面接当日に体調不良になったらどう対処する？就活への影響や連絡方法を解説

面接当日に急な体調不良になった場合、どのように対処したらよいかわからず不安になる方も多いです。しかし、そんなときこそ落ち着いて対応できるかどうかが採用結果を左右することもありえます。

そこで、本記事では面接当日に体調不良になった際の対処法や注意点について解説します。また、体調不良にならないための心構えについても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

絶対に無理をしてはいけない

就活の面接当日。緊張や不安を抱えながら迎えたその日に、体調を崩してしまう――そんなとき、「どうして今日に限って…」「休んだらもうチャンスがないかも」と、焦りや罪悪感でいっぱいになる方も多いのではないでしょうか。ですが、どんなに大切な面接でも、体調が優れないのに無理して参加するという選択はおすすめできません。

企業側はあなたのベストを知りたい

企業側も、就活生が万全な状態で選考を受けられるよう配慮してくれるケースがほとんどです。特に体調不良は誰にでも起こり得るもの。社会人であっても、重要な予定を体調不良でリスケジュールすることは珍しくありません。無理をして面接に臨んでしまい、頭が回らずうまく話せなかったり、印象を悪くしてしまったりするほうが、かえって選考に悪影響を及ぼす可能性もあるのです。

体調不良による面接不参加が合否に影響することはほとんどない

実際、多くの企業は、体調不良などやむを得ない事情による面接の欠席や日程変更に対して、柔軟に対応してくれます。特に昨今は健康への配慮が重視される傾向にあり、「体調不良で欠席した＝評価が下がる」といったことは、ほとんどありません。丁寧に連絡を入れ、誠意を持って対応すれば、選考の機会がなくなることはまずないので安心してください。

面接当日に体調不良になったときの選択肢

面接当日に体調不良になった場合の選択肢は主に3つあります。一つ目は日程変更を申し出ること、二つ目は面接をキャンセルまたは辞退すること、そして三つ目はWeb面接に変えてもらうということです。

各選択肢にはそれぞれメリットやデメリットがあります。ここでは、これら3つの選択肢について詳しく見ていきましょう。

1. 日程変更を申し出る

体調不良が一時的であり、時間経過とともに落ち着く可能性がある場合や、面接を辞退するのが困難な場合には、日程変更をお願いするという選択がおすすめです。採用担当者も事情を理解してくれるケースが多く、適切なフォローをすることでむしろ好印象を残せるでしょう。

特に新卒採用の場面では、このような対応力も評価の対象となることが多いです。

2. キャンセル／辞退する

体調が悪く面接を受けるのが難しい場合や、無理に行くことで体調が悪化する恐れがある場合は、辞退することも検討しましょう。特に感染症のリスクがある場合、自分自身だけでなく他人に対しても配慮が求められます。

面接の辞退を適切に行うことで、会社側も理解を示してくれる可能性が高まります。また、自身の健康を最優先に考えることも、長いキャリアを見据えた際には重要となるでしょう。

3. Web面接に変更してもらう

体調が少し悪いものの面接はできる状況であれば、Web面接に変更してもらうという選択肢もあります。しかし、この場合は無理をしすぎないことが重要です。

特に重要な面接であれば、適切な準備が重要となりますが、体調が完全ではない場合には準備が不十分になったり、練習通りの面接が行えなかったりする可能性があります。体調不良が理由で不十分なパフォーマンスになるリスクも考慮しましょう。

当日連絡は電話？それともメール？

新卒採用の面接当日には、最高のパフォーマンスを発揮したいところですが、突発的な体調不良は避けられないものです。

メールよりも電話がベスト

体調不良を伝える際には、メールよりも電話で直接連絡するのがベストです。電話で話すことにより、企業側に誠意をより示しやすくなります。

また、相手の反応や質問に対して即座に対応することができ、誤解を避けることができるのもメリットです。面接当日は担当者もスケジュールを調整して待っているため、できるだけ早く連絡することが重要です。企業に迷惑がかかるのを最小限に抑えるためにも、素早く丁寧な対応を心がけてください。

面接当日の体調不良を伝える際の電話の構成

ここでは、面接当日の体調不良を企業に連絡する際の構成を解説します。誠意ある対応を心がけ、企業への印象を損なわないようにすることが大切です。ぜひ以下のポイントをおさええ適切な対処を行いましょう。

1. 自分が何者であるかを名乗る

まずは簡単に何者であるかを名乗りましょう。しかし、決して詳細な自己紹介をする必要はありません。大学、学年、名前の三つのみを伝えましょう。

2. 面接/採用担当者に代わってもらう

電話をかけた際、採用担当以外の方が電話に応答する場合があるため、その際は担当者につないでもらうようお願いしたり、面接を欠席する旨を伝言してもらうよう依頼したりしましょう。

もちろん担当の方に直接つながれば、この必要はありません。

3. 要件と理由を簡潔に伝える

体調不良の連絡を行う際は、簡潔かつ明確に要件伝えましょう。まずは面接に出席できない旨を伝えます。長々と体調の詳細を話す必要はなく、面接に行けない理由だけを簡潔に伝えましょう。

日程変更を希望する場合は「可能であれば、体調が回復した後に再度面接の日程を調整していただくことは可能でしょうか」と確認することで、企業側に自分の意思と状況を明確に伝えることができます。

4. 謝罪の気持ちを伝える

面接当日に体調不良で出席できない場合、企業に対して謝罪の気持ちをしっかりと伝えることが重要です。「この度は急な体調不良によりご迷惑をおかけして、誠に申し訳ありません」といった言葉を添えることで、相手に対する配慮と自分の責任感を示すことができます。

【電話編】体調不良を伝える流れと伝え方

体調不良で面接を欠席する場合、緊張してうまく話せるか不安になる方も多いと思います。電話は素早く誠意を伝えられる手段です。そのまま使える例文を参考にして、失礼のない対応を心掛けましょう。

ここでは、電話で体調不良を伝える際の基本的な流れや、押さえておきたいポイント、実際に使える例文をご紹介します。

面接の日程変更をお願いする場合

日程変更をお願いする場合も、誠意をもって具体的に事情を説明することが重要です。以下にその一例を示します。このように、きちんと理由を述べて柔軟に対応をお願いすることで、採用担当者も前向きに検討してくれる可能性が高まります。

また、日程調整をしていただけた場合は、きちんと担当者の方に感謝を伝えましょう。

面接を辞退する場合

面接をたった一度行うためにも、社員さんが場所の確保や時間の調整を行ったという背景があります。面接を辞退する場合、きちんと謝罪したり、この面接までの選考プロセスへの感謝を伝えるべきです。

その企業に新卒で入社することはないのかもしれませんが、こうした場面で丁寧な対応をとることがマナーであることは言うまでもありません。

Web面接への変更をお願いする場合

体調不良を理由にWeb面接への変更をお願いすることは、決して失礼ではありません。特に近年はコロナ禍の影響もあり、オンライン面接への体制が整っている企業が多く、柔軟に対応してくれることが一般的です。

ここでは、Web面接への切り替えをお願いする際の判断ポイントや、実際の伝え方の例を紹介します。「受けたいのに、行けない…」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

面接当日の体調不良を伝える際のメールの構成

面接当日に体調を崩してしまったとき、電話が難しい場合や指定された連絡手段がメールの場合は、落ち着いて丁寧にメールで伝えましょう。文章でのやり取りは内容をじっくり考えられるというメリットと引き換えに、適切な文章構成や誤字脱字という誤りといった粗が目立ってしまいます。

逆に、きちんとした構成を用いれば、非常にわかりやすい文面を作成できます。

1. 件名

メールの件名は、採用担当者がパッと見て内容を理解できるように、簡潔かつ具体的に書きましょう。件名に自分の大学名と名前を入れると、相手もメールを探しやすくなります。「面接辞退のご連絡（○○大学・氏名）」で構いません。

2. 宛名

メールの冒頭では、相手の宛名を書きます。採用担当者の名前がわかっている場合は「○○様」と書き、わからない場合や部署宛ての場合は「採用ご担当者様」でOKです。

3. 名乗る＋要件と理由

自分が誰なのか、そしてこのメールで伝えたいことは何かを最初に明記することで、担当者が状況をすぐに把握できます。

今回の場合は、体調不良で面接に伺うことができないことを端的に伝えてください。

4. 感謝と締めの挨拶

最後は、面接の機会をもらったことに対する感謝と、企業への敬意をこめた締めの言葉で終えると好印象です。「辞退＝縁を切る」ではなく、今後どこかで再び関わることもあるかもしれないので、誠実な姿勢を大切にしましょう。

5. 署名

忘れがちですが、最後に署名も記してください。メールアドレスだけでなく電話番号も併せて伝えましょう。

署名は、以下の4点を入れるのが基本です

1. 大学名・学部・学科・学年（正式名称）
2. 氏名（ふりがな付きが丁寧）
3. 電話番号（連絡がつきやすい番号）
4. メールアドレス（大学アドレスでも個人でもOK）

【メール編】体調不良を伝える流れと伝え方

ここでは、体調不良をメールで伝えるとき、実際に使える文面例をご紹介します。相手への配慮と誠意を意識すれば、きっと誤解なく伝えることができますよ。

面接の日程変更をお願いする場合

面接を辞退する場合

Web面接への変更をお願いする場合

体調不良連絡後のお礼メール

面接当日の体調不良というのは、企業側にとっても予定変更などの負担をかける出来事です。それにも関わらず、辞退や日程変更、Web対応などに快く応じてもらえた場合は、その対応に対して感謝の気持ちを伝えるのが社会人としてのマナーです。このひと手間だけで、相手に誠意やきちんとした印象を与えることができます。

また、調整後の面接の冒頭では、口頭で感謝を伝えましょう。

体調不良で面接を辞退・日程変更する際の注意点

体調不良で面接を辞退・日程変更を依頼する場合、企業に迷惑をかけることを理解しておきましょう。ここでは、辞退や日程変更をお願いする際の注意点について解説します。

企業に迷惑がかかる

体調不良による面接の辞退や日程変更は、企業にとって迷惑をかける行為です。新卒採用面接は、多くの担当者やスケジュールが関わっているため、急な変更は調整が難しいこともあるでしょう。そのため、辞退や日程変更を依頼する際には、早めの連絡と謝罪が重要です。

リスケできない可能性がある

面接の辞退や日程変更を依頼する場合、その結果としてスケジュール調整ができない可能性があることも念頭に置いておく必要があります。特に新卒採用の場合、面接スケジュールがタイトであったり、他の候補者との兼ね合いで再調整が難しかったりする場合があります。

企業にとっても採用活動は限られた時間の中で行っているため、体調不良での連絡がすでに遅れている場合は、スケジュール調整が困難となることもあるでしょう。このような状況に備えて、第三希望までの面接可能日を準備しておくことをおすすめします。

マイナスの印象を持たれる可能性がある

面接を辞退または日程変更をお願いする際に、企業側からマイナスの印象を持たれる可能性は否めません。面接当日に体調不良を理由にすることは、不可抗力とはいえ企業に対して不安を与えることがあります。

特に新卒採用の場合、初めての社会人生活を迎える候補者の責任感や自己管理能力が見られます。連絡を迅速かつ丁寧に行うことで、誠意を伝えることができますが、それでもマイナスの印象を払拭するのは難しいこともあるでしょう。そのため、体調管理には日頃から注意を払い、企業に対する信頼を損なわないよう努めることが大切です。

面接当日の体調不良を回避するための方法

面接当日に体調不良になることは、多くの就活生にとって大きなデメリットとなります。特に新卒採用では初めての大事な面接であることが多く、その重要性は一際高いです。体調を万全にして、自信を持って面接に挑むためには、事前の準備が欠かせません。ここでは、体調不良を回避するための具体的な方法についてご紹介します。

食事や睡眠をしっかりとる

面接前日はもちろん、普段からバランスの取れた食事を心がけることが大切です。ビタミン、ミネラル、タンパク質を豊富に含む食事を摂ることで、体の免疫力を高めることができます。

また、睡眠も非常に重要です。質のよい睡眠をとるために、就寝前のスマートフォンやパソコンの使用は控え、リラックスする時間を設けましょう。特に面接では緊張が高まりやすいので、リラックスできる方法を見つけることが大切です。

感染症予防を徹底する

面接当日に体調不良を回避するためには、日頃からの感染症予防が不可欠です。手洗いやうがいを習慣づけることで、風邪やインフルエンザなどの感染症を予防できます。

また、外出先ではアルコール消毒液を持ち歩き、こまめに手を清潔に保つことも重要です。マスクの着用やソーシャルディスタンスの確保も忘れずに行いましょう。面接の日程が迫っている場合は、不要不急の外出を避け、体調管理に努めてください。

こまめに休息をとる

体調不良を防ぐために、スケジュールが忙しい時期もこまめな休息を取りましょう。長時間の勉強や面接準備に集中することは大切ですが、定期的に短い休憩を挟むことで、体と心のリフレッシュができます。

適度な運動や軽いストレッチを取り入れて、血行を良くし、体の疲れを和らげることができます。面接前日は早めに就寝し、心身ともにリラックスした状態で本番に臨みましょう。

面接当日に体調不良にならないよう日頃から気をつけよう

本記事では、面接当日に体調不良が発生した場合の対応方法について紹介しました。キャンセルや辞退をする場合の例文や、日程変更を申し出る場合の伝え方、体調不良でも面接に行く場合の注意点などをぜひ参考にしてください。

また、面接当日の体調不良を回避するための方法を試し、面接当日に最良のコンディションで臨む準備を行いましょう。