特技は就活面接の頻出質問ですが、「特技が思い浮かばない」「そもそもアピールできるほど得意なことがない」と頭を悩ませている学生は珍しくありません。特技の質問に何と答えればよいかわからないときは、特技一覧から自分に合った回答を探してみることがおすすめです。
この記事では、就活面接の回答に使える特技一覧を紹介します。各特技が相手に与える印象と回答のポイントを押さえて、面接での評価アップを目指しましょう。
就活の面接で聞かれる特技は合否に影響する?
多くの場合、就活面接で聞かれる特技は合否に直接影響しません。ただし、回答次第で学生の印象が上がったり下がったりすることはあるので、「何を特技にするのか」についてはしっかりと考えておくことが大切です。
面接で特技を聞く目的は、アイスブレイクや相手の性格・人柄を判断するためです。コミュニケーションや話のきっかけ作りが狙いであるため、あまり身構えすぎず、自分らしくリラックスして回答すればよいでしょう。
就活面接におすすめの特技一覧
就活面接で特技を聞かれたときに、どのような回答をすればよいか戸惑ってしまう学生は多いものです。
ここでは、面接の回答に悩んでいる学生におすすめの特技一覧と例文を紹介します。
【就活面接の特技一覧1】スポーツ
スポーツは、特技の質問に対する定番の回答です。体力や根性、継続力、チームワークなどをアピールしたいときは特に適しています。
部活や習い事で取り組んでいたスポーツはもちろん、趣味で続けているスポーツをアピールしても問題ありません。成績の優劣を評価されるわけではないので、自分が得意だと思えるスポーツを回答すればよいでしょう。
野球
サッカー
バスケットボール
バレーボール
テニス
卓球
陸上
バドミントン
ゴルフ
新体操
剣道
柔道
空手
弓道
【就活面接の特技一覧2】芸術・美術
芸術・美術への取り組みも、特技の質問に対する回答としては定番です。感性や発想力、コツコツ取り組む姿勢などをアピールできるため、クリエイティブな仕事や事務仕事を志望している学生に向いています。
絵画
イラスト・漫画
楽器演奏
歌・合唱
作詞・作曲
書道
陶芸
茶道
写真
【就活面接の特技一覧3】専門分野
専門分野に関する知識や経験がある場合は、それを特技としてアピールしてもよいでしょう。特に、志望企業と関連性の高い分野の知識があると、人事に強い印象を残せます。
専門分野を特技として伝える際は、深掘りされる可能性があることを理解しておきましょう。「英語で自己紹介してください」「プログラミングで作ったアプリの内容を教えてください」など、追加の質問をされても答えられるように準備しておくと説得力を高められます。
語学
プログラミング
Web制作
映像制作
資格関連(簿記・FPなど)
機械いじり
【就活面接の特技一覧4】能力・スキル
「継続すること」「新しくチャレンジすること」など、能力・スキルそのものを特技にしても問題ありません。アピールしたい強みをストレートに伝えられる点が、能力・スキルを特技として紹介するメリットです。
注意しなければいけないのは、特技と自己PRが別物であるという点です。内容が重複したり過度なアピールになったりしないよう、伝え方に気をつける必要があります。
また「何にチャレンジしてきたのか」など、具体性のある回答ができないと人事に納得してもらいにくい点にも注意しましょう。
ひとつのことを続けること
新しいことに挑戦すること
新しいものを生み出すこと
仲間を引っ張っていくこと
コミュニケーションを取ること
恐れずに行動すること
努力し続けること
【就活面接の特技一覧5】その他
特別な経験や人より秀でた実績でなくても、あなたらしさが伝わることであれば特技としてアピールしても構いません。面白い特技やギャップのある特技は面接官の印象に残りやすく、場を盛り上げたり会話のきっかけになったりします。
ベンチャーやクリエイティブ系など、企業によっては仕事と全く関係のない特技をアピールしても、好意的に受け止めてくれることがあります。面接企業の社風を考慮のうえ、ユニークな特技をアピールしてみるのも一つの戦略です。
早寝早起き
タロット占い
大喜利
家事
暗記
速読
大食い
即興ラップ
就活面接で特技を回答するときの例文
ここでは、就活面接で特技を聞かれたときの回答例文を紹介します。
どのような流れで回答すればよいかわからないときは、ぜひ参考にしてみてください。
【就活面接の特技回答の例文】スポーツの場合
私の特技は、中学の頃から部活で取り組んでいる卓球です。最初は球を打ち返すことすらできませんでしたが、9年間練習を継続して、今では狙った場所に百発百中で球を返せるようになりました。卓球で培った継続力と瞬発力は、粘り強さと臨機応変な対応が必要な貴社の営業職に活かせると考えています。
【就活面接の特技回答の例文】芸術・美術の場合
私の特技は、ピアノの演奏です。特にジャズが好きで、よくギターが得意な父とセッションをしています。私は、ピアノの演奏やセッションを通じて創造力と表現力を身につけました。革新的なアイデアを生み出す力と自分の考えを表現して伝える力は、商品企画の業務においても必ずプラスに働くと考えています。
就活面接で注意が必要な特技
就活面接で特技を聞かれたときは、基本的にあなたらしい特技であればどのように答えても問題ありません。しかし、なかにはビジネスの場にふさわしくない特技もあるため、心当たりがある学生は注意しなければいけません。
以下では、面接の回答では避けたほうがよい2つの特技を紹介します。
【就活面接で注意が必要な特技一覧1】偏った思想を連想させるもの
宗教活動や政治的活動、暴力的なゲームなど、偏った思想を連想させる特技は注意が必要です。そのような特技を持つこと自体には何の問題もありませんが、さまざまな考え方の人が集まる就活の場では、予期せぬ誤解を生んでしまうリスクがあります。
また、過激な思考は暴力や犯罪などを想起させることがあるので、面接の評価に大きく影響する可能性があります。自分をよく見せるために嘘をつく必要はありませんが、あえて伝えないほうが印象アップを狙える特技もあることは押さえておきましょう。
【就活面接で注意が必要な特技一覧2】マイナス印象を与える可能性がある娯楽
夜遊びやギャンブル、アルコール関連の特技をアピールすることも、ビジネスの場では避けましょう。「社外で問題を起こされるかもしれない」「遅刻してくるかもしれない」など、入社後の生活や勤務態度に関して不安を抱かれる原因になる可能性があります。
ただし、関連する企業に応募するときは、このような特技が有利に働くケースもあります。例えば、アルコール飲料を製造・販売する企業を志望している場合は、お酒が好きな人材を歓迎してくれるでしょう。
何がマイナスの印象になるのかはケースバイケースなので、状況に応じて臨機応変に判断することが大切です。
就活面接で特技を答えるときのポイント
就活面接で特技について答えるときは、3つのポイントを押さえておくと好印象を残せます。
どのようなことを意識すればよいのか、具体的に見ていきましょう。
【就活面接の特技一覧のポイント1】特技の選び方を知っておく
この記事では特技を一覧で紹介しましたが、その中からどれをアピールすればよいのかわからないと考えている学生もいることでしょう。
何について話せばよいか迷ったときは、以下の方法で自分らしい特技を探してみてください。
学生時代に継続して取り組んでいたこと
日常生活で継続して取り組んでいること
特に好きなことや趣味
強くアピールしたい能力
人に褒められた経験があること(他己分析)
上記の項目に当てはまることをリストアップしてみると、アピールできそうな特技がみえてくるかもしれません。
自分では特技だと思っていなかったことでも、他人からは特技だと思われているというケースは多々あります。さまざまな視点から自己分析をして、あなたらしい特技を見つけてみてくださいね。
【就活面接の特技一覧のポイント2】仕事と関連のある回答をする
必須ではありませんが、特技に関する質問に回答するときは「業務の内容」や「企業が求める人物像」と関連付けることがおすすめです。
例えば、コミュニケーション能力が求められる業種では「ディベートが得意」とアピールすれば、入社後の活躍をイメージしてもらいやすくなるでしょう。このように仕事に直接関係する能力やスキルがなくても、「特技から得た経験や能力が仕事に活かせる」と伝えられれば好印象を残せます。
【就活面接の特技一覧のポイント3】簡潔に回答する
面接で特技について答えるときは、簡潔に回答することを意識しましょう。
好きなことや得意なことを伝えるときに、ついつい話しすぎてしまう人は少なくありません。しかし、人事は学生の人柄やコミュニケーション能力を評価しているので、特技について深掘りしすぎると逆効果になってしまう可能性があります。
特技について答えるときは、「結論→具体的なエピソード→得たもの・仕事への活かし方」の順でコンパクトに伝えることが大切です。
特技一覧から自分に合ったアピールを考えてみよう
就活面接でされる特技に関する質問は、アイスブレイクや学生の人柄を知ることが目的であるため、合否に直接影響することはありません。しかし、答え方によっては評価アップを狙うことが可能なので、特技が与える印象を理解して戦略的に回答することがおすすめです。
ただし、評価を高めたいからといって嘘の特技を伝えると、深掘り質問に応えられなかったり人柄が伝わらなかったりする可能性があります。この記事で紹介した特技一覧と回答のポイントをふまえつつ、自分らしさが伝わる回答を心がけてくださいね。