自分の受けた面接が合格だったのかどうかは、多くの就活生が気になるポイントでしょう。合否の結果が出るまでに面接の内容を思い出し、合格サインがなかったか振り返る学生も少なくありません。
そこで、今回は面接を通過できたかどうかを予想する合格サインや不合格サインについて解説します。もちろん正式な結果が届くまでは確定していませんが、面接の合否が気になる方は参考にしてみてください。
合格・不合格のサインってあるの?
面接での合格サインや不合格サインが出たらかといって、必ずそうなるとは限りません。しかし、面接官の行動から判断できる場合もあるため、面接の結果が気になる方は一つの基準として捉えておくと良いでしょう。
また、面接のなかで不合格サインが出た場面を思い出せれば、落ちてしまった場合も改善点として経験を活かせます。一般的な就活では企業が学生を選んでいますが、就活生自身も面接官のことを観察してみても良いでしょう。
合格のサインとは?
まずは、面接で合格したかどうかを判断する5つのサインについて見ていきましょう。
【合格のサイン1】予定より面接の時間が長い
面接時間が予定よりも長かった場合は、合格サインの可能性があります。例えば学生の回答に対して「なぜそう思ったのですか?」と深掘りの質問をされたり、面接官が詳しく質問してきたりすると、面接時間が長くなることも珍しくありません。
また、予定時間を超えなくとも時間いっぱい面接が続く場合は、面接官が詳しく話を聞きたいと考えている可能性が高いため、合格サインの兆候といえます。
【合格のサイン2】入社後の具体的な話をされる
面接ではさまざまな質問を投げかけられますが、学生の将来についての話題や入社後の具体的な話をされた場合は、合格サインが期待できます。というのも、入社後の話は面接官が応募者の入社を想定した質問なので、好印象を持たれていると考えられるからです。
入社後の希望部署やキャリアプランなどを聞かれた場合は、合格の可能性があると捉えても良いでしょう。
【合格のサイン3】自社の良い点をアピールされる
就活では企業が合否を出す立場ですが、内定を承諾するかどうかは学生の判断に委ねられています。そのため、面接官から自社の良い点や入社のメリットなどをアピールされた場合は、「自社に入ってほしい」と考えているかもしれません。
もちろん、面接官によっては学生に悪い印象を持たれないようポジティブな情報を伝えている可能性もあります。しかし、事業内容や福利厚生、働き方など企業の魅力を伝えられた場合は、合格サインとして考えておきましょう。
【合格のサイン4】メモをたくさんとっている
面接官がメモをたくさんとっている場合は、合格サインの可能性があります。面接官は、ES(エントリーシート)の補足事項や応募者の情報を次の担当者に共有するためにメモをとっているので、面接中がメモをとっているかどうかに着目してみましょう。
ただ、面接官によってはメモをとらずに合否を判断するケースや、簡単なメモ書きのみする場合もあります。メモの多さで合否が決まるわけではないため、あくまでも参考程度に捉えておきましょう。
【合格のサイン5】次の選考の詳細な話がでる
面接中に次の選考について具体的に教えてもらった場合は、合格サインかもしれません。例えば、次の面接で誰が面接官を務めるのか、どういった質問をされるのかなど、選考の詳細な話が出れば合格の可能性が高いです。
不合格の人に対して次の選考について話しても意味がないため、次の選考に関する具体的な話やアドバイスをもらえた場合は、応募者に次の選考に進んでもらいたいと考えているのでしょう。
不合格のサインとは?
面接の合格サインがある一方で、不合格サインもあります。こちらもサインが出たからといって不合格が確定したわけではないため、面接中は焦らず自分らしくアピールするように心がけましょう。
【不合格のサイン1】面接時間が短い
自分の受けた面接が予定よりも短時間で終わった場合は、不合格サインの可能性があります。面接官が面接中に不合格だと判断したり、応募者に対してそれ以上聞きたいことがなかったりするケースが考えられます。
ただ、面接の時間が極端に短くなければ面接を通過する可能性もあります。また、最終面接ですでに内定が決まっている場合は、応募者の意思確認だけを済ませることがあることも把握しておきましょう。
【不合格のサイン2】回答の深掘りがされない
面接では学生の回答に対して深掘りの質問をされることが多くあります。しかし、面接官の質問に答えても深掘りの質問をされなかった場合は、面接官からの興味が薄く不合格と判断されているかもしれません。
ただ、面接時間が短い場合と同様に、最終面接では深掘りの質問がなくとも合格している可能性があります。もしも深掘りの質問をされずに不合格となった場合は、自分の回答内容をブラッシュアップした方が良いでしょう。
【不合格のサイン3】基本的な質問しかされない
「志望動機は何ですか」「学生時代に力を入れたことを教えてください」など、定番の質問しかされていない場合は、不合格サインを疑いましょう。応募者に対して面接官が興味を持っていれば、定番の質問だけでなく深掘りの質問や「どんな上司が理想ですか?」「苦手な人はいますか?」など、人柄を知るための踏み込んだ質問をされます。
簡単な質問ばかりで面接が終わった場合は形式的に面接を進めている可能性があるため、不合格となることも想定しておいた方が良いでしょう。
【不合格のサイン4】逆質問の時間がない
面接では面接官からの質問だけでなく、就活生から質問できる「逆質問」の時間がもらえることもあります。しかし、面接で逆質問の時間がないと、不合格サインかもしれません。応募者が不合格と決まっていれば、就活生からの質問の時間が無駄になるため、逆質問の時間があるかどうかで判断できる場合もあります。
ただ、もとから逆質問の時間を設けていなかったり、ほかの質疑応答で時間が超過していたりするケースもあるため、ほかの不合格サインとあわせて判断してみてください。
【不合格のサイン5】入社後や将来のビジョンを聞かれない
「現在、どのようなキャリアプランを考えていますか?」「弊社に入社した場合、5年後の自分はどうなっていたいですか?」など、入社後のことや将来に対するビジョンを聞かれない時は、不合格かもしれません。興味を持っている学生であれば、面接官はミスマッチを防ぐためにも将来についての話を聞いてくることが多くあります。
もちろん、もともと応募者のビジョンを聞く予定ではない可能性もあるため、不合格サインの可能性がある程度に考えておきましょう。
勘違いされがちな合否のサインとは?
続いて、学生が勘違いしがちな合否のサインについて解説します。
【勘違いされがちなサイン1】面接結果の連絡が遅い
面接の結果は、早ければ当日、遅ければ2週間近くかかることがあります。結果が遅いと不安になるかもしれませんが、それだけで合否が決まるわけではありません。ほかの応募者の選考が全て終わってから一斉に連絡をするケースもあるため、焦らず合否の連絡を待ちましょう。
なお、合否の連絡がいつ来るのかについては、以下の記事を参考にしてください。
【勘違いされがちなサイン2】「最後にアピールすることはありますか?」と聞かれる
面接では「最後にアピールすることはありますか」と聞かれることがありますが、この質問をされたからといって合否は決まっていません。学生の入社意欲の高さを見るための質問なので、伝え漏れていたことなどがあれば積極的に発言しましょう。
不合格のサインを出されたら?
最後に、面接中に不合格サインに気づいた時の対処法を紹介します。
最後まで諦めない
不合格サインが出たからといって、合否の連絡が届くまで諦めてはいけません。面接中に諦めてしまい、声のトーンが下がったり表情が暗くなったりすると、不合格の可能性を高めてしまいます。
不合格サインは面接の結果を予想するだけなので、面接中だけでなく合否の連絡が届くまで諦めないことが肝心です。
逆質問で志望度の高さをアピールする
面接の最後に「何か聞きたいことはありますか」と逆質問の機会をもらえることがあります。もちろん企業によっては逆質問がない場合もありますが、面接中に不合格サインに気づいている場合は最後の逆質問で挽回を図りましょう。
逆質問の内容によっては面接官に好印象を残せる可能性があるため、以下の記事を参考に事前に考えておきましょう。
まとめ
合格サイン・不合格サインはあくまでも面接結果を予想するための要素です。合格サインが出ているのに不合格となることもあれば、逆の結果になることも珍しくありません。ただ、合格サイン・不合格サインに気づき、予想が当たった場合はその後の選考や他社の選考で活かすことも可能です。
どういった回答が面接官の印象に残ったのか、何が原因でマイナスの印象を持たれたのかなどを振り返り、面接対策に取り入れてみても良いでしょう。