結城さん:
人事10年目のベテラン採用担当。総務から人事、新人研修までの幅広い業務をこなしている。これまでの新卒社員の定着率は75%。「採用が終わりじゃない。入社してしっかり育成して活躍できる存在になってもらうことが大切」
これまでの採用で感じていたことはありますか?
19卒までの採用はナビサイトを利用しいわゆる従来型の採用手法を導入していました。
様々なオプションをつけることで学生へのアピールをしてきました。しかし、学生の就活の方法が多様化しこれまでと同じように採用をしていくと、なかなか当社に合う学生と会いにくくなってくるのを感じていました。
ダイレクトリクルーティングの導入のきっかけは何ですか?
当社に合う、定着する学生の傾向などがあるので、来てくれる、定着して活躍してくれそうな学生一人ひとりと十分に向き合っていきたいと思っています。
当社はそこまで大きい会社ではないので、学生との接触人数だけを増やすというより、会うべき学生にピンポイントにアプローチをしたいと思ったところでお話をいただきトライアルとしてキミスカの運用を決定しました。
実際にキミスカを使ってみてどうでしたか?
キミスカに登録している学生はプロフィールが細かく書かれていたり、エントリーした学生とはメッセージを通してコミュニケーションが取れるので、他の採用媒体と比べてファーストコンタクトの印象が良い気がします。採用担当情報を入力しておけば学生が確認してくれますし、「どんな人が自分にスカウト送ったのか」などが分かるようになっていて学生へのアピール要素が豊富です。
他の媒体と比べ工数はかかるので大変ではありますが、こちらから当社に合いそうな学生にメッセージをしているので欲しい学生と会うことができました。
実際にスカウトをしてみて、メッセージの開封率、エントリー率が高かったのは驚きました。そして、スカウトした学生がインターンに参加し選考に進んだ割合が他の採用媒体と比べ高かったのが特徴です。例えば、他の媒体経由の学生がインターン参加9名のうち、4名が選考に進んでくれたのに比べ、キミスカ経由の学生はインターン参加6名のうち、4名が選考に進んでくれました。
実際にキミスカでエントリーした学生と会ってみていかがですか?
キミスカ経由の学生とは会う前にお互いの情報やメッセージのやり取りから人柄や志向性を知ったうえで会うことができます。そのため学生もいくらか親近感を持って来てくれる印象があります。インターンでの参加の様子を見ても積極的に意見を述べたり、当社に興味を持って質問をしてくれていると思います。最終的に選考に進んでくると志望度も高いと感じています。キミスカ経由の学生のうち2名に内定を出したのですが、2名とも内定承諾してくれました。
どんな学生にスカウトを送っていましたか?
広い視野を持っている学生です。特に業界についてかなり絞って受けている学生というよりは色々な業界を色々な視点で見ながら選考を受けている学生は当社に合うと思います。
これまでも採用をして当社で活躍している社員の傾向を見ると、最初は当社のような業界に一切見向きもしていなかった学生でした。何となくエントリーしてみた、DMが来たから参加してみたという学生が説明会やインタビューを通して興味を持ち、最終的に当社を選んだという経緯を持つ社員が多いです。
スカウトを送ってみたくなる学生の特徴はありますか?
自己PRは特に注意深く見ています。学生の考えていること、どんなことに興味を持っているのかを知ることができます。話の内容も大事ですが、それ以上に物事に取り組む姿勢やどんなことを考えてその行動を取ったのかということが大切だと思います。特に自分が熱中しているものや独自の世界を持っている学生は魅力的です。仕事は楽しい時もありますが辛いことがないわけではありませんので、日々の生活を楽しめるような人は良いなと思います。
学生を採用するにあたり、工夫しているポイントはありますか?
スカウトをする際には、自己PRはしっかり読んでぜひうちに興味を持ってほしいと思っていますのでなぜ貴方にスカウトを送ったのかは明記して、その強みを当社のここで活かしてほしいというような内容を記載しています。特別感、熱烈なアピールが伝わってほしいですね。
貴社にマッチする学生は最初御社の業界に興味のない学生ということでしたが、どこで学生に興味を持ってもらい、志望度を上げるのでしょうか?
とにかく学生と1対1で向き合うことを心がけています。説明会から選考の間に面談の機会を用意し、徹底的にお互いのことを理解してもらう時間を用意します。学生が本当に納得できるまで付き合いたいと思うので、学生によっては2時間以上話すこともあります。お互いに納得感のある状態で選考に進んでいただけるので、志望理由が明確になり、働くビジョンを描いてくれます。面接の前後に時間を取って話をしたり、社員と交流する機会を作ったりすることもあり、学生1人ひとりに対応することを意識しています。
キミスカ経由の学生の内定承諾者に特徴はありますか?
なぜエントリーしてくれたのかを聞いた際「こんなに興味を持ってくれて自分にアプローチしてきてくれる会社ってどんなところだろう?一回見てみようかな」というのが本音だったようです。実際に足を運んでみると自分に合っているなと感じてくれました。当社の採用の傾向に近い学生です。
御社のどんなところに学生は魅力を感じているのでしょうか。
家族的な連帯感を感じられる社風でしょうか。当社は商社なので、営業の部隊がもちろんあるのですが、営業担当が単独で業績目標を追い求めるだけの極端な個人主義とは異なり、チームで結果を残すという一体感があります。一緒に苦難も喜びも分かち合いながら仕事ができるので環境はとても良いと思います。そのため定着率も良いので安心材料の一つになっていると思います。
御社に合う学生とは?
個性のある学生です。当社には様々な個性を持った社員がたくさんいます。体育会系の元気な社員もいますし、文化系の落ち着いた社員も。自分の世界をしっかりと持っています。興味や関心、好奇心のある人はそれに対して熱中できるし粘り強さを発揮してくれます。
様々な社員が働いているからこその雰囲気、環境が生まれているので、そこに新しい個性を出していってほしいと思います。
キミスカをお勧めするならどんな企業ですか?
母集団の確保より取りたい学生に会いたいと思っている企業は良いと思います。少数精鋭の採用をしている企業など。学生とのコミュニケーションを重視したいと思う企業であればスカウトを効果的に利用できると思います。
特にキミスカでは自己PRや選考状況等の情報を見ることができるので、大学や志望業界等で絞ると漏れてしまうような学生にもアプローチができますので学生の人柄や志向性を見る企業には向いているのではないでしょうか。
学生へメッセージをお願いします。
これまでの思い込みや決めつけを一旦取っ払って企業を見て欲しいです。実際に見てみたら、会ってみたら印象が違う企業もあると思います。全く知らない、考えていない企業でも興味を持って見てみてください。
最終的な決断は自分の将来について真剣に向き合って決めてもらいたいと思いますが、企業理解やまずは知るという段階の時には、感覚、感性に身をまかせて動いてみると新しい発見があると思います。