活用事例

それぞれの企業が持つ採用課題をキミスカ導入で
いかに解決したのか、事例をご紹介いたします。
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キミスカの自己PR欄は構造化思考を見抜く格好のポイント

今回はキミスカを使って採用を⾏っている株式会社マイネットに取材をしました。
お話をしていただいたのは、広報兼新卒採用担当の藤村様と21卒採用担当の尾崎様、キミスカ経由で新卒入社された川井様と高様です。

「繋がり」を拡張しつづける2つの主軸事業

まずは、株式会社マイネットについて教えていただけますか?

藤村様:当社のビジョンは「会いたい時に会いたい人に会える社会の実現」です。その実現のためのミッションとして「デジタルの力で繋がりを拡張する」を掲げ、現在はゲームサービス事業とスポーツDX事業の2軸に注力して事業展開しています。どちらも「コミュニティ×DX(デジタルトランスフォーメーション)」が軸で、コミュニティ運営にDX技能を導入して人々の繋がりを拡張したり、コミュニティの熱量をより高めるコンテンツを提供したりしています。

事業の根幹にあるのは、代表の上原が創業以来ずっと大事にしている「人の繋がり」。人やコミュニティを起点に事業を生み出していく会社なんです。当社は、ゲームやスポーツなどのコンテンツを中心に形成されるコミュニティにおいて、創業当時から培ってきたデータドリブンのノウハウやDX技能を活かし、人の繋がる価値を向上しています。

学生さんから見た御社のイメージはどのようなものですか?

藤村様:DXが抽象的な概念だということもあり、「具体的にどんなことをやっている会社なのかよくわからない」と言われてしまうことが多いです。

また、主力事業がゲームサービス事業なので、ゲーム会社というイメージを持たれることが多いですね。

ゲームメーカーだと思われるということですか。

藤村様:そうです。ゲームサービス事業はゲームメーカー様が開発したゲームタイトルを買収やM&A、協業によって仕入れ、その運営を長く続けていくという、運営に特化したビジネスモデルになっています。
ゲームの新規開発を0から行うのではなく、これまで蓄積されてきたデータを分析・活用しながらユーザーさんにとってより良い施策を考えています。

どんなゲームを仕入れるのですか?

藤村様:スマートフォンゲームですね。最近のスマートフォンゲームはリリースしても手離れせず、継続的な運営が必要です。ゲームメーカー様からすると、既存タイトルの運営に人員が割かれてしまい、新規のゲーム開発にリソースを投入することが難しくなるなどの課題があります。そこで、当社にゲームタイトルをお譲りいただくことで、ゲームメーカー様は新規の開発に注力できるというメリットがあります。一例ではありますが、当社のビジネスモデルはゲームメーカー様にとってリソース再配置のソリューションになっているんです。

また、当社がゲームを運営することで、ユーザーさんは日頃から遊んでいるゲームをより長く楽しめます。これが、当社の大事にしているコミュニティの維持・活性化に直結しています。このように、ゲームメーカー様、ユーザーさん、そしてマイネット、「三方良し」の関係になるようなビジネスモデルです。

スポーツDX事業とはどのような事業ですか?

藤村様:現在展開しているのは「クラブ運営DX」と「ファンタジースポーツ」です。
まず「クラブ運営DX」は、プロスポーツクラブへの経営参画ともいえます。現在はFC琉球様とパートナー提携をしながら事業管理の部分に当社のデータドリブンの知識やノウハウを注入してスマート化・デジタル化するご提案をしています。

クラブ運営DXについて詳しく教えてください。

私はFC琉球様との契約段階からこの事業に携わっています。現在お預かりしているのは物販とファンクラブの2事業です。この2つについてもう少し詳細をお話ししますと、物販とファンクラブはスポーツクラブ運営のBtoC領域で、サポーターの皆さまと接点が最も多い分野です。当社が、そのバリューチェーンのすべてに関わり、商品開発から企画運営、各種コストの適正化をおこないます。これにより、時間と人の余剰リソースができれば、新たにサポーターの皆さまに喜んでいただけるコミュニティの空間やグッズの新規開発ができます。

今はコロナ禍で、オフライン空間で試合を観たり、「わぁっ」と声を出してみんなで応援したりすることは難しい状況です。しかし、オンライン上であってもコミュニティを盛り上げることはできますし、声を出せなくてもグッズを使って新しい応援を楽しむこともできます。サポーターの皆さまの熱量を増幅し、その熱量がFC琉球を後押ししてJ1への道を二人三脚で昇っていくのが、当社の務めです。

私は、予算をどう達成していくのか、という事業管理や損益の管理を担っています。
スポーツクラブはまだまだアナログな運営を行っているところも多いので、「人手があったらできたのに」と感じてきた部分を、DXによって解決しながらコミュニティの輪を拡げ、クラブ運営に寄与するのが当社のミッションであり強みを活かせる領域です。今後はこの強みを、サッカーだけではなく、さまざまなスポーツに展開して産業全体を盛り上げていきたいと考えています。

もうひとつの「ファンタジースポーツ」とはどのようなものですか。

藤村様:一言で表せば、「現実連動型ゲーム」です。ちょうど今年の6月末に日本野球機構公認の「プロ野球#LIVE2021」というウェブアプリをリリースいたしました。ユーザーは最初にドラフトを行って自分の理想のチームを作ります。そのチームにプロ野球の試合結果がリアルかつタイムリーに反映されます。ホームランを打ったら加点、三振したら減点というように。最終的にスコアの合計値でほかのユーザーと勝敗を競います。
こちらも、まずはプロ野球でのサービス展開となりましたが、ほかのスポーツへの展開も検討中です。

「現実連動型ゲーム」と呼んでいますが、「ゲーム」という観点ではなく、「このアプリを使って、友達同士でもっとプロ野球を楽しんで欲しい」というファンコミュニティに根ざした考え方をしています。

それ以外にも、今まで当社が培ってきた、データ分析、AI開発、マーケティングなどの技術を他社様にサービス提供する事業も展開しています。ちょうど、高がAI事業に配属されています。配属2ヶ月目ですがさっそく成果を出して活躍していますよ。

新卒入社だからこそ採用時も新卒の気持ちをよく思い出して

藤村様は新卒採用を担当されていますが、人事所属なのですか?

藤村様:実は人事ではなくて、広報と新卒採用を半々くらいで担当しています。今は新卒採用のプロジェクト事務局を担っています。

広報の業務内容は、プレスリリースの原稿確認や取材対応、企業ブランディング戦略の立案などです。広報として「自分が会社の顔だ」と思うようにしています。自分の発言が会社イメージに直結する立場にあることを意識していますね。プレスリリースの内容も、現在、会社が目指している方向と合致しているのか、経営層が発信したいメッセージと相違がないかなどに気を配っています。

広報が新卒採用も担当するのは当社のアドバンテージですね。広報は会社を売り込むセールスパーソンです。今の時代を代弁する学生にマイネットを知ってもらい、入社してもらう。そのプロセスで求められるやり取りは、会社としての有りたい姿を実現するブランディングにも通じます。

広報と新卒採用がシンクロしているのはいいですね。

藤村様:「こういう会社にしたい」という企業ブランディングと、その会社を実現するための人材を採用するという方針が合致していますので、当社は特に広報と採用の親和性が高いと感じます。新卒採用は幹部候補として会社の将来を作る人物を採用しています。「採用だけ」と縦割りにせず広報が新卒採用も担うことで一貫したメッセージを発信ができています。

ご自身が新卒で入社されたときの気持ちはどうでしたか。

藤村様:早くから活躍したいという思いがあったので、入社したときから「とにかく会社と一緒に成長したい」と思っています。
1~2年目はゲームサービス事業でプランナーをしていました。所属するゲームタイトルの売上や長期運営を考えて、ユーザーさんに価値を届けるというユーザーファーストな目線を養うことができたと思います3年目からは広報に異動になり、より会社全体のことを考えるようになりました。

なぜ広報に異動になったのですか。

藤村様:それまではひとつのゲームタイトルのことを考え抜く立場にいたので、もっと視点を拡大して全タイトルや全社に横断的に関われる部署に異動したいなと。それを上長に相談したところ、当時の広報マネージャーがそれならと声をかけてくれたんです。

新卒採用はどのようなことを考えて⾏われていますか。

藤村様:「良き相談相手になろう」と意識しています。学生さんが本当にやりたいことや、その方の人物像が当社のカルチャーにマッチしているか、入社後に幸せになってもらえるかを気にしていますね。

一部の選考をスキップしても来てほしかった優秀な人材

次に21年春に新卒で入社されたお二人のお話を聞かせてください。川井さんはどんなお仕事をされているのですか。

ゲームサービス事業でプランナーをしています。実際には、ゲームの企画から運営まで、エンジニアやデザイナーが行うこと以外はすべて携わっています。その中でも特に、公式サイトに掲載するお知らせ作成や新規ユーザーさんに対してのキャンペーン、ガチャなどの施策を全部担当しています。

マイネットを選んだきっかけは何ですか?

ITとコンサルを切り口に、さまざまな事業形態やサービスに関わっていける会社を探していました。マイネットは、ジャンル問わずいろいろなゲームタイトルを買収やM&A、協業で仕入れ、運営しています。ゲームという領域でさまざまな会社とそのサービスに関われる点で、知見や知識をたくさん得られると思いました。

また、コミュニティを切り口に多数の新規事業を立ち上げているので、挑戦しやすい会社だと感じたのが大きいです。若手のうちから仕事を任せてもらえることが気に入っています。

川井さんは、選考が終わるたびに面接で聞いた内容をとても考えて、自分なりに噛み砕いた内容を「こういう理解で正しいですか?」と付き合わせ、必ず何かを持ち帰るすごく印象的な学生さんだったのを覚えています。

これからどのような業務にチャレンジしたいですか。

ゲームタイトルの買取りなども担当し、ゲームサービス事業の全容に携わりたいですね。また、マイネットの精神や考え方をきちんと築き上げたうえで、ほかの事業の立ち上げにも参画したいです。

なるほど。では、続きまして高さんはなぜマイネットに入ろうと思われたのですか?

実は大学で勉強したことを仕事に活かそうとは全く考えていなくて、新しいサービスを作ることに興味がありました。就職活動では将来独立したいという思いもあったので、経営者になることを視野にIT業界を中心に見ていました。スタートアップからメガベンチャーまである中で、マイネットは一部上場していて規模は大きいのに、横の繋がりが濃く、経営者と距離が近い組織であることが、僕にはすごく刺さったんです。

今はどんなお仕事をされているのですか。

マイネットグループの株式会社mynet.aiでビジネスプランナーとしてマーケティングを担当しています。
mynet.aiはマイネットグループのデータサイエンティストやAIエンジニアが集まる会社です。多数のゲームタイトル運用で蓄積したデータを社内に還元したり、他社向けにAIの受託開発をしたりとmynet.aiから役務提供しています。

私は新規事業でAIの受託開発のマーケティングでセミナーの企画を担当しています。上司と一緒に考えながら、コンテンツマーケティングのコンテンツ作りをするなど、いろいろなチャレンジをしています。答えがないことに向き合って、考えを巡らせながら業務を行っています。

マーケティングは最近の人気職種ですが、やってみてどうですか。

めちゃくちゃ楽しいですね。マーケティングだからなのか、集客の段階で新規事業に参画できているからなのか、まだ言語化はできないのですが。既に、集客をするための資料を、私がイチから作っています。私が実施した施策で様々な領域の企業様から資料請求やお問合せが来るのは本当に嬉しいですし、楽しくてやりがいがあります。規模がまだまだ小さいので、自分の気づきを実⾏していって悩みながら進めている状態です。

文字数制限のなかでこそ文章の構成力とエピソードが光る

選考時のお二人について教えてください。

二人ともキミスカさん経由でスカウトを送りました。二人ともとても優秀だったので、通常の選考フローの一部をスキップしたんです。共通しているのは、プロフィールの書き方が上手だったことです。私は自己PRを特に注視していました。限られた情報のなかで、言いたいことを過不足なく伝えられるコメント能力、文章構成能力、情報整理力を二人からは感じました。当時は学生でしたし、粗いところももちろんありましたが、数多くの学生のなかでも光っていたんです。

確かに自己PRを上手に書くためには高いスキルが必要ですよね。

ほかのスカウトサービスですと、書ける項目がたくさんあり、アピールできる内容も増えます。
でもキミスカさんは自己PRしかない。二人は、限られた文字数のなかで伝えるべきことを取捨選択し文章にする力に長けていました。

なるほど。スカウトを送る基準はどのように考えていらっしゃるのですか。

藤村様:当社には、以下のようなメンバーに求める4つのバリューがあります。

     Integrity:誠実に真摯に社会価値と向き合う

Be Smart:賢く行動し、理に適った解を導き出す

Progressive: 変化を楽しみ、進歩し続ける

Ownership: 圧倒的当事者意識でコトに向かう

スカウトの段階から、このバリューにマッチしているかどうかを判断し、メッセージを送っています。

その中でも21~22新卒採用で特に重視していたのは、「Be Smart」と「Progressive」。簡単に言えば、「構造的に物事を考えている方か」と、「成長意欲や挑戦意欲が高く自分から行動できる方か」です。川井さん、高さんの二人の自己PRでは、構造化して文章を記載することができ、お二人とも成長意欲が高いことが読み取れたので、「Be Smart」「Progressive」のバリューを兼ね備えていると判断しました。

自己PRで構造化思考を読み解くというのは初めて聞きました。

結構わかるんです。長く冗長な文章を書いてしまう学生さんもいます。テンプレ化して書いているとそれもわかります。今までの経験をすべて「努力です」と書く学生さんもいますが、そうではなく、その中から適切なアピールポイントを見極めて書けるのも能力です。

これまでの努力内容から自分の強みを記載し、これからやりたいことは何なのかまでしっかり書けている方の文章は目を引きますね。文系理系は関係なく、自分の言葉にちゃんと落とし込んで構造化して仕上げることができれば、どんな人にもわかりやすい文章になるはずです。

通常のフローから最初の選考をスキップすることは、学生さんにとってどんなメリットがあるのですか?

学生さんの一番のメリットは、内定までのスピードアップですね。当社の場合は面接が基本2回で、早い段階で経営陣との面接が行われます。経営陣から直接、会社の現状や今後の事業方針が得られることもメリットの一つですね。ただ、2回の面接だと当社との接点が減ってしまうので、限られた接点でアピールする難しさもあったと思います。

また、当社としては、少ない接点の中でも会社のことを理解していただくために、面接の間や内定後にカジュアル面談を設定して、メンバーとたくさん話していただくなど極力学生さんごとに情報の差分が出ないように気をつけています。

会社に育ててもらうんじゃない、自分の成長が会社を育てるんだ

最後に、マイネットさんがこれから求めている学生像を教えてください。

当社は、2020年からを第三創業期と位置付けています。これまで確立してきた事業を軸に、これからは非連続な成長をしていきます。つまりまた急成長していくフェーズに入っているんです。その成長や変化を「楽しみながら共に担いたい」、「早いうちから事業や会社の中核を担う存在になりたい」という想いを持った人を求めています。

ひとりひとりの成長が会社の成長にダイレクトにつながるので、「自分の成長が会社を成長させるんだ」という前のめりな意識をもちながら自分の道を見つけられる方と一緒に働きたいですし、ぜひそんな方にマイネットで活躍していただきたいです。

今回はお時間をいただきありがとうございました。