活用事例

それぞれの企業が持つ採用課題をキミスカ導入で
いかに解決したのか、事例をご紹介いたします。
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入社後のリアリティショックを防ぐ新卒採用の仕組みとは?

今回キミスカを用いた採用活動についてお伺いしたのは、東京海上グループのIT戦略の中核を担う、ユーザー系SIer企業である東京海上日動システムズ株式会社様。
売り手市場が続く中、学生が抱くIT業界や企業イメージと実際の業務にギャップが生じやすいという課題を持ち、採用段階から入社後のリアリティショックを生まない採用に取り組む同社。
キミスカを使ってどのように自社への正しい認知を広げ、入社後ミスマッチを生まない採用を進めているのか佐藤様よりお話を伺いました。

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早期離職を防ぐため、入社後のリアリティショックを生まない採用をしたい。

まず始めに、現状の採用方針について教えてください。

弊社は3年ほど前から採用活動にさらに力を入れており、新卒採用の目標人数を大幅に拡大し活動を進めています。

採用活動に力を入れるようになったきっかけは、ITの重要性が増したことです。東京海上日動の提供する金融・保険領域でもDX化が進み、IT技術を駆使して、世の中に新しいものを生み出す際の迅速さが求められるようになりました。また保守的なイメージを持たれている金融業界などでも、新しいIT技術やサービスを取り入れていく姿勢も強くなってきており、それに対応するためにも採用人数を増やしていくことになりました。

そういった採用の方針の中で、課題に感じていることはありますか?

弊社はBtoBビジネスということもあり、日常生活で学生の目に直接触れる機会が多くないので、多くの学生に知られていないことが課題です。

また、入社する時点で弊社の理念や想いと学生の価値観との間にミスマッチが生じてしまうと短期的な離職が増えてしまうと考えています。IT業界は一般に人材の流動性が高いですが、早期離職は避けたいですし、長く働いてもらいたいと思っています。

採用の段階では学生と価値観の部分でミスマッチを生まないように、入社後は研修制度や働き方の部分で着実に成長出来る環境や時代に合った働き方を実践することで長く働いてもらい、かつIT人材として成長してもらうような取り組みをしています。

実際の貴社の姿と学生のイメージは具体的にどう異なっていることが多いですか?

業界のイメージとしてはIT業界=1人でパソコンに向かって作業するイメージを持たれている学生が多いです。しかし我々のようなSIerはプロジェクトの上流工程である要件定義から携わるので社内、社外での調整役を担うことも多く、コミュニケーション能力が必要です。

弊社特有のものとしては、東京海上日動に対する印象から、金融・保険に関する厳格なイメージをよく持たれます。もちろん金融・保険サービスは社会的責任が大きいので、厳格さが求められる場面は多いです。しかし働き方や社内の雰囲気は多様性を尊重しています。扱う業務としても金融・保険のシステム開発だけでなく、代理店やグループ社員が扱うシステムまた最先端な実証実験など多様なものがあります。

我々のように事業会社のシステム部門が子会社化された企業はユーザー系SIerに分類されます。ユーザー系のSIerですと親会社がIT戦略や立案、上流工程の要件定義まで役割を担い、システム子会社が保守・運用等を行なうというのが一般的です。しかし我々は上流工程よりもさらに踏み込んだIT戦略、企画段階からプロジェクトに参画し、また開発、保守運用など一気通貫で業務を行えることが弊社の魅力です。

IT業界を志望している学生と一括りにしても、さまざまな志向性の学生がいます。自分でプログラミングを行い、技術力を高めたいという学生よりは、IT技術やものづくりを通して社会的責任の高い業務に携わりたいと思う学生が弊社には合うのかなと考えています。

学生優位な採用市場でも、学生からの反応を高める仕組みがある。

採用活動の中でキミスカを検討し始めたきっかけはなんですか?

採用市場は売り手市場で、学生はさまざまな企業から内定が出やすい傾向にあると思います。企業の採用活動にとっては、内定承諾者を確保する難易度が上がるので、目先の採用目標人数を満たそうとしがちです。しかし弊社は採用目標人数を優先して入社後ミスマッチが生まれるような採用は絶対したくないです。このような背景から弊社の理念や想いに共感でき、入社後いきいきと働いてくれそうな学生を検索してスカウトを送れるという点で、ダイレクトリクルーティングを検討し始めました。

キミスカ導入の決め手はどういったことでしたか?

多くのダイレクトリクルーティングサービスがある中でキミスカを導入したのは、まず文理や学校群に偏りがなく、多くの学生が登録していることです。学生の情報も細かく記載されているので、志望業界を絞った上で弊社に合う人材をピンポイントで探しても、多くの学生を見ることができます。
サービス内の適性検査では学生の性格や志向性などを把握することができ、双方のミスマッチを防ぐことができます。

キミスカのお話を伺う中で魅力的だと感じたのはスカウトの反応率が高いことです。たくさんのスカウトを幅広い学生に送るというより、しっかりと学生が弊社とマッチするのか判断した上でスカウトを送るイメージを持ちました。その運用イメージと3種類のスカウト種別で学生へ差別化できる点が、よりエントリー率を高められると感じたので導入することにしました。

キミスカは自社にマッチする学生で母集団を形成できるツール。

実際に導入してみていかがでしたか?

事前に伺っていたスカウト反応率と実際のスカウト反応率にほとんど相違はなかったです。そのおかげで想定していた運用ができていて、登録情報を見て少数のスカウトを送っても半数以上は返信がもらえているような状況です。
「ミスマッチを生まない、自社に合った学生を採用する」という方針に見合った効果が得られています。

先ほどもお伝えした通り、弊社はIT業界を志望するという軸に加えて、金融・保険領域のシステムで人々の生活基盤を支えていくことにやりがいを持ち、チームで協力して働いていきたいという思考を持った学生を採用したいです。検索項目の中で、会社選びの軸や自己PRといった内容を見ることで学生の価値観を知り、それに合ったスカウト文を送れているからこそ、こういった反応を得られていると感じています。

なるほど、スカウト開封率、エントリー率を高める運用ができているのですね。
キミスカを利用する際のコツや気を付けていることはありますか?

多くの学生に当たり障りないスカウト文を一斉に送るのではなく、学生の自社に合う要素を見つけてスカウト文を作っています。キミスカでは大量の母集団を形成するというよりは、自社と合う学生で母集団を形成し採用につなげています。こういった使い方がダイレクトリクルーティングの特性に合っていると感じていますし、特にキミスカだとスカウト機能が3種類あるので相性が良いです。

最後に、今後の採用に向けて意気込みをお聞かせください!

BtoBビジネスなので今後も学生にはまず、弊社について知ってもらうことに力を注いでいきたいです。企業の成長にITは必要不可欠なので、東京海上グループの中で私たちがどのような役割を担っているのかなどを学生に伝えて、入社したいと思ってもらえたら嬉しいです。

また今はインターネットやSNSの普及で学生が得られる情報量が増え、いつでも簡単に企業を調べることができるようになりました。一方で自分が得た情報で実際とは異なる企業イメージを作ってしまい、入社してから想像と違っていたということが起こりやすいとも感じています。キミスカのような弊社について正しく知ってもらう機会を増やしていくことで、イメージが違ったという理由での入社後のリアリティショックを生まないような採用活動を引き続き行っていきたいです。

キミスカを通して採用成功を実現していただければ嬉しいです。
本日は素敵なお話ありがとうございました!

社名
東京海上日動システムズ株式会社
事業内容
東京海上日動火災保険、東京海上日動あんしん生命保険等、
東京海上グループの情報システムの企画・提案・設計・開発・保守・運用
設立
1983年9月
従業員数
1,559名(2023年4月1日現在)
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