要です。
今回ご紹介した内容を参考に、企業に好印象を残すアピールをしてみてください。