以前の素材メーカーに関する記事で、業界の概要や素材メーカーで働くメリットについては理解できたかと思います。
今回は業界研究をしていくとともに、実際に素材メーカーに就職したい!という場合にはどのような対策が必要なのでしょうか。

素材メーカーに就職するためには?

ここまでの記事で素材メーカーの業界については詳しくなったのではないかと思いますが、この業界ではどのような人材が求められているのでしょうか。

海外に目を向けている人

というよりかは、海外と関わることに抵抗がない人といったほうが正しいかもしれません。
素材メーカーと「海外」のワードが繋がる人はあまりいないのではないでしょうか。近年ではグローバル化に伴い海外と関わりたいと考える学生も増えていますが、その場合商社や貿易、あるいは旅行業界等に目を向ける方が多いと思います。
ですが日本の素材メーカーは、世界的に通用する自社製品を持っている企業が多いため、その製品を用いて海外に進出することもあるのです。
たとえば、私たちに馴染みの深い家電製品。白物家電を始めとするテレビやスマートフォンなど、日本の製品は海外に多く進出しその性能のよさは世界的にも認められていますが、出来上がった製品だけではなく、それらの元となる素材の評価も高いです。
そのため海外の様々な製品に日本製の素材が使われています。そうなると必然的に素材メーカーに関しても海外で働く機会が増えますよね。この後紹介する「化学」メーカーもそのひとつで、近年では海外の中でも特にアジア進出が必須の傾向にあります。
つまり、素材メーカーは海外で働きたいと考えている方にとっては、「穴場」と言えるといえます。

ものづくりへのこだわり

メーカーはものを扱う業界ということもあり、自社製品に愛着とこだわりを持つというのは必要になると思いますが、素材メーカーにおいても同様のことが言えます。
むしろ、製品ではなく製品の一部である「素材」という、いわば縁の下の力持ちの役どころだからこそ、その素材にこだわりを持ち、より良い素材を作り製品へとつなげるという気持ちが大切になってきます。
そのため素材メーカーを志望する際には、ものづくりへの情熱を伝えるのはもちろんですが、何よりも「なぜその素材がいいのか、その上でなぜその企業か」を伝えることが必要です。
それは研究職であろうと、営業職であろうと同じことがいえます。
ものづくりへのこだわりは、一見ありきたりかもしれませんが、メーカーである以上自社商品に対して情熱をもてる人をやはり企業としてはほしいのだと思います。

素材メーカー業界~化学~

ここまで素材メーカー業界の求める人材について説明をしたところで、早速「化学」に関する素材メーカーにフォーカスして業界研究をしていきましょう!!

化学

この中での化学は「化粧品」などのバイオ系とは異なり、エチレンなどの基礎原料からなる樹脂やゴム製品などを作る会社のことを指します。
それらの樹脂やゴムは主に自動車や電気機器部品などに使われ、業界としてはニッチかもしれませんね。ですが、生活にはかなり身近なものであり、必要不可欠な素材でもあります。
化学メーカーが網羅している製品の範囲は幅広く、鉄鋼や住宅、パルプなど多岐に渡る業界と関わっていくのも化学メーカーの特徴です。基本的に化学メーカーはどの企業も複数の分野をカバーしています。
化学製品のほぼ全てを網羅している企業も多いために、「化学メーカー」とまで絞りきったら、企業選びの際にはそれ以上具体的にならなくても良いでしょう。
製品の原材料名に見慣れないカタカナがあることがありますが、それらの素材は化学メーカーが開発した素材であり、思っているよりも多くの化学メーカーの製品が私たちの身近で使われています。たとえば、旭化成のサランラップ。これも化学素材を利用したものですよね。
またこの業界の社会貢献度は非常に高く、たとえば以前、化学メーカー大手の住友化学が、マラリア防除用にすでに販売していた薬剤を応用し、マラリアを寄せ付けないようにする「オリセットネット」という蚊帳を発明し、世界的にも高評価を得ました。
これは一例にはなりますが、このような機会があるのもまた、化学に関する素材メーカーの特徴とも言えるのかもしれませんね。
素材メーカー、特に化学分野というと研究に没頭しているイメージや、理系の活躍の場というイメージがあるかもしれませんが、実際には意外に国内外に広がりの持てる業界であり、これらの素材を売ったり、応用するのは文系でも可能です。
幅広い場所、幅広い環境で活躍できるのも、素材メーカーの化学分野だからこそだと思います。