アルバイトで塾講師を務めた経験がある学生のなかには、ガクチカでアピールしようと考えている人もいるでしょう。その場合、より効果的なアピールにするために、いくつかのポイントを押さえておくのがおすすめです。
本記事ではガクチカのテーマに塾講師経験を選んだ学生に向けて、作成時のポイントや書き方を紹介します。例文も作成したので、ぜひ参考にしてみてください。
ガクチカで塾講師経験をアピールするのはあり?
塾講師のアルバイト経験は、ガクチカのテーマに最適です。企業は塾講師のアルバイト経験がある学生に対して、学力や指導力はもちろん、協調性やビジネスマナーも持ち合わせていると判断します。
また、塾講師経験をアピールすることで課題解決能力や傾聴力など、業界問わず求められるスキルも主張することが可能です。さらに、真面目で誠実な印象を与えられるので、効果的なガクチカを作成できれば高評価を得られるでしょう。
他の就活生と差別化を図るには
ガクチカで塾講師経験をアピールする学生は多いので、印象に残るアピールをするには他の学生と差別化を図ることが重要です。例えば、実際に生徒や親から言われた言葉を引用したり、得たものや学びを自分なりに言語化したりして、あなたらしさが伝わるガクチカを作成しましょう。
ちなみに、グループ面接で他の学生が同じように塾講師経験をアピールしたとしても、あなたがテーマを変える必要はありません。具体的に何に注力し、どのような学びを得たかは人それぞれなので、落ち着いてアピールを続けましょう。
ガクチカで塾講師経験をアピールする際のポイント
ここからは、塾講師経験をガクチカでアピールする際のポイントを3つ紹介します。あなたの取り組みや人柄が効果的に伝わるガクチカを作成し、好印象を与えましょう。
【ガクチカを塾講師にするポイント1】企業が求める人物像を踏まえる
ガクチカを作成する際に必要なことは、あらかじめ企業が求める人物像を把握しておくことです。塾講師経験はガクチカのテーマに最適だと述べましたが、企業によっては無難なアピールだと捉えられる可能性があります。
例えば、教育関係の職種や真面目さを求める企業であれば、塾講師経験をアピールすることで高評価を得られるでしょう。しかし、華やかさや斬新を求める美容やアパレル業界、クリエイティブな職種の場合は、別のテーマを選んだほうが評価されやすい可能性があります。
【ガクチカを塾講師にするポイント2】定量的に成果をアピールする
ガクチカで塾講師経験をアピールする場合は、「テストの点数が〇点上がった」「〇人を合格に導いた」など、具体的な数字を用いて成果を伝えるのがおすすめです。このように定量的に成果をアピールすることで、あなたの努力や取り組みをイメージしてもらいやすくなります。
【ガクチカを塾講師にするポイント3】指導力やコミュ力のみをアピールしない
ガクチカで塾講師経験をアピールする際に、指導力やコミュニケーション能力のみを主張するのは避けるのが無難です。指導力というと上から目線だと捉えられる場合があるので、プレゼンテーション能力と言い換えたほうがよいでしょう。また、生徒との間でのコミュニケーション能力をアピールするのも、企業が求めるコミュニケーション能力とは異なる場合があるのでおすすめできません。
ガクチカでは自分が何を考え、どのような行動を起こしたかを伝えることが大切です。アピールポイントや言葉選びに気を配り、あなたの物事に対する取り組み方や人柄を伝えましょう。
塾講師経験をテーマにガクチカを作る書き方
効果的なアピールにするためのポイントを押さえたうえで、実際に塾講師経験をテーマにしたガクチカを作成してみましょう。ここではガクチカの書き方を具体的に紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
【塾講師でガクチカを作る書き方1】結論から書く
ガクチカに限らず、就活の自己PRや志望動機はすべて結論から述べることが基本です。結論から始めて根拠と具体例を述べ、改めて結論で締めくくる文章構成を「PREP(プレップ)法」といいます。PREP法はビジネスの場に適した文章構成の一つで、効率よく自分の主張を相手に伝えられる方法です。
ガクチカで塾講師経験をアピールする場合は、「私は学生時代に塾講師のアルバイトに力を入れていました」というような文章になります。
【塾講師でガクチカを作る書き方2】塾講師を始めた理由を伝える
次に、塾講師を始めた理由を述べましょう。数あるアルバイトのなかで、なぜ塾講師を選んだかを深掘ることで、あなたらしさやストーリーが伝わりやすいガクチカになります。
【塾講師でガクチカを作る書き方3】生じた課題や困難への対処法を述べる
続いて、塾講師を務めるなかで生じた課題や困難と、その壁を乗り越えるために起こした行動を述べましょう。企業はガクチカで学生の成長過程を見ており、課題や困難の乗り越え方を重視しています。改めて塾講師の経験を振り返り、あなたが何を考え、どのような行動を起こしたかを洗い出してみましょう。
【塾講師でガクチカを作る書き方4】得たものや学びを伝える
その次に、塾講師の経験で得たものや学んだことを伝えます。力を入れて取り組んだ塾講師の経験は、あなたに何をもたらしたのでしょうか。このアピールでガクチカの説得力が変わってくるので、まずは塾講師経験で得たものや学びをたくさん書き出してみましょう。
【塾講師でガクチカを作る書き方5】入社後の生かし方をアピールする
最後は、塾講師経験で得たものや学びを入社後どう生かすかを伝えるのがおすすめです。入社後の展望を示すことで、あなたを採用するメリットを感じてもらいやすくなります。
ただし、自己PRと締めくくりが被ってしまう場合は、このステップを省いても構いません。
ガクチカで塾講師経験をアピールする例文
ここからは、塾講師経験をアピールするガクチカの例文を見ていきましょう。2つの例文を作成したので、ぜひ参考にしてみてください。
【ガクチカで塾講師経験を伝える例文1】課題解決能力のアピール
私が学生時代に力を入れて取り組んだことは、塾講師のアルバイトです。
私は自身が高校生時代に塾講師の先生のお陰で大学に合格できたことから、塾講師のアルバイトに興味をもちました。しかし、塾の生徒のなかにはモチベーションが上がらず、成績に伸び悩んでいる学生もおり、何から始めるべきか悩んだこともありました。
そこで私は塾長にカリキュラムの編成を提案し、それぞれの生徒に合う授業を提供することでモチベーションアップを狙いました。その結果、生徒の成績は5科目で70点ほど上がり、生徒の親御さんにも感謝の言葉をいただきました。
私は塾講師のアルバイト経験から、目標の達成には環境を整えることが重要なこと、そして自ら行動を起こすことの大切さを学びました。
【ガクチカで塾講師経験を伝える例文2】傾聴力のアピール
私は塾講師のアルバイトに力を入れ、生徒の学力向上に努めました。
私は中学生時代に塾に通っていた時期があり、大学生になったら塾講師になりたいと考えていました。念願叶って塾講師になれたものの、私が受けもつクラスには成績が上がらず悩んでいる生徒が複数名いました。
そこで私は一人ひとりに話を聞き、何から始めるべきか、今のままでは何が足りないのかを徹底的に洗い出すことにしました。その結果、生徒の大半は学力が向上し、クラスの全員を志望校合格へと導くことができました。
私はこの経験から、一人ひとりに寄り添って話を聞くことの大切さを学び、傾聴力という強みを見つけることができました。
ガクチカに塾講師経験を盛り込んで誠実さを伝えよう
塾講師のアルバイト経験をガクチカのテーマに選ぶことで、真面目で誠実な印象を与えられます。しかし、文章構成や言葉の選び方を誤ってしまうと効果的なアピールにならないどころか、上から目線の印象をもたれてしまう可能性もあるので注意が必要です。
どうしてもガクチカを上手く作れない場合は、今一度自己分析をやり直してみるのもよいかもしれません。その場合はキミスカの自己分析ツールを活用してみましょう。