就活において面接などで受け答えと同じくらい大切なのが、見た目の第一印象。とくにスーツマナーはビジネスパーソンの基本であるため、正しく着こなして好印象を残しておきたいものです。
本記事では、メンズがリクルートスーツを着こなす時に大切な要素となる、「ネクタイの長さ」についてご説明していきます。失敗しない結び方や選び方も載せているので、ネクタイに関する疑問をここで解消していきましょう。
見た目が大事な就活ではネクタイで印象が左右される
就活では、着用するネクタイによって顔の明るさや印象が変わってきます。もちろんや柄やブランドも大切ですが、ビジネスマンとして1番気にすべきポイントが「締めた時のネクタイの長さ」です。
長すぎるとだらしなく、短すぎるとカジュアルでおしゃれな印象になってしまうため、ちょうど良い長さに調節することが大切です。就活生らしく清潔感のある好印象を残したい方は、この記事で正しいネクタイの結び方を学んでいきましょう。
就活でつけるネクタイの正しい長さとは?
ビジネスパーソンとして適切なネクタイの長さは、「ベルトのバックルが隠れる」くらいです。具体的には、大剣(ネクタイの太い部分)がベルトの留め金を隠すくらいの長さがベストです。
ネクタイが短すぎると、動いた時にスーツの上から出てしまい、非常にみっともない印象になってしまいます。逆に、長いとジャケットの下から出てしまって、バランスが悪く見えてしまいます。
ネクタイの長さひとつでだらしないと思われてしまうのは、非常にもったいないことなので、必ず鏡でチェックしてから、説明会や面接に向かいましょう。
就活に適した長さになるおすすめネクタイの結び方
それでは、ちょうど良い長さにネクタイを結ぶにはどんな結び方をしたら良いのでしょうか。
ここからは、就活に適したネクタイの結び方を3つ解説します。
【就活に適した長さになるネクタイの結び方】プレーンノット
プレーンノットは、もっともシンプルで簡単な結び方です。結び目がコンパクトに仕上がるため、すっきりとした印象になります。
【手順】
- ネクタイを首にかけ、大剣を上にしてネクタイのつなぎ目付近で交差する
- 上に重ねた大剣を後ろに回して一周させる
- 大剣を再び小剣の後ろに回し、首周りのループに下から上に通す
- 前に出した大剣を作った結び目に上から下に通す
- 小剣を引きながら結び目を上げて小さく整える
シャツの種類や襟の形を選ばないため、どんな着こなしにも合う結び方です。就活でネクタイの結び方に困った時は、この結び方を選んでおけば間違いないでしょう。
【就活に適した長さになるネクタイの結び方】ウィンザーノット
ウィンザーノットは、形崩れせずにきれいな形をキープできるところが特徴です。結び目が大きくて左右対象になるので、見た目にこだわりたい方におすすめ。
【手順】
- 左側の大剣を下にして右側にある小剣の上に重ねる
- 首回りのループに大剣を下から上に通す
- 大剣を下に引き、右側に持ってくる
- 大剣を小剣の裏に通し、左側に持ってくる
- 首回りのループに大剣を上から通す
- 左から大剣をループに巻きつけて結び目を作る
- 首回りのループの裏側下から大剣を前に出す
- 結び目に大剣を通してバランスを整える
プレーンノットよりもきれいな三角形の結び目になり、フォーマルな場にもピッタリです。少し難しいですが、練習しておくと入社後にも役立つでしょう。
【就活に適した長さになるネクタイの結び方】セミウィンザーノット
セミウィンザーノットはウィンザーノットよりも結び目が小さくなり、すっきりとした見た目になります。
【手順】
- 左側の体験を下にして小剣の上に重ねる
- 首回りのループに大剣を上から下に通す
- 左から大剣をループに巻きつけて結び目を作る
- 首回りのループの裏側下から大剣を前に出す
- 結び目に大剣を通してバランスを整える
ウィンザーノットよりも簡単で、スマートかつ知的な印象を与えられます。結び目はコンパクトで美しい三角形になるため、証明写真の撮影などにもおすすめです。
ネクタイをちょうど良い長さで結ぶコツ
ネクタイをちょうど良い長さに結ぼうとしても、慣れていない学生はうまく結べないことも多いでしょう。ネクタイを結ぶ時は、小剣通しの下にある横に入った縫い目をシャツの3番目と4番目の間に持ってきて結ぶことを意識してみてください。結び方によって異なりますが、このコツを意識するとちょうど良い長さに結べるようになります。
まずはこの方法を目安に結んでみて、自分に合う位置に微調整することをおすすめします。
就活でつけるネクタイを選ぶ時のポイント5選
就活におけるネクタイマナーでは、長さの他にも注意してほしいポイントがあります。
面接や説明会でマイナスの印象を残してしまわないように、以下の5つのポイントに注意しておきましょう。
【就活に適した長さのネクタイ選びのポイント】身長に合った長さを選ぶ
一般的に市販されているネクタイの長さは140~150cmほどです。ただし、ちょうど良いネクタイの長さは身長によって異なります。
日本男性の平均身長170cmより大きい、または小さい方の場合は、ネクタイの長さを変えてみてください。ネクタイによっては、120cmや160cmのものもあります。どう結んでも長さが合わない場合は、身長に合わせて購入するネクタイの長さを調節してみてください。
【就活に適した長さのネクタイ選びのポイント】色はブルーやえんじがおすすめ
顔の印象を左右するネクタイは、色選びも大切なポイント。業界によって色を変えるべきという噂もありますが、よほど厳しい業界でない限りは基本的に自分が好きな色を選んで問題ありません。ただし原色系や派手な色は、もちろん就活の場面には相応しくないので避けておきましょう。
淡い色や明るい色よりも、濃くて落ち着いた色の方が若々しく見えます。迷ったら人気のブルーや水色、えんじ色が無難でおすすめ。ここでは、ネクタイの与える印象を色別にご紹介しておきます。
【ネクタイの色】 | 【与える印象】 | 【おすすめシーン】 |
レッド・えんじ系 |
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ブルー系 |
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オレンジ・イエロー |
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グレー |
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黒や白、派手な色のネクタイは言うまでもなく、地味すぎるネクタイの色はやる気を感じさせないこともあるので要注意。程良く落ち着いていて色味のあるネクタイを選びましょう。
【就活に適した長さのネクタイ選びのポイント】一般的な幅のものを選ぶ
ネクタイは細すぎるとカジュアルになりますし、太いとバランスが悪くて不自然な印象になってしまいます。基本的には、スーツの襟と同じくらいの太さネクタイを選ぶように心がけてください。幅が7~8cm程度のネクタイを購入しておけば、どんなスーツにも合って使い勝手が良いでしょう。
【就活に適した長さのネクタイ選びのポイント】素材はシルクが無難
ネクタイで好印象を残すためには、使用されている素材選びも大切です。ニット素材や冬向けのウール素材、夏向けのリネン素材などはカジュアルに見えてしまうので、避けた方が良いでしょう。就活の面接や証明写真に使うネクタイの素材は、一般的なシルクが無難です。
手入れがしやすく使い勝手の良いポリエステルは、テカテカした安っぽい光沢になったり緩みやすかったりするので注意が必要です。入社後もずっと使用することを考慮すると、初めから上品で自然な光沢が美しいシルクを選んでおくことが好ましいです。
【就活に適した長さのネクタイ選びのポイント】選ぶべき柄を抑えておく
就活のネクタイには適した柄があります。面接やインターンで好印象を残すためには、ネクタイの柄にも気を配っておきましょう。
面接におすすめのネクタイの柄は、以下の4つです。
【柄】 | 【与える印象】 | 【注意点】 |
ストライプ | スマートで誠実な印象 | 外資系では避けられる傾向にある |
ドット | 真面目で落ち着いた印象 | 小さくて主張が少ないデザインを選ぶ |
チェック | 活発で親しみやすい印象 | 太いチェックや多色はカジュアルになるので避ける |
無地 | 忠実で控えめな印象 | 白・黒は冠婚葬祭をイメージさせるので避ける |
好みだけではなく、与えたい印象に合わせてネクタイを選んでみてください。
正しい長さでネクタイを結んで就活の第一印象を良くしよう!
就活におけるネクタイの最適な長さは、ベルトのバックルが大剣で隠れる程度です。正しいネクタイの結び方や選び方をマスターし、面接やインターンで好印象を残していきましょう!
学生のうちはまだネクタイの結び方に慣れていないため、当日いきなりきれいに結ぶことは不可能です。面接や説明会直前に慌てることがないように、早めに練習を始めてちょうど良い長さになる結び方を身につけておいてください。