面接で志望動機を聞かれたらどれくらいの長さで答えればよいのでしょうか。短すぎても熱意が伝わらない気がするし、長すぎても飽きられてしまいそうですよね。
この記事では面接官の心を掴むのに適切な志望動機の長さについて解説していきます。 個人面接と集団面接の場合に分けて、具体的な時間や例文も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
面接で志望動機を話す際の最適な長さとは?
面接で志望動機を伝えるときの適切な長さは面接の種類によって異なります。今回は1対1の面接と集団面接の2パターンについて解説していきます。
【志望動機の長さ1】1対1の面接の場合:1~2分
個人面接では、1人に対して面接官が複数人いる場合もあれば、1対1でじっくりと話せる場合もあります。
いずれの場合も、1~2分を目安に簡潔に話せるように練習しておきましょう。なぜなら、面接官はあなたの人柄やポテンシャルなどを総合的に判断するために、自己PRやガクチカなど、様々な質問をする必要があるからです。
志望動機が長すぎると、他の質問に割く時間が短くなってしまい、あなたを十分に理解してもらえない可能性があるので注意しましょう。
【志望動機の長さ2】集団面接の場合:30秒~1分
集団面接では限られた時間の中で複数の就活生と同時に選考が行われます。そのため、個人面接よりもさらに簡潔に、30秒から1分を目安に志望動機を伝えられるように練習しておきましょう。
志望動機が長いまたは短い時のデメリットとは?
志望動機が長すぎたり短すぎたりしたするとデメリットがあります。それについて詳しく解説していきます。
【志望動機が長い時のデメリット1】要点が分かりにくい
ダラダラと長く話をしてしまうと、最も伝えたい部分がぼやけてしまい、面接官に「結局何が言いたいんだ?」と思われてしまう可能性があります。
【志望動機が長い時のデメリット2】飽きられてしまう
人間の集中力は長くは続きません。長々と話せば話すほど、面接官は飽きてしまい、あなたの話を真剣に聞いてくれなくなってしまいます。
【志望動機が短い時のデメリット1】熱意が伝わりにくい
短くまとめようとするあまり、一言で言い終えてしまうと、あなたの熱意が伝わりません。「なぜこの会社に入りたいのか」「なぜこの仕事がしたいのか」というあなたの想いを伝えるためには、ある程度の時間が必要です。
【志望動機が短い時のデメリット2】具体性が不十分になってしまう
抽象的な内容だけで終わってしまうと、説得力に欠け、あなたの本気度が伝わらない可能性があります。
志望動機が長すぎる場合の対策
志望動機がどうしても長くなってしまうという人に向けの対策を2つほど紹介します。
【志望動機が長すぎる場合の対策1】背景説明を省く
志望動機に直接関係のない説明が入っているせいで長くなっていないかを確認してみましょう。「なぜその企業を選んだのか」「なぜその仕事に興味を持ったのか」という結論から先に伝えると、 その後の説明が簡潔になり、要点を絞りやすくなります。
【志望動機が長すぎる場合の対策2】簡潔な文言に言い換える
「~というように」「~という観点から」といった回りくどい言い回しは避け、「~なので」「~です」など、簡潔な言葉に置き換えることで、より分かりやすく伝えることができます。
志望動機が短すぎる場合の対策
志望動機で1分も話せない、何を伝えれば良いかわからないという人向けの対策を3つほど紹介します。
【志望動機が短すぎる場合の対策1】エピソードを加える
あなたの経験やスキルをアピールできるようなエピソードを盛り込むことで、より具体的な説明が可能になります。 例えば、「学生時代に所属していたサークル活動で、リーダーシップを発揮して目標達成できた経験を活かしたい」というように、具体的なエピソードを入れると、より信憑性が増します。
【志望動機が短すぎる場合の対策2】企業の魅力を掘り下げる
なぜその企業で働きたいのか、企業研究を通して得た情報を交えながら説明しましょう。 企業理念や事業内容、社風などに共感した点を具体的に伝えることで、あなたの熱意が伝わります。
【志望動機が短すぎる場合の対策3】入社後の具体的なビジョンを加える
「入社後、どのような仕事に取り組みたいのか」「将来はどのようなキャリアを築きたいのか」など、あなたの具体的なビジョンを共有することで、企業への貢献意欲を効果的に伝えることができます。
志望動機の基本構成
志望動機の基本的な構成方法を簡単に解説します。伝える情報の順番次第で、あなたの入社熱意や人柄の伝わり具合が大きく変わるので、悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
【志望動機の基本構成1】結論から話す
「なぜその企業を選んだのか」「なぜその仕事に興味を持ったのか」という結論を最初に伝えましょう。結論から話すことであなたが何を一番に伝えたいのかが分かりやすくなり、その後に話した内容の理解度も上がります。
【志望動機の基本構成2】志望理由を話す
結論を述べた後、なぜその企業を選んだのか、具体的な理由を説明します。企業研究で得た情報や、あなたの経験やスキルを交えながら話すと、より説得力が増します。
【志望動機の基本構成3】自分を表すエピソードを話す
あなたの人柄や考え方をアピールできるようなエピソードを盛り込みましょう。具体的なエピソードを入れることで、あなたのことが鮮明に伝わり、企業側もあなたの人物像をイメージしやすくなります。
【志望動機の基本構成4】入社後のビジョンを話す
「入社後、どのような仕事に取り組みたいのか」「将来はどのようなキャリアを築きたいのか」など、あなたの具体的なビジョンを伝えましょう。企業への貢献意欲を効果的に伝えることができます。
【長さ別】面接の志望動機例文
志望動機の例文を30秒・1分・2分の3パターンで紹介します。
【面接での志望動機の例文1】30秒の場合
「貴社を志望した理由は、お客様の課題解決に貢献できると思ったからです。私は大学時代、ITサークルでWebサイト制作を通して、お客様のニーズを形にする経験をしてきました。貴社でなら、これまでの経験を活かして、より多くのお客様に貢献できると確信しています。」
【面接での志望動機の例文2】1分の場合
「貴社を志望した理由は、お客様の課題解決に貢献できると思ったからです。私は大学時代、ITサークルでWebサイト制作に携わっていました。Webサイトを通して、お客様のビジネスを成功させたいという強い思いから、マーケティングについても積極的に学びました。貴社では、Webサイト制作だけでなく、マーケティングにも力を入れていると伺い、これまでの経験を活かして、貢献できるのではないかと考えました。特に、貴社の開発している〇〇というサービスは、お客様の課題を解決するだけでなく、社会全体に貢献できるものだと感じ、大変魅力を感じています。」
【面接での志望動機の例文3】2分の場合
「貴社を志望した理由は、お客様の課題解決に貢献できるだけでなく、社会全体に貢献できると思ったからです。私は大学時代、ITサークルでWebサイト制作に携わっていました。当初は、ただ言われた通りにWebサイトを作るだけでしたが、お客様から「Webサイトのおかげで、売上が上がったよ!」と感謝された経験をきっかけに、Webサイトを通して、お客様のビジネスを成功させたいという強い思いを抱くようになりました。そこで、マーケティングについても積極的に学び、お客様のニーズを分析し、最適なWebサイトを提案するなど、お客様の課題解決に貢献できるよう努力してきました。貴社では、Webサイト制作だけでなく、マーケティングにも力を入れていると伺い、これまでの経験を活かして、貢献できるのではないかと考えました。特に、貴社の開発している〇〇というサービスは、お客様の課題を解決するだけでなく、社会全体に貢献できるものだと感じ、大変魅力を感じています。入社後、まずはWebサイト制作のスキルを磨いていきたいと考えていますが、将来的にはマーケティングの知識も活かして、お客様のビジネスを成功に導くことができるような人材になりたいと考えています。」
面接で志望動機を伝える長さは30秒~2分がベスト
個人面接の場合は1分~2分、集団面接の場合は30秒~1分と、適切な長さが面接によって異なります。ただ、これらは何も指示されなかった場合の話で、面接官から「◯分でまとめてください」などの指定があった場合はそれに従うようにしてください。そのため、どんな状況にも対応できるよう、それぞれのパターンを用意しておくと安心でしょう。面接は準備が肝心です。早い段階から準備を進め、万全な体制で面接に挑みましょう。