「自己PRって何を書くの?」強みの一覧や伝え方を例文付きで解説

自己PRは就活のES(エントリーシート)や面接で頻出の質問の一つです。ただ、自分の何をアピールすれば良いのか、どうすれば企業の印象に残るのか、疑問に思う学生は少なくないでしょう。

そこで、本記事では自己PRで何を書くべきか悩んでいる学生に向けて、参考となる強みの一覧や伝え方を紹介します。また、自己PRの例文もまとめているので、自分なりにアレンジしてあなただけの魅力を書いてみましょう。

「何を書くの?」就活における自己PRとは

魅力的な自己PRを書き上げるためにも、まずは自己PRとは何なのかを把握しておきましょう。

就活で頻出の質問である自己PRは、志望企業に自分を売り込むために自身の強みをアピールすることが重要です。あなたを採用した場合に企業が得られるメリットを積極的に伝えることで、書類選考・面接を通過して内定獲得へとつながるでしょう。

ただ、就活ではさまざまな質問を投げかけられます。「長所」や「自己紹介」などを聞かれるケースも多いため、それぞれ分けて考えるようにしましょう。

自己PR・長所・自己紹介で伝えること

自己PR:仕事に活かせる自分の強み
長所:企業にアピールできる性格・人柄
自己紹介:大学・学部・名前などの基本情報

自己PRで企業が見ているポイント

志望企業に好印象を与える自己PRをするためにも、ここで紹介する2つのポイントを把握しておきましょう。

【自己PRで企業が見ているポイント1】自社にマッチする人材かどうか

自己PRを通じて、企業は自社にマッチする人材かどうかを見極めています。その理由は、マッチ度の高い人材ほど自社で長く活躍してくれる可能性が高いためです。仮に優れた能力を持つ人材だったとしても、社風や価値観と合わなければ、入社後にミスマッチを感じ早期離職につながることもあるでしょう

そのため、就活での自己PRは、企業の社風や募集職種にマッチする強みを伝えることが重要です。

【自己PRで企業が見ているポイント2】コミュニケーション能力があるか

企業は就活生の自己PRをはじめ、さまざまな質問から応募者にコミュニケーション能力があるかどうかを見極めています。コミュニケーションの定義は状況によって異なりますが、ここで指しているのは「自分の伝えたいことをわかりやすく伝えられるかどうか」です。

社会人になると、社内での報連相をはじめ、取引先への営業やプレゼンなど、さまざまなシーンで伝える能力が求められます。ESや面接などでは入社後の姿を想像して採用するかどうかを決める企業も少なくないため、就活では端的に伝えることを意識しましょう。

何を書くべき?自己PR作成の4ステップ

続いては、ESの自己PRに何を書くか迷っている方のために、強みの見つけ方から文章にまとめる方法までを4ステップに分けて解説します。

【自己PR作成ステップ1】自己分析で強みを見つける

自己PRを作成するときは、まず自分の強みを把握することが重要です。なんとなく自覚している強みでも構いませんが、就活では深掘りの質問をされることもあるため、自己分析で自己理解を深めることをおすすめします

自己分析は自分の強み・弱みや長所・短所、価値観、就活の軸などが明らかになるため、企業選びのときやES作成・面接などのシーンにも役立ちます。

また、キミスカの自己分析ツールを活用すれば、簡単な質問に答えていくだけで自己分析が完了するため、まだ終わっていない人はぜひ活用してみてください。

キミスカ適性検査の受け方と結果の見方!自己分析ツールの使い方を解説

【自己PR作成ステップ2】企業の求める人物像を明確にする

自分が企業にマッチする人材であることをアピールするためには、企業の求める人物像に合致しているかどうかがポイントになります。そこで、企業研究を行って企業の社風や募集職種に求められるスキルや強みを明らかにし、そこにマッチする強みを自己PRで伝えるようにしましょう

自己分析を行うと、自身の強みが複数見つかります。仮に見つからなかったとしても、弱みを裏返すことで強みに言い換えることも可能です。自分の強みがわかったら、どの強みを企業にアピールするか考えてみてください。

【自己PR作成ステップ3】アピールする強みは1つに絞る

自己PRでは企業にマッチする強みを伝えることになりますが、就活で伝える際は1つに絞るのがおすすめです。たくさんアピールしようと複数の強みを伝えようとすると、話が長くなる可能性があるほか、「結局、何が強みなの?」と要点が伝わりにくくなります。

特にESの記入欄は限られているので、コミュニケーション能力の高さをアピールするためにも端的にまとめることが重要です。

【自己PR作成ステップ4】PREP法でまとめる

自己PRに記載する強みが決まったら、あとは文字にまとめていくだけです。

自己PRを書く際は、結論・理由・具体例・結論の順にまとめるフレームワーク「PREP法」を活用しましょう。例えば、最初に「私の強みは◯◯です」と述べたあと、自分が強みを得ることになった経緯を伝えます。そして、具体的なエピソードを伝えることで話に説得力を持たせることが可能です。

最後は、自身の強みを再度述べますが、就活では「強みを活かしてどのように企業に貢献するのか」で締めくくることで、より好印象を残せます

PREP法を使った自己PRの書き方は、以下の記事でも解説しているので、詳しく知りたい方はあわせて確認しておきましょう。

【就活】自己PRの書き方と例文!絶対に落ちない自己PRを就活のプロが徹底解説

自己PRが書けたら確認すべきこと

「自己PRが書けた!」と安心する人もいるかもしれませんが、そのまま提出してしまうと書類選考を通過できない可能性があります。ここでは、自己PRを書いたあとに確認すべきことを2つ見ていきましょう。

【自己PRで確認すべきこと1】記入欄の8割以上を埋めているか

自己PRをはじめ、ESの設問は記入欄の8割以上を埋めるようにしましょう。氏名や大学名といった基本情報は空白があっても問題ありませんが、自己PRや志望動機などの記入欄に余白が多いと、「志望度が低いのでは?」と疑われかねません。

ESに長々と書いてしまうのは避けた方が良いですが、記入欄の8割以上を目安にアピールポイントを記載しましょう。もしESに書ききれないことがあれば、面接で伝えることもできるので、書類選考では要点を端的にまとめていくことが大切です

【自己PRで確認すべきこと2】誤字脱字がないか

一度書いたものを見直すのが面倒に思うかもしれませんが、自分の書いた自己PRに誤字脱字がないかチェックしましょう。誤字や脱字のあるESを企業に提出してしまうと、「採用したら雑な仕事をしそう」とマイナスの印象を持たれる可能性があるためです。

また、「すごく」「〜な感じ」といった話し言葉や、「見れる」「食べれる」などのら抜き言葉にも注意してください。ESの基本的な書き方やマナーについては以下の記事で解説しているので、不安な方はチェックしておきましょう。

【例文付き】エントリーシートの基本的な書き方は?マナーや押さえるべき注意点を解説

自己PRは何を書く?タイプ別の強み一覧

ここまで自己PRの書き方や強みの見つけ方を解説してきましたが、就活にはどんな強みが使えるのでしょうか。強みに関連したエピソードの内容や伝え方にもよりますが、代表的な強みを以下にまとめました。

ここまで自己PRの書き方や強みの見つけ方を解説してきましたが、就活にはどんな強みが使えるのでしょうか。強みに関連したエピソードの内容や伝え方にもよりますが、代表的な強みを以下にまとめました

真面目タイプ

当事者意識が高い
責任感がある
礼節を重んじる
誠実である
忠誠心がある

冷静タイプ

注意深い
観察力がある
情報収集力がある
リスク察知能力がある
伝達力がある

調和タイプ

洞察力がある
調整力がある
俯瞰力がある
受容力がある
説明力がある

起案者タイプ

想像力が豊か
創造力がある
直感力がある
考察力がある
理解力がある

なお、以下の記事ではタイプ別の例文も掲載しています。具体的な例文を見てみたい方は、あわせて確認しておきましょう。

自己PRで使える「4種のタイプ別強み一覧」と例文【詳しい解説付き】

自己PRは何を書く?好印象を残せる例文【3選】

最後に企業に好印象を与える自己PRの例文を紹介します。いずれも、本記事で紹介したPREP法の構成でまとめているので、自己PRの書き方がわからない学生はよく確認しておきましょう。

【好印象を残せる自己PRの例文1】探究心が強みの場合

例文

私の強みは、探究心があることです。
高校時代にとあるCMのコピーライティングを見て、広告に興味を持つようになりました。
コピー年鑑を見るだけでなく、普段の生活の中で目にするあらゆるテキスト情報やコピーを見ながら、効果的な広告技法を勉強してきました。
大学のゼミでは広告に関する研究をするだけでなく、ゼミの友人と広告研究の会報誌を作って研究成果を発表しました。
その結果、書店大賞をいただく機会につながりました。
入社後は探究心を生かして、興味を持ったことについての知識や理解を深めて、積極的に仕事に取り組んでいきたいと考えております。

こちらの例文は以下の記事で取り上げています。探究心をテーマにした自己PRを考えている人は、目を通しておきましょう。

【探究心】自己PRの作り方!評価されやすい書き方を例文付きで解説

【好印象を残せる自己PRの例文2】明るい性格が強みの場合

例文

私は、どんな状況でも人間関係を良好に保つことができます。
ゼミ活動をしている時、グループ討論会での発表内容でメンバーが対立してしまったことがあります。
その時にメンバー間の雰囲気を良くしたいと思い、私が間に立ってみんなと交渉することにしました。
お互いの意見を聞いたところ、異なる意見の中にも共通点があることに気がつきました。
そこで私は、共通点を網羅した新しい意見を提案しました。
その意見はゼミのメンバーに支持され、結果的にお互いが歩み寄って前より絆が深まりました。
この性格を活かし、貴社の事務職でも良好な人間関係を築いていきたいと考えています。

こちらの例文は以下の記事で取り上げています。明るさをテーマに自己PRを作りたい人は、ぜひチェックしてみてください。

【明るい】自己PRの作り方!評価されやすい書き方を例文付きで解説

【好印象を残せる自己PRの例文3】適応力が強みの場合

例文

私は、どんな人ともすぐに良好な人間関係を築ける性格です。
この強みを活かし、大学では全ての講義ごとに友達を作ってきました。
人間関係を築くうえで私が大切にしていることは、「相手の目を見てハキハキと話すこと」「相手の良いところを見つけて褒めること」「自分の意見も相手の意見も尊重すること」の3つです。
こうして人と接することを心がけているおかげで、初対面の人ともすぐに仲良くなれます。
貴社においても私のコミュニケーション能力を活かし、クライアントと社内で良い関係を築けるように尽力していきたいと考えています。

こちらの例文は以下の記事で取り上げています。同様に適応力を自己PRで伝えたい人は、評価されやすい書き方のポイントを確認してみてください。

【適応力】自己PRの作り方!評価されやすい書き方を例文付きで解説

自己PRで何を書くか考えるときは自己分析・企業研究が必須!

自己PRで何を書くかは人それぞれです。というのも、強みは学生一人ひとり異なり、好印象を与えられる強みは企業の求める人物像によっても異なるためです。そのため、自己PRで自分の強みを書くときは、まず自己分析と企業研究を行いましょう。

自身の強み、企業の求める人物像がわかれば、あとは具体的なエピソードや強みの活かし方をまとめるだけです。自己PRで何を書くべきか悩んでいる方は、ぜひ本記事で紹介したポイントを参考に魅力的な内容を考えてみてください。