「ガクチカ本当にない…」と悩む就活生におすすめの解決策【例文付き】

「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」は、ES(エントリーシート)や面接で頻出の質問の一つです。サークルやゼミ、アルバイトなど、テーマは就活生ごとに異なりますが、なかには「ガクチカが本当にないんだけど…」と不安を抱える人もいます。

今回は、ガクチカが本当にないという学生におすすめの解決策を紹介します。ESや面接のガクチカでつまずいている方は、ぜひ参考にしてみてください。

「ガクチカが本当にない」と悩む学生は多い

就活生に把握しておいてもらいたいのは、ガクチカで悩む学生は少なくないということです。深く考えすぎてしまい「学生時代に頑張ったことが本当にない…」と、不安を感じることもあるかもしれません。

まずは、ガクチカで悩みがちな学生によくある共通点を2つ見てみましょう。

【ガクチカ本当にないと考える人の共通点1】成果にこだわって考えている

ガクチカは「学生時代に力を入れたこと」を尋ねる質問です。この質問から「何か成績がないとアピールにならないのでは?」と、成績にこだわって考えている人は少なくありません。たしかに大きな実績を残すことは素晴らしいことですが、ガクチカで重要なのは“応募者が一生懸命に取り組んだ結果として何を学んだか”を伝えることです

そこで、先入観から成果にこだわって考えている人は、視点を変えて自分の過去を振り返ってみるのも一つの手です。

【ガクチカ本当にないと考える人の共通点2】やりたくてもできなかった

学生のなかには、学生時代にやりたいことができなかった人もいます。例えば、新型コロナウイルスの影響で講義やゼミ、部活動、海外渡航などが制限されたこともあり、思うように行動できなかったケースもあります。また、このほかにも家庭の事情や病気・怪我など、人によって頑張りたくてもできなかった人は少なくないでしょう。

ガクチカはできるだけ大学時代の話が望ましいですが、どうしても見つからない場合は高校時代の話をしても問題ありません。高校時代に学んだことが今でも生きていることを伝えられれば、魅力的なガクチカとなるでしょう。

「ガクチカが本当にない」という就活生がやるべきこと

ガクチカがすぐに思い浮かばない人は、一つずつ順を追ってガクチカ考えるのがおすすめです。

ここでは、ガクチカが見つからない場合に試してほしい3つの解決策を紹介します。それぞれ具体的なポイントも解説しているので、詳しく見ていきましょう。

【ガクチカ本当にない人がやるべきこと1】企業の質問意図を把握する

「ガクチカが本当にない…」と思い悩む学生は少なくありませんが、いきなり考えようとすると、良いエピソードが思い浮かばなかったり、的外れなガクチカとなってしまったりする可能性があります。

ガクチカが見つからない場合は、まず企業の質問意図を把握するのがおすすめです。ガクチカを通じて企業は何を見ているのか、以下の3つを把握しておきましょう。

【企業がガクチカで見ていること(1)】モチベーションの源泉

就活生にガクチカを尋ねることで、企業は応募者のモチベーションが何なのかを確かめています。というのも、採用する可能性がある人材のモチベーションの源泉を把握することで、自社に入社してからも高いモチベーションを維持して貢献してくれそうかを判断できるためです。

そのため、「ガクチカが見つからない」と悩んでいる人は、まず自分がモチベーション高く取り組んだことを思い出してみましょう。

【企業がガクチカで見ていること(2)】物事への取り組み方

企業は、応募者の物事への取り組み方を知るためにガクチカを尋ねることもあります。その理由は、物事への取り組み方は業務にあたるスタンスにつながる場合があるためです。

そこで、これまでの人生を振り返ってみて、「問題に直面したことがあるか」「改善のために取り組んだことがないか」を考えてみましょう。複数見つかった場合は、志望企業の業務に関連するものをガクチカのテーマにするのがおすすめです。

【企業がガクチカで見ていること(3)】取り組みから得た学び

就活生のガクチカから、企業は就活生が自身の取り組みから何を学んだのかを確かめています

社会人になるとさまざまな経験を積むことになり、すべてがうまくいくとは限りません。なかには挫折するような経験を味わうこともありますが、そこから何を学んで次に活かせるかどうかで、企業での活躍や成長度合いが異なります。

企業は問題意識を持って自発的に改善していける人材を求めているため、“これまでの経験から学んだことがないか”を軸にガクチカを考えてみても良いでしょう。

【ガクチカ本当にない人がやるべきこと2】視点を変えてみる

ガクチカがなかなか見つからない人は、視点を変えてみましょう。活生のなかには「実績が何もない」と思い悩む人もいますが、ガクチカでは大きな成果や華々しいエピソードよりも、学生自身の価値観や人柄がわかるエピソードのほうが評価されます。

以下では、ガクチカの視点を変える際のヒントを3つ取り上げているので、ガクチカが見つからない人は質問内容から考えてみてください。

【ガクチカの視点を変える(1)】成功・失敗に関係なく頑張ったことは?

まずは成功や失敗に関係なく、「自分が頑張ったこと」を思い起こしてみましょう。高校や大学生活のなかで、自分が一番時間を割いていたことや、熱意を持って取り組んだことなどを考えてみてください。

そこから一つでも見つかれば、工夫したことがないか、課題に直面したことがないかなどを考え、深掘りしていきましょう。

【ガクチカの視点を変える(2)】好きなことや得意なことは?

続いて、自分の好きなことや得意に思っていることを切り口にガクチカを考えてみましょう。好きなこと・得意なことというのは、長時間集中して取り組んでいたり、何年も継続的に行っていたりするものです。人によっては、好きなことを続けているうちに熟練していくこともあるため、ガクチカのテーマになる可能性があります。

好きなことや得意なことは、漠然としたものでも構いません。人を笑顔にするのが好きであれば、具体的なエピソードを思い出してみましょう。例えば、「気の合う友人と一緒に文化祭で漫才を披露した」「怪我で入院中の友達のために笑える動画を自主制作した」など、関連するエピソードを整理してガクチカのテーマに使えるかどうか検討してみてください。

【ガクチカの視点を変える(3)】日頃から習慣にしていることは?

普段から何気なくしていることが、ガクチカのテーマになることもあります。例えば、料理や読書、勉強など、習慣にしていることは人それぞれにあるでしょう。習慣というのは「継続して行っていること」とも言えるため、ガクチカでのアピール材料になる可能性があります。

何を習慣にし、どれくらいの期間続けているのか、続けるのが難しくなりそうな状況がなかったかなど、深く掘り下げて考えてみてください。

【ガクチカ本当にない人がやるべきこと3】周囲の人を頼る

家族や友人に聞いてみるのも一つの手です。自覚していないだけで、周りから見れば「努力していた」や「熱心に取り組んでいた」と思えるものもあります。

自分のことを人に尋ねるのは、他己分析に該当します。就活では「周りからはどんな人だと言われますか?」などの質問をされることもあるため、ガクチカのテーマ探しを兼ねて行っておくと良いでしょう。

ガクチカが本当にないときは今から頑張ろう!

どうしてもガクチカが見つからない場合は、今から頑張ってみましょう。

今から頑張れることの例

アルバイト
インターンシップ
資格取得
趣味

これらの取り組みは、結果が出なくても問題ありません。ガクチカで重要なのは目標を掲げて努力することです。努力をするなかで直面した課題や、将来の展望などをまとめて魅力的なガクチカに仕上げましょう。

なお、就活中は説明会や選考準備、大学の講義などを並行して進める必要があるため、スケジュール管理を徹底することもポイントです。

ガクチカが本当にない人はいない!自信を持って就活を進めよう

「学生時代に力を入れたことはありますか?」と聞かれても、すぐに答えを出せない人もいるでしょう。しかし、ガクチカが本当にないという人は滅多にいません。本記事で紹介した解決策だけでなく、自分史やモチベーショングラフなどの自己分析を行ってみるのもおすすめです。

ぜひあなただけのガクチカを見つけて、企業に好印象を与えるアピールをしてみてください。