【例文付き】面接で話す自己PRの作り方!好印象を与えるコツや練習方法を解説

就活の面接では志望動機やガクチカとともに、自己PRを聞かれることが多くあります。面接の自己PRは1分間・3分間・5分間など時間を設定されることがあるので、制限時間を設けた練習が必要です。

そこで本記事では、面接で話す自己PRについて徹底解説します。自己PRの作り方や好印象を与えるコツ、練習方法から例文まで詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

企業が面接で自己PRを聞く意図

企業が面接で自己PRを質問する理由は、学生の性格や考え方を知るためです。また、学生の主張から自社で活かせる強みがあるかどうかを把握します。自己PRを作成する場合は、企業の意図を踏まえて「企業に適した強みを持っているか」「入社後にどのような貢献ができるのか」をアピールしましょう。

面接突破のための基本ポイント

自己PRならではのコツ以前に、そもそも面接で必要なスキルや心構えについて理解しておきましょう。

【面接突破のための基本ポイント1】面接のマナーを守る

社会人として活躍できるかを見るために、最低限のマナーが備わっているかは確認されます。

a. 時間厳守

予定された面接時間の10~15分前に到着することを目指しましょう。これにより、万が一のトラブルにも対応でき、心の余裕を持って面接に臨めます。

b. 服装

企業の文化に応じた服装を選びます。一般的にはビジネススーツが無難ですが、企業によってはカジュアルな服装が求められることもあります。事前に企業のドレスコードを確認しておきましょう。

【面接突破のための基本ポイント2】円滑な会話

業務においてコミュニケーションは欠かせません。入社後に一緒に働ける姿を想像できるかという視点で、面接官は皆さんの会話方法や内容をしっかり聞いています。

a. 聞き取りやすい声

はきはきと、ゆっくり話すことが大切です。せっかく良い内容を話していたとしても、それが面接官にとって聞き取りずらければ、非常にもったいないです。

b. ボディランゲージ

面接中、あなたは手を上手く使えていますか?適度なジェスチャーを使い、話を強調することは面接においてとても効果的です。また、姿勢にも気を配りましょう。背筋を伸ばし、リラックスした姿勢を保つことが重要です。反対に、腕を組むなどの防御的な姿勢は避けます。

c. 質問への受け答え

一つ一つの受け答えは簡潔にしましょう。就活生の中には話過ぎてしまったり、反対に言葉足らずな人が多くいらっしゃいます。要点をしっかりと押さえ、明確な解答を心掛けましょう。加えて、具体例や自身の体験などを途中に交えることで、面接官に分かりやすい説明をしましょう。

自己PRを効果的に伝えるコツ

面接の自己PRで高評価を得るには、「聞き取りやすい声量」「ぼそぼそ話さない」など、人と話すうえでの基本的なマナーを守ることが肝心です。その他にも大切なポイントがあるので、面接を控えている学生はぜひ参考にしてみてください。

【自己PRを効果的に伝えるコツ1】提出した書類と一貫した内容を話す

面接の自己PRでは、一貫性をアピールするためにES(エントリーシート)に書いた自己PRと同じ内容を話すのがおすすめです。学生の中には、「ESとは違う自己PRをした方がさまざまな強みや長所を見せられる」と考える方もいるかもしれませんが、提出した書類と同じ内容を話すことで一貫性があると判断されやすく、印象に残りやすいでしょう。

とはいえ、一貫性さえ意識できていればESと別の内容を話しても構いません。その場合はESで主張した強みや長所を活かし、「ESには記載しておりませんが」と前置きを入れるなどの工夫をするとよいでしょう。

【自己PRを効果的に伝えるコツ2】企業にマッチしたアピールをする

企業が面接で自己PRを聞く意図を踏まえて、自己PRでは企業とのマッチ度合いや採用メリットをアピールする必要があります。そのため企業が求める人物像とはかけ離れたアピールをしてしまうと、逆効果になってしまう可能性があるので注意が必要です。

また、企業にマッチしたアピールをするためにも自己PRの使い回しは避けるべきでしょう。面接を受ける企業に合わせて、その都度ベストな自己PRを作成するのがおすすめです。

【自己PRを効果的に伝えるコツ3】自信を持って伝える

その他の質問と比べ、自己PRだからこそ特に必要な要素、それは自信です。自己PRとは企業に自分を売り込むことと同義であり、そこで弱気であるとあなた自身は魅力がない人だと評価される危険性があります。

最初はハキハキと話しているにもかかわらず、語尾を伸ばしたり、濁したりする話し方が癖になっている学生もいるのではないでしょうか。家族や友人と話す分には問題ありませんが、面接の自己PRで語尾が聞き取りにくいと自信がない印象を与えかねません。

また、早口や緩急のない話し方も相手へ印象を残しづらくなるので避けるべきです。面接までに自分の話し方の癖を意識して、少しずつ改善していきましょう。

面接の自己PRで高評価を得るための練習方法

面接を受ける前は、必ず自己PRの練習をしておきましょう。しっかり対策しておくことで過度な緊張を防ぎ、自分らしく話せるようになります。ここからは、面接の自己PRで高評価を得るための練習方法を見ていきましょう。

【面接の自己PRの練習方法1】頻出質問の回答を用意する

面接で自己PRを質問される際は、直接的に「自己PRをしてください」と言われる場合もあれば、自己PRを別の言葉に置き換えて聞かれる場合もあります。以下に自己PRに関する頻出質問をまとめたので、それぞれ回答を用意しておきましょう。

・あなたの強みとそれを表す具体的なエピソードを教えてください。
・あなたは周囲の人からどのような人だと言われますか?
・あなたの強みを企業でどのように活かせるかを聞かせてください。
・あなたの大切にしている価値観とその理由を教えてください。
・あなたの長所と短所を教えてください。
・挫折経験はありますか?

【面接の自己PRの練習方法2】家族や友人を相手に練習する

面接で話す自己PRを作成した後は、家族や友人に面接官役になってもらって練習するのがおすすめです。一人で練習して対策できた気になっていても、いざ面接官を目の前にするとどこを見て話せばいいのか、どれくらい声を出せばいいのか分からず、戸惑ってしまうことがあります。

家族や友人に相手役をお願いできる場合は、改善点についても聞いてみてください。あなたの人となりが伝わる内容になっているか、相手が聞き取りやすいスピードで話せているかなど、アドバイスをもらいましょう。

【面接の自己PRの練習方法3】時間を設定する

面接の自己PRには制限時間を設けられることが多いので、時間を意識しながら練習しておくべきです。自己PRで指定される時間は1分間が最も多く、企業によっては30秒や3分間の指定をする場合もあります。

なお、時間を指定されなかった場合は30秒~1分間を目安に自己PRするのがベストです。ぶっつけ本番にならないように、さまざまな時間を想定して練習しておきましょう。

【面接の自己PRの練習方法4】パソコンやスマホで録画する

家族や友人に相手役をお願いできない場合や、オンライン面接を受ける場合は、パソコンやスマホで録画してみるのもおすすめです。自分の姿をパソコンやスマホで録画すると、話し方の癖や目線などを客観視できるようになります。

また、面接官になった気分で録画を見てみると、自己PRの内容や長さに関する改善点も見つかるでしょう。

面接で話す自己PRの例文

面接用の自己PRに悩む学生に向けて、例文を2つ作成してみました。自己PRの作り方や好印象を与えるコツを押さえたうえで、例文を参考に自分らしい自己PRを作ってみましょう。

【面接用自己PRの例文1】継続力

例文

私の強みは、継続力です。すぐに成果が出なくても、最後まで粘り強く続けることをモットーとしています。私は幼少期から現在まで、ソフトテニスを続けています。幼い頃は試合に負けるたびに泣いていましたが、一度も辞めたいと言ったことはありません。小学生になると、自分からコーチに練習時間を増やしたい旨を伝え、学校が終わるとすぐに練習を始める生活を始めました。

試合に負けるたびにコーチや両親、仲間からアドバイスをもらい、努力を続けた結果、中学生の時に全国中学校ソフトテニス大会で第3位、高校生の時に全日本高校選手権大会で第2位になることができました。御社に入社した暁には、過去の経験で培った継続を活かし、目標に向かって一歩ずつ前進したいと考えております。

【面接用自己PRの例文2】集中力

例文

私の長所は、集中力があることです。私は民族学に関するゼミに所属しており、ゼミ長として活動しています。私たちは1ヶ月後に迫った成果発表会に向けて取り組んでいましたが、私含めてゼミ生たちは学業やアルバイトもあり、メンバー全員のスケジュールを合わない日々が続きました。

そこで私は授業の合間を縫って1人ひとりの意見を集めて、一日に2時間程度集中して書籍とゼミ生の意見を比較し、成果をまとめることで無事に締め切りに間に合わせることができました。御社に入社後も持ち前の集中力を活かし、期限のある業務にも誠実に取り組んでいきます。

面接で話す自己PRの作り方を5ステップで解説

もし例文のような自己PRを書けていなかった方はこの方法で作ってみてください!

面接用の自己PRを作成するポイントは、文章の手法と文字数にあります。以下の5ステップに沿って、あなたの強みと人柄が伝わる自己PRを作りましょう。

【面接用自己PRの作り方1】自分の強みを見つける

まずは、面接の自己PRで主張する強みや長所を見つけましょう。強みが見つからない場合は、自分の過去や現在の経験をまとめた「自分史」を作り、自分のことを掘り下げて理解していくことから始めてみてください。

あわせて、企業研究をして企業が求めている強みを把握することも大切です。企業が求める人物像と自分に共通点があれば、そこを強みとしてアピールするのも良い方法でしょう。

それでも強みが見つからない場合は、自己分析ツールを活用するのもおすすめです。キミスカに登録すると、自己理解のきっかけとなる「適性検査」を受けられます。登録も利用も完全無料なので、ぜひ活用してみてください。

キミスカ適性検査の受け方と結果の見方!自己分析ツールの使い方を解説

【面接用自己PRの作り方2】強みが発揮されたエピソードを洗い出す

自分の強みが見つかったら、その強みが発揮されたシーンやエピソードを思い出してみましょう。自分の強みが周囲にどのような影響を与えたのか、その時に何を感じたのか、といった事柄をどんどん書き出してみてください。

面接で話す自己PRの強みやエピソードは、何も特別なことである必要はありません。学業やサークル活動、ボランティア活動、アルバイトなど、あなたが過ごす日常を振り返ってみましょう。

【面接用自己PRの作り方3】強みを仕事に活かす方法を考える

ただ単に強みをアピールするだけでは、好評価を得ることはできません。自分の強みを仕事に活かす方法を述べ、企業側に「自社とマッチしている」「採用メリットがある」と感じてもらう必要があります。

とはいえ、企業にあわせて強みを捏造するのはおすすめできません。ありのままの自分を知ってもらい、入社後のミスマッチを防止するために、仕事に活かせる強みを探してアピールしましょう。

【面接用自己PRの作り方4】PREP法を用いる

面接で話す自己PRには、PREP(プレップ)法を用いるのがおすすめです。PREP法とは、Point(要点)・Reason(理由)・Example(具体例)・Point(要点)の順番で伝える文章の手法を指します。PREP法は最も効率よく自分の主張を相手に伝えられる方法として有名で、就活に限らずビジネスの場やメディアでも採用されている手法です。

【面接用自己PRの作り方5】300字程度でまとめる

面接で自己PRを求められる場合は、基本的に「1分間でお願いします」「3分以内でどうぞ」のように制限時間を設けられます。なかでも1分間を指定される場合が多いので、面接用の自己PRは制限時間を意識して作成するのがおすすめです。

1分間の制限時間が設けられた場合は、300字程度で自己PRをすると聞き取りやすいと言われています。自己PRが完成したら、話すスピードや緩急のつけ方にも意識を配りつつ練習してみましょう。

面接できちんと自己PRを話すには反復練習が大切!

面接で話す自己PRは、基本的にはESに記載した内容と同じで構いません。とはいえ、話し方や声の大きさ、緩急のつけ方にこだわらず何の対策も行わないまま面接に臨んでしまうと、面接官の印象に残らないぼんやりとしたアピールになってしまう可能性があります。

企業の大半は面接で自己PRを質問するので、家族や友人に協力してもらったり、大学のキャリセンや就活エージェントを活用したりして対策を講じておきましょう。