新卒向け志望動機の書き方完全ガイド!例文とNG例で内定を掴む

「就職活動、何から始めればいいんだろう…」「志望動機ってどう書けばいいの?」

エントリーシートや面接で必ず問われる「志望動機」は、あなたの熱意や個性を伝える重要なアピール。この記事では、その書き方を基礎から応用、例文、NG例まで網羅的に解説します。ステップに沿って進めれば、自信を持って提出できる志望動機が完成します。一緒に内定を目指しましょう!

新卒の就活で志望動機が重要な理由

なぜ企業は新卒採用で志望動機を重視するのでしょうか?それは、あなたの入社意欲や企業への理解度、そして将来性を知りたいからです。単に「入りたい」という気持ちだけでなく、企業とあなたがどれだけマッチしているかを示す重要な指標となります。しっかり準備して、あなたの熱意とポテンシャルを効果的に伝えましょう。

企業が志望動機で見ているポイント

企業が志望動機を通して確認したい点は多岐にわたりますが、特に重視されるのは以下の3点です。これらを意識することで、採用担当者に響く志望動機を作成できます。企業が何を知りたいかを理解し、それに応える内容を盛り込むことが内定への近道となります。企業側の視点を常に念頭に置いて、志望動機を作成しましょう。

企業が見ている3つのポイント
  • 入社意欲の高さ:「この会社で働きたい」という熱意が本物か。
  • 企業・仕事への理解度:事業内容や理念を正しく理解しているか。
  • 将来性と貢献意欲:自社で活躍・貢献してくれる人材か。

新卒向け!志望動機を書く前の4つの準備

魅力的な志望動機は、行き当たりばったりでは書けません。書き始める前に、しっかりと準備を行うことが成功の鍵です。自己分析、企業研究、業界研究、OB/OG訪問という4つのステップを踏むことで、内容に深みと説得力を持たせることができます。焦らず、一つずつ丁寧に取り組みましょう。

1. 自己分析で強みと価値観を明確にする

まずは自分自身を深く理解することから始めましょう。過去の経験を振り返り、何に情熱を感じ、何が得意で、何を大切にしているのか(価値観)を言語化します。特別な経験は不要です。日常の出来事や学業、アルバイトなどから、あなた自身の「軸」となるものを見つけ出すことが重要です。これが志望動機全体の土台となります。

2. 企業研究で理解を深める

次に対象企業について徹底的に調べます。企業のウェブサイト、説明会、ニュース記事などを活用し、事業内容や理念、社風、求める人物像などを把握しましょう。集めた情報をただ羅列するのではなく、「なぜその点に魅力を感じるのか」を自分の言葉で説明できるレベルまで掘り下げることが大切です。以下の点をチェックしましょう。

  • 経営理念・ビジョン
  • 事業内容・商品・サービス
  • 仕事内容・働き方
  • 社風・企業文化
  • 業界での立ち位置・強み

3. 業界研究で視野を広げる

志望企業が属する業界全体の動向や課題、ビジネスモデルを理解することも重要です。これにより、「なぜ他の業界ではなく、この業界なのか」という問いに説得力のある答えが出せるようになります。業界内での志望企業の位置づけや独自性を把握することで、より的確なアピールが可能になります。視野を広げて業界全体を俯瞰しましょう。

ただ、ビジネスモデルを理解するというのは「コンサル業界は企業の経営課題を解決し、その対価としてお金を貰っている」のような曖昧なものではなく、仕事の現場がイメージできるほど具体的なものを指します。
ビジネスモデルを具体的に理解できると、心からその業界ないしは会社に魅力を感じるポイントを説明できるようになります。

4. OB/OG訪問で得た情報を整理する

可能であればOB/OG訪問を行い、現場のリアルな声を聞きましょう。ウェブサイトだけでは分からない仕事のやりがいや大変さ、職場の雰囲気などを知る絶好の機会です。訪問で得た具体的なエピソードや社員の方の言葉は、志望動機にオリジナリティと熱意を加える強力な武器となります。聞いた情報を整理し、自分の言葉で語れるように準備しておきましょう。

新卒の志望動機に入れるべき3つの基本要素

説得力のある志望動機を作成するには、含めるべき重要な要素があります。それは「なぜこの企業か」「活かせる強み」「どう貢献したいか」の3つです。これらの要素をバランス良く盛り込むことで、あなたの入社意欲と企業への貢献可能性を効果的にアピールできます。各要素をしっかり練り上げましょう。

1. なぜこの企業を選んだのか

数ある企業の中から、その企業でなければならない理由を明確に示します。企業研究で得た情報(理念、事業、社風など)と、自己分析で見つけた価値観や興味を結びつけましょう。「他の企業ではなく、この企業だからこそ働きたい」という熱意が伝わるように、具体的な魅力に触れることがポイントです。同業他社との比較も交えながら説明できるとより説得力が増します。

2. 活かせる自分の強みや経験

自己分析で見つけた強みや過去の経験が、入社後にどのように活かせるかを具体的に説明します。企業の求める人物像や仕事内容と関連付けながら、具体的なエピソードを交えて語ることで、あなたの貢献イメージを採用担当者に持ってもらいやすくなります。特別な経験でなくても、あなたなりに努力した過程や成果を伝えましょう。

3. 入社後にどのように貢献したいか

入社後の目標や、企業に対してどのように貢献していきたいかのビジョンを明確に述べます。企業の事業展開や課題を踏まえ、自分の強みを活かしてどのように活躍したいかを具体的に示しましょう。「頑張ります」だけでなく、どんな分野で、どのように貢献したいのかを具体的に語ることで、入社意欲と将来性を強くアピールできます。

新卒向け志望動機の書き方5ステップ

基本要素が固まったら、次は分かりやすく伝わる文章構成で組み立てます。ここでは、論理的な文章構成のフレームワーク「PREP法」を応用した5つのステップを紹介します。このステップに沿って書くことで、採用担当者に意図がスムーズに伝わる志望動機を作成できます。順番に見ていきましょう。

伝わる志望動機の5ステップ(PREP法応用)
  1. 結論(Point): 志望理由の核心を最初に述べる。
  2. 理由(Reason): なぜそう思うのか、具体的な根拠を示す。
  3. 具体例(Example): 自身の強みや経験と結びつける。
  4. 貢献意欲(Point): 入社後どのように貢献したいか示す。
  5. 締め(Point): 再度、熱意を伝えて締めくくる。

1. 結論(志望理由)から書く

まず最初に「私が御社を志望する理由は〇〇です」のように、最も伝えたい志望理由の核心を明確に述べます。これにより、採用担当者は話の要点をすぐに掴むことができ、その後の内容を理解しやすくなります。簡潔かつ具体的に表現することを心がけましょう。

2. 志望理由の具体的な根拠を示す

次に、なぜその結論に至ったのか、具体的な根拠を説明します。企業研究や業界研究で発見した企業の魅力(理念、事業内容、社風など)と、自身の価値観や興味がどのように合致しているかを述べましょう。抽象的な表現を避け、具体的な事実や情報に基づいて説明することで、志望理由の説得力が高まります

3. 自身の強みや経験との関連付け

続いて、その企業で自分のどのような強みや経験が活かせると考えているのかを具体的に示します。自己分析で見つけた要素と、企業の求めるスキルや仕事内容を結びつけましょう。具体的なエピソードを簡潔に盛り込むことで、あなたの能力や人となりがよりリアルに伝わります

4. 入社後の貢献意欲を伝える

そして、入社後にどのような目標を持ち、どのように企業に貢献していきたいと考えているのか、具体的なビジョンを語ります。企業の将来性や課題を踏まえ、自分の強みを活かして貢献したい分野や役割を示しましょう。意欲的で前向きな姿勢を示すことで、あなたのポテンシャルを効果的にアピールできます。

5. 熱意を持って締めくくる

最後に、改めて入社への強い熱意を伝え、志望動機全体を締めくくります。「以上の理由から、御社の一員として〇〇の分野で貢献したいと強く願っております」のように、明確な意思表示で締めくくることで、採用担当者にあなたの本気度を印象づけることができます

【例文作成に役立つ】新卒の志望動機作成のポイント

基本的な書き方を理解したら、さらに魅力的な志望動機にするための工夫を取り入れましょう。ここでは、他の学生と差をつけるための4つのポイントを紹介します。これらのポイントを意識することで、あなたの志望動機はより個性的で説得力のあるものになるでしょう。

具体性を持たせるエピソードを盛り込む

抽象的な言葉だけでは、あなたの魅力は十分に伝わりません。「〇〇の経験で△△を学びました」だけでなく、その経験の中でどんな状況で、何を考え、どう行動し、結果どうなったのか、という具体的なエピソードを簡潔に加えることで、内容に深みとリアリティが生まれます。あなただけのエピソードを語りましょう。

企業の理念や文化への共感を示す

企業のウェブサイトや説明会で語られる理念やビジョン、大切にしている価値観に触れ、共感する点を示すことは有効なアピールです。ただし、単に「共感します」と言うだけでなく、「なぜ共感するのか」を自分の価値観や経験と結びつけて具体的に説明することが重要です。表面的な理解でないことを示しましょう。

オリジナリティを出す工夫

他の学生と同じような内容にならないよう、あなた自身の言葉で語ることが不可欠です。ウェブサイトや例文の表現をそのまま使うのではなく、自己分析や企業研究、OB/OG訪問などを通して得たあなた独自の視点や考えを盛り込みましょう。これが、あなただけのオリジナリティとなります。

文字数指定に合わせた調整方法

エントリーシートでは文字数制限があることが一般的です。まずは文字数を気にせず書き出し、その後で調整しましょう。削る際は、最も伝えたい核心部分や具体的なエピソードが消えないように注意し、重複表現や冗長な言い回しを中心に修正します。逆に文字数が足りない場合は、エピソードの具体性を増すなどの工夫をしましょう。

【新卒向け】志望動機 例文5選

ここでは、様々な業界・職種を想定した志望動機の例文を5つ紹介します。構成や要素の盛り込み方、表現方法などを参考にしてください。ただし、これらの例文はあくまで参考です。必ず自分の言葉と経験に基づき、オリジナルの志望動機を作成しましょう。

例文1:メーカー(営業職)を志望する場合

例文1:メーカー(営業職)

私が御社を志望する理由は、高品質な製品を通じて人々の暮らしを豊かにしたいという想いと、若手のうちから主体的に挑戦できる企業文化に強く惹かれたためです。大学の講義で日本のモノづくりの技術力に関心を持ち、特に〇〇分野で高い技術力とシェアを誇る御社に興味を持ちました。説明会で伺った、顧客の課題解決に深く寄り添う提案型の営業スタイルに深く共感しております。
学生時代、カフェのアルバイトリーダーとして、お客様アンケートに基づき新メニュー開発と提供オペレーション改善を提案・実行し、顧客満足度向上と前年比10%の売上増に貢献しました。この経験で培った「顧客のニーズを的確に捉える傾聴力」と「周囲を巻き込み目標達成する実行力」は、御社の営業職としてお客様との信頼関係を築き、最適なソリューションを提供する上で必ず活かせると確信しております。入社後は、まず担当顧客との強固な関係構築に努め、将来的には市場の潜在ニーズを捉えた新たな価値提案ができる営業として、御社の事業拡大に貢献したいです。

例文2:IT企業(開発職)を志望する場合

例文2:IT企業(開発職)

私が御社を志望する理由は、最先端のAI技術を用いて社会が抱える複雑な課題解決に貢献できる点に強い魅力を感じているためです。特に、御社が開発されている医療分野向けの画像診断支援システムは、医師の負担軽減と診断精度の向上に大きく貢献しており、私もその一員として人々の健康に貢献したいと強く願っています。
大学では情報工学を専攻し、機械学習とデータ分析を中心に学びました。研究室のチームプロジェクトでは、開発リーダーとしてメンバー間の意見調整や進捗管理を行いながら、〇〇(具体的な開発物)を完成させました。この経験を通じて、技術的な課題解決能力だけでなく、多様なメンバーと協力して目標を達成するチームワークの重要性を学びました。これらのスキルと知識を活かし、御社のエンジニアとして技術力向上に励み、ユーザーと社会にとって真に価値のあるサービス開発に貢献していきたいと考えております。

例文3:食品メーカー(商品企画)を志望する場合

例文3:食品メーカー(商品企画)

私が御社を志望する理由は、「食」を通じて人々の日常に彩りと笑顔を届けたいという強い想いと、常に消費者の潜在ニーズを捉え、革新的な商品を生み出し続ける御社の開発姿勢に深く共感しているためです。幼い頃から慣れ親しんだ御社の〇〇(商品ブランド)は、私の食卓にいつも笑顔を届けてくれました。大学のゼミで消費者行動論を学び、人々のライフスタイルに寄り添う商品企画の仕事に強い関心を持つようになりました。
スーパーマーケットでのアルバイトでは、POSデータ分析やお客様との対話を通じて売れ筋商品の傾向を把握し、季節イベントに合わせた売り場作りや販促企画を提案・実行しました。この経験で培った「データに基づく分析力」と「顧客視点でのアイデア発想力」を活かし、御社の商品企画部門で、多様化する食のニーズに応える新たなヒット商品を生み出し、人々の豊かな食生活に貢献したいです。将来的には、市場トレンドを先読みし、新たな食文化を創造するような商品開発に挑戦したいと考えております。

例文4:小売業(店舗運営)を志望する場合

例文4:小売業(店舗運営)

私が御社を志望する理由は、地域社会に根ざし、お客様一人ひとりの生活に寄り添う温かい店舗づくりに強い魅力を感じているからです。御社の店舗を利用する中で、スタッフの方々がお客様の状況に合わせて親身に対応されている姿に何度も感銘を受け、私もそのような心のこもったサービスを提供したいと考えるようになりました。
学生時代に所属していた地域活性化サークルでは、商店街イベントの企画リーダーを務めました。企画段階で地域住民の方々へのヒアリングを重ね、ニーズを反映させた結果、過去最高の来場者数を記録しました。この経験から、多様な人々と協力して目標を達成する「協調性」と、相手の立場に立ってニーズを引き出す「傾聴力」を学びました。これらの力を活かし、御社の店舗スタッフとして、お客様が心地よく買い物を楽しめる、地域から愛される店舗づくりに貢献したいです。将来的には、店舗運営全体を担う店長として、スタッフ育成にも力を入れたいと考えております。

例文5:一般事務職を志望する場合

例文5:一般事務職

私が御社を志望する理由は、社員の方々がそれぞれの専門業務に最大限集中できる環境を整えることで、組織全体のパフォーマンス向上に貢献したいと考えているからです。御社の「挑戦と成長を支援する」という人材育成方針に共感し、それを支えるバックオフィス業務に魅力を感じています。
大学のゼミ運営において、教授の補佐として研究資料の整理・作成、スケジュール調整、メンバーへの連絡などを担当しました。煩雑な作業も、常に「どうすれば皆がスムーズに活動できるか」を考え、先回りして準備・対応することを心がけました。この経験で培った「正確かつ迅速な事務処理能力」と「周囲への細やかな気配り」は、御社の事務職として必ず活かせると考えております。入社後は、担当部署の方々とのコミュニケーションを大切にし、頼られる存在として、正確かつ効率的なサポート業務を通じて御社の事業運営に貢献したいです。

これは避けたい!新卒の志望動機NG例

せっかく準備しても、内容によってはマイナス評価に繋がってしまうことがあります。ここでは、多くの就活生が陥りがちなNG例を3つ紹介します。これらのポイントに注意し、採用担当者に誤解を与えないようにしましょう。あなたの熱意が正しく伝わるように、細心の注意を払ってください。

どの企業にも当てはまる内容

「貴社の将来性に惹かれました」「社会貢献がしたいです」といった理由は、具体性に欠け、どの企業にも言えてしまいます。これでは「なぜこの会社でなければならないのか」という熱意が伝わりません。その企業ならではの事業内容、理念、社風などに具体的に触れ、なぜそこに魅力を感じるのかを明確に述べましょう。

受け身な姿勢や待遇面への言及のみ

「貴社で成長したい」「多くのことを学びたい」といった受け身な言葉だけでは、企業への貢献意欲が伝わりません。企業は「自社に貢献してくれる人材」を求めています。学ぶ姿勢に加え、それをどう活かしたいかまで述べることが重要です。また、「給与が高い」「福利厚生が良い」といった待遇面のみを志望理由にするのも避けましょう。

企業研究不足が露呈する内容

企業の事業内容や理念を誤って理解していたり、企業のウェブサイトを見ればすぐに分かるような基本的な情報を質問したりするのはNGです。「この学生は自社への関心が低いのでは?」と判断され、大きなマイナス評価に繋がります。事前に企業HPや説明会資料などをしっかり読み込み、正しい情報に基づいて志望動機を作成しましょう。

エントリーシートと面接での志望動機の違い

志望動機はエントリーシート(ES)と面接の両方で重要ですが、それぞれの場で求められる伝え方は少し異なります。ESは「読む」、面接は「聞く・話す」という特性の違いを理解し、効果的なアピールを心がけましょう。それぞれのポイントを押さえることで、選考突破の可能性が高まります。

エントリーシート:簡潔かつ論理的に

ESでは、限られた文字数の中で、志望理由を分かりやすく、かつ論理的に記述する必要があります。PREP法などの構成を意識し、結論から具体例、貢献意欲へと繋がる流れを明確に示しましょう。誤字脱字がないかは当然として、一文が長くなりすぎないか、専門用語を使いすぎていないかなどもチェックし、誰が読んでも理解できる文章を目指しましょう。

面接:熱意と人柄を伝える

面接では、ESの内容を基本としつつ、さらにあなたの熱意や人柄が伝わるように話すことが求められます。単にESを読み上げるのではなく、自分の言葉で、抑揚や表情、視線を意識しながら、自信を持って話すことが重要です。話すスピードや間の取り方も工夫し、面接官とのコミュニケーションを意識しましょう。

面接での深掘り質問への対策

面接では、あなたの回答に対して「なぜそう思うのですか?」「具体的に教えてください」といった深掘り質問が必ず来ると考えましょう。自分の発言に対して「なぜ?」を繰り返し自問し、どんな角度から質問されても根拠を持って答えられるように準備しておくことが不可欠です。想定問答集を作成し、模擬面接などで練習しておくと安心です。

インターンシップ選考での志望動機のポイント

インターンシップ選考でも志望動機は重要ですが、本選考とは少し異なる視点が必要です。インターンシップは「就業体験」の場であるという特性を理解し、学びたい意欲をアピールすることがポイントになります。本選考との違いを意識して、効果的な志望動機を作成しましょう。

本選考との違いを意識する

インターンシップの志望動機では、「入社後の貢献」を強くアピールするよりも、「なぜこの企業のインターンシップに参加したいのか」「何を得たいのか」という目的意識を明確に示すことが重要です。企業や業界、仕事内容への理解を深めたいという、学生ならではの視点を大切にしましょう。

学びたい姿勢と意欲を強調する

「〇〇という業務に興味があり、実際に体験してみたい」「△△の分野について、現場の社員の方から学びたい」など、インターンシップを通して具体的に何を学び、経験し、どのように成長したいのかを明確に伝えましょう。受け身ではなく、主体的にプログラムに参加しようとする積極的な姿勢を示すことが大切です。

企業や仕事への現時点での理解を示す

現時点で、その企業や業界、興味のある仕事内容について、自分がどのように理解しているかを伝えることも有効です。その上で、「インターンシップという機会を通して、〇〇についての理解をさらに深めたい」と繋げることで、目的意識の高さと学習意欲をアピールできます。企業研究の成果を示しましょう。

新卒の志望動機に関するよくある質問(Q&A)

ここでは、新卒の皆さんが志望動機を作成する上で抱きがちな疑問や不安について、Q&A形式でお答えします。細かい疑問点を解消し、自信を持って志望動機作成に取り組めるようにしましょう。

Q1. 志望動機の書き出しの例文は?

A1. 書き出しは結論から簡潔に述べることが鉄則です。相手に最も伝えたい志望理由の核心を最初に示しましょう。「私が御社を志望する理由は〇〇です」「御社の〇〇という点に強く惹かれ、志望いたしました」といった表現が一般的です。具体的な書き出し例を以下に示します。

書き出し例文
  • 例1:「私が御社を志望する理由は、〇〇という理念に共感し、△△の事業を通じて社会に貢献したいと考えたからです。」
  • 例2:「御社の〇〇という独自の技術力と、若手にも挑戦の機会を与える社風に魅力を感じ、志望いたしました。」
  • 例3:「学生時代の〇〇の経験を活かし、御社の△△という分野で活躍したいと考え、志望しております。」

Q2. 志望動機でダメな例は?

A2. 避けるべきダメな例はいくつかありますが、特に注意したいのは「具体性の欠如」「受け身な姿勢」「企業研究不足」です。採用担当者に「本当にうちの会社に入りたいのかな?」と疑問を抱かせるような内容は絶対に避けましょう。詳細は本文中の「これは避けたい!新卒の志望動機NG例」でも解説しています。

主なNG例
  • 抽象的でどの企業にも当てはまる内容(例:「将来性に惹かれた」)
  • 「学びたい」「成長したい」という受け身な言葉のみ
  • 給与や福利厚生など待遇面への言及が中心
  • 企業の事業内容や理念に関する明らかな誤解

Q3. 志望動機は使い回しても良いですか?

A3. 完全に同じ内容を使い回すのは避けるべきです。自己分析に基づく自身の強みや価値観の部分は共通でも構いませんが、「なぜその企業なのか」という部分は、企業ごとに必ず具体的に書き分ける必要があります。使い回しは採用担当者に見抜かれやすく、入社意欲が低いと判断される大きな要因となります。手間を惜しまず、一社一社丁寧に向き合いましょう。

Q4. 特にアピールできる経験がない場合は?

A4. 「特別な経験がない」と悩む必要は全くありません。採用担当者は、華々しい実績よりも、あなたが学生生活の中で何に興味を持ち、どのように考え、行動してきたかというプロセスや、そこから得た学びを知りたいと考えています。アルバイト、サークル、ゼミ、学業など、ごく普通の経験でも、真剣に取り組んだことなら立派なアピール材料です。経験の大小ではなく、あなたらしさが伝わるように具体的に語ることが重要です。

まとめ:熱意の伝わる志望動機で内定を掴もう

この記事では、新卒の就職活動における志望動機の重要性から、具体的な書き方、例文、NG例、さらには面接やインターンシップでのポイントまで、網羅的に解説しました。志望動機は、あなたという人間と、企業との接点を見つけ、入社への熱意を伝えるための大切なツールです。難しく考えすぎず、この記事を参考に、自信を持って作成に取り組んでください。あなたの就職活動が実りあるものになるよう、心から応援しています!