チャレンジ精神を自己PRで伝えるコツを徹底解説【例文付き】

就活で頻出の質問である自己PRは、学生によって話す内容が異なります。今回は「チャレンジ精神」をテーマに自己PRを考えるときのポイントを解説します。

そもそもチャレンジ精神が自己PRに使えるのかをはじめ、チャレンジ精神の具体的な内容や自己PRを作る際の例文、アピールするときに押さえておきたいポイントなども紹介。ぜひ本記事を参考に自分だけの自己PRを完成させていきましょう。

チャレンジ精神は自己PRに使える?

結論からお伝えすると、自己PRのテーマとしてチャレンジ精神を使うことができ、企業によっては効果的なアピールができるでしょう。企業の多くはチャレンジ精神のある人材を求めており、なかでもベンチャー企業などは何事にも挑戦してくれる気概を持った人材を評価する傾向にあります

そのため、自己分析などを通じて「自分にはチャレンジ精神がある」と分かった方は、チャレンジ精神をテーマに自己PRを作成してみても良いでしょう。

企業が求めるチャレンジ精神とは

ただ自分がチャレンジ精神のある人材だとアピールしても、企業に対して好印象を与えられない可能性があります。というのも、企業が求めるチャレンジ精神とマッチしているかどうかが重要だからです。

企業が求めるチャレンジ精神というのは、主に以下の2つが挙げられます。

企業が求めるチャレンジ精神

リスクヘッジしながら挑戦する
周囲の人と協力しながら目標を達成する

闇雲に行動することは誰にでもできることですが、仕事をするうえでのチャレンジは目的とリスクを理解しておく必要があります。そのため、チャレンジ精神を自己PRで伝えるときは、行動する前に先のことを考え、必要な助けを借りながら目的を達成する人材であると伝えられれば好印象を残せるでしょう。

チャレンジ精神の自己PR種類

ひと口に「チャレンジ精神」といっても、人によってイメージするものが違います。自己PRではできるだけ具体的に伝えることも好印象を残すポイントなので、自分にとってのチャレンジ精神とは何なのかを把握しておきましょう。

ここでは、チャレンジ精神の種類を3つ紹介します。

【チャレンジ精神の自己PR種類1】新しいことに挑戦する

チャレンジ精神の種類の一つとして、新しいことに対して臆せず挑戦することが挙げられます。これは、今まで自分がしたことがないことや、他の人がしたことのないことに取り組むことを指しており、多くの人がイメージしやすいものでしょう。

企業を経営するにあたり、今まで通りの業務をこなすだけでは成長は見込めません。新しい事業に取り組んだり、新しい市場に参入したりといったアクションが欠かせないため、新しいことに挑戦する人材は企業に好印象を残しやすいでしょう

【チャレンジ精神の自己PR種類2】困難に立ち向かう

困難に立ち向かうことも、チャレンジ精神として伝えることが可能です。とくに目標に向かって取り組む中で困難に直面し、解決のために取り組んだ経験がある人は企業にとっても魅了的な人物として評価されます。

社会人になると、達成困難と思えるような難しい目標が設定されたり、想定外のトラブルが生じたりすることも珍しくありません。そのため、困難な状況に陥っても前向きに取り組む姿勢は、企業の成長に不可欠な存在であることを伝えられるでしょう。

【チャレンジ精神の自己PR種類3】苦手なことと向き合う

自分が苦手なことと向き合い、やり遂げることもチャレンジ精神の一つです。人それぞれ苦手とするものは異なりますが、諦めずに挑戦する芯の強さを持っていれば、どんな業務も任せられる人材として評価されるかもしれません

また企業が応募者の配属先を決める際の参考にもなるので、苦手なことと向き合うチャレンジ精神は、企業に好印象を持たれやすい内容と言えるでしょう。苦手なことと向き合う姿をアピールする際は、思い通りにいかなかったことや克服するための努力などを具体的に説明するのがおすすめです

自己PRチャレンジ精神の例文

ここからは、自己PRで自身のチャレンジ精神を伝える場合の例文を2パターンご紹介します。また、各例文のポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

【自己PRチャレンジ精神の例文1】インターン

例文

私の強みは、どんな状況に陥っても諦めず行動できることです。私は広告代理店のインターンシップに参加し、クライアントの新製品キャンペーン企画のプロジェクトを任されました。ターゲット層の市場調査や広告コンセプトの提案を行ったほか、デジタルマーケティングの手法を取り入れた提案をし、チームで実行に移しました。はじめは企画書の作り方からプレゼンの仕方まで未経験のことが多く戸惑うこともありましたが、他の人のやり方を見て勉強したり積極的に聞いたりすることで、クライアントへの提案やプロジェクトの成功に貢献しました。
この経験を通じて、私は初めてのことにも積極的に取り組むチャレンジ精神と提案力を養うことができました。貴社に入社できた場合は、諦めずに行動する私のチャレンジ精神を活かし、さまざまなプロジェクトに貢献したいと考えています。

こちらは、インターンシップでの経験と絡めてチャレンジ精神をアピールしている例文です。インターンシップで実務に関わっているため、企業は自社に入社した場合の姿をイメージしやすく、好印象を持ってもらいやすいでしょう。

【自己PRチャレンジ精神の例文2】資格取得

例文

私の強みは、新しいことに挑戦するチャレンジ精神があることです。
大学2年生のとき、私はIT分野の将来性の高さを感じ、ITパスポートの取得に挑戦しました。もともとITをはじめパソコンやスマートフォンもうまく使いこなせていませんでしたが、大学の講義やアルバイトの合間を縫って勉強することで、ネットワークやデータベース、セキュリティといった幅広い分野への理解を深められました。また、勉強を進める中でセキュリティ分野が苦手だと感じ、専門書を読み漁ったりオフライン講座を受講したりすることで、苦手分野も克服できました。そして、受験日から逆算して定期的に模擬テストを行い、理解度の把握と改善を繰り返すことでITパスポートの試験に合格しました。
私はこの経験を通じて、新しいことに挑戦する面白さだけでなく、計画的に進めることの重要性を実感しました。今後もこのチャレンジ精神を活かし、貴社での営業や企画といった仕事に取り組んでいきたいと考えています。

今まで苦手だったIT分野に対して、資格取得というアプローチで挑戦・克服に取り組んだ例文です。資格取得に向けて計画的に勉強したこと、苦手分野を把握する客観的な目線を持っているため、企業から高く評価してもらえるでしょう。

自己PRでチャレンジ精神をアピールするポイント

自分のチャレンジ精神を自己PRでアピールする場合は、3つある伝え方のポイントを意識することが大切です。どういったことを意識すればいいのか、それぞれ見ていきましょう。

【自己PRチャレンジ精神のポイント1】成果を伝えよう

自己PRでチャレンジ精神を伝える際、できるだけ具体的な成果を盛り込むことが大切です。どういった目的をかかげ、どの程度の期間にわたって挑戦したのか、そしてどんな成果が得られたのかを伝えましょう。

とくに目的や動機が重要で、何のためにチャレンジしたのかを伝えられれば、企業側からの印象アップにも繋げられます

【自己PRチャレンジ精神のポイント2】PREP法

チャレンジ精神をはじめどんなテーマであったとしても、自己PRについて伝える時は話の構成を意識する必要があります。伝わりやすい構成方法はいくつかありますが、とくにおすすめなのが結論・理由・具体例・結論の順に伝える「PREP法」です

最初に結論を伝えることで聞き手は話の内容を理解しやすくなり、話し手も伝えたいことを端的に伝えられます。また、具体例から得た経験や学びを企業活動に活かす方法を伝えられれば、より好印象を残せるでしょう。

【自己PRチャレンジ精神のポイント3】他の言葉で言い換える

自己PRを伝えるときに「チャレンジ精神」というだけではあなたの特徴が伝わりにくいです。そのため、できるだけ他の言葉で言い換えるようにしましょう。

例えば、「諦めずに行動し続けられる」「好奇心が強い」「苦手なことに挑戦できる」など、自分の強みに合った言葉に言い換えたり付け加えたりすれば、他の就活生と被りにくく企業の印象に残る自己PRとなるでしょう。

自己PRでチャレンジ精神をアピ―ルする注意点

最後に、自己PRでチャレンジ精神を伝える際の注意点を2つ解説します。

【チャレンジ精神をアピ―ルする注意点1】計画性

チャレンジ精神を伝える時は、計画性があることも伝える必要があります。というのも、ただ挑戦したことを述べてしまうと、「計画性がない」「衝動的に動くタイプなのかな」とマイナスの印象を持たれる可能性があるためです。

チャレンジ精神は企業の求める人材とマッチしやすいですが、効果的に伝えるためにも先を見据えてリスクなども考慮していることをアピールしましょう。

【チャレンジ精神をアピ―ルする注意点2】協調性

チャレンジ精神というと、自分のことだけを伝えてしまう学生もいますが、「協調性がない」と思われないように注意しましょう。社会人になると社内・社外の人との協調によって仕事を進めることも少なくありません。

そのため、チャレンジ精神を自己PRで伝えるときは、企業のために挑戦できるだけでなく周囲と協調できる人材であることをアピールしましょう。

チャレンジ精神は自己PRに最適

自己PRのテーマとして、真面目さやリーダーシップなどを伝える人もいますが、チャレンジ精神を伝えてみるのもおすすめです。とくにチャレンジ精神は企業が求める人物像にマッチしやすい強みであり、計画性や協調性があることも伝えられれば、企業側に好印象を残すことができます。

また「チャレンジ精神」以外の表現を使ってアピールしても問題ありません。ぜひあなたらしい自己PRを作成してみてください。