
逆質問の準備はしてきたけど、締め方が分からなくて焦ってしまった経験はありませんか?そんな方のために、どのように締めると印象良く面接を終えることができるのかについて解説をしていきます。
また逆質問をする時のポイントや逆質問の例文・NG例文なども紹介するので、面接前の最終チェックに役立ててください。それではいきましょう。
綺麗な逆質問の終わり方とは?
印象の良い逆質問の切り上げ方を紹介します。手法は主に2つあり、時と場合によって使い分ける必要があるので、どちらも覚えておくようにしましょう。
面接の感想と感謝を述べて締める
まず紹介するのは面接の感想や感謝を述べて終わる手法です。基本的にはこの終わり方を使うのが一般的なので、必ず事前に用意しましょう。説明会の後に面接があるタイプの選考だった場合は、説明会の感想を述べても問題ありません。
下記の例文を参考にして、自分なりの言葉で感想と感謝が述べられるように準備をしていきましょう。
「〇〇様(人事担当者の名前)の話をお聞きし、御社が大切にしている△△という方針をより深く理解できました。
御社に入社できましたら、私も△△を体現できる人材となれるよう努めていきたいと考えております。
本日はお忙しい中、お時間いただきありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。」
例文では企業理念についての感想を述べていますが、この部分は自分が実際にした逆質問の内容を入れるようにしてください。もし”新人研修”について質問したのであれば、それを聞いた感想を該当部分に当てはめれば問題ありません。
面接時間が長引いてしまった場合は一言謝罪を入れる
面接の時間が想定より長引いてしまった場合は謝罪の言葉を一言入れると、礼儀が正しく誠実であるという印象を与えることができます。謝罪+感謝の言葉で締めるパターンも練習しておくと安心でしょう。
「お聞きしたいことが沢山あったため、予定よりお時間が伸びてしまい申し訳ありませんでした。
最後までご丁寧にご説明いただけたおかげで、御社のサービスに対する理解が深まり、志望度が高まりました。
本日はお時間いただきまして誠にありがとうございました。」
面接で企業が就活生に逆質問をさせる理由
企業はなぜ就活生に逆質問をさせるのでしょうか。その理由を理解しておかないと、好印象な逆質問を用意することはできません。この質問をしようと思った企業側の意図を汲み取り、適切な対策をしましょう。
【面接で逆質問をさせる理由1】入社の熱意や志望度を測るため
企業は逆質問を通して、熱意や志望度を確認しています。どれくらい会社に興味を持ってくれているのか、入社意欲はどれほどのものなのかを見たいと考えている事が多いです。
そのため逆質問では、どれくらい入社したいと考えているかや自分が入社すると仮定した上での質問をすると、熱意や意欲がアピールできます。
【面接で逆質問をさせる理由2】自社への理解度を確かめるため
その会社の企業理念や経営方針などを理解しているかどうかを見るために逆質問を採用している会社もあります。特に最終面接が近いフェーズでは、これが見たいという意向が強くなります。
一次面接〜二次面接では、学生の基本的な部分(性格・価値観・スキルなど)を見ていることが多いですが、最終面接に近づくにつれて、長く活躍してくれそうかという評価ポイントに移行していきます。
経営方針や企業理念についての深堀りをするような逆質問をすると、自分が理解している、または理解しようとしている姿勢をアピールすることができるでしょう。
【面接で逆質問をさせる理由3】就活生の不安や疑問を解消するため
「入社してみたら思っていたのと違った」というような、ミスマッチが起きることを企業は望んでいません。早期退職は学生にとっても企業にとっても良いことが無いため、その可能性を少しでも減らしたいと企業は考えています。
入社前に解消できる疑問や不安はすべてなくしておきたいという考えから、そのような場として使ってもらえるように逆質問をさせることがあります。
面接で逆質問をする時のポイント
逆質問をあらかじめ考えておく際に取り入れたいポイントや注意点を5つ紹介します。
【逆質問のポイント1】説明会やHPに載っていることは聞かない
少し調べたら出てきてしまうようなことを質問するのは控えましょう。リサーチ不足と判断され、面接の結果に響いてしまう可能性があります。
事前にホームページやパンフレットなどを読んでおき、質問の回答が載っていないことを確認してから逆質問をするようにしましょう。
【逆質問のポイント2】質問は事前に複数用意しておく
面接本番中に逆質問を考えるのは難易度がすごく高いです。ただでさえ緊張してしまう場であるため「なんとかなるだろう」と油断するのは危険です。
万が一逆質問が考えつかなかったり、ホームページやパンフレットに記載のある内容を質問してしまう可能性があるため、逆質問は事前に複数個用意しておきましょう。
【逆質問のポイント3】メモを取るなら面接官に許可を取る
基本的に面接中のメモは控えるのが無難ですが、どうしてもメモをしたい場合は面接官に許可を取ってからにしましょう。
説明会中などはメモを取っていると、”熱心”や”真面目”のような好印象を与えることができますが、面接中のメモは「メモをしないと覚えていられないのかな?」というネガティブな印象を与えかねません。
ただ、次の面接の日程調整をする際や、面接官からメモをしてくださいと言われた場合は、スケジュール帳やメモ帳を取り出しても問題ありません。
【逆質問のポイント4】Yes・Noで答えられる質問は避ける
逆質問では入社熱意や経営方針などへの理解意欲をアピールする必要があるため、相手が「はい」「いいえ」で答えられてしまう質問は避けるべきです。面接はコミュニケーションが大切とされる場なため、その後の会話が弾むような質問を考えておきましょう。
【逆質問のポイント5】特にありませんはNG
もし本当に聞きたいことがなかったとしても、「特にありません」は厳禁です。どんなことでもいいので、必ず一つ以上は質問をするようにしましょう。
何も質問をしないと、熱意や志望度が低いと判断されてしまう可能性があるため注意が必要です。
【段階別】面接で使える逆質問のOK例とNG例
面接の段階によって質問する内容を変えると、効果的にアピールをすることができます。今回は一次・二次面接と最終・役員面接の2パターンに分けてOK例とNG例を紹介していきます。
一次・二次面接で使える逆質問のOK例とNG例
一次・二次面接は現場で活躍している社員が担当していることが多いです。そのため、自身が思い描いているキャリアや将来像とその企業を結びつけて質問をすると、熱意や志望度をアピールできるでしょう。
◎ 私はチームや部署に関係なく、様々な人と交流することが好きな性格なのですが、御社では事業部や部署の垣根を越えた交流はどの程度ありますか
◎ 留学で身につけた英語力を生かして仕事をしたいと考えているのですが、海外で活躍できる機会を早い段階で任せていただける可能性はどの程度ありますか?
◎ 〇〇事業部に配属された後はどのような業務を任されるのでしょうか?◎御社にはどのような研修制度がありますか?
◎ 私はとにかく楽しんで仕事がしたいと考えています。△△さんが一番楽しいと思える仕事とその理由を教えていただきたいです。
最終・役員面接で使える逆質問のOK例とNG例
最終面接は社長や役員が行うことが多いです。ここでは経営方針や企業理念の理解を深めるために聞いておきたいことを質問すると熱意をアピールすることができます。
また、「社長=その会社そのもの」と考えることもできるため、社長が歩んできたキャリアや苦労話などを聞いて、興味があることをアピールしても良いでしょう。
◎ 社長がご自身のキャリアで一番影響を受けた人物はどなたですか?
◎ △△さんのキャリア初期段階で苦労したことを教えて下さい
◎ 今後の業界における展望や目標としてどのようなものを掲げていらっしゃいますか?
◎ どのような人材を管理職に登用したいとお考えでしょうか?
逆質問は感想と感謝で締めよう
逆質問は面接の感想と時間を割いてくれたことに対しての感謝で終わると綺麗に締めることができます。また、逆質問をする時の注意として、HPやパンフレットに記載があるような内容を聞くのは控えましょう。
逆質問は事前に用意しておくと安心です。万全を期して、3〜5個程度用意しておくと、本番中に焦ることなく乗り切ることができるでしょう。