
「エンジニアに興味があるけど、文系だしプログラミング経験もないから不安…」そんな悩みを抱えるあなたへ。この記事では、未経験や文系からエンジニアを目指す際の志望動機の書き方を、例文を交えながら徹底解説します。企業にあなたの熱意をしっかり伝え、憧れのエンジニアへの第一歩を踏み出しましょう!就活研究室があなたの挑戦を全力でサポートします。
まず理解しよう!エンジニアの種類と未経験文系が目指せる領域
エンジニアと一口に言っても、その仕事内容は多岐にわたります。まずはどのような種類のエンジニアがいて、未経験や文系の皆さんが特に目指しやすい領域はどこなのかを把握しましょう。自分に合った分野を見つけることが、魅力的な志望動機作成の第一歩です。
1. エンジニアにはどんな種類がある?仕事内容を簡単に解説
世の中には多様なエンジニアが存在し、それぞれが専門的なスキルを活かして活躍しています。ここでは代表的なエンジニアの種類と、そのおおまかな仕事内容について見ていきましょう。自分の興味や適性に合いそうな分野があるか、ぜひチェックしてみてください。
1. Webエンジニア(フロントエンド・バックエンド)
Webエンジニアは、私たちが普段利用するウェブサイトやWebアプリケーションの開発・運用を行います。ユーザーの目に触れる部分を担当する「フロントエンドエンジニア」と、サーバー側の処理やデータベースの管理など裏側を担当する「バックエンドエンジニア」に分かれます。身近なサービスが多く、未経験からの求人も比較的見つけやすい分野です。
2. システムエンジニア(SIer系)
システムエンジニア(SE)は、主に企業向けの業務システムや情報システムの設計・開発・テストなど、プロジェクト全体に関わります。顧客の課題をヒアリングし、それを解決するためのシステムを構築するのが主な役割です。特にSIer(エスアイヤー)と呼ばれる企業では、文系出身者も多く活躍しており、研修制度が充実している場合も多いです。
3. 社内SE
社内SEは、自社の情報システム部門に所属し、社内で使われるシステムの開発・運用・保守や、社員からのITに関する問い合わせ対応などを行います。事業会社の中で、自社のビジネスに直接関わるIT戦略を担うこともあります。ユーザーが社内の人間であるため、感謝の声を直接聞ける機会も多いのが特徴です。
4. その他(組み込みエンジニア、インフラエンジニアなど)
他にも、家電製品や自動車などに搭載されるシステムを開発する「組み込みエンジニア」や、サーバーやネットワークといったITシステムの基盤を設計・構築・運用する「インフラエンジニア」など、様々な専門分野のエンジニアがいます。それぞれ高度な専門知識が求められる場合もありますが、興味があれば調べてみる価値はあるでしょう。
2. この記事で特に注目するエンジニアと未経験からの挑戦
この記事では、特に未経験や文系出身の方が比較的挑戦しやすく、門戸が広い傾向にある「Webエンジニア」や「システムエンジニア(SIer系)」を中心に解説していきます。これらの分野は、入社後の研修制度が整っている企業も多く、ポテンシャルを重視した採用が行われることも少なくありません。もちろん、その他の分野でも未経験者を採用する企業は存在しますので、視野を広く持つことも大切です。
なぜ重要?エンジニアの志望動機で企業が見ているポイント
エントリーシートや面接で必ず問われる「志望動機」。企業は、この志望動機から何を知りたいのでしょうか?エンジニア採用において、特に企業が注目しているポイントを理解することで、より効果的なアピールができます。しっかり対策して、採用担当者の心に響く志望動機を作成しましょう。
1. 企業への関心の高さ(なぜこの企業でエンジニアなのか)
「数ある企業の中で、なぜうちの会社でエンジニアとして働きたいのか」これは採用担当者が最も知りたいことの一つです。企業の事業内容、技術力、企業文化、将来性などに具体的に触れ、「この企業だからこそ働きたい」という熱意を伝えることが重要です。そのためには、徹底した企業研究が欠かせません。企業のウェブサイトだけでなく、ニュース記事や業界情報なども参考にしましょう。
2. エンジニア職への本気度(なぜ未経験からエンジニアなのか)
特に未経験や文系からの応募の場合、「なぜエンジニアという職種を選んだのか」という点は非常に重視されます。IT技術やものづくりへの興味、プログラミング学習への取り組みなど、エンジニアを目指すようになった具体的なきっかけや経緯、そして本気度を伝えることが大切です。過去の経験と結びつけて、自分自身の言葉で語れるように準備しておきましょう。
3. 将来性とポテンシャル(入社後にどう成長・貢献できるか)
企業は、応募者が入社後にどれだけ成長し、貢献してくれるかという「将来性」も見ています。現時点でのスキルや経験が不足していても、高い学習意欲や、企業の事業にどのように貢献していきたいかという具体的なビジョンを示すことで、ポテンシャルをアピールできます。「この学生を採用したら、将来活躍してくれそうだ」と期待感を持たせることがポイントです。
4. 学習意欲と適応力
IT業界は技術の進歩が非常に速く、常に新しいことを学び続ける姿勢が求められます。そのため、企業は応募者の「学習意欲」や新しい環境・技術への「適応力」を重視します。プログラミングの学習経験(たとえ初歩的でも)や、自主的に何かを学んだ経験、困難を乗り越えて目標を達成した経験などを伝えることで、これらの能力をアピールできるでしょう。
【未経験・文系向け】エンジニア志望動機作成の事前準備
魅力的なエンジニアの志望動機を書くためには、いきなり書き始めるのではなく、しっかりとした事前準備が不可欠です。特に未経験や文系から目指す場合は、自己分析と企業・業界研究を深く行うことで、説得力のある内容に繋がります。焦らず、一つ一つ丁寧に取り組みましょう。
1. 自己分析:なぜエンジニア?自分の強みと興味を明確に
まずは自分自身について深く掘り下げてみましょう。「なぜエンジニアになりたいのか」「自分のどんな強みが活かせるのか」「将来どんなエンジニアになりたいのか」を明確にすることで、志望動機に一貫性が生まれます。過去の経験を振り返り、自分の言葉で語れるように整理することが大切です。
なぜIT業界・エンジニアに興味を持ったのか?(原体験を深掘り)
あなたがIT業界やエンジニアという仕事に興味を持った「きっかけ」は何でしょうか?それは、日常生活でIT技術の便利さを実感した経験かもしれませんし、あるサービスに感動した原体験かもしれません。その具体的なエピソードを深掘りし、なぜ心が動かされたのかを明確にすることで、志望動機の説得力が増します。些細なことでも構いませんので、じっくりと思い返してみましょう。
文系からエンジニアを目指す理由は?(論理的に説明できるように)
文系出身者がエンジニアを目指す場合、「なぜ専門外の分野に挑戦しようと思ったのか」という点を面接官は気にします。これに対して、論理的で前向きな理由を説明できるように準備しておくことが非常に重要です。「文系だからこそ活かせる視点がある」「新しい分野で自分の可能性を試したい」など、あなたの考えを整理し、自信を持って伝えられるようにしましょう。
どんなエンジニアになりたいか?(具体的な将来像)
将来、どのようなエンジニアになりたいのか、具体的な目標を持つことも大切です。「人々の生活を豊かにするサービスを作りたい」「特定の技術分野を極めたい」「チームを率いて大きなプロジェクトを成功させたい」など、あなたのキャリアビジョンを明確にすることで、学習意欲や成長への期待感を企業に伝えることができます。企業の事業内容や育成方針と関連付けて語れると、より効果的です。
自分の強みや学習経験で活かせることは?
これまでの学生生活やアルバイト経験などで培ってきたあなたの「強み」は何でしょうか。例えば、論理的思考力、問題解決能力、コミュニケーション能力、継続力などが挙げられます。また、プログラミングを少しでも学習した経験があれば、それも立派なアピールポイントです。これらの強みや経験が、エンジニアの仕事にどう活かせるのかを具体的に結びつけて考えましょう。
2. 企業研究・業界研究:企業の特色と自分の接点を見つける
自己分析と並行して、志望する企業やIT業界全体についての研究も深めましょう。企業の理念や事業内容、技術的な特徴、社風などを理解することで、「なぜこの企業でなければならないのか」という問いに自信を持って答えられるようになります。企業と自分との接点を見つけることが重要です。
企業の事業内容や技術スタック(分かる範囲で)を調べる
まずは、企業の公式ウェブサイトや会社説明会の資料などを活用し、どのような事業を行っているのか、どのようなサービスを提供しているのかを徹底的に調べましょう。また、開発にどのような技術(プログラミング言語やツールなど)を使用しているか(技術スタック)についても、分かる範囲で調べておくと、志望動機に具体性を持たせることができます。
企業の理念や文化、未経験者向けの研修制度をチェック
企業の理念やビジョン、社風、そしてどのような人材を求めているのかを理解することも大切です。また、未経験者にとっては、入社後の研修制度や教育体制が整っているかは重要なポイントです。企業のウェブサイトで「求める人物像」や「研修制度」に関する情報を探し、自分に合っているかを確認しましょう。説明会などで質問してみるのも良いでしょう。
OB・OG訪問や説明会でリアルな情報を得る
ウェブサイトや資料だけでは分からない企業の「生の声」を聞くために、OB・OG訪問や会社説明会、インターンシップなどに積極的に参加しましょう。実際に働いている社員の方から話を聞くことで、仕事のやりがいや大変さ、職場の雰囲気などを具体的にイメージでき、企業選びのミスマッチを防ぐことにも繋がります。質問したいことを事前にまとめておくとスムーズです。
【例文あり】未経験文系のためのエンジニア志望動機の書き方
事前準備が整ったら、いよいよ志望動機の作成です。ここでは、未経験や文系の方がエンジニアの志望動機を書く際の基本的な構成や、具体的な例文、盛り込むべき要素について解説します。ポイントを押さえて、あなたの熱意とポテンシャルを最大限に伝えましょう。
基本構成:PREP法を意識しよう
志望動機を分かりやすく伝えるためには、論理的な構成が重要です。おすすめは「PREP法」という文章構成術です。これは、Point(結論)→ Reason(理由)→ Example(具体例)→ Point(結論を再度強調)の頭文字を取ったもので、伝えたいことを簡潔かつ効果的にまとめることができます。この流れを意識して、志望動機を組み立ててみましょう。
- Point(結論):私が貴社でエンジニアとして働きたい理由は〇〇です。
- Reason(理由):なぜなら、〇〇という経験を通じて、〇〇に貢献したいと考えるようになったからです。
- Example(具体例):具体的には、大学のゼミ活動で〇〇という課題に直面し、△△という工夫で解決した経験があります。この経験から〇〇の重要性を学びました。/独学でプログラミングを学習する中で、〇〇という点に面白みを感じ、△△のようなものを作りたいと考えるようになりました。
- Point(再度結論):これらの経験を活かし、貴社で〇〇の分野で貢献し、将来的には△△のようなエンジニアに成長したいと考えております。
1. Point(結論):エンジニアとして貴社を志望する理由
まず最初に、「なぜその企業でエンジニアとして働きたいのか」という結論を明確に述べましょう。採用担当者は多くのエントリーシートに目を通すため、冒頭で最も伝えたいことを簡潔に示すことで、話のポイントが明確になり、相手に興味を持ってもらいやすくなります。具体的な企業名や職種名を入れ、意欲をストレートに表現することが大切です。
2. Reason(理由):なぜそう思うのか(興味を持ったきっかけ)
次に、結論で述べた志望理由の根拠となる「なぜそう思うのか」を説明します。エンジニアという仕事や、その企業に興味を持ったきっかけとなる具体的なエピソードを盛り込みましょう。IT技術に触れた体験や、企業のサービスに感銘を受けた経験などを交えることで、あなたの純粋な興味や関心の高さを伝えることができます。自己分析で見つけた原体験をここで活かしましょう。
3. Example(具体例):関連する経験や学習努力
理由を裏付けるための具体的なエピソードや経験を述べます。文系・未経験の場合、プログラミングの学習経験(独学や授業など)、IT関連のイベント参加、問題解決に取り組んだ経験などをアピールできます。その経験から何を学び、どのように感じたのか、そしてそれがエンジニアという仕事にどう繋がると考えているのかを具体的に記述しましょう。
4. Point(再度結論):入社後の貢献意欲と熱意
最後に、改めて入社への熱意と、企業にどのように貢献していきたいかという意欲を伝えて締めくくります。これまでの経験や学びを踏まえ、将来どのようなエンジニアになりたいか、企業の成長にどう貢献できるかという具体的なビジョンを示すことで、採用担当者にあなたのポテンシャルと本気度を強く印象づけることができます。
【未経験・文系向け】エンジニア志望動機の例文
ここでは、未経験・文系の方がエンジニアを目指す際の志望動機の例文を3つのケースに分けて紹介します。これらの例文はあくまで参考として、あなた自身の言葉や経験を盛り込み、オリジナルの志望動機を作成してくださいね。自分の言葉で語ることが何よりも大切です。
例文1:ITサービスへの興味からエンジニアを目指すケース
私が貴社を志望する理由は、人々の生活を豊かにする革新的なITサービス開発に携わりたいと強く感じているからです。大学で〇〇学を専攻する中で、△△という貴社のサービスに出会い、その利便性と社会への貢献度の高さに深く感銘を受けました。特に、□□という機能がユーザーの課題を的確に解決している点にエンジニアリングの可能性を感じ、自らもそのような価値を提供できる人材になりたいと考えるようになりました。現在はプログラミングの基礎を独学で学んでおり、貴社の一員として、これまで培ってきた課題発見力と新しい知識を吸収する力を活かし、多くの人々に喜ばれるサービス開発に貢献したいです。
この例文では、具体的なサービス名を挙げて企業への関心を示し、エンジニアを志望するようになったきっかけを明確に伝えています。また、独学での学習経験にも触れることで、主体的な学習意欲をアピールしています。
例文2:課題解決への意欲をアピールするケース
私は、IT技術を駆使して人々の直面する具体的な課題を解決できるエンジニアになりたいと考え、貴社を志望いたしました。大学のゼミで取り組んだ地域活性化プロジェクトにおいて、多様な魅力を持つ地域の情報を、それぞれのターゲット層に最適化して届けることの難しさに直面しました。その際、単に情報を発信するだけでなく、「参加者の属性や過去の行動履歴に基づいて、パーソナライズされた情報を提供できる仕組み」や「イベント後のフィードバックを効率的に収集・分析し、次の施策に活かせるような独自のデータベースシステム」があれば、より効果的なアプローチが可能になるのではないかと深く考えるようになりました。このような経験から、既存のツールだけでは解決できない課題に対し、自らシステムやアプリケーションを構築することで貢献できるエンジニアという仕事に強い魅力を感じています。貴社が〇〇分野で△△といった先端技術を活用し、具体的なソリューションを提供している点に共感しており、文系で培った課題発見力と論理的思考力を活かし、一日も早く貴社の戦力となれるよう尽力いたします。
こちらの例文は、実体験に基づいた課題意識と、それをITで解決したいという明確な動機を結びつけています。文系で培ったスキルをどう活かせるかについても言及しており、企業に貢献できる可能性を示唆しています。
例文3:独学でのプログラミング学習経験をアピールするケース
私がエンジニアを志望する理由は、プログラミング学習を通じて「モノづくり」の面白さと達成感に目覚めたからです。文系学部に在籍しておりますが、昨今のIT技術の進化に興味を持ち、半年ほど前からオンライン教材を利用してWebアプリケーション開発の基礎を学んでおります。実際に簡単な〇〇(例:タスク管理アプリ)を作成した際には、自分のアイデアが形になる喜びと、試行錯誤しながら課題を解決していくプロセスに大きなやりがいを感じました。貴社が推進する△△の技術や、若手でも挑戦できる社風に魅力を感じており、これまでの学習で培った粘り強さと探究心を活かして、新しい価値を生み出すエンジニアとして成長したいです。
この例文では、具体的なプログラミング学習経験と、そこから得た学びや楽しさを伝えることで、エンジニア職への適性と熱意をアピールしています。作成したものがあれば、それについて触れるのも良いでしょう。
志望動機に盛り込むべき要素とアピールポイント
未経験や文系からエンジニアを目指す場合、技術的なスキル面でアピールできることは少ないかもしれません。しかし、あなたのポテンシャルや人間性、学習意欲を示すことで、十分に魅力的な志望動機を作成できます。ここでは、特に意識して盛り込みたい要素とアピールポイントを紹介します。
学習意欲と継続力を示すエピソード
IT業界は日進月歩で技術が進化するため、常に学び続ける姿勢が不可欠です。プログラミングの学習経験はもちろんのこと、過去に何か新しいことに挑戦し、継続して努力した経験があれば積極的にアピールしましょう。資格取得に向けた勉強や、部活動・サークルでの地道な練習なども、あなたの学習意欲や継続力を示す良い材料になります。
論理的思考力や問題解決能力を示す経験
エンジニアの仕事は、複雑な問題を分析し、論理的に解決策を導き出す場面が多くあります。文系出身者であっても、ゼミでの研究活動やディベート経験、アルバイトでの課題解決経験など、論理的に物事を考えて行動したエピソードがあれば、それはエンジニアとしての素養を示すアピールポイントになります。具体的な状況と、あなたがどのように考え行動したかを伝えましょう。
コミュニケーション能力やチームワークを意識した経験
システム開発はチームで行うことがほとんどです。そのため、他のメンバーと円滑に意思疎通を図り、協力して目標を達成するコミュニケーション能力や協調性が求められます。サークル活動やグループワーク、アルバイトなどでのチーム経験を振り返り、その中で自分がどのような役割を果たし、どのように貢献したかを具体的に語ることで、チームで働く適性を示すことができます。
エンジニアの志望動機で他の就活生と差をつける秘訣
多くの就活生がエンジニア職を志望する中で、あなたの志望動機を際立たせるためには、いくつかの工夫が必要です。ここでは、特に未経験や文系の方が、他の就活生と差をつけ、採用担当者の印象に残る志望動機を作成するための秘訣を紹介します。
「なぜこの企業なのか」を具体的に語る
「どの企業にも当てはまるような志望動機」では、採用担当者の心には響きません。その企業の事業内容、技術、理念、社風などに具体的に触れ、「なぜ他の企業ではなく、この企業でエンジニアとして働きたいのか」を明確に伝えましょう。企業研究で得た情報と、自身の経験や価値観を結びつけて語ることで、熱意と本気度が伝わります。
ポートフォリオや学習成果物があれば言及する(無理のない範囲で)
もし独学や授業などで作成したウェブサイトやアプリケーション、その他の学習成果物(ポートフォリオ)があれば、積極的に言及しましょう。実際に手を動かして何かを作り上げた経験は、あなたの学習意欲と行動力を示す強力な証拠となります。ただし、無理に作り上げる必要はありません。正直に、できる範囲での取り組みを伝えれば十分です。
入社後のキャリアプランを具体的に示す
入社後の目標や、将来どのようなエンジニアになりたいかというキャリアプランを具体的に示すことで、あなたの成長意欲や長期的な視点をアピールできます。「3年後には〇〇の技術を習得し、プロジェクトリーダーとして活躍したい」「将来的には△△の分野で社会に貢献できるサービスを作りたい」など、企業の事業内容と関連付けながら語ると効果的です。
熱意と主体性を自分の言葉で伝える
例文を参考にすることは大切ですが、それを丸写しするのではなく、必ず自分の言葉で表現しましょう。あなた自身の経験や感じたこと、考えたことを正直に、そして情熱を持って伝えることが何よりも重要です。多少拙くても、自分の言葉で語られた志望動機は、採用担当者の心に残りやすく、あなたの主体性や誠実さを伝えることができます。
これは避けたい!エンジニア志望動機のNG例
熱意を伝えようとするあまり、かえってマイナスな印象を与えてしまうこともあります。ここでは、未経験や文系の方がエンジニアの志望動機を書く際に、特に避けるべきNGな内容を紹介します。これらの点に注意して、より質の高い志望動機を目指しましょう。
「勉強させてほしい」という受け身な姿勢
「未経験なので、入社してから勉強させてください」といった受け身な姿勢は、企業にとって魅力的に映りません。企業は学校ではないため、教えてもらうことを前提とするのではなく、自ら積極的に学び、貢献していく意欲を示すことが大切です。「学んだことを活かして貢献したい」という前向きな姿勢を心がけましょう。
どの企業にも当てはまる抽象的な内容
「IT業界の将来性に魅力を感じた」「社会の役に立ちたい」といった抽象的な言葉だけでは、なぜその企業を選んだのかが伝わりません。企業研究をしっかり行い、その企業ならではの魅力や特徴と、自分のやりたいことを結びつけて具体的に語ることが重要です。他の企業でも通用するような内容は避けましょう。
待遇面や福利厚生ばかりを強調する
「給与が高いから」「福利厚生が充実しているから」といった待遇面ばかりを志望理由に挙げるのはNGです。もちろん働く上で重要な要素ですが、志望動機では、仕事内容や企業理念への共感、自己成長への意欲などを中心に伝えるべきです。待遇面への言及は、あったとしても最小限に留めましょう。
ネガティブな理由や企業の批判
「前のアルバイト先が合わなかったから」「他の業界には興味がないから」といったネガティブな理由や、他社を批判するような内容は避けましょう。採用担当者は、前向きで協調性のある人材を求めています。常にポジティブな言葉を選び、将来への意欲を語ることが大切です。
嘘や誇張した未経験エピソード
自分を良く見せたいという気持ちは分かりますが、プログラミング経験やスキルについて嘘をついたり、エピソードを過度に誇張したりするのは絶対にやめましょう。面接で深く質問された際に必ず見抜かれますし、信頼を大きく損なうことになります。等身大の自分で、誠実に伝えることが最も重要です。
エンジニアの志望動機がどうしても書けない時の解決策
自己分析や企業研究を重ねても、どうしても志望動機がうまくまとまらない、書けない…と悩んでしまうこともあるかもしれません。そんな時は一人で抱え込まず、周りの力も借りてみましょう。ここでは、行き詰まった時の解決策として試せる方法を紹介します。
就活エージェントやキャリアセンターに相談する
大学のキャリアセンターの相談員や、民間の就活エージェントは、就職活動のプロフェッショナルです。客観的な視点からあなたのアピールポイントを見つけてくれたり、志望動機の添削をしてくれたりします。多くの学生の相談に乗ってきた経験から、的確なアドバイスをもらえるでしょう。気軽に相談してみることをおすすめします。
先輩エンジニアやOB・OGに添削を依頼する
実際にエンジニアとして働いている先輩や、志望する企業のOB・OGに話を聞いてもらい、志望動機を添削してもらうのも非常に有効です。現場の視点から、どのような点が評価されるのか、どのような点を改善すべきか、具体的なアドバイスをもらえる可能性があります。可能であれば、複数の人に意見を聞いてみるのも良いでしょう。
企業の求める人物像から逆算して再度自己分析する
一度原点に立ち返り、志望企業の「求める人物像」を再度じっくりと確認してみましょう。そして、その人物像に合致する自分の経験や強みが何であるかを改めて自己分析し、それらを志望動機に結びつけてみるのです。企業が何を求めているかを理解することで、アピールすべきポイントが明確になり、書くべき内容が見えてくることがあります。
未経験エンジニア志望ならキミスカも活用!スカウトで新たな道を発見
志望動機の作成と並行して、効率的に就職活動を進める方法の一つにスカウト型就活サイトの活用があります。特に「キミスカ」は、あなたのプロフィールに興味を持った企業から直接スカウトが届くサービス。思いがけない企業や、未経験でも歓迎してくれるエンジニア求人との出会いが期待できます。
キミスカでは、自己PRやガクチカ(学生時代に力を入れたこと)をしっかりと登録しておくことで、企業があなたのポテンシャルや学習意欲を評価し、未経験者でも積極的に採用したいエンジニア職のスカウトを送ってくれる可能性があります。自分では見つけられなかった優良企業から声がかかることもあり、就職活動の選択肢が大きく広がるはずです。今すぐキミスカに自己PRなどを登録しておきましょう。
エンジニアの志望動機(未経験文系)についてのよくある質問(Q&A)
ここでは、未経験や文系からエンジニアを目指す就活生が抱きがちな、志望動機に関するよくある質問とその回答をまとめました。疑問や不安を解消して、自信を持って志望動機作成に取り組みましょう。
Q1. プログラミング経験が全くなくても本当に大丈夫ですか?
A1. はい、企業によってはプログラミング経験を問わないポテンシャル採用を行っている場合が多くあります。重要なのは、入社後の学習意欲やエンジニアになりたいという熱意です。ただし、少しでも学習経験があれば、その努力をアピールすることはプラスに繋がります。まずは情報収集や自己学習から始めてみるのがおすすめです。
Q2. 文系出身であることは不利になりますか?
A2. 一概に不利になるとは言えません。むしろ、これまでに培われたコミュニケーション能力や論理的思考力、文章構成力などは、エンジニアの仕事でも大いに役立ちます。なぜ文系からエンジニアを目指すのか、その理由と熱意をしっかり伝えることができれば、企業も評価してくれるでしょう。自分の強みを理解し、自信を持ってアピールしましょう。
Q3. 志望動機と自己PRはどう書き分ければ良いですか?
A3. 志望動機は「なぜこの企業でエンジニアとして働きたいのか」という入社意欲を伝えるものであるのに対し、自己PRは「自分の強みやスキルは何か、それをどう活かせるか」という自身の能力をアピールするものです。もちろん重なる部分もありますが、志望動機では企業への熱意や貢献意欲を、自己PRでは自身の持つポテンシャルや能力を中心に書くと良いでしょう。
- 志望動機:「なぜこの会社・この職種なのか(Want)」を中心に、入社への熱意や将来の展望を伝える。
- 自己PR:「自分には何ができるのか(Can)」を中心に、自身の強みやスキル、経験をアピールする。
Q4. 志望動機は何文字くらいで書くのがベストですか?
A4. 企業によってエントリーシートの文字数制限は異なりますが、一般的には200字~400字程度でまとめることが多いです。指定がある場合はそれに従いましょう。指定がない場合でも、簡潔かつ具体的に伝えることを意識し、だらだらと長文にならないように注意が必要です。PREP法などを活用し、要点を絞って分かりやすく記述することが大切です。
まとめ:未経験からでも熱意は伝わる!自分だけのエンジニア志望動機を完成させよう
今回は、未経験や文系からエンジニアを目指す際の志望動機の書き方について、具体的な秘訣や例文を交えながら解説しました。大切なのは、あなた自身の言葉で、エンジニアになりたいという純粋な熱意と、その企業で働きたいという強い想いを伝えることです。この記事を参考に、自信を持って志望動機を作成し、憧れのエンジニアへの道を切り拓いてください。就活研究室は、あなたの挑戦を心から応援しています!