面接で得意科目を聞かれたときの回答例!答え方のコツや注意点も紹介

就活の面接ではさまざまな質問をされますが、なかには「得意科目は何ですか?」と聞かれることもあります。学生からすると「得意科目で合否が決まるのでは?」「どう答えれば好印象なの?」と不安や疑問に感じることもあるでしょう。

そこで、今回は面接で得意科目を聞かれた際の回答について解説します。企業が得意科目を聞く理由をはじめ、伝え方のポイントや回答例についてもまとめているので、ぜひ面接対策の参考にしてみてください。

面接で得意科目について聞く理由

面接で適切な受け答えをするためにも、まずは面接官が得意科目について尋ねてくる理由を把握しておきましょう。面接では全体の質疑応答を通じて、応募者である就活生の人柄や入社意欲の高さを確かめていますが、得意科目に関する質問ではどういったことを確認しているのでしょうか。

ここでは、得意科目について質問する主な理由を2つ紹介します。

【面接官が得意科目を尋ねる理由1】応募者の強みを知りたいから

企業は応募者の強みを確認するために得意科目について尋ねています。仮に「好きな科目は何ですか」という質問では学生の興味・関心が分かりますが、就活生の強みを知るのであれば得意科目を聞くほうが適しているためです。

例えば、「私の得意科目は数学です。どのようなことも理論的に考えれば答えを導き出すことができ、数字を見ることで客観的な行動を取れるからです」と伝えれば、「数字に基づいて行動できそう」「物事に冷静に対処できそう」といった印象を持ってもらえます。

面接で得意科目について回答する場合は、得意科目を伝えるだけで終わらせず、具体的な話を盛り込んで自身の強みに説得力を持たせることが大切です

自分の強みが不明確な人は、キミスカの自己分析ツールを試してみてください。オンライン上で簡単な質問に答えていくだけで、自身の強み弱みや長所短所などが分かります。無料で利用できるのでぜひ就活に活用してみてください。

キミスカ適性検査の受け方と結果の見方!自己分析ツールの使い方を解説

【面接官が得意科目を尋ねる理由2】自社とのマッチ度を確かめるため

企業によっては、学生の得意科目から自社とのマッチ度を確かめている場合もあります

例えば、海外勤務の多い企業や外資系の企業であれば「私の得意科目は英語です。異なる文化や背景を持つ人とコミュニケーションを取るのが好きで、英語だけでなく中国語も勉強しています」と伝えれば、マッチ度の高い人材と思われる可能性が高いでしょう。

就活では自己理解を深めるだけでなく、企業についての理解も深めておく必要があります企業が求める人物像に合致するアピールができれば、内定獲得も不可能ではないでしょう。

企業が求める人物像を把握するためには企業研究が欠かせません。以下の記事を参考に企業への理解を深めていきましょう。

企業研究の正しいやり方とは?内定を勝ち取るためのポイントを徹底解説

面接で得意科目を答える際のポイント

ここからは、面接で自分の得意科目について伝える際のポイントを紹介します。基本的な構成は、結論・理由・具体例・結論の順に伝える「PREP法」を活用しますが、面接官により好印象を与えるポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

【面接で得意科目を答える際のポイント1】結論から伝える

得意科目に関する質問をはじめ、面接で質問されたことに答えるときは、結論から伝えるのがおすすめです。というのも、結論を最初に述べることで主張を簡潔に伝えられ、相手は話の展開を論理的に理解しやすくなるためです。

そのため、自身の得意科目について答える場合は、「私の得意科目は◯◯です」「◯◯が私の得意科目です」のように、結論を一言で述べましょう

【面接で得意科目を答える際のポイント2】具体的なエピソードを話す

続いて、自分が得意科目だと自覚している理由やエピソードを具体的に伝えます。

理由やエピソードを伝えることで、面接官は学生の回答内容により具体的なイメージを持てるためです。仮に英語が得意科目であれば、留学経験やTOEICの取得・勉強について伝えると、説得力のある解答になります。

【面接で得意科目を答える際のポイント3】入社後について触れる

最後に全体のまとめとして自分の得意科目について再度アピールしますが、就活においては入社後について触れましょうただ得意科目をアピールするよりも、企業活動や業務に関連した話を盛り込むことで、より面接官の印象に残りやすくなるからです。

先ほどの英語について続ける場合、「御社の海外事業で私の英語力を発揮したいと考えています」など、企業への貢献で締めれば、入社意欲の高さをアピールすることもできます。

【科目別】面接で得意科目を聞かれたときの回答例

 

それでは、実際にどういった回答をすれば面接官に好印象を残せるのでしょうか。ここでは、「数学」「英語」「国語」の科目別に回答例を紹介します。

なお、回答を用意する際は、深掘りの質問に備えておくのも重要なポイントです。「◯◯をするために心がけていることは何ですか?」など、面接では面接官が気になったポイントを深掘りして聞いてくることも少なくありません。そのため、模擬面接などを通じて追加質問への対策も講じておきましょう。

【面接「得意科目」の回答例1】数学

例文:得意科目「数学」

私の得意科目は数学です。
数学の魅力は、論理的に物事を考え、確実な答えにたどり着けるところにあると考えています。特に、高校時代の微分積分の学習を通じて、複雑な課題をステップごとに分解し、着実に解決する力を身に付けました。
このスキルは、問題解決やデータ分析が求められるビジネスの場でも活かせると考えています。入社後は、論理的思考を武器に、効率的かつ正確に業務に取り組みたいです。

【面接「得意科目」の回答例2】英語

例文:得意科目「英語」

私の得意科目は英語です。
英語を学ぶなかで、異文化理解や多様な視点を持つことの重要性を感じました。特に、大学の英語プレゼンテーションの授業では、外国人のクラスメートと協力してプロジェクトを進めるなかで、相手の考えを尊重しつつ、自分の意見を伝える力を養うことができました。
この経験を活かし、貴社ではグローバルな視点を持ちながら、チームで連携し、成果を上げていきたいと考えています。

【面接「得意科目」の回答例3】国語

例文:得意科目「国語」

私の得意科目は国語です。
国語を通じて、文章を正確に読み解き、相手の意図や背景を深く理解する力を身に付けました。大学では小論文の練習を重ねるなかで、論理的に意見を構築し、自分の考えを的確に表現するスキルを磨きました。
このスキルは、顧客のニーズを的確に把握し、それに応じた提案を行う場面で役立つと考えています。入社後は、コミュニケーション力を活かし、円滑な業務遂行に貢献したいと思っています。

面接の得意科目に関するQ&A

最後に、面接で聞かれる可能性のある「得意科目」について、就活生のよくある質問にお答えします。

【面接の得意科目に関するQ&A1】苦手科目も考えたほうがいい?

企業によっては「あなたの得意科目と苦手科目を教えてください」と尋ねてくるケースもあるため、できれば考えておいた方が良いでしょう。というのも、企業が応募者の強みを知りたいと考えている場合、弱みとして苦手科目を聞く可能性が高いためです。

苦手科目について答える際は、苦手なことに対して自分がどう向き合っているのかを伝えましょう。入社後は苦手なことにも挑戦しなければならないケースもあるため、ただ苦手だと伝えるのではなく、克服した話や改善策をアピールするのが大切です。

【面接の得意科目に関するQ&A2】どんな科目を答えてもいいの?

基本的にどんな科目を伝えても問題ありません。面接で伝える得意科目の選び方は、以下の観点を参考にしてみても良いでしょう。

得意科目の選び方

・自分が興味を持っているか
・エピソードを伝えやすいか
・志望企業の業務と関連があるか
・科目に関連する資格と取得しているか

【面接の得意科目に関するQ&A3】多少の嘘はバレない?

得意科目をはじめ、面接で嘘の回答をするのはNGです。面接官に嘘を疑われてしまうと「ほかの質問でも嘘をついているのでは?」とマイナスの印象を持たれてしまいます。

また、嘘がバレなかったとしても入社後にミスマッチに気づき、早期退職につながる可能性もあるため、面接では自分らしく正直に答えることが大切です。

面接の得意科目を通じて自分だけの強みを伝えよう!

面接では、応募者の個性や志望動機などを確かめるためにさまざまな角度から質問をされます。得意科目に関する質問では、就活生の強みや自社とのマッチ度が特に見られているため、自身の魅力が伝わる科目を伝えるのがおすすめです。

得意科目と自分の強みをつなげるためには、自己分析が欠かせません。また、企業が求める人物像とマッチしている方が好印象を残しやすいため、企業研究を通じて企業がどんな人材を求めているのか明らかにしておきましょう。