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「Z世代就活生」のキャリアや働き方に対する考え方調査~今の学生が企業やキャリアに求める安定性とは~

キミスカに登録している24年卒・25年卒の学生を対象に実施した、「Z世代就活生のキャリアや働き方に対する考え方調査」の結果を発表した。
給与や福利厚生、そしてキャリアなどに対し安定を求める学生が多数いた。安定の定義は多様化しており、副業への興味がある学生は77.8%にまでのぼっている。また、SNSの利用など情報収集の手段も多様化している一方、Z世代の学生は情報の信用度にまで注意を払っていることが分かった。


【調査概要】キミスカ 「Z世代就活生」のキャリアや働き方に対する考え方調査

調査期間:2023年12月15日(金)~2024年1月19日(金)
調査方法:WEBによるアンケートフォームに回答
調査対象:キミスカに登録している24年卒学生・25年卒学生
調査機関:株式会社グローアップ
有効回答数:24年卒337名・25年卒学生325名


目次[非表示]

  1. 1.就活への不安と考え方
    1. 1.1.コロナ禍を経た25卒の就活に対する不安
    2. 1.2.就活において、何に不安を抱いているか
  2. 2.インターネットやSNSとの付き合い方
    1. 2.1.世の中の出来事について・就活について情報を得ている媒体の比較
    2. 2.2.1番信用している情報源は何か
  3. 3.お金への希望や考え方
    1. 3.1.企業選びにおいて初任給はどの程度重要視するか
    2. 3.2.初任給はどの程度が適正だと思うか
    3. 3.3.入社3年目までの理想の収入はいくらか
  4. 4.働く環境・制度に対する考え方
    1. 4.1.どのような制度に魅力を感じるか
    2. 4.2.入社する企業を選ぶ際に重視すること
  5. 5.入社後や将来の働き方に対する考え方
    1. 5.1.Z世代の学生が考える理想の働き方
    2. 5.2.副業に対する興味
  6. 6.Z世代における新卒採用の在り方
    1. 6.1.新卒ダイレクトリクルーティングシステム「キミスカ」について

就活への不安と考え方

売り手市場の影響か。「内定を獲得できるか」よりも「志望先の内定を獲得できるか」を不安に思う学生が多数

コロナ禍を経た25卒の就活に対する不安

25年卒学生325名のうち、就活に対する不安はありますか?という問いに対して「とても不安・やや不安」と回答した学生は78.8%にのぼった。

就活において、何に不安を抱いているか

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先ほどの問いで「とても不安・やや不安」と回答した25年卒学生256名から、具体的に何に対して不安を感じるかも調査した。(3つまで複数回答可能)
その結果、「志望する企業から内定をもらえるか」を不安に思う学生が過半数いることが分かった。
「1社でも内定をもらえるか」よりも「志望する企業から内定をもらえるか」を不安視する傾向が興味深い。
就活の早期化や売り手市場の影響により、「どこかの内定はもらえるはず」という考え方が就活生の中に根付きつつあると考えることができる。

また、「不安解消のために何をしていますか?」という記述回答の問いに対しては
・とにかくエントリーして説明会に参加すること
・学校の先輩へ相談
・自分から探すのではなく、企業側からのアプローチがあるようなアプリを使用している。
など、人によって回答の方向性が異なっており、不安解消の手段が多様だと分かる。

インターネットやSNSとの付き合い方

Z世代の情報収集はSNSからマスメディアまで多様化。多くの情報を受けとりつつ、情報の信用度にも注意を払っていることが分かった。

インターネットやスマートフォンと共に育ったZ世代の学生が、どのように情報収集を行っているのか調査した。

世の中の出来事について・就活について情報を得ている媒体の比較

世の中の出来事における情報収集は、X(旧Twitter)が34.6%、テレビが21.8%、インターネットが29.2%と、手段が多様化している事が分かる。
そこで、就活における情報収集の手段も調査し比較した。

世の中の出来事における情報収集とは異なり、「インターネット」が64.5%を占める結果となった。
この結果から、学生は目的に応じて情報収集の手段を分けていることが明らかである。

1番信用している情報源は何か

また、世の中の出来事についての情報収集手段をX(旧Twitter)やInstagramのようなSNSと回答した学生287名のみに限定し、「1番信用している情報源は何ですか?」という設問の回答を整理した。

その結果、X(旧Twitter)は16.0%に留まり、インターネット(34.5%)や新聞(18.5%)が台頭していた。
このことから、Z世代の学生は「SNSによる情報収集も主流ではあるが、手に入る情報に対する懐疑心も持ち合わせている」と考えることができる。

お金への希望や考え方

企業選びで初任給を重視する学生は8割弱。適正だと思う初任給の金額にある背景は「安定した生活と将来」

企業選びにおいて初任給はどの程度重要視するか

企業選びにおいて初任給を重要視している学生は、79.5%を占めていた。
学生の中でも初任給は重要なものだと認識されているのは明らかである。

初任給はどの程度が適正だと思うか

また、適正だと思う初任給の金額についても調査した。
調査した学生全体の結果(上のグラフ)と、企業選びにおいて初任給を重視すると回答した学生の結果(下のグラフ)を比較している。

「月収〜19万円」・「月収20〜24万円」と回答した学生が54.83%を占め、次に多いのは月収25〜30万円と回答した学生で38.07%いた。

対象者を「企業選びにおいて初任給を重要視している学生」のみに絞った場合、絞らなかった時に比べて
・月収20~24万円と回答した人の割合が49.6%と3.7ポイント(pt)ダウン
・月収25~30万円と回答した人の割合が41.1%と3ポイント(pt)アップ
となった。

入社3年目までの理想の収入はいくらか

また、初任給だけでなく「入社3年目までの理想の収入」も調査した。

この結果から、初任給で適正だと思う金額でどの回答をした学生も「初任給で適正だと思う月収+5万円の価格帯」を多くが選択していることが分かる。
回答の背景として
・初任給の金額にイメージは湧くが、3年目の理想の収入までは適正値がイメージできていない
・昇給のしやすさに対する強い欲求はない
などが考えられる。
大きな昇給よりも、担保された初期値によって安定した将来を送りたいという考え方もあるのかもしれない。

他の質問にて、「初任給が上がると志望度が上がる理由を教えてください。」という記述回答も集めており
・ゆとりのある生活ができると思い安心するため。
・年収が段々と上がって生きやすいことが予想できるため
・物価高騰の現在、少しでもお金が欲しいから。
などの「不安を取り払ったり安定を築き上げたりするためにお金が欲しい」という趣旨の回答が目立った。

働く環境・制度に対する考え方

家賃補助や住宅手当のような安定を求めた福利厚生が重視されている。

どのような制度に魅力を感じるか

「家賃補助・住宅手当」が77.9%ともっとも多く、フレックスタイム制度(59.4%)・リモートワーク制度(47%)が続いた。
家賃補助・住宅手当については、前問の「入社3年目までの理想の収入」で考えた「大きな昇給よりも、担保された初期値によって安定した将来を送りたい」という仮説や、「初任給が上がると志望度が上がる理由を教えてください。」の回答内容と一貫性がある。
また、フレックスタイム制度やリモートワーク制度については、大学時代をコロナ禍で過ごした世代だからこそ高い割合をしめたと考えることができる。

入社する企業を選ぶ際に重視すること

勤務条件(給与、福利厚生、ワークライフバランス、勤務地など)が1位で75.4%をしめていることからも、多くの学生が安定性を求めていることが分かる。

入社後や将来の働き方に対する考え方

安定を求めている学生が多いが、「1社で勤め続ける安定を求める学生」だけでなく「転職を視野に入れた安定を求める学生」も多数

Z世代の学生が考える理想の働き方

「給料が安定した企業で定年まで働く」が1位で55.6%を占めたものの、「数年で転職してキャリアアップしていきたい」が2位で26.7%を占める結果にもなった。
この結果から、多くの学生が安定を求めているものの、企業に安定を求めたり自身のスキル向上で安定を作ることを考えたりと、安定に対する捉え方が多様化していることが分かる。

副業に対する興味

「とても興味がある・やや興味がある」と答えた学生は77.8%にのぼった。
その理由についても回答を集めている。

副業に興味がある理由は、「就職先の給料だけでは不安だから」が最も多く31.3%で、その次に「趣味として」と「キャリアの幅を広げたい」が続いた。
この結果から、副業に関心がある理由の大部分も「自分の人生や生活を安定させたい」という理想を抱いていると考えられる。

Z世代における新卒採用の在り方

本調査の結果から分かる通り、
・不安解消のために安定を求める学生が大多数
・情報の集め方が多様化しており、なおかつ情報への信用性も注視する
という傾向が分かります。
そのため、新卒採用を成功させるには、「自分なりの安定を求めて会社選びをし、そのために多様な手段で情報収集をする学生」に適した採用手法を選択する必要があります。
その中でもダイレクトリクルーティングはナビサイトと異なり、企業が学生にアプローチでき、このような情報化社会でも「学生に選ばれる企業」になる工夫が可能な環境です。

新卒ダイレクトリクルーティングシステム「キミスカ」について

キミスカは、3人に1人の学生が利用する新卒向けダイレクトリクルーティングシステムです。2024年3月時点では25年卒向けの「キミスカ2025」と、26年卒向けの「キミスカ2026」を提供しています。累積導入アカウント数は6500社を突破しており、幅広い業界の企業様にご利用いただいております。
キミスカの大きな特徴は2つです。
・幅広い学生が登録している
・3種のスカウトで企業の熱量をきちんと伝えることができる
この2つの特徴により、相性の良い学生へ高い熱量を込めたスカウトを送ることができ、採用成功を実現できます。

また、キミスカ2025(25年卒向け)を対象として2024年3月1日より初期費用0円の本選考プランを提供しておりますので、ご検討の際は下記よりお問い合わせください。