
大学時代の部活動経験は、就職活動において有利に働くとよく言われます。それは一体なぜなのでしょうか?企業が学生時代に頑張ったことを通して、皆さんのどのような能力や可能性を見出そうとしているのか、その理由を具体的に解説していきます。
なぜ部活動経験は就活で有利になるの?企業が評価する理由とは
就活で部活動経験は有利になると聞いてことはありませんか?その理由を簡潔に説明すると、目標達成の経験や継続力、リーダーシップなど入社後でもその強みを活かして活躍してくれるイメージがもちやすいためです。
そのため、部活動経験は学生時代に力をいれたこと、いわゆる「ガクチカ」に最適であるといえます。具体的に部活動経験でアピールできる点は以下のようなものがあります。
継続力‐忍耐力‐課題解決力‐チームワーク‐協調性‐計画力‐環境適応力‐臨機応変な対応力‐忍耐強さ‐コミュニケーション能力‐リーダーシップ‐目標達成能力‐分析力‐成長意欲‐スキルアップ力‐成長力‐ストレス耐性‐習慣化する力‐優先順位付けができる‐決断力
しかし、ただ部活動の経験を伝えるだけでは面接官の心を掴めません。これから本記事で解説していくポイントをおさえて効果的なアピールをしていきましょう。
面接官がガクチカで注目しているのは?
面接官は、皆さんのガクチカを通して単なる経験だけでなく、その経験から何を学びあなたがどのように成長したのかを知りたいと思っています。そして入社後にどのように活躍してくれるのかを見極めようとしているのです。
それでは、面接官が注目しているポイント5つを解説していきます。
人柄や価値観
採用担当者は、あなたが部活動にどのように取り組み、どのような時に喜びや困難を感じたのかを知りたいと思っています。
目標達成への意欲、チームでの役割、困難への向き合い方などの具体的なエピソードを通して、皆さんの個性や価値観を見ようとしています。
自社とのマッチ度や求める人物像と一致度
企業には各々独自の社風や文化があります。また、新卒採用においても企業が求める人物像が設定されていることが多いです。
そのため、採用試験や面接でガクチカを聞き、あなたの考え方や行動が自社の文化や求める人物像と合致しているかを確認しています。
面接に挑む前に一度志望企業のウェブサイトや説明会などで「求める人物像」を事前に理解しておきましょう。
成長意欲・向上心・壁の乗り越え方
企業は、入社後も常に成長し続ける意欲のある人材を求めています。
そのため、ガクチカで話す時も部活動での成功体験だけでなく、失敗から何を学び次に活かそうとする姿勢を示すことも重要です。目標達成のために努力し続ける向上心も、面接官に高く評価されるポイントです。
分析能力や対応力があるか
部活動では、予期せぬ問題や状況変化に直面することもあるでしょう。面接官は、そのような状況をどのように分析し、どう対応してきたのかを知りたいと考えています。
そのため、具体的なエピソードを交えながらあなたが考えたことや実際に行動した内容をわかりやすく伝えることが重要です。
入社後に活躍してくれそうか
最終的に企業が知りたいのは、皆さんが入社後にどのように活躍してくれるのかという可能性です。部活動で培った経験や学びを、入社後の業務にどう活かせるのかを具体的に語り、入社意欲や向上心をアピールしましょう。
ガクチカで部活動について話す時に意識すべき6つのポイント
ガクチカで部活動経験を効果的に伝えるためには、いくつかの重要なポイントがあります。これらを意識することで、面接担当者によりあなたの魅力が伝わりやすくなります。
1.志望企業の求める人物像を把握して合致する点を強調する
まずは企業研究を行い、応募企業がどんな人材を求めているのかを理解しましょう。その上で、自分の部活動経験の中から企業の求める人物像と合致する要素があれば、その点を含めたエピソードを話すとより効果的です。
2.専門用語は使わずに誰にでも伝わる言葉で説明する
部活動に長く取り組んでいると、どうしても専門用語を使ってしまいがちです。しかし、面接官が必ずしもあなたの経験してきたことに詳しいとは限りません。
そのため、専門用語は避け誰にでも理解できる言葉で説明することを心がけましょう。必要に応じて、簡単な補足説明を加えるとより伝わりやすくなります。
3.簡潔にわかりやすい文章構成を意識する
話が長くなると、話の結論が不透明になり面接官はあなたが何を言いたいのか分からなくなってしまう可能性があります。
そのため、ガクチカを話す時は「結論(Point)、理由(Reason)、具体例(Example)、結論(Point)のPREP法」を意識して、簡潔で分かりやすい文章構成で話すように心がけましょう。完成した文章を音読して一文の長さや話の流れを体に入れ込むのも効果的です。
PREP法やガクチカの書き方はこちらの記事でも詳しく解説しています。
4.あなたの考えや取り組みを具体的に話す
単に「すごく頑張りました」という熱意や結果だけを伝えるのではなく、あなたが目標達成や課題解決のために何を考え、どんな行動を取ったのかというプロセスを語ることが重要です。
当時の状況や目標や課題、具体的な行動を簡潔に伝えながら経験から得た学びを明確に伝えましょう。
5.主観だけでなく客観的視点や他社評価も盛り込む
自分の経験を語る際には、主観的な視点だけでなくチームメイトや指導者など、周囲の人があなたをどのように見ていたのかという客観的な視点も入れられると説得力が増します。
例えば「空気が重く苦しい時にチームを鼓舞できる真のリーダー」「チームの精神的安定に不可欠な存在」「チームの大黒柱」などと評価された経験を話すことで、周りからの評価もアピールできます。
6.数値や固有名詞で具体的に伝える
学生時代に力を入れて取り組んだ経験を語る際は、抽象的な表現は避け、具体的な固有名詞や数値を使って説明しましょう。
例えば、「〇〇サークルで△△という目標を掲げ、週に□時間、〇〇の練習に励みました。その結果、〇〇大会で△△位に入賞しました」のように、取り組んだ時間や成果を具体的に示すことで、面接官はあなたの取り組みを理解しやすくなります。
「たくさん練習した」「個人練習をした」などの主観的な表現ではなく、具体的な時間や目標をつたえることで面接官との認識のずれも起こりにくくなることもポイントです。
部活動での経験をガクチカで話す時の注意点
部活動の経験は強力なアピールポイントになりますが、伝え方を間違えると逆効果になることもあります。以下の点に注意して、ガクチカを作成しましょう。
嘘をついたり誇張したりしない
面接官は、様々な質問を通して皆さんの話の矛盾点や不自然な点を見抜いてしまいます。嘘をついてしまうと信頼を失うだけでなく、選考で不利に働く可能性もあります。
ありのままの経験を正直に語りましょう。
部活動での不満や批判は話さない
部活動やサークルでの人間関係のトラブルや指導者への不満など、ネガティブな話題は避けるべきです。ガクチカや自己PRはあなたの強みや魅力をアピールする場なので、ポジティブに話を進めましょう。
困難な経験であなたが何を学び、どう成長できたのかという側面に焦点を当てることが重要です。
曖昧な表現は使わない
「頑張りました」「努力しました」「成長しました」といった言葉だけでは、採用担当者にあなたの個性や具体的な行動が伝わらないので注意しましょう。採用担当者は、あなたの人柄や価値観を知りたいと考えています。そのため、ガクチカでもあなたの考えや行動、学んだことを具体的に話し、どう成長したのかを伝える必要があります。
例えば、「チームワークを大切にしていました」と述べるだけでは、具体的にどんな場面で、どのようにチームワークを意識し、どう貢献をしたのかが伝わりません。
「試合でメンバーの意見が対立した際にそれぞれの主張を丁寧に聞き、共通の目標を見据えた上でお互いが納得できる解決策を提案しました」のように具体的な状況と行動を示すことで、あなたの協調性や問題解決能力が伝わるようになります。
また、「すごく」や「とても」という言葉も曖昧な表現になるので、具体的な数字や行動に置き換えて伝えると効果的です。
部活経験でガクチカを作る時の基本の書き方5ステップ
部活動の経験をガクチカで効果的に伝えるための基本的な書き方を5つのステップで解説します。このステップに沿って書くことで、論理的で分かりやすいガクチカを作成することができます。
ステップ1|結論から話す
ガクチカに限らず、面接での自己PRや志望動機など、就職活動におけるアピールでは、最初に結論を述べることが基本です。
部活動経験をテーマにする場合、「私が学生時代に最も力を入れたことは、〇〇部での△△という経験です」のように、最初に最も伝えたいことを一言で述べましょう。
また、あなたがその部活を始めたきっかけや動機も加えて伝えるのもよいです。
ステップ2|部活で設定した目標や課題を述べる
所属していた部活と何を得たのかを最初に話したら、次にどんな目標を持って活動していたのかを話します。
部活動全体での目標でも良いですし、あなた個人の目標でも問題ありません。部活において掲げていた目標や「こうなりたい」と意識して励んでいたことなどを話しましょう。
ステップ3|課題や困難との向き合い方を話す
部活動に取り組む中で直面した問題や課題に対し、どのように考えどのような具体的な行動を取ったのかを詳細に伝えます。
ここでは、どのような経験を通して、どのような学びや成長があったのかを具体的なエピソードを交えながら説明しましょう。主体性や問題解決能力をアピールする上で重要な点です。
ステップ4|成果や結果を伝える
ステップ2で話した目標に対して、達成できたのかできなかったのかを説明します。達成できなかったらダメ、という話ではありません。
達成できなかった場合は、原因や次に活かしたい点などを分析し面接で伝えられると良いでしょう。また、既に反省点を活かして行動し始めていることがあれば、それを話すことも有効です。
目標が達成できた場合も「達成しました」だけでなく、目標に対して何%達成できたのかやさらに上のレベルまで到達できたのかなど、詳しく話すことであなたの努力と計画性が伝わりやすくなります。
ステップ5|入社後に強みをどう活かして活躍したいのか、将来の展望
最後に、部活動を通して得られた強みや学びを、入社後にどのように活かし、どのように活躍したいのかという将来の展望を述べます。企業は、皆さんが入社後にどのように貢献してくれるのかをイメージしたいと考えています。具体的な業務内容と結びつけて語りましょう。
部活やサークルを途中で辞めた場合は?
部活やサークルを途中で辞めた経験があると、「バレたら選考で不利になるのでは?」と不安に感じる人もいるかもしれません。しかし、必ずしもマイナス評価に繋がるとは限りません。
面接官が知りたいのは、辞めた理由とその経験から何を学んだのかです。正直に伝え、そこから得た学びをアピールすれば、ガクチカで話すことも可能です。
部活を辞めた理由を聞かれた時の答え方とは
面接中に部活を辞めた理由を聞かれた際には、ネガティブな表現は避け、前向きな理由を伝えることが重要です。
例えば、「学業に専念するため」「新たな目標が見つかったため」など、ポジティブな転換を意識した説明を心がけましょう。
部活経験を魅力的に伝えるガクチカ例文20選
ガクチカの例文を20こご紹介します。この例文を参考にしてガクチカを書いてみてください。
1. チームを勝利に導いたリーダーシップ(野球部・主将)
高校時代、野球部の主将としてチームを牽引し、県大会優勝という目標を達成しました。
部員一人ひとりの個性や能力を把握し、それぞれの強みを活かせるよう練習メニューや役割分担を工夫しました。
また、チームの課題であったコミュニケーション不足を解消するため、ミーティングの時間を増やし、積極的に意見交換を行う場を設けました。
その結果、チーム全体の士気が高まり、一体感が生まれ、目標達成に繋がりました。
この経験から、目標達成のためには個々の能力を最大限に引き出し、チームワークを高めるリーダーシップが不可欠であることを学びました。
貴社においても、チームをまとめて目標達成に貢献できると確信しております。
2. 困難を乗り越え掴んだ大会出場(サッカー部)
大学のサッカー部では、入部当初からレギュラーを目指していましたが、なかなか結果が出ず苦しい時期が続きました。
しかし、諦めずに日々の練習に励み、自主トレーニングにも積極的に取り組みました。
また、自分のプレーを客観的に分析し、課題克服のために先輩やコーチに積極的にアドバイスを求めました。その結果、徐々に実力が向上し、最終的には全国大会出場という目標を達成することができました。
この経験を通して、困難な状況でも諦めずに努力し続けることの重要性と、目標達成のためには主体的な行動が不可欠であることを学びました。
3. 組織運営を円滑にしたマネジメント力(バスケットボール部・マネージャー)
バスケットボール部でマネージャーを務め、部員が練習に集中できる環境づくりに尽力しました。
練習の準備や片付けはもちろんのこと、試合のスケジュール管理や広報活動、会計業務など、多岐にわたる業務を効率的に行うために、常に先を見据えた計画性と臨機応変な対応力を意識しました。
また、部員間のコミュニケーションを円滑にするため、定期的なミーティングを企画・運営し、意見交換の場を設けました。
これらの活動を通して、組織運営におけるマネジメントの重要性と円滑なコミュニケーションがチームのパフォーマンス向上に不可欠であることを学びました。
4. 目標達成に向けた継続力(陸上競技部)
陸上競技部で長距離走に取り組む中で、目標達成のためには日々の地道な努力の継続が不可欠であることを痛感しました。
厳しい練習メニューも決して妥協せず、目標タイムを達成するために、練習内容の改善や食事管理、体調管理にも徹底的に取り組みました。
時には記録が伸び悩むこともありましたが、目標を常に意識し、モチベーションを維持することで乗り越えました。
この経験から、目標達成のためには、困難に立ち向かい、粘り強く努力を継続する力が重要であることを学びました。
5. チームの課題を解決した分析力(バレーボール部)
バレーボール部でセッターを務める中で、チームの課題であったサーブレシーブの弱点を克服するために、相手チームのサーブの傾向を分析し、効果的なレシーブフォーメーションを考案しました。
また、練習中には選手一人ひとりに具体的なアドバイスを行い、技術向上をサポートしました。その結果、チームのサーブレシーブ力が向上し、試合での失点を大幅に減らすことができました。
この経験から、課題解決のためには客観的な分析と、それを基にした具体的な行動が重要であることを学びました。
6. 新規部員を増やした企画力(軽音楽部・部長)
大学の軽音楽部で部長を務める中で、部員の減少という課題に直面しました。
そこで、新入生歓迎イベントの企画やSNSを活用した広報活動を積極的に行い、部の魅力を発信しました。また、初心者でも気軽に参加できるような練習メニューを導入するなど、入部のハードルを下げる工夫も行いました。
その結果、多くの新入部員を獲得し、部を活性化させることができました。
この経験から、課題解決のためには斬新な発想と実行力、そして相手の視点に立った企画が重要であることを学びました。
7. 異なる意見をまとめた協調性(ディベートサークル・リーダー)
ディベートサークルでリーダーを務める中で、メンバー間で意見が対立することがありました。
それぞれの意見を尊重し、論点を整理しながら、双方が納得できる妥協点を探ることに尽力しました。
また、議論が白熱しすぎた際には、冷静な視点を提供し、建設的な話し合いを促しました。
その結果、最終的には全員が納得できる結論を導き出すことができました。
この経験から、多様な意見を持つ人々と協力して目標を達成するためには、相手の立場を理解し、建設的な対話を進める協調性が不可欠であることを学びました。
8. プレッシャーを乗り越えた精神力(弓道部)
弓道部で活動する中で、試合におけるプレッシャーとの向き合い方を学びました。
重要な場面で力を発揮するためには、日々の練習で精神力を鍛えることが重要だと考え、集中力を高めるためのルーティンを取り入れたり、試合を想定した練習を積極的に行いました。
その結果、本番でも落ち着いて自分の力を発揮できるようになりました。
この経験から、目標達成のためには、技術力だけでなく、プレッシャーに打ち克つ精神力が重要であることを学びました。
9. 後輩育成に貢献した指導力(剣道部・副主将)
剣道部の副主将として、後輩の育成に力を注ぎました。
技術指導だけでなく、目標設定のサポートやメンタル面のケアにも取り組み、後輩一人ひとりの成長を丁寧にサポートしました。
また、自身の経験を踏まえ、効果的な練習方法を提案するなど、チーム全体のレベルアップにも貢献しました。
この経験から、組織全体の成長のためには、先輩が後輩を育成する意識と、相手の成長を真剣に願う気持ちが重要であることを学びました。
10. 失敗から学び成長した探求心(科学部・部長)
科学部の部長として、様々な実験や研究活動に取り組みました。
多くの実験が成功するとは限りませんでしたが、失敗の原因を徹底的に分析し、改善策を検討することで、次の実験に活かすことを意識しました。
このプロセスを繰り返す中で、仮説検証に基づいた探求心と、失敗を恐れずに挑戦する精神を養うことができました。
この経験は、社会に出ても未知の課題に積極的に挑戦し、解決に貢献できると確信しております。
11. 異なる文化を理解した国際交流(ESS)
English Speaking Societyという英語サークルでの活動を通して、様々な国の学生と交流する中で異なる文化や価値観を理解することの重要性を学びました。
積極的にコミュニケーションを取り、相手の文化や習慣を尊重する姿勢を心がけました。
その結果、異文化を持つ人々とも円滑な人間関係を築くことができるようになりました。
グローバル化が進む現代において、この経験は多様な人々と協力し、活躍するために不可欠であると考えております。
12. 限られた資源を有効活用した工夫(写真部・会計)
写真部で会計を担当する中で、限られた予算内で最大限の成果を出すために、様々な工夫を凝らしました。中古の機材を探したり、部員間で機材を共有したり、現像コストを下げる方法を検討したりするなど、創意工夫によって部の活動を支えました。
この経験から、制約のある状況下でも、知恵と工夫によって目標を達成できることを学びました。
13. 観客を魅了した表現力(演劇部・役者)
演劇部で役者として舞台に立つ中で、観客を魅了するためには、単に台詞を覚えるだけでなく、役柄の感情を深く理解し、全身で表現することが重要だと学びました。
発声練習や演技指導を通して、表現力を磨き、観客の心を動かすことができる喜びを感じました。
この経験は、相手に効果的に情報を伝え、共感を呼ぶという点で、社会においても活かせると考えております。
14. イベントを成功させた実行力(大学祭実行委員会)
大学祭実行委員会に所属し、イベントの企画・運営に携わりました。
計画段階から当日の運営まで、多くの関係者と連携を取りながら、様々な課題を解決し、イベントを成功に導きました。
この経験を通して、目標達成のためには、綿密な計画と、それを実行に移すための推進力、そして関係者との円滑なコミュニケーションが不可欠であることを学びました。
15. 伝統を守り変革を起こした意識(茶道部・部長)
茶道部の部長として、伝統ある部の運営を行う中で、時代の変化に対応するために、新しい試みも取り入れました。
伝統的な活動を守りつつ、SNSを活用した広報活動や、他大学との交流会などを企画し、部の活性化を図りました。
この経験から、伝統を守るだけでなく変化を恐れずに新しいことに挑戦する意識が重要であることを学びました。
16. 苦境を乗り越えた団結力(ボランティアサークル・リーダー)
ボランティアサークルのリーダーとして、活動中に予期せぬトラブルが発生した際、メンバーと協力して解決に取り組みました。
それぞれの得意分野を活かし、知恵を出し合うことで、困難な状況を乗り越えることができました。
この経験から、組織が困難な状況に直面した際には、メンバー間の団結力と協力体制が不可欠であることを学びました。
17. 相手のニーズに応えた傾聴力(放送部・アナウンサー)
放送部でアナウンサーを務める中で、聴取者のニーズを正確に理解し、分かりやすく情報を伝えることの重要性を学びました。
番組の企画段階から聴取者の意見を参考にしたり、放送後には反省点を洗い出し、改善に繋げたりする中で、相手の立場に立って考える傾聴力を養いました。
この経験は、社会においても顧客や同僚との円滑なコミュニケーションに活かせると考えております。
18. 目標達成のための計画性(写真部・撮影担当)
写真部で撮影を担当する中で、限られた時間の中で最高の作品を撮るためには、綿密な計画が不可欠であることを学びました。
撮影場所の選定から構図の決定、使用する機材の準備など、事前にしっかりと計画を立てることで、効率的に作業を進め、質の高い作品を制作することができました。
この経験から、目標達成のためには、逆算思考に基づいた計画性が重要であることを学びました。
19. 継続的な改善意識(将棋部)
将棋部で活動する中で、対局ごとに自分の指し手を振り返り、改善点を見つけることを習慣にしました。
強い相手との対局を分析したり、将棋に関する書籍を読んだりすることで、常に自分の棋力を向上させることを意識しました。
この継続的な改善意識は、社会に出ても常に成長し続けるために不可欠であると考えております。
20. 多様な価値観を受け入れた柔軟性(国際ボランティアサークル)
国際ボランティアサークルでの活動を通して、様々な国の人々と協力する中で、それぞれの文化や価値観の違いを理解し、受け入れることの重要性を学びました。
自分の考え方にとらわれず、相手の意見を尊重し、柔軟に対応することで、円滑な協力関係を築くことができました。
グローバルな社会で活躍するためには、多様な価値観を受け入れる柔軟性が不可欠であると考えております。
ガクチカのNG例文4選と改善ポイント
ここからは、ガクチカのNGな例文を4つご紹介します。なぜ改善点も解説しているので、ガクチカのブラッシュアップに活用してみてください。
1. 結果だけをアピールするNG例文(野球部)
私は野球部に所属し、3年間レギュラーとして活躍しました。高校3年生の時には、夏の県大会でベスト8に進出しました。チームの勝利に貢献できたことを誇りに思っています。就活生
この例文では結果のみが述べられているため、そこに至るまでのプロセスや具体的な行動、学んだことなどが全く伝わりません。
企業が知りたいのは、結果だけでなく目標達成のための課題意識や具体的な行動です。そのため具体的なエピソードや、そこから得た学びを盛り込む必要があります。
例えば、「チームの課題であった守備力強化のために、毎日の練習後も自主練習に励んだ結果、大会では堅実な守備でチームに貢献できた」といった具体的な行動と、そこから「目標達成には日々の努力が不可欠である」という学びなどを加えることで、より魅力的なガクチカになります。
2. 主観的なアピールに終始するNG例文(ボランティアサークル)
私はボランティアサークルで活動しており、多くの人に感謝されました。人の役に立つことが好きで、積極的に活動に参加していました。この経験を通して、社会貢献の大切さを学びました。
この例文は、主観的な感想に終始しており、具体的な活動内容やどのような貢献をしたのかが不明確です。
「多くの人に感謝された」「人の役に立つことが好き」といった抽象的な表現だけでは、読み手に具体的なイメージが伝わりません。具体的なボランティア活動の内容やどのような行動で人々の役に立ったのかを記載する必要があります。そして、その経験から学んだことを一言伝えられると魅力的なガクチカになります。
3. 企業が求める人物像と合致しないNG例文(文化祭実行委員会)
私は大学の文化祭実行委員会で、模擬店の企画・運営を担当しました。多くの来場者に楽しんでもらうために、斬新なアイデアを次々と提案し、実行しました。その結果、企画した模擬店は大人気でたくさんのお客様が来てくださいました。
この例文では、企画力や実行力は伝わるものの、それが企業の求める人物像とどのように結びつくのかが示されていません。企業は、学生の個性や能力が自社でどのように活かせるのかを知りたいと考えています。
文化祭での経験を通して得た学びやスキルが、応募企業のどのような業務や価値観と合致するのかを明確にアピールする必要があります。
例えば、「斬新なアイデアを提案するだけでなく、実行可能性を考慮し、周囲の意見を聞きながら計画を進めた結果、多くの来場者に楽しんでもらえた。この経験から、独創性と協調性のバランスを取りながら目標を達成することの重要性を学んだ。貴社の〇〇という理念に共感しており、私のこの経験は貴社においても活かせると考えている」のように、企業との関連性を示すことが重要です。
4. 抽象的で具体性のないNG例文(サッカー部)
サッカー部での活動を通して、私は粘り強さを学びました。困難な状況でも諦めずに努力し続けることの大切さを知りました。この経験は、社会に出ても活かせると考えています。
この例文は、「粘り強さ」という抽象的な学びを述べているだけで、具体的なエピソードが全くありません。どのような困難な状況に直面し、どのように粘り強く努力したのかが伝わらないため、説得力に欠けます。
具体的なエピソードを交えながら、どのように粘り強さを発揮しその結果どんな成果が得られたのかを示す必要があります。
例えば
「試合で負けが続く苦しい時期に、チームの課題であった決定力不足を克服するため、毎日自主練習でシュート練習を繰り返した。その結果、次の試合でチームの勝利に貢献することができた。この経験から、目標達成のためには、具体的な行動を伴う粘り強さが重要であることを学んだ」
のように、具体的な行動と結果を結びつけて語ることが重要です。
ガクチカでよくある質問Q&A
ここでは、就活の面接で聞かれる「ガクチカ」についてよく聞かれる質問をQ&A形式でご紹介します。気になる点や疑問を解消して、面接対策を始めましょう。
Q1:実績や大会成績がないと評価されない?
必ずしも実績や大会成績が重要というわけではありません。面接官は、結果よりも目標に向かって努力した過程や、困難を乗り越えて成長した経験、そしてそこから何を学んだのかを見ています。
具体的なエピソードを交えて、プロセスを丁寧に説明しましょう。
Q2:補欠やマネージャーでもアピールできる?
補欠やマネージャーの経験も十分にアピールできます。補欠であれば、試合に出られない悔しさをバネにどのように努力したのか、チームのために何ができるかを考え行動したのかを語ることができます。
マネージャーであれば、チームをサポートするためにどのような工夫をしてどのような役割を果たしたのかを具体的に説明しましょう。
Q3:高校時代の部活経験を話しても良い?
基本的には、大学時代の経験を中心に話すのが望ましいです。ガクチカや自己PRで高校時代の話をすると「大学時代は何もしてこなかったのかな?」と思われてしまう可能性があるので注意しましょう。
ただし、大学時代に特筆すべき部活動経験がない場合は、高校時代の経験を話しても構いません。その際は、大学での学びや成長と関連付けながら話すと良いでしょう。
Q4:アルバイト経験しかない場合、部活経験は必須?
部活動経験は必須ではありません。アルバイト経験もガクチカのテーマとして十分に有効です。
アルバイトを通して経験したことや学んだことを伝えられればあなたの魅力が伝わるガクチカになります。どのような目標を持って仕事に取り組んだのか、働いている中で乗り越えた困難などを話しましょう。
Q5:文化部でも体育会系と同じようにアピールできる?
文化部の経験も十分にアピールできます。体育会系のような体力的な要素だけでなく、目標達成に向けた計画性、チームワーク、継続力、創造性など、文化部ならではの経験や学びを具体的に語りましょう。
大切なのは、具体的な経験や成長を面接官にも伝わるように話すことです。
Q6:ガクチカはどのくらいの時間で説明すればいい?
面接形式や企業が設定した面接の時間によって、ガクチカをどのくらいの時間で説明できるかは異なります。
一般的には2~3分程度で話すことが多いですが、事前に指示がある場合はそれに従いましょう。制限時間内に要点を絞って、分かりやすく伝える練習をしておくことが大切です。
Q7:複数の部活・サークル経験がある場合、どれを話すべき?
複数の部活やサークル経験がある場合は、最も力を入れた経験や、自身の強みや成長を最もアピールできる経験を選んで話すのが効果的です。応募企業の求める人物像と照らし合わせながら、どの経験が最もアピールに繋がるかを検討しましょう。
Q8:専門用語をどこまで説明すべき?
面接官がその部活動に詳しいとは限りませんので、専門用語はできるだけ避け、誰にでも理解できる言葉で説明するのが基本です。
しかし、「専門用語やスポーツについての説明に時間を割きすぎてしまい、肝心な自分の行動や成長を話す時間がなくなってしまった」とならないように注意しましょう。
専門用語の説明や活動の説明は一言二言で十分です。
Q9:ガクチカに興味を持ってもらうには?
面接官に興味を持ってもらうためには、熱意を持って具体的に語ることが重要です。ありきたりな内容ではなく、自分ならではのエピソードや考え方を盛り込み、面接官の心に響くようなストーリーを語りましょう。話の構成を工夫したり、適度なジェスチャーを交えたりするのも有効です。
Q10:ガクチカを考える上で一番大切なことは?
ガクチカを考える上で一番大切なことは、「自分自身の経験を深く掘り下げ、そこから得られた学びや成長を明確にすること」です。表面的なエピソードだけでなく、当時の感情や考え、そしてそこから得た教訓をしっかりと伝えることが、面接官の心に響くガクチカを作成する上で最も重要です。
部活の経験はあなたの強みになる!自信をもってアピールしよう
部活動で培った経験は、皆さんの大きな強みとなります。この記事で解説したポイントや書き方を参考に、自信を持って自身の経験をアピールしてください。皆さんの熱意は、必ず企業に伝わるはずです。