面白いガクチカを作りたい!人事の印象に残る書き方やポイントを解説

ほかの就活生との差別化を図って、面白いガクチカを作ろうとする学生は少なくありません。しかし、ガクチカを作る際は学生自身が面白いと思うものではなく、企業の人事担当者が面白いと思う内容にする必要があります。

人事担当者の印象に残る「面白いガクチカ」はどうすれば作れるのでしょうか。今回は面白いガクチカを作るメリットをはじめ、書き方のポイントや例文、注意点を紹介します。

「面白い」と思われるガクチカとは?

面白いガクチカを作ることができれば、書類選考を通過する可能性がぐっと高まります。しかし、自分だけの目線で面白いガクチカを作るのは危険です。特に「面白い=笑える」と考えていると、就活に不適切な内容として人事担当者にマイナスの印象を持たれる可能性があります。

企業がガクチカで見ていること

学生時代の過ごし方
学生の価値観や特徴
自社の社風にあった人材かどうか

企業は、ガクチカを通じて学生の内面や自社とのマッチ度を確かめているため、企業や人事担当者の視点で「面白い」と思ってもらえるものに仕上げることが大切です。

それでは、面白いガクチカとはどういったものなのか、具体的な特徴を3つ見ていきましょう。

【面白いガクチカの特徴1】表現方法がユニーク

面白いガクチカの特徴として、表現方法のユニークさが挙げられます。特に就活で自身の行動力や向上心などをアピールする学生は少なくありませんが、同じような表現をしていると差別化を図るのが難しくなってしまいます。

そこで、行動力をアピールするのであれば、「相手の求めることを察知して、言われる前に行動に移す」などの表現に変えてみても良いでしょう。

【面白いガクチカの特徴2】豊かな感受性と発想力

ガクチカを作る際は、主に以下の流れで話を展開するのがおすすめです。

ガクチカの話の流れ

自分が頑張ったこと
頑張ろうと思った理由
具体的な出来事、課題・改善の行動
そこから学んだこと
学びをどう企業に活かすのか

そして、面白さを出す場合は「頑張ろうと思った理由」や「そこから学んだこと」の部分で、自分だけの感受性や発想力を活かしてみましょう。具体的な例文は後半で紹介しますが、以下の流れを参考にしてみてください。

感受性や発想力を活かしたガクチカの例

私が学生時代に頑張ったことは、チョコレート工場でのアルバイトです。チョコレートが好きなことはもちろん、好きな映画がチョコレート工場を舞台にしており、実際に製作現場を見てみたいと思ったからです。映画と現実が違うのは承知の上でしたが、一緒に働く人たちの真剣さが非常に印象に残っています。私はこの経験を通じて、現実はチョコのように甘くないと学びました。そして、それ以上に真剣に仕事に向き合う姿は誰しもかっこいいのだと学びました。貴社での仕事に大変魅力を感じていますが、きっと困難な状況もあると思います。そんなときもめげずに真摯に仕事と向き合っていきたいと考えています。

課題点や改善のための行動については省略しましたが、アルバイトを始めた動機や学びなどで差別化を図ることも可能です。

【面白いガクチカの特徴3】人柄・個性が伝わりやすい

企業が面白いと感じるガクチカは、人柄や個性が伝わりやすい内容が盛り込まれています。例えば、一人暮らしをテーマにした場合、親から反対されていたエピソードや、挫折しそうな時もめげずに乗り越えたことを伝えても良いでしょう。
また、「簿記検定の資格取得で覚えた貸借対照表を使い、アルバイト代と家賃・生活費の計算をしていた」と話を展開すれば、学んだことを活かす能力やきっちりとしている性格などを伝えられます。

面白いガクチカを作るメリット

面白いガクチカを作るメリットは、人事の目に留まりやすいというだけではありません。どういったメリットがあるのか、詳しく見ていきましょう。

【面白いガクチカのメリット1】他の就活生と差別化を図れる

面白いガクチカの大きなメリットとして、他の就活生と差別化を図れることが挙げられます。人によってはマイナスの印象を持たれないよう無難な内容に仕上げることもありますが、そうしたなかで面白いガクチカは人事の印象に残りやすくなります。

ESに書いたガクチカが面白いと評価されれば、書類選考を通過して面接に進むことができるでしょう。

【面白いガクチカのメリット2】独創性をアピールできる

業界や企業によっては、学生の発想力やユニークさを注視する場合もあります。そこで、面白いガクチカを作ることができれば、独創性をアピールすることが可能です。

ガクチカを作る際に言葉選びや表現方法を少し変えるだけでも、ユニークな内容に仕上がります。その面白さがあなたの魅力として評価され、選考の通過率が高まるでしょう。

面白いガクチカの例文

ここからは、面白いガクチカの例文を紹介します。ぜひ自分なりのガクチカを作る際の参考にしてみてください。

【面白いガクチカの例文】学食メニューの制覇

例文

私が学生時代に頑張ったことは学食メニューの制覇です。もともと食べることが好きで、学食では豊富なメニューがあるほか、キッチンカーで大学外のお店が来ることもあり、食欲と楽しみが尽きることはありませんでした。しかし、毎日のように学食のご飯を食べていると、アルバイトで稼いだお金はすぐになくなり、それに反比例するかのように体重が増えてしまいました。
そこで自分の好きを貫くため、私は学食とキッチンカーのメニュー・料金・スケジュールを全てデータにまとめ、全メニュー制覇のための計画表を作成しました。同時にカロリーの計算をし、ランニングや筋トレも並行しました。
その結果、就活がはじまるまでに全てのメニューを制覇でき、体重も標準レベルまで落とすことができました。この経験から、目標達成のためには自分の気持ちだけでなく、綿密な計画と努力が必要だと学びました。貴社に入社後は、熱意を持って仕事に取り組み、私の計画性と努力する姿勢で貢献したいと考えています。

面白いガクチカを作るための2つのコツ

最後に、企業に面白いと思ってもらうガクチカを作るためのコツを2つ紹介します。

【面白いガクチカ作りのコツ1】端的にまとめる

「面白いガクチカだ」と思ってもらうためには、相手に伝わる構成を意識する必要があります。そこでおすすめなのが、結論・理由・具体例・結論の順に伝える「PREP法」です。

はじめに結論を伝えることで、聞き手はどんな話があるのかを論理的に理解できます。また、最後に再び結論を伝えますが、頑張ったことを通じて何を学んだのか、その学びを企業に活かす方法を伝えると、より好印象を残せるでしょう。

【面白いガクチカ作りのコツ2】企業の求める人物像を意識

企業の求める人物像を意識しているかどうかで、人事担当者や面接官に与える印象が異なります。例えば、営業職を志望している一方で、ガクチカで「人と話すのが苦手」と伝えてしまうと、ミスマッチになってしまいます。

どれだけ内容が面白くとも、ミスマッチの人材を採用する可能性は低いでしょう。面白いガクチカを作る際は企業研究を深め、企業の求める人物像に合ったアピールを心がけましょう。

面白いガクチカを作って自分の魅力をアピールしよう!

面白いガクチカを作ることができれば、人事担当者の印象に残りやすく、他の就活生と差別化を図ることも不可能ではありません。それにより、書類選考を通過しやすくなるのも嬉しいポイントです。
ただし、面白いガクチカで笑いを意識する必要はありません。大事なのは、自分らしさを伝えることです。ぜひ本記事で紹介した内容を参考に、オリジナリティあふれるガクチカを作り上げてみてください。