面接前日って何すればいい?持ち物から当日の朝まで徹底ガイド

いよいよ明日は面接本番。「前日に何をしたらいいのか分からない…」と、不安や焦りを感じている就活生も多いのではないでしょうか。面接が明日に迫ってから、急に頭を抱えてしまう気持ちはよく分かります。しかし、心配はいりません。面接前日にできる対策や準備は、実はたくさんあります。

この記事では、前日の準備から当日の朝の過ごし方、さらには緊急時の対処法まで、あなたが自信を持って面接に臨めるよう、やるべきことを網羅的に解説します。一つずつ確認して、万全の状態で明日を迎えましょう!

面接前日に焦りは禁物!まずは4つのNG行動を確認

面接前日は、やるべきことをこなす前に、まずは「やってはいけないこと」を知っておくのが大切です。焦る気持ちからくる間違った行動は、せっかくの準備を台無しにしてしまう可能性があります。

企業にマイナスの印象を与えないためにも、これから紹介する4つのNG行動は絶対に避けましょう。

1. 質問の回答を一言一句すべて丸暗記する

よくある質問への準備は大切ですが、回答を一言一句、すべて丸暗記するのはやめましょう。完全に覚えてしまうと、少し違う角度から質問された際に言葉に詰まったり、忘れた瞬間に頭が真っ白になったりしてしまいます。

また、棒読みの回答は熱意が伝わらず、企業側から「自分の言葉で話せない学生だ」とコミュニケーション能力を疑われてしまうかもしれません。キーワードや伝えたい要点だけを覚え、自分の言葉で話す練習を心がけましょう。

2. 深夜までの対策や徹夜をする

不安な気持ちから「少しでも長く対策しなきゃ」と思ってしまうかもしれませんが、深夜までの対策や徹夜は逆効果です。寝不足の状態では集中力が低下し、頭が回らず、せっかく準備した内容を忘れてしまうこともあります。

万全のコンディションで面接に臨むためにも、前日は早めに切り上げて休息を優先しましょう。最高のパフォーマンスは、十分な睡眠とスッキリした頭から生まれます。

3. これまでの自己PRなどを大幅に変更する

面接前日になって急に不安になり、これまで練り上げてきた自己PRやガクチカ(学生時代に力を入れたこと)を大幅に変更するのは危険です。

付け焼き刃の自己PRでは、面接官からの深掘り質問に答えることができません。内容の薄い回答はすぐに見抜かれ、「自己分析が足りない」「一貫性がない」という評価につながってしまいます。これまで準備してきた自分を信じ、最終確認に留めましょう。

4. 友人と会うなどして過度にリラックスしすぎる

緊張をほぐすことは大切ですが、お酒を飲みすぎたり、深夜まで友人と遊んだりするのはNGです。翌日の寝坊や体調不良に繋がるだけでなく、気持ちが緩みすぎてしまい、面接モードへの切り替えが難しくなります。

「このくらい大丈夫だろう」という油断が、思わぬ失敗を招くこともあります。前日は適度な緊張感を保ちつつ、自宅でゆっくりと過ごすのがオススメです。

【チェックリスト】面接前日にやるべきこと完全ガイド

NG行動を確認したら、いよいよ具体的な準備に取り掛かりましょう。ここでは、絶対に忘れてはいけない準備をチェックリスト形式で紹介します。

「明日の準備は万全だ」という自信が、当日の緊張を和らげる一番の薬になります。一つずつ確認して、不安要素をなくしていきましょう。

1. 持ち物の最終確認

当日の朝になって「あれがない!」と慌てることがないよう、持ち物は前日の夜までに必ずカバンに入れておきましょう。

企業から指定された書類はもちろん、万が一に備えたアイテムまで準備しておけば、心に余裕が生まれます。以下のリストを参考に、最終チェックを行ってください。

必須の持ち物リスト

□ 応募書類(エントリーシート、履歴書)のコピー
□ 企業の資料やパンフレット
□ 筆記用具(黒のボールペン、シャープペンシル、消しゴム)
□ スケジュール帳やメモ帳
□ スマートフォン、モバイルバッテリー
□ 現金、交通系ICカード
□ ハンカチ、ティッシュ
□ 腕時計

あると安心な持ち物リスト

□ 折りたたみ傘
□ ストッキングの予備(女性の場合)
□ 手鏡、簡単な化粧直し道具
□ 常備薬(胃薬、頭痛薬など)
□ 印鑑
□ クリアファイル

2. 身だしなみの準備

面接では、話す内容だけでなく「見た目の清潔感」も非常に重要です。印象は最初の数秒で決まるとも言われており、身だしなみが整っているだけで「準備をしっかりしてきた、真面目な学生だ」という好印象を与えられます。当日着ていくものは、すべてチェックしておきましょう。

スーツ・シャツ・ブラウスの状態を確認する

スーツやシャツにシワや汚れがないか、必ず確認しましょう。特に、襟元や袖口は汚れやすいポイントです。もしシワが目立つようであれば、アイロンをかけておきましょう。

清潔感のある服装は、社会人としての基本的なマナーであり、あなたの誠実さを無言で伝えてくれます。また、サイズが合っているか、ボタンが取れかかっていないかも見ておくとより安心です。

靴やカバンも忘れずに手入れしておく

意外と見られているのが、足元です。靴が泥で汚れていたり、傷だらけだったりすると、だらしない印象を与えてしまいます。

前日のうちに汚れを拭き取り、必要であれば磨いておきましょう。カバンも同様に、埃を払って綺麗にしておくと、全体の印象が引き締まります。細部まで気を配れる人材であるとアピールするためにも、綺麗な状態にしておきましょう。

3. 面接時間と会場への行き方を再確認する

面接の時間や場所を「分かっているつもり」でいるのは非常に危険です。思い込みで間違えているケースは少なくありません。

企業から送られてきたメールを再度開き、日時と場所(ビル名や階数まで)を正確に確認しましょう。特に、Webテストの案内と面接の案内を勘違いしやすいので注意が必要です。

交通機関の遅延に備え代替ルートも調べる

会場までのアクセス方法も、乗り換えアプリなどで調べておきましょう。最寄り駅の何番出口から出るのが一番近いか、駅から徒歩で何分かかるのかまで把握しておくと、当日スムーズに行動できます。

また、万が一、利用予定の電車が遅延した場合に備えて、他の路線やバスで行く方法など、代替ルートも調べておくと完璧です。

ライバルと差がつく!面接前日に行うべき最終対策

モノの準備が整ったら、次は面接本番のパフォーマンスを高めるための最終対策です。

一夜漬けで新しい知識を詰め込む必要はありませんが、これまで準備してきたことの「復習」と「最終調整」を行うことで、自信を持って話せるようになります。ライバルに差をつけるためにも、もうひと頑張りしましょう。

1. 提出したエントリーシートや履歴書を読み返す

面接は、企業に提出したエントリーシート(ES)や履歴書の内容を基に進められます。面接官は書類に書かれている内容について、「なぜそう思ったの?」「具体的にどう行動したの?」といった細かい質問をすることで、あなたの人柄や能力を深く知ろうとします。自分が書いた内容を完璧に思い出せるように、隅々まで読み返しておきましょう。

2. 想定される質問への回答を声に出して練習する

「自己PR」や「ガクチカ」、「志望動機」といった頻出質問は、頭の中で回答を組み立てるだけでなく、実際に声に出して話す練習をしましょう。

声に出すことで、話すスピードや間の取り方が分かり、より自然で説得力のある話し方になります。時間を計りながら「1分でお願いします」といった時間指定にも対応できるよう練習しておくと、さらに自信がつきます。

3. 逆質問を最低3つ以上は用意しておく

面接の最後にほぼ必ず聞かれるのが、「何か質問はありますか?」という逆質問です。ここで「特にありません」と答えてしまうと、企業への興味や入社意欲が低いと思われてしまう可能性があります。

企業のホームページや採用サイトを読み込み、調べれば分かるような質問は避け、入社後の働き方やキャリアに関する質問を3つ以上用意しておきましょう。

4.【Web面接の場合】通信環境と映り方をチェック

Web面接の場合は、対面とは違った準備が必要です。前日のうちに、使用するツール(ZoomやTeamsなど)を立ち上げ、カメラやマイクが正常に作動するかテストしておきましょう。

また、カメラに映る自分の背景に余計なものが映り込んでいないか、顔が暗く見えないかなども要チェックです。スムーズな通信環境と明るい表情は、Web面接における最低限のマナーです。

万全の体調で臨もう!面接前日のオススメの過ごし方

どれだけ万全な準備をしても、当日に体調を崩してしまっては元も子もありません。最高のパフォーマンスを発揮するためには、心と身体のコンディションを整えることが不可欠です。

面接前日は、あえてのんびりと過ごし、自分をリラックスさせてあげることも大切な準備の一つだと考えましょう。

1. ぬるめのお風呂に浸かるなどリラックスする

面接への不安や緊張を和らげるために、自分なりのリラックス方法を実践しましょう。おすすめは、ぬるめのお湯にゆっくりと浸かることです。

心身の緊張がほぐれ、寝つきも良くなります。その他にも、好きな音楽を聴いたり、軽いストレッチをしたりするのも効果的です。心に余裕を持つことが、面接本番で落ち着いて話すための秘訣です。

2. 食事は揚げ物を避け、消化の良いものを選ぶ

前日の夕食は、カツ丼などの揚げ物や脂っこいものは避け、うどんやお粥、スープなど消化に良いものを選びましょう。

緊張で胃腸が弱っている場合もあり、胃もたれを起こすと睡眠の妨げになったり、翌日の体調不良に繋がったりする可能性があります。験担ぎでカツ丼を食べたい気持ちは分かりますが、それは面接が無事に終わった後のご褒美にしましょう。

3. アラームを複数セットし、十分な睡眠をとる

「寝坊したらどうしよう」という不安が、かえって眠りを浅くすることがあります。そうならないためにも、スマートフォンのアラームだけでなく、目覚まし時計も使うなど、アラームを複数セットしておくと安心です。

準備を万端にして、「あとは寝るだけ」という状態を作れば、心穏やかに入眠できるはずです。睡眠不足は集中力と思考力を確実に低下させるので、7時間以上は睡眠時間を確保しましょう。

面接当日の朝にやるべき3つのこと

さて、いよいよ面接当日です。前日の準備を万全にしたからこそ、当日の朝も余裕を持って過ごしたいものです。

最高のスタートを切るために、朝やるべきことを3つ紹介します。バタバタと家を飛び出すのではなく、落ち着いた行動が、面接での自信に満ちた表情を作ります。

1. 予定より30分早く起床して心に余裕を持つ

家を出る時間から逆算し、予定していた起床時間よりも30分早く起きることをオススメします。たった30分の余裕が、心に大きなゆとりを生み出します。

朝の時間を落ち着いて過ごすことで、気持ちも自然と前向きになります。焦って準備すると、忘れ物をしたり、ネガティブな気持ちになったりする原因になります。早起きして、ゆっくりと一日を始めましょう。

2. 脳のエネルギーになる朝食をしっかり摂る

緊張で食欲がないかもしれませんが、朝食は必ず摂るようにしましょう。特に、脳のエネルギー源となる炭水化物(ごはんやパン)は重要です。

朝食を抜くと、面接中にお腹が鳴ってしまったり、頭が働かずぼーっとしてしまったりする可能性があります。面接官の質問に柔軟に答えるためにも、脳にしっかりと栄養を届けてあげましょう。

3. 鏡の前で身だしなみを整え、発声練習をする

家を出る直前に、もう一度鏡の前に立ち、全身の身だしなみをチェックします。髪型は乱れていないか、スーツにフケや埃がついていないか、ネクタイは曲がっていないかなど、最終確認をしましょう。

そして、「おはようございます」「よろしくお願いいたします」など、簡単な挨拶を声に出してみてください。朝一番の発声練習で、口の筋肉がほぐれ、面接でスムーズに話し始められます。

面接前日の「どうしよう?」を解決するQ&A

ここまで、面接前日から当日の朝にかけての準備を解説してきましたが、それでもまだ細かい不安や疑問が残っているかもしれません。

そこで、多くの就活生が抱きがちな「どうしよう?」というお悩みに、Q&A形式でお答えします。万が一の事態にも備えておけば、もう怖いものはありません。

Q. 緊張で眠れないときはどうすればいいですか?

A. 無理に「眠らなきゃ」と考えると、かえって目が冴えてしまいます。一度ベッドから出て、温かい飲み物(カフェインの入っていないハーブティーなど)を飲んだり、静かな音楽を聴いたりしてリラックスしましょう。それでも眠れない場合は、無理に寝ようとせず、横になって目を閉じているだけでも身体は休まります。「少しでも身体を休めれば大丈夫」と、気持ちを楽に持つことが大切です。

Q. 前日に企業から緊急の連絡が来たらどうすればいいですか?

A. 面接前日は、企業からの連絡に備えて、メールや電話をこまめにチェックするようにしましょう。もし時間変更や持ち物の追加などの連絡が来たら、慌てず冷静に対応します。メールであれば、内容を確認した旨を速やかに返信しましょう。丁寧で迅速な対応は、社会人としての基本であり、むしろ好印象を与えるチャンスにもなります。

Q. もし寝坊してしまったら、もう諦めるしかありませんか?

A. 絶対に諦めてはいけません。寝坊に気づいた瞬間に、まずは企業へ電話で連絡を入れましょう。正直に寝坊してしまったことを伝え、心から謝罪します。その上で、今から向かえば何時に到着できるかを伝え、面接を受けさせてもらえるか指示を仰ぎましょう。無断で欠席するのが最悪の選択です。誠実に対応すれば、別日程での再調整など、チャンスをもらえる可能性もゼロではありません。

万全の準備が自信に繋がる!落ち着いて面接に臨もう

今回は、面接前日にできる対策や準備について、網羅的に解説しました。やるべきことの多さに驚いたかもしれませんが、一つひとつは決して難しいものではありません。前日にこれらの準備をしっかり行えているという事実そのものが、「自分はやるべきことをやってきた」という大きな自信に繋がります。

面接は、あなたという人間を企業に知ってもらうための大切な機会です。完璧な回答をする必要はありません。これまで準備してきた自分を信じ、少しでも良い印象を与えられるよう、最後まで気を抜かずに臨んでください。