SPIの英語試験ではどんな問題が出る?効率的な対策もくわしく解説

SPIで英語が出題されることが分かり、不安を感じている就活生もいるでしょう。中学や高校レベルの基礎的な問題が多いものの、卒業してから何年も経っている就活生は「点を取れるのだろうか」と心配になってしまうかもしれません。

しかし、しっかり対策すればSPIで高得点も狙えるので、本記事で紹介する方法を参考に効率的な学習を行いましょう。

SPIで英語は出題される?

SPIとは、リクルートマネジメントソリューションズが開発した適性検査のことです。適性検査は性格検査と能力検査に分かれており、能力検査はさらに言語・非言語・英語の科目に分かれています。
基本は言語・非言語の2つが出題されることが多いですが、企業や業界によってはSPIに英語を取り入れることもあるので、出題される科目はしっかり調べておくと良いでしょう。

【SPIの英語試験1】出題されるテスト形式

SPIのテスト形式はWEBテスティング・テストセンター・インハウスCBT・ペーパーテストの4種類です。そのうち、英語はテストセンターとペーパーテストで出題されます。

テストセンターとは企業の指定会場へ行きPCから受検する方法で、ペーパーテストとは企業の会議室などで筆記試験形式により受ける方法のことです。

【SPIの英語試験2】取り入れることが多い企業

SPIで英語が出題されるのは珍しいですが、企業によっては取り入れていることもあります。特に、外資系や航空業界、旅行業界などの業務で英語を使う企業ではよく出題されるようです。

また、グローバル展開をしている企業や、これから海外進出を目指す企業では、SPIで英語試験を実施することも考えられます。選考でSPIを受検するときは、予め試験科目を調べるようにしましょう。

SPIのテスト形式別に対策法を紹介!ボーダーラインや試験内容は?

SPIの英語で出題される問題の特徴

ここでは、SPIの英語で出される問題の特徴を紹介します。

【SPIの英語の特徴1】出題される問題

SPIの英語で出題される主な問題は、以下の通りです。

同意語 意味が近い語句を選ぶ
反意語 反対の意味の語句を選ぶ
単語の意味 英語で説明された文章の意味に、最も近い単語を選ぶ
空欄補充 英文中の空欄に適した語を選択肢から選ぶ
整序問題 語句を並べ替えて適切な英文を作る
誤文訂正 英文中の誤りを直す
英訳 問題文の日本語を適切に訳している英文を選ぶ
長文読解 英語で書かれた長文を読み、文章に関した問いに答える

中学校や高校の試験で出題される問題とほとんど同じ形式で、難易度はそこまで高くないでしょう。しかし、卒業から時間が経っているため、就活生によっては難しく感じる場合もあるかもしれません。不安な就活生は以下の例題を解いてみて、自分の実力を把握しておくと良いでしょう。

【SPIの英語の練習問題1】同意語

次の単語と最も意味が近い語を,AからEまでの中から一つ選びなさい。
Probability

【選択肢】
A. inventory
B. dignity
C. anxiety
D. possibility
E. insanity

引用:CareerMine | 【SPI 同意語|英語】練習問題から対策方法まで一挙公開!

【解答・解説】
答え:D
probability:可能性
A. inventory:在庫
B. dignity:尊厳
C. anxiety:不安
D. possibility:可能性
E. insanity:狂気

【SPIの英語の練習問題2】単語の意味

次の説明文に最も近い意味を持つものを、AからEまでの中から1つ選びなさい。
confident and able to do things by yourself in your own way, without needing help or advice from other people

【選択肢】
A. genetic
B. independent
C. forward
D. fair
E. creative

引用:CareerMine | 【SPI 単語の意味|英語】練習問題から対策方法まで一挙公開!

【解答・解説】
答え:B
他人からの助けや助言を必要とせず、自分のやり方で自身の面倒が見れる=独立した
genetic:遺伝学上の
independent:独立した
forward:前へ
fair:公平な
creative:創造的な

【SPIの英語の練習問題3】空欄補充

文中の□に入る語として最も適切なものを、AからEまでの中から1つ選びなさい.

その犬は鏡に反射した自分の姿を見て逃げだした。
The dog ran away at the□of his reflection in the mirror.

【選択肢】
A. glance
B. sight
C. slight
D. spot
E. look

引用:CareerMine | 問題1-1(空欄補充)

【解答・解説】
B. sight
at the sight of ~ で「~を見て」

【SPIの英語の特徴2】試験時間と問題数

SPIの英語試験は、テストセンターの場合は約20分で20問、ペーパーテストの場合は約30分で40問ほどを解くのが理想です。テストセンターでは問題ごとに制限時間が定められており、終わっていない場合でも次の問いへ自動で進みます。

反対に、早く解けばその分出題される問いも増えるため、解答のスピードが速い就活生ほど多くの問題を解けるでしょう。また、ペーパーテストは、1問を1分ほどで解けると理想的です。好きな問題から解くことができるため、時間がかかる問題は後回しにして、埋められる箇所から解答すると高得点を狙えるかもしれません。

いずれのテスト形式でも制限時間が短めなので、スピード感が求められます。

SPIの英語で高得点を取るための対策5つ

SPIの英語試験で高得点を取りたい就活生は、8割以上を目指すと良いです。一夜漬けでは対策しきれないため、日ごろから少しずつ学習しましょう。

【SPIの英語の対策1】学習計画を立てる

英語の試験に限ったことではありませんが、勉強時間を確保するためにはスケジュールを調整することが大切です。特に就活が始まれば面接へ行ったり書類を準備したりと、勉強時間を取りづらくなってしまいます。試験直前に慌てないためにも、計画的に学習を進めましょう。

【SPIの英語の対策2】英単語を暗記する

SPIの英語試験のうち同意語・反意語・単語の意味の問題は、英単語が分からなければ解くことは難しいでしょう。また、問題によっては質問文も英語で出題されるので、英単語が分からなくては何を解答すればよいかも把握できません。語試験は単語をいかに覚えているかが得点に繋がるため、頻出の英単語だけでも覚えるようにしましょう。

【SPIの英語の対策3】熟語や連語を覚える

英単語だけでなく、熟語や連語を覚えていないと解けない問題も多く出題されます。特に熟語はそれぞれの単語から意味を推測しづらいので、勘で解くことは難しいでしょう。熟語や連語を覚える時間も確保して、しっかり暗記してから試験に臨んでください。

【SPIの英語の対策4】問題ごとの解き方を理解する

高得点を狙いたい就活生は、問題ごとに解き方のポイントを理解するようにしましょう。例えば、誤文訂正では動詞が自動詞か、他動詞かを判断できれば解ける問題が多いですし、長文読解では先に問題を読んでおくことで解答しやすくなります。

これらのように、問題ごとに素早く解くためのコツがあるので、模試などでよく練習しておくことが大切です。

【SPIの英語の対策5】勉強方法を工夫する

SPIの英語試験を対策するには、自身に合った勉強方法を選ぶことが大切です。今は問題集だけでなく、SPI対策をできるアプリケーションやオンライン上で受けられる模擬試験なども開発されています。特に机に向かう時間を取りづらい就活生は、通学時間や講義の合間に手軽に対策できるアプリケーションなどで学習するのがおすすめです。

SPIの英語は対策次第で高得点を狙える!

SPIの英語試験は中学や高校の試験と同レベルの問題が出るものの、卒業してから時間が経っている就活生からすると、難しいと感じることも多いでしょう。しかし、しっかり対策をすれば高得点を取ることもできます。
点数が高いほど選考が有利になるのは間違いないので、本記事で紹介した方法を参考に学習を進めてみてください。

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