医薬品業界は本当に安定なのか?

医薬品業界は、化粧品業界のように景気に左右されない業界とされています。病気の治療は生きていく上で不可欠です。特に高齢者は老化により病気に罹るリスクが高まります。今の日本は超高齢化であり、この状態は2060年まで続くと言われています。高齢者が多くいる社会において、薬の需要は高い状態で今後も長く存在します。
一方で主力薬の特許切れ、新薬創出の難しさ、薬価改定により医薬品業界の雲行きは良くはありません。また、海外医薬品大手のバイオ医薬品、がん治療薬の輸入は増加しています。国内医薬品メーカーはM&A、ワクチン開発に力を入れざるおえない状況が続いています。

特許切れによる新薬メーカーの苦悩

医薬品は、新薬ジェネリック医薬品の2つがあります。
新薬は、開発工程において、副作用の発現、既存薬に及ばない効果などの不確定要素が多くあるため、莫大な予算と時間が必要です。そのため、開発者の権利(知的財産権)を守るため、特許が認められています。しかし、様々な制約があり、新薬メーカーが実際に新薬を独占販売できる期間は5~10年ほどに過ぎません。特許期限が切れれば、ジェネリック医薬品メーカーは、新薬と同じ有効成分で効能・効果、用法・用量が同一で新薬に比べて低価格な医薬品、「ジェネリック医薬品」を発売することが可能になります。結果として、薬の特許が切れれば新薬メーカーの収益の減少につながってしまうのです。国も医療費抑制のためにジェネリック医薬品の推奨を行っており、新薬メーカーには今逆風が吹いている状態です。

社会貢献への意識と交渉力がキーポイント

人々から必要とされる「薬」を扱う医薬品業界は、社会に貢献しているという意識を持って働ける業界です。そうしたことをやりがいと感じる人はぜひ志望業種として考えてみてはいかがでしょうか?
今、国内メーカーは国内外問わず医薬品メーカーとのM&Aに力を入れています。交渉のために力となれる人材が必要とされているので、M&Aという大きな取引に携わりたい!と考えている方も医薬品業界にチャレンジしてみるのもいいかもしれませんね。